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平成27年 6月 10日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006620 更新日:2015年6月10日更新

知事定例記者会見

日時:平成27年 6月10日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室

動画

 動画はこちらからご覧いただけます。<外部リンク>

会見録

 知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

報告事項

 インドネシア知事トップセールスについて

発表項目

質疑応答

(幹事社)
 おはようございます。では定例の記者会見を始めさせていただきます。

 まず最初に知事のほうからご説明をお願いいたします。

説明資料(PDFファイル:1.7MB)

報告事項

インドネシア知事トップセールスについて

蒲島知事
 はい。本日は報告が1つ。発表が4つあります。

 まず、報告ですが、5月31日から6月4日にかけて、県内経済界、観光業界や熊本県バドミントン協会、熊本インドネシア友好協会の代表の方々と共にインドネシアを訪問しました。

 6月1日のインドネシアバドミントン協会ギタ会長との意見交換では、本県バドミントンの歴史やスポーツキャンプに際しての施設、ホスピタリティー等に関するプレゼンテーションを行い、インドネシアとの繋がりや本県の受入環境における優位性をアピールしてきました。

 今後、バドミントンを通じた相互交流により、本県へのインドネシアナショナルチームのキャンプ誘致とともに、本県への観光誘客の拡大、また、競技力の向上につなげていきたいと思っております。

 観光PRでは、インドネシアの旅行会社や、現地メディアなど合計20社に向けて、熊本をPRしてきました。また、昨年熊本を取材された現地テレビ局からも、取材時のエピソードなど、興味深く熊本をご紹介いただきました。

 ジャカルタとバリにおける現地経済界との交流会では、熊本商工会議所、玉名商工会議所等の経済団体、熊本大学、崇城大学の代表の方々も参加され、県側総勢約100人で、官民をあげて熊本の魅力をPRして参りました。

 特にジャカルタでの交流会では、谷崎・駐インドネシア日本国大使、ガルト県知事やブカシ県知事、観光関係者、マスコミ等、地元からも約100人の方にご参加いただき、大いに交流を深めることができました。

 6月3日のバリでは、野村・在デンパサール総領事にも同席いただき、バリ州知事を表敬訪問いたしました。「くまモン」が登場する中、私とパスティカ・バリ州知事がそれぞれに郷土の魅力についてプレゼンテーションを行うなど、和やかな雰囲気の中での意見交換となりました。

 その際、バリ州知事から、バリ州と熊本県が将来に向けて友好関係を深めていくことを提案され、私もその考えに同意したところです。

 これがどのようなかたちになるかは、これからのことでありますけれども、観光などを中心に、両地域にとってメリットとなるような交流を、これから一歩ずつ進めていきたいと思っています。

 今回のトップセールスを更なるステップに、人口2億4千万人を擁し、成長著しいインドネシアとの交流を深め、その勢いを熊本の活力として取り込んで参ります。

 また、インドネシアへの訪問に先立ち、香港に赴き、香港の大手旅行会社に対し、熊本への送客について依頼を行いました。先方からは、航空会社とともに連携のうえ、10月頃からの定期便就航に向け、ぜひ協力したいとのお話しがありました。

 県としましても、今後、実現に向け、環境整備に努めて参ります。

発表項目

台湾トップセールスの実施について

報道資料:台湾でのトップセールス(PDFファイル:114KB)

蒲島知事
 次に1つ目の発表です。

 来週、6月17日から18日にかけて、熊本県議会、熊本市、熊本市議会、県内経済界、観光業界の代表約20名の方々とともに、台湾でのチャイナエアラインへのトップセールスを実施します。

 本年1月に実施したトップセールスの時には、チャイナエアラインの孫会長から「10月末の冬ダイヤからの定期便を目標としてお互い課題を整理しましょう。」という話をいただきました。

 その後、チャイナエアラインと県との間で事務協議を続けているところですが、今回10月末からの台湾・高雄線の定期便化要望を孫会長、林社長に直接行います。

 一方、チャイナエアラインから、同社が主催する訪日旅行プロモーションイベント「新・日本旅遊節」へ、私に参加してほしいとのお誘いがありました。

 本県にとって、台湾から熊本への誘客を更にアピールできる絶好の機会であり、「くまモン」を活用したPRブースを出展し、台湾における認知度向上と本県の魅力の発信を行います。

 この旅遊節のオープニングセレモニーには私も出席し、チャイナエアラインの孫会長、林社長との交流を深めるとともに、本県をしっかりとアピールして参ります。

 県としましては、熊本市、県内経済界など、「オールくまもと」で本県への誘客と魅力の発信に頑張って参りたいと思います。

発表項目

八代港における大型クルーズ船の安全な入出港ルールの策定について

報道資料:八代港における大型クルーズ船の安全な入出港ルールの策定(PDFファイル:123KB)

蒲島知事
 次に2つ目の発表です。

 全国的に海外からの大型クルーズ船の寄港が増加しておりますが、本県においても、寄港に向けた動きが活発化しています。

 昨年度は、八代港で8万トン級の大型クルーズ船コスタ・アトランチカを受け入れました。

 今年度はコスタ・アトランチカを超える13万トン級、16万トン級という、県庁本館よりも大きい客船を含む10隻の大型クルーズ船の寄港の申し出を受けています。

 県としては、海外からの大型クルーズ船の寄港を、地域の活性化、県内における経済効果の更なる拡大につなげるビッグチャンスととらえ、受入環境の整備に取り組んでいるところです。

 今回、16万トン級、さらには22万トン級の大型クルーズ船を安全かつ円滑に受け入れるための運航ルールである「航行安全対策」を新たに策定しました。

 特に、今回必要な安全対策を行うことにより、日没後の出航を可能といたしました。

 この結果、熊本により長く滞在していただけることとなり、これまで以上に、県内への経済波及効果が期待できます。

 今後も、国、地元八代市や経済団体、貨物利用企業の皆さまのご協力をいただきながら、アジアとつながる海の玄関口として、より多くの外国の方にお越しいただけるよう、しっかりと取り組んで参ります。

 このように、台湾・香港・インドネシアなど、アジア諸国とつながる取り組みを着実に進めています。

発表項目

くまモンのヨーロッパプロモーションについて

報道資料:くまモンのヨーロッパ・プロモーションについて(PDFファイル:127KB)

蒲島知事
 3点目は、くまモンの活躍です。そのフロンティアはアジアにとどまらず、ヨーロッパを含めた全世界に拡大しています。

 7月2日から5日にかけて、パリで開催される「第16回ジャパン・エキスポ」に、3年連続で、くまモンが参加します。

 「ジャパン・エキスポ」は20万人を超える参加者が見込まれる、ヨーロッパ最大の日本文化とエンターテインメントの祭典です。

 くまモンは、「ハッピーくまモン」などのステージパフォーマンスで会場を盛り上げます。

 また、会場に設置されるくまモンブースで、初めて県内企業のくまモングッズが販売されることとなっています。ブースにくまモンも駆けつけ、熊本PRやフォトセッションなどのプロモーションを行う予定です。

 今年は、これと機を一にして、ヨーロッパ初のくまモングッズストアがパリに約1ヶ月限定でオープンします。これは世界から観光客が集まる時期を狙った、県内企業による新たな取組みです。こちらにもくまモンが応援に駆けつけます。

 今回、5月のカンヌ国際映画祭に参加後、くまモンが期間を置かずフランスを訪れ、ジャパン・エキスポに参加することで、ヨーロッパの方々に、熊本県とくまモンを更に身近に感じていただけることを期待しています。

発表項目

熊本県における企業等の農業参入の状況について

報道資料:熊本県における企業等の農業参入の状況(PDFファイル:101KB)

蒲島知事
 最後の発表です。

 稼げる農林水産業への挑戦として、企業等の農業参入については、蒲島県政2期目においても更に強力に取り組んでおります。

 このたび、平成21年度から26年度の延べ参入件数が119件となり、平成27年度までの目標の100件に、1年早く到達することができました。

 農林水産省の調査によると、参入法人数は九州1位、全国4位と、熊本における企業等の農業参入は、全国的にも進んでいます。

 参入した企業等の経営面積は314ヘクタールとなり、これにより87ヘクタールの耕作放棄地が解消されました。

 また、参入企業で営農する常用雇用者数は、385人に増加しました。いずれの方々も農業の担い手としてしっかりと根づいておられ、耕作放棄地の解消や雇用の創出など、地域農業の活性化につながっています。

 平成26年度の参入企業は22件で、新たな分野への参入などの動きも出ています。

 一例を挙げると、山鹿市で養蚕業に参入された株式会社雇用促進事業会は、養蚕業復興のため「桑」を栽培されており、将来的には廃校を活用した無菌施設で絹糸生産による6次産業化に取り組まれます。

 また、株式会社ローソンは、県内の農業者と共同で農業生産法人を設立し、全国のローソンファームで初めて果物類専門の栽培に取り組まれます。さらに、営農にとどまらず、県産柑橘の「はるか」を使った新商品の清涼飲料を開発するなど、6次産業化、高付加価値化につながる動きが期待されます。

 今後とも、新たな農業の担い手として地域の農業にイノベーションを起こし、地域活性化につなげていけるよう、企業の農業参入を積極的に支援して参ります。

 本日の発表は以上のとおりです。

質疑応答

インドネシア知事トップセールスについて・1

(幹事社)
 ありがとうございました。

 では幹事社から2,3質問させていただきますが、最初の発表のインドネシアに行かれた件の中で、香港に立ち寄られて、現地の旅行会社の方から10月からの定期便就航に向けて協力したいというお話があったという報告でしたけれども、熊本県として、その可能性の見通しについてどのようにお考えなのかを教えていただきたいと思いますが。

蒲島知事
 先ほども言いましたように、香港の大手旅行社の方々と熊本に誘客するということを話し合いました。
 その中で、大手旅行社の社長の方が、香港と熊本の定期便化に努力したいというお話しでありましたので、私どもはそれに沿って積極的に、香港・熊本線を、特に定期便化を期待したいと思っています。

質疑応答

台湾トップセールスの実施について・1

(幹事社)
 あと、同じく台湾に来週から行かれるということですけれども、一度、今年1月に知事が行かれた時には、定期チャーター便の延長というかたちで、お互い協議しましょうというお話になったと思いますけど、今回は改めてのトップ会談ということになるかと思いますが、10月からの定期便化についての見通しも、お願いいたします。

蒲島知事
 はい。

 既に1月に、孫会長との会談で、10月末の定期便化に向けてお互いに頑張りましょうということでありました。

 それで、その間、1月から今まで、課題の整理に取り組んで参りましたけれども、今度の6月、また改めて(今年になって)第2次のトップセールスで、「オールくまもと」で台湾に向かうことになり、そして孫会長と、林社長とお会いするということであります。

 だから、これが正式な定期便化につながることを期待しながら、行ってこようと思っています。

(幹事社)
 今のところ、そういう見通しをお持ちということでよろしいんですか。

蒲島知事
 見通しというか、見通しがないと、トップセールスをやる必要がないので、その見通しというか、期待を込めて行くところです。

質疑応答

八代港における大型クルーズ船の安全な入出港ルールの策定について

(幹事社)
 3点目ですけれども、八代港の大型クルーズ船の安全な入出港基準の話ですけれども、これは、何らかの新しいハード整備も伴うものなんでしょうか。

蒲島知事
 例えば、日没後だと照明が必要ですよね。何で日没後(の出航)が必要かというと、明るいうちに出航してしまうと、その分滞在期間が短いですよね。だから日没後でも出ていけるような、そういうふうな照明(を準備することで)、それ[※日没後の出航]が可能になったということです。

 ここのところはいいですか、実際に担当者からどういうふうなハード整備をしたかをちょっと(説明してください)。

(事務局)
 はい。今回の13万トン、16万トン、22万トン級の大型客船を受け入れるにあたりまして、受入れ環境として、先ほど知事のほうから説明がございました、安全運航のルールのほか、夜間出航等に必要な環境整備等を国の支援を受けながら、寄港に間に合うように、取り組んでおるところでございます。

 具体的(な新しいハード整備について)は、知事がお話ししました、夜間等にかかる照明等でございます。以上でございます。

質疑応答

インドネシア知事トップセールスについて・2

(幹事社)
 では、各社さんから質問があればよろしくお願いいたします。

Q
 知事すみません、インドネシアの訪問の件ですが、バリ州と将来的に友好関係を深めるというところなんですが、今後の協議ということでしたが、具体的にどのようなことが考えられるんですか。

 高雄とのそのMOU〔※覚書〕だとか、そういった(ものが考えられますが)。

蒲島知事
 今、2つの取組みが進んでいますよね。1つは、いくつかの国との姉妹都市、これは広西壮族自治区や忠清南道、もう1つは高雄市で結んだMOU。

 そういう2つの考えがあって、これからの考え方によりますけれども、より経済的なところで両方がwin winの関係になる。そういう意味ではMOUという考え方も出て、特に観光面、それから大学間の交流ですね、そういうのをもう既に私のアイデアの中には入っているんですけれども。これは、向こうはとても大きな州ですので、向こうの事務局とそれからこちらの事務局間でしっかりと詰めていくということになると思います。

 ただ、両者は、バリ州の知事と私の間では友好関係を結ぼうということは一応合意しています。あの席でも、最初バリ州の知事のほうから姉妹関係を結ぼうという、そういうふうな話が出たところであります。

 ただ、どういうかたちになるかは、今後、両方にとってどれがメリットかということを考えながら決めていきたいと思っています。

 熊本にとってはすごいことですね。バリという、ものすごい世界的な観光地、それもバリ州ですから、向こうはとても大きな相手ですけれども、そこと交友関係を結ぶということは、これからの観光誘致にとてもメリットが大きいんじゃないかと思っています。

Q
 すみません、その友好関係を結ばれる時期については何かお話しがあったんでしょうか。

蒲島知事
 時期はですね、例えば高雄と熊本が結んだとき、これは約半年ぐらいかかったと思いますけれども。

(事務局)
 1年ぐらい(です)。

蒲島知事
 1年ですかね。だから、それは最短で1年でしたので、州政府がどんなシステムか完璧にはつかんではいませんので、1年を目処に頑張ってください。

Q
 知事すみません、先ほどの、インドネシアに関連した、香港線の件なんですけれども、現地の大手旅行会社のほうから定期便化についての協力というお話しだったと思うんですけれども、県として、現地香港の、例えば航空会社に対してのアプローチですとか、何か県として具体的に動いているということはあるんでしょうか。

蒲島知事
 独立して県もそういう接触をしていますので、ちょっと相手があるので、どこの航空会社とは言えませんけれども、そことすでに水面下では調整が行われています。

Q
 知事すみません。関連なんですけれども、これは基本的にいきなり香港・熊本定期便というより、やっぱりチャーター便から入って定期便へというような今の高雄との路線のような形になるんでしょうか。

蒲島知事
 できればもう定期便ということにしたいと(思っています)。

Q
 すみません知事。知事はインドネシアに行かれる前に、もし機会があったらハラール牛のストップの件で、現地の当局者と機会があれば接触してアピールしたいとおっしゃっていたんですが。

蒲島知事
 はい。ハラール牛に関しては、(在インドネシア日本国大使館の)谷崎大使と状況について話し合いました。

 それで、インドネシアの動きとか、それから何でこういうことになったかという背景説明ですね。インドネシアでは、今回は牛肉に関わらず多くの品目で規制を強化しています。

 その背景には国内の政治情勢も関わっています。そして、なるべく国内の生産者、この生産者をまだ政権が変わった直後ですから、刺激したくないという政情もあるかもしれません。

 それで、直ちに規制緩和されることはないかもしれないということでありました。

 ただ、本県としては、農林水産省を通して、二国間の関係になりますので、こういう規制を取っ払ってほしいという要請をしています。

 ただ、これはプライムカットという、牛肉の中では(価格が)高いほうの部位ですけれども、そこはもう輸出できるわけですから、これが時間がかかるようであればそっちのほうで攻めていけないかということも考えなければならないのではないかと思っています。

 今は全部位を送ることが問題ですね。そうすると、高級部位については、それほどインドネシアの生産者と競合しないけれども、安いほうの部位ですね、そこはインドネシアの生産者と競合すると。そのことで規制されているということですから、高級部位でペイできるような、そういうシステムをつくることも大事かもしれないと思っています。

Q
 確認ですが、現地の当局者とやり取りをしたわけではない(ということですか)。

 大使とやり取りした中でそういう話になったという(ことですか)。

蒲島知事
 大使の話を聞いて、全体的にこれはもう熊本とインドネシアだけの関係ではないというのがわかりましたので、そういうことが長く続くとすれば、それを要求しながらも他のやり方はないかと考えるのが政策じゃないかと思っています。

質疑応答

日本創生会議「東京圏高齢化危機回避戦略」について

Q
 知事、数日前に日本創成会議が、将来日本が高齢化していくにあたって、高齢者の移住を呼び掛けるような趣旨の提言をしまして、その中で熊本県内では熊本市と八代市が高齢者の受入れ可能の自治体として挙がりました。

 知事、受け止めをちょっと聞かせていただけますか。

蒲島知事
 今の創成会議の分析でわかるように、東京圏で見込まれる医療介護の提供の能力は将来的には不足するだろうと。その不足分を地方で補完すると、これが今回の提言の考え方ですよね。その地方の中に熊本市と八代市が入っていると。だからそういう考え方は地方にとってはプラスとマイナスがあります。

 1つ〔※プラス〕は医療介護の需要増による雇用の拡大。

 マイナスのほうは、社会保障費に関わる財政負担の増、このバランスですよね。

 だから、熊本県としては、人口減少問題に関わる対応と併せて、東京圏と地方の両方がwin winの関係になるような、そういう関係を築いていかなければいけないと思っているんです。

 だから、東京から言われたらやるんじゃなくて、我々も地方からwin winの関係のために、こういうことをして欲しいと言うことがこれから重要になってくるかなと思っています。

 すぐにいらっしゃるわけじゃないので、いずれにしても少しは時間がありますから、一番大事なことはwin winの関係、東京圏もwin winだし、地方もwin winの関係。

 具体的に言うと、先ほどのメリットの部分を高く、コストの部分を最小化する。それが政府全体でやるのか、東京がやるのか、東京と地方がやるのか、それはわかりませんけれども、いずれにしてもそういうサービスを東京圏で担えない部分を、地方が担う、補完するという、その流れはもう変わらないんじゃないかなと思っています。

 そして、今の熊本県の現状は、年齢とか地域を問わず移住定住を推進してきました。

 これからも熊本が移住、定住の先として選ばれるように、そのためにどういうことをやらなきゃいけないかと、それが持続可能であることですよね。

 その知恵を出さなければいけないというふうに思っています。

 この前の発表〔※NPO法人ふるさと回帰支援センター「2014年全国移住希望地域ランキング」〕でも移住したい先、昨年の調査では熊本は全国で6位、その前の年が全国で5位でしたから、とても高い水準にあるんですね。それはとても知事としては嬉しいことだけれども、ただ、創成会議のようなシステマティックで大量ということはまた違った意味をもって、その時は両者がwin winの関係が出来るような形の制度づくりをこれからしていかなきゃいけない。そのために私も物を言わなければいけない時には言い続けるということです。

Q
 win winの関係ってイメージできないんですけれども、どういうものなんでしょうか。

蒲島知事
 さっきメリットとデメリットがあると言いましたよね。

 メリットは、高齢者の方々の介護や医療、それに関わる雇用の増大というんですかね、たくさんの人が必要になって雇用が増大する。でもその社会保障費用を地方が分担しろということになれば、これはとても財政負担が大きくなります。

 だからwin winの関係は、そのメリットが多くなって、デメリットが少なくなる。

 わかりませんよ、東京からすればもう、財政負担も考えないで、地方がそれを受け持つということがメリットかもしれませんけれども、それは地方にとってはデメリットですよね。だからそのwin winの関係というのは、両方とも満足できる、そういうシステムといいますかね。

Q
 すみません。今のに関連しての質問なんですけれども、win winの関係が可能になればというようなお話がありましたが、知事ご自身としては今の日本創生会議のこの提言については、その地方創生という観点で語られていますが、地方創生に寄与するものとご理解されているかどうか、というところが1点です。

 あと、政府のほうでは財政支援とか規制緩和というのも検討しているというような報道もあるんですけれども、今win winの関係になるために、その地方としてどういう施策を求めていくことが必要だと考えていらっしゃるか、この2点をお尋ねしたいと思います。

蒲島知事
 さっき言ったように、メリット、デメリットがあるとすれば、雇用の拡大につながるような施策、そして地方の社会保障費の負担が減るような施策、そういうことをこれから制度化されていく過程で、国に申し上げていくということになります。

Q
 地方創生には寄与するものとお考えですか。今回も。

蒲島知事
 地方創生というのは、やり方によっては新しい高齢者層を受け入れて、そして雇用の増大に結びつけるというそういう市町村もあり得るかもしれませんね。

 十分なサービス機能とそれから施設をもって、そして雇用も増大すると、人口も増大させたいというところは、これを政策の1つに入れるところもあるかもしれないし、そうじゃないところもあると思う。市町村によってずいぶん違ってくると思います。

Q
 今、町村によっては違う。熊本市、八代市も、両面の受け止めがあるようですけれども、熊本県としてはどんなふうな受け止めになるんでしょうか。

蒲島知事
 だから、熊本県としてはそういうwin winの関係になって、積極的に受け止めたい市町村があれば一緒になって考えます。

質疑応答

小型無人機(ドローン)問題について

Q
 知事、もう1問。ドローンのことなんですけれども、熊本市は熊本城で従来から飛行を禁止していて、今後他の施設なんかにも飛ばしていいかどうかの検討をはじめています。

 熊本県は、県が管理するような公園とか、イベントとかで、ドローンを飛ばしていいかとかいうような検討をするお考えはおありでしょうか。

蒲島知事
 はい。今のところ、国において法規制について議論されているところでありますので、まずは、国の動向を注視していきたい。

 ただ、やれることはやらなきゃいけませんので、現在は、県有施設については各施設の条例・規則等に基づいて、ドローンだけでなく、利用者の行為が危険と判断されるなど管理上支障があると判断された場合は、利用の制限や自粛を要請しています。

 だからドローンだけじゃなくて、他も危険だと思えばですね。

 そして既に、国の通知を受けて市町村については、大型集客施設については注意を喚起するように呼び掛けを行ったところです。

質疑応答

台湾トップセールスの実施について・2

Q
 すみません。知事、よろしいですか。

 ちょっと話戻るんですけれども、熊本高雄の定期便開設のことで、その1月の中で、最初の会議の中で、定期チャーター便で培ったインバウンドとアウトバウンドの中で、つまり日本からアウトバウンドの需要不足ということは指摘されていたんですけれども、それはほぼ解消されたというか、需要動向における条件は整っているというふうに見てよろしいんですか。

蒲島知事
 為替に大分依存すると思いますけれども、為替が今円安なので、台湾のほうからたくさんの方がいらっしゃってますよね。

 また為替というのは固定化されるものじゃないので、今度はまた逆に円高になればまたどっと行くようになる。それがバランスがとれているというふうに、75%ぐらいですかね、今搭乗率がね。

 正確には担当者から申し上げますけれども、確かにこの熊本から台湾に行く分は少ないけれども、定期便ができるとビジネス客が行くんですよね。

 チャーター便だと、貸し切りですからビジネス客がなかなか使えない。

 ビジネス客の可能性のある企業、特に国際的な企業が熊本にはたくさんありますので、是非定期便化して、使ってくださいという運動もしていきたいと思っています。

 今、搭乗率何%ですかね。

(事務局)
 昨年度10月から3月末までの搭乗率は知事が申し上げたとおり、約75%でございます。

蒲島知事
 たぶん、定期便化の要請をする時の1つの目安というのは75%だと思いますので、それが達成できたのは大変嬉しいなと思っています。

(幹事社)
 他にございますでしょうか。

質疑応答

インドネシア知事トップセールスについて・3

Q
 すみません、知事、先ほどの香港便の話に戻るんですけれども、香港便の定期便というお話ということは、以前お話が出た、香港の熊本事務所ですね。そちらのほうの目処というのもあわせて進んでいるというふうに考えてよろしいんでしょうか。

蒲島知事
 はい。

 まだ予算化しなければいけませんけれども、是非、早く予算化していただいて、それを進めたいと思っています。

 一応、アイデアとか計画は終わって、肥後銀行さんとの調整も終わっていると思いますので、これは多分定期便化よりもっと早く進んでいるんじゃないかなと思っています。

 担当者の方いらっしゃいますかね。

 香港オフィスについて。

(事務局)
 今6月議会に予算提案されていますので、それの議決後ということになると思います。

 ただ、目処はある程度たったうえでの今回の予算の提案です。

質疑応答

県知事選挙について・1

Q
 知事すみません。

 ちょっと話ガラッと変わるんですが、ちょうど5月から今月の始めにかけて、県内のいわゆる政党の中で、民主党とそれから自民党が県連組織の体制、幹部ですね、人事も含めて新たな体制が発足したところなんですけれども、その中で、知事の今後の3期目に向けてというところで、新たな体制、それぞれ、そういった知事の今後の3期目に向けての部分で、3選出馬に対して非常に好意的な受け止めをされているという状況なんですけれども、改めてそういう政党側のそういった知事の去就に対する反応をどのようにお感じになっていますでしょうか。

蒲島知事
 正式に政党側から出馬要請とか、そういうことはあっておりません。

 新聞報道でそういうのを見たことはありますけれども、現職の知事としてはとても嬉しく思っています。

 ただ、出馬するかどうかの決断は私がすることになりますので、まだ熟慮中です。

(幹事社)
 他にありますか。

質疑応答

くまモンのヨーロッパプロモーションについて

Q
 知事すみません。

 くまモンの「ジャパン・エキスポ」への参加なんですけれども、過去2回参加されて、具体的にヨーロッパで知名度があがってきたり、そういう手ごたえというのは感じられているんでしょうか。

蒲島知事
 大事なことはくまモンのこの活動空間を世界中に広げることですよね。そうすることによって熊本の人も、日本の人もくまモンをずっと好きであり続けるということですから。

 そしてこのフランスでの「ジャパン・エキスポ」は3回目でありまして、それだけじゃなくて、バカラくまモン、BMWのくまモンMINI、シュタイフ社のテディベアくまモン、それから今回のカンヌ映画祭、そして、「ジャパン・エキスポ」、これにあわせて、またくまモングッズを売る店がパリで1ヶ月間営業する。最初の頃と比べると大分広がっているんですよ。

 ヨーロッパにおいても、くまモンの共有空間を広げるという意味では成功しているんじゃないでしょうかね。

 当然、アジアでは大成功ですから。ヨーロッパ、アジア、中国、そういうところでもっと広げていけば。

 実は驚いたんですけれども、インドネシアに行ってもくまモンの知名度は高いんですよ。

質疑応答

県知事選挙について・2

Q
 すみません、知事選の話が出ましたので、今熟慮中というお話しでしたが、知事としてはいつ頃までに決めたいというふうなお気持ちでいらっしゃるのか。

蒲島知事
 まだ十分時間があるんじゃないでしょうか。

 まだ、それも含めて熟慮中です。

Q
 ありがとうございます。

(幹事社)
 よろしいですか。

 では、どうもありがとうございました。

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