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八代港についてのご意見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006599 更新日:2020年8月1日更新

ご意見、ご提案の内容

八代港に寄港したクルーズ船の経済効果はどれくらいか。また、工場誘致や「くまもと県南フードバレー構想」を進めているが、誘致企業の生産、加工、物流がないと効果がないと思うが、県としてどのように考えているか。

県からの回答

 近年、東アジアクルーズ市場の拡大により、九州各港へのクルーズ船寄港は増加しており、八代港についても、寄港の増加が期待されています。
 熊本県が誇る歴史、文化、大自然などの観光資源を活かし、クルーズ船を誘致することは、海外に向けた熊本のPRと、観光収入等による地元経済の活性化を図る上で重要だと考えます。
 実際に、昨年、八代港に大型の外国クルーズ船が寄港した際には、約3,000名の乗船客・クルーが、八代市内での買い物や全国花火大会、熊本市、阿蘇などの観光を楽しまれました。その結果、県内に1億円を超える経済波及効果があったとのことです。
 また、工場誘致や物流促進についても、積極的に取り組んでいます。企業へのPR活動のほか、補助制度の見直しも行い、平成25~26年度で食品・物流関連の企業20社の誘致に成功しました。県南地域には、食品・物流関係の大手企業も進出し、新たな雇用が生み出されています。さらに、八代港の平成26年の取扱貨物量は過去最高であり、物流拠点港として大きな実績を上げています。
 「食」関連産業による県南地域の活性化を目指す「くまもと県南フードバレー構想」においても、(1)地域内生産物等の高付加価値化、(2)企業や研究開発機能等の集積、(3)アジアとの貿易拡大・首都圏等への販路拡大、(4)人材育成の強化・推進体制の構築の4つの方向性に沿って、「生産」、「加工」、「物流」等の取組みを進めています。
 具体的には、農林水産業者、商工業者、関係団体と行政とが一体となって、農林水産物を活用した商品開発、展示商談会等を通じた大消費地への販路開拓など、様々な取組みを展開しています。例えば、フードバレー推進協議会では、福岡市の西鉄ストアに「くまもと産直市場」を設置しており、年間の売上げが1億円を超えるペースです。市場には、八代、水俣・芦北、人吉・球磨の3地域から毎日、青果物等を出荷していますが、物流業者とも連携し、効率化やコスト削減に日々努めておられます。
 平成27年度には、八代市に立地する熊本県農業研究センターい業研究所に、試験研究や相談対応、一次加工や流通・鮮度保持技術の支援などを行う「フードバレーアグリビジネスセンター」がオープンする予定です。
 これらの取組みの効果が一過性に終わることのないよう、〇〇様からご意見のありました「生産」、「加工」、「物流」の仕組みづくり等を通して、県内企業の産業力の強化や県産品の販路拡大を図り、活力ある熊本県を目指していきたいと考えています。
(平成27年3月回答 企業立地課、観光課、港湾課、フードバレー推進室)