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平成28年1月4日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:平成28年1月4日(月曜日)11時00分から
場所:知事応接室
動画
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会見録
知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目
第26回くまもと県民文化賞の決定について
質疑応答
(幹事社)
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
それでは、早速なんですけれども、年頭記者会見ということで、知事の今年の抱負と発表事項をよろしくお願いします。
発表項目
第26回くまもと県民文化賞の決定について
- 報道資料:第26回くまもと県民文化賞の決定について(PDFファイル:123KB)
- 添付資料1:受賞者一覧(PDFファイル:254KB)
- 添付資料2:くまもと県民文化賞の概要(PDFファイル:106KB)
蒲島知事
画像の説明を記述します。
本日は、発表が1つあります。
「くまもと県民文化賞」の受賞者が決定しましたので、発表いたします。
この賞は、本県の文化振興に貢献する活動を行った方々の功績をたたえ、今後の活動を奨励するものです。
受賞者は「本賞」4件、「夢部門」3件の合計7件です。
まず、「本賞」です。
彫刻家の石原昌一さんです。
鞠智城をはじめとする公共施設等に優れた彫刻作品を提供され、県内彫刻分野の第一人者として活躍されています。
次は、俳句作家の星永文夫さんです。
数多くの句集や俳誌を刊行され、現代俳句の第一人者として、俳句の普及発展に貢献されています。
次は、肥後まり職人の山隈政子さんです。
県の伝統的工芸品である「肥後まり」の制作や後継者育成を通じて、普及継承に貢献されています。
「本賞」部門の最後は、山鹿灯籠を制作されている「山鹿灯籠師組合」です。
技術向上と後継者育成に取り組まれ、山鹿灯籠の普及継承に貢献されています。
次に「夢部門」です。
箏演奏家の松下知代さんです。
第21回賢順記念くるめ全国箏曲コンクールで優勝されました。
次は、県立東稜高等学校3年生の草野翔平さんです。
第39回全国高等学校総合文化祭弁論部門で優勝されました。
「夢部門」の最後は、「尚絅中学・高等学校和装礼法部」です。
全日本きもの装いコンテスト世界大会学校対抗の部で優勝されました。
受賞される皆様の、本県の文化振興へのご貢献に感謝申し上げますとともに、今後更なるご活躍を願っています。
県としましても、熊本の宝である優れた歴史・文化を次世代へと引き継ぐため、県文化協会はもとより、新たに姜尚中さんを理事長に迎えた熊本県立劇場等と連携を図りながら、様々な文化芸術活動が活発に行われるよう取り組んで参ります。
発表は以上です。
質疑応答
新年の抱負について
(幹事社)
それでは、今年の抱負といいますか、知事からの今年の課題についてお聞かせいただければと思います。
蒲島知事
はい。今日の朝の訓示で、皆さまも聞かれたと思いますけれども、まさにあのとおりで、これまで様々な華が咲いてきましたけれども、同時に新たな課題も(出てきています)。国家的な課題ですよね。
人口ビジョン。これは人口減少にどう立ち向かっていくか、これは大きな挑戦だと思います。
それから地方創生。これについてはすでに熊本県は新4カ年戦略に基づいてやってきましたけれども、その延長線上に大きく、これまで「アジアとつながる」だったけれども、今度は「世界の中で輝く」。それから活力ととりわけ雇用、そういうものを人口ビジョンと共に、新たな戦略を練っていきたいなと思っています。
それから世界スポーツ大会、ラグビーのワールドカップが2019年に開かれますし、世界女子ハンドボール選手権大会もやはり2019年に開かれます。
それは行政的には相当な労力が必要ですけれども、対応をこれからしっかりと組んでいかなきゃいけないなと思っています。
それから「百年の礎」では、今日も述べましたけれども、地下水を守ることがとても大事だし、阿蘇の大草原を守ること、これもとても多くの人が望んでおられます。
そして、ホップ・ステップ・ジャンプとして今行っている万田坑、三角西港の世界文化遺産がホップ。ステップが今年必ず実現すると思いますけれども、天草の※埼津集落の世界文化遺産入り。その次は阿蘇の世界文化遺産入りを目指して活動を続けていきたいと、そのような課題、あるいは夢への挑戦、これが今考えている私の抱負であります。
(※埼津集落の「埼」の字は、正しくは右上が「立」)
ただ、これを実現するために、それからこれまでの流れを止めないためにも3月の知事選では、是非3期目も続けられるように挑戦していきたいなと思っています。
質疑応答
知事選について・1
(幹事社)
実情、今お話したようなことが3期目の知事選への公約にもなってくるという(ことですか)。
蒲島知事
まだマニフェストというのは違ったかたちでいろんなことが考えられますけれども、ここでは基本的な部分はそういうものじゃないかなと(考えています)。ただ、その他にいろんな新しい課題が、それから農政連とか、あるいは連合とか、様々な団体の方々の要望もありますので、そういうのを総合的に考えて蒲島県政3期目のマニフェストを作成したいと思っています。
(幹事社)
では、各社自由に質問をどうぞ。
質疑応答
今年の一文字について・1
Q
知事すみません、先ほどの訓示にもありましたけれども、今年の一文字として「流」、流れるというのを出されましたけれども。
蒲島知事
はい。これが今年の一字ですけれども、これはですね、この流れを止めないという意味もありますけれども、一流の県を目指すという、その字でもあります。
そういう意味では、3期目に至って、政治というのは連続なんですね。
政治業績というのはね。
パタッとそこで終わるわけじゃありません。
そういう意味で流れをより強く、より太く、そして一流にしていくという意味を込めてこの流れというのを今回の今年の一字に選びました。
よろしいですか。
Q
知事、両手で持てますか。
蒲島知事
両手。
あんまり顔が見えないかな。
そういう意味では、私の気持ちを一番体現しているのがこの字ではないかなと思います。
この字を見ると私の顔を思い出す、思い浮かべるような、そういう一年にしたいなと思っています。
Q
それ知事ご自身で書かれたんですか。
蒲島知事
これはノーコメントです。
Q
(笑い)。
質疑応答
知事選について・2
Q
3月に知事選があって、2期目の任期は一応3月までということなんですけれども、今後は政務と選挙に向けた取組み、様々あるかと思いますけれども、選挙までにどういう態度方針でいかれるのか。
蒲島知事
基本的には公務中心です。
そして3月の10日が告示日でありますので、それから100%政務のほうになると思います。
そういう意味では知事ですから、最後まで知事としての役割を果たしながらさっきの流れを更に選挙まで輝くものにしたいと、大きく強くしたいという、政策、政治、この公務でもってやりたいなと思っています。
ただ、とても難しいのは、公務で行った時に、自分の政治的なことがなかなか喋れないという、それがとても厳しいですね。
Q
じゃ、知事、引き続き知事選のお話なんですが、先ほどマニフェストを別のかたちで発表されるということだったんですが、時期の目処とか、大まかな内容、ちょっと重複する部分もありますが。
蒲島知事
おおまかな内容というのは、先ほど言いましたけれども、戦略を既に作っておりますので、それに沿うことは間違いありません。
ただ、マニフェストというのは、わかりやすく、それから強弱といいますかね、それがあると思いますので、それから新4カ年戦略でできなかったことを含めて新たにマニフェストづくりをしたいなと思っています。
それから新年のNHKの全国ニュースを見ていたら、全国の高校生の模擬投票にひょっとすると熊本県の知事選挙が1つのケースとして使われるんじゃないかということもありましたので、より一層気を引き締めて政策、それからマニフェスト、選挙公報、ポスター、そういうものを全国に行ってもおかしくないような、立派なものをつくらなきゃいけないなと改めて新年に思った次第であります。
Q
時期的なものはいかがでしょうか。
蒲島知事
その時期的なものも含めて、今ちょっとここではコメントできません。
質疑応答
水俣病問題について
Q
知事すみません、正月の期間のちょっと報道の中で1つお尋ねしたいことがありまして。
蒲島知事
はい。
Q
一部の新聞に熊本県が水俣病の問題で、水俣病出水の会に国、県、チッソを相手とした損害賠償請求訴訟を起こさないかということを打診していたというような記事がございました。
これは事実でしょうか。
蒲島知事
事実じゃありません。
Q
全くそういう(事実はありませんか)。
蒲島知事
全く事実じゃありません。
それからその後私も担当者のほうからレクを受けましたけれども、とても大きなニュースだったので、私も本当にそうなのかということを聞きましたところ、担当者の方も全然そういうことはないということ、そういう事実はないということでありますので。
担当者のほうからひと言。
(事務局)
水俣病保健課でございます。記事にありましたようなことは一切ありません。
「出水の会」につきましては、ご承知のとおり、チッソと紛争終結の協定を結んでおりますし、そういう訴訟を新たに起こす当事者適格もございませんし、たくさん認定申請や訴訟を抱えている中、県としてそのような協定(違反)を犯すようなことをすることは考えられません。以上でございます。
Q
その関連でなんですけれども、記事の中にもありますけれども、不知火患者会の訴訟はもう1150人という規模の提訴になっています。
和解ということはまだ話に出ていませんけれども、県として和解ということを考えて今いらっしゃるのかということと、もう1つ、第三の政治決着、第一〔※1995年の政府解決策による未認定患者救済〕、先般の特措法〔※2009年の水俣病特別措置法による未認定患者救済〕に続く第三の政治決着というのを県が今模索しているようなことはあるんでしょうか。
蒲島知事
ありません。
Q
和解ということもない。
蒲島知事
はい。
Q
両方ともないということですか。
蒲島知事
少なくとも私はありませんけど、どうですか、担当者は。
(事務局)
今、知事が申したとおりでございます。
以前、裁判所のほうからも、そういう考え〔※和解〕はどうかといった聞かれ方をしたことがあったようですけれども、その時も一切ないというふうに答えておりますので、知事の答弁のとおりでございます。
蒲島知事
ただ、現時点ですからね。政治は変わるので、現時点ではありません。
質疑応答
知事選について・3
Q
知事選に関連しまして、立候補予定者の方々が元日から演説などをなさっている方もいらっしゃいましたけれども、知事はお正月は今年はどのようにお過ごしだったんですか。
蒲島知事
2日から、公務がなかったものですから、頑張って私も政務をやりました。
ただ、正月はやっぱり、知事が訪ねたり、行ったりすると皆さんちょっと困りますよね。
だから、やっぱり正月の3ヶ日は、避けるべきだったかなと思います。とても驚かれるし、どう対応していいかわかりませんから。
そういうことも含めて本当は正月の3ヶ日はやるべきじゃなかったかなと思っています。
ただ、昨日3日は、政務じゃなくて、公務が1つありました。
30歳の成人の日で、「三益会」という、若い人達を前にちょっと10分ほど挨拶をしましたけれども、30歳は若いなと思って、熊本県のパワーを感じたところです。
Q
2日はあいさつ回りをされたということ(ですか)。
蒲島知事
はい。
質疑応答
今年の一文字について・2
Q
知事すみません。お尋ねしそびれたんですけれども、今年の1字の「流」という字は、一流という言い方もされましたので、「ながれる」とか「りゅう」とかいう読み方2通でよろしいですか。他にも何か読み方がありますか。
蒲島知事
まあ、一流の「りゅう」それから、この流れを止めないという「ながれ」両方ありますよね。
だから2つの意味があると思います。
だから二流にならない、一流になる熊本県にしたいなと思っています。
Q
知事すみません、同じ話ですが、流れを止めないは、これまでも知事がよくおっしゃっていたんですけれども、知事がイメージされる一流の県というのは、どういう県のことをイメージされているんでしょうか。
蒲島知事
私が最初の目標に掲げている幸福量が最大化する。熊本県民の幸福量が最も上がる。そのためには、1つは経済的な豊かさをつくらなきゃいけないし、2番目に私は大事なことは、誇り、熊本県民の誇りがとてもある。そして、安心・安全な県である。そして夢がある。
そういう、その4つの要因が幸福に大きな影響を与えていると思っているんですよね。
なかなか所得の地域間格差をなくすことは難しいので、少なくとも地域間の幸福量は平等でありたいと、そういう政策をしたいなと思っています。
それが私の一流の定義でありますし、そういう県にしていくことがとても大事であると思っています。
(幹事社)
いかがでしょうか。
それではどうもありがとうございました。