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南阿蘇鉄道の軌陸車導入に係る補助について

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006641 更新日:2020年8月1日更新

ご意見、ご提案の内容

南阿蘇鉄道に軌陸車が導入されたが、南阿蘇鉄道株式会社において購入すべきものであり国や県が補助を行うのはおかしいのではないか。

県からの回答

 高森町や南阿蘇村など地元自治体が出資する第三セクター南阿蘇鉄道においては、平成26年11月の阿蘇中岳の噴火以来、降灰がレールに積もり、信号機や遮断機等の誤作動を起こすためその対応に苦慮しておりました。また灰の除去作業は、始発列車前の夜中に人力かつ徒歩により行っていたため、多大な労力が必要であり、かつ効率も悪く、鉄道の安全運行に支障をきたす可能性がありました。

 このような状況を解決するため、レール上に車両ごと乗り入れ灰の除去作業が可能な軌陸車の導入が検討され、去る6月2日に導入に至ったところです。この軌陸車は、報道等でご覧になったとおり外見は普通のトラックのように見えますが、車体をレール上に持ち上げ進行方向に回転させる転車装置や、通常は内部に収納されている鉄車輪を油圧で駆動させレール上で走行できる装置等が搭載された、特別な仕様となっております。大量生産できない特殊な車両のため、導入費用は全体で2,400万円となっております。県としても、安全運行のための必要性や緊急性など十分に精査したうえで、国と同額の800万円を補助金として支出したところです。

 軌陸車の導入により、今後噴火の長期化や広範囲の降灰があった場合に、被害の起きた現場へ急行し、降灰を速やかに除去することで、鉄道の安全な運行を確保することが可能になりました。

 南阿蘇鉄道では、今後この軌陸車を大いに活用し、これまで以上に列車の安全運行に努めていくとのことです。

(平成27年6月回答 交通政策課)