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平成27年 1月 5日 知事年頭記者会見
知事年頭記者会見
日時:平成27年1月5日(月曜日)11時00分から
場所:知事応接室
動画
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会見録
知事年頭記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
質疑応答
- 新年の抱負について・1
- “くまもとの赤”を全国に向けて情報発信!・1
- 新年の抱負について・2
- 肥後銀行と鹿児島銀行の経営統合について・1
- 地下水と育む農業推進条例について
- “くまもとの赤”を全国に向けた情報発信!・2
- 鳥インフルエンザについて
- 肥後銀行と鹿児島銀行の経営統合について・2
- 県職員の給与について
(幹事社)
知事、あけましておめでとうございます。今月から幹事社になります、毎日新聞とRKKです。本年もよろしくお願いします。
蒲島知事
はい。こちらこそ。
(幹事社)
それでは、まず発表項目からお願いいたします。
説明用資料(PDFファイル:289KB)
発表項目
“くまもとの赤”を全国に向けて情報発信!
報道資料:“くまもとの赤”を全国に向けて情報発信!(PDFファイル:184KB)
蒲島知事
はい。まずは皆様、明けましておめでとうございます。
Q
おめでとうございます。
蒲島知事
今年もよろしくお願いします。
本日の発表項目は2つあります。
1つ目は、「“くまもとの赤”を全国に向けて情報発信!」です。
本県では昨年度から「赤といえば熊本、熊本といえば赤」を連想していただけるように、「赤」の統一ブランドイメージの発信を進めています。
昨年度は、くまもとの「赤くておいしい物、美しい物」のイメージをお伝えするため、「くまモンの赤いほっぺ紛失事件」プロモーションを実施いたしました。
おかげさまで全国の皆様に“くまもとの赤”について知っていただくことができました。
また、そのプロモーションは、ウォーミー賞〔※2006年にスタートした今年で9年目の口コミマーケティング業界の賞〕など国内外で様々な賞を受賞しました。
今年度は、「“くまもとの赤”でニッポンを健康に」をテーマに、様々な形でPRを行います。
まずは、“くまもとの赤”を歌詞に取り入れたエクササイズであります。
現在、くまモンは「体脂肪」を落とすダイエットに取り組んでいます。そのエクササイズムービーを作成いたしましたので、皆さんご覧ください。
(エクササイズムービーの放映)
1、2、3、4、エクササイズ。なんさまかんさまやるだけばい。
今日も元気にいってみよう。4秒エクササイズ。
トマトー、トマトー、ストローベリー、ストローベリー…
よろしいですか。
今後、このムービーやくまモンの様々な場所への出没を通して、“くまもとの赤”のすばらしさを積極的にアピールしていきたいと思っています。
発表項目
第25回「くまもと県民文化賞」の決定について
- 報道資料(1):第25回「くまもと県民文化賞」の決定について(PDFファイル:81KB)
- 報道資料(2):第25回「くまもと県民文化賞」の決定について(PDFファイル:364KB)
- 報道資料(3):第25回「くまもと県民文化賞」の決定について(PDFファイル:48KB)
次に、「第25回『くまもと県民文化賞』の決定について」です。
地域の文化振興に貢献する活動を行った方々の功績を称え、今後の活動を奨励する「くまもと県民文化賞」の受賞者が決定いたしました。
受賞者は「地域文化活動部門」の個人3名、団体4団体です。
まず、個人の部です。
演出家の「小西たくま」さんです。オペラ洋楽、演劇など幅広いジャンルの舞台演出を行い、芸術団体の育成にも貢献されております。
次は、川尻刃物職人の「林昭三」さんです。県伝統的工芸品に指定されている川尻刃物の普及継続に取り組まれています。
次は、写真家の「麦島勝」さんです。人々の日常を記録した写真を撮り続け、個展の開催などを通して、地域の歴史・文化を発信されています。
次に、団体の部です。
「熊本城坪井川園遊会実行委員会」です。坪井川園遊会を開催し、熊本の伝統文化を県内外に発信されています。
次は、「藤豊會」です。今年で創立80周年を迎えられます。毎年、県内外で公演を行い、日本舞踊の普及発展に貢献されています。
次は、「熊本箏演奏者協会」です。琴の指導や演奏会を通じて、邦楽の普及発展に取り組まれています。
次は、「荒尾市俳句協会」です。50年にわたり宮崎滔天の功績を顕彰する「滔天忌俳句大会」を開催し、俳句の普及活動に取り組まれています。
受賞される皆様の、本県の文化振興へのご貢献に感謝申し上げるとともに、今後の更なる活躍を願っています。
以上が私からのコメントです。
質疑応答
新年の抱負について・1
(幹事社)
それでは、発表項目の質問の前に、知事、今年の抱負と、先程仕事始めでも示された今年のキーワードについて説明いただけますか。
蒲島知事
先程の(年頭)訓示のところでも申し上げましたが、今年の一字は「華」です。
この「華」という字はどういう意味かといいますと、新4カ年戦略が最終総仕上げの年になってきました。この新4カ年戦略を今までいろいろな形で、種を蒔いたり、あるいは土地を耕したりして、これまでも政策を進めて参りました。それが、今年は「華」開く年ではないかと。そういう「華」開く年になって欲しいという気持ちを込めて、この「華」という字を選びました。〔※「華」と書いてある色紙を持って〕写っていますか。大丈夫ですか。以上です。
質疑応答
“くまもとの赤”を全国に向けて情報発信!・1
(幹事社)
では、発表項目についてお尋ねしたいんですが、熊本の赤をPRするためのこの「くまモンのダイエット」展開なんですけれども、これは今後の展開が非常に気になるんですが、何か目標値のようなものがあるとか、今後、くまモンとして成果が出るのかという、どういう。
蒲島知事
「くまモンの赤いほっぺがなくなった」というのは大成功だったんです。
先程も申しましたように、ハリウッドでウォーミー賞をもらったりしました。今度はその赤が健康にも役立つと(いうことです)。
つまり熊本のトマトなり、あるいは様々な赤の製品というのは健康にもいいですよということを皆さんにお示ししたいと。先程ムービーを見ていただきましたように、くまモンが実際に(ムービーに)出て、熊本の赤が健康にいいということを売り出すと。
また、実際に皆さんのお手元に『Tarzan』〔※健康雑誌〕をお配りしていますが、熊本の赤をくまモンを使ってこのように取り上げられていますので、こういう形でダイエットをするんだったら熊本の野菜を食べようとか、農産物を食べようとか、そういうイメージを全国に売り出すことができたらいいなと思っています。
(幹事社)
現在のくまモンの肥満度とか、そういったことは公表されないということですね。
蒲島知事
(くまモンが)ダイエットするということで、私もどんなくまモンになるのか分かりません。私もダイエットしなくてはいけないと思っていますが、少し正月に食べ過ぎて、また元に戻りましたので、今日から(ダイエットを)やらないといけないなと思っています。
ただ、くまモンもダイエットするということでありますので、必死に取り組んでいる写真がこれ〔※『Tarzan』の表紙〕です。よく撮れていると思います。
(幹事社)
中の記事のインタビューには知事も一緒に挑戦するというふうに書いてあったようですが。
蒲島知事
多分、3月だと思いますが、最終的に結果が出るのは。それまでに、私もしっかり取り組まなくてはいけないと思っています。3月でしたか、この結果発表は。
【事務局】
明確ではないですけれども、一応、3月はひとつの区切りだと思っています。
蒲島知事
くまモンも私もダイエットします。
(幹事社)
幹事社から発表項目については以上ですが、他の社で質問があれば。
質疑応答
新年の抱負について・2
Q
知事よろしいでしょうか。
蒲島知事
はい。
Q
新4カ年戦略の総仕上げの年というふうに先程話されましたけれども、そういう意味で例年と違う心境の変化ですとか、心構えというのが何かございますでしょうか。
蒲島知事
今までも新4カ年戦略の“活力を創る”こと、それから“アジアとつながる”こと、そして“安心を実現する”こと、そして“百年の礎を築く”こと、それぞれについて進展はあったんです。
ただ、もう最終のコーナーにまわりましたので、そこで(新4カ年戦略の)総仕上げをやると。そういう意味では、今まで取り組んできたことの「華」が開くように、それも華やかな「華」になるように頑張りたい。
そういう節目節目といいますか、時間的な緊迫性というものは行政にとってもとても大事ではないかと思っているんです。
私は、4年を1期と考えておりませんで、毎年1年1期だと考えておりますので、この1年を時間的緊迫性を持ちながらやって、そして華やかな「華」を咲かせる、蒲島県政の「華」を咲かせるということが、この一字に込められた思いであります。
質疑応答
肥後銀行と鹿児島銀行の経営統合について・1
Q
知事よろしいですか。
蒲島知事
はい。
Q
昨年、お聞きしたくて、既にもうコメントもいただいているんですけれども、肥後銀行と鹿児島銀行の統合についてお聞かせいただきたいんですけれども、各社、うちも含めて各社も含めて、甲斐(肥後銀行)頭取にインタビューをしたら、健全な両行の生き残りが目的じゃないと、人口減に対応した地域創生、更には将来の道州制を見据えた戦略的な前向きな統合構想だということで、10月に持ち株会社をつくるというお話があったんですけど。
蒲島知事
私も今日、甲斐頭取とお会いしましたが、とても積極的な統合ではないかと思っています。
両方とも体力が十分にある。そして、十分あるから先を見越して、今、経営統合されるという判断をされて、ほとんどの皆さんが好印象を持っていらっしゃるのではないかと思っています。
あれ〔※肥後銀行と鹿児島銀行との統合〕が弱者連合だとどうしても弱いですが、2つの強い銀行が一緒になるということで、私は九州の発展また南九州の発展にもとても資するものだと思っています。
質疑応答
地下水と土を育む農業推進条例について
(幹事社)
発表項目の質問はよろしいですか。それではそれ以外の質問で。
先程の(年頭)訓示でも話されましたが、地下水と土を育む農業推進体制をつくるというふうにお話されましたけれども、具体的な施策はどういったことに取り組んでいかれるんですか。
蒲島知事
はい。これまでも熊本の地下水を守るために様々なことをやってきました。
第1番目に特色がある取組みとしては、地下水は個人のものではなくて公共のものだ(という考え方です)。そういうような位置づけをして取り組んできましたが、それでもやはりいくつかの問題が顕在化しています。
それは硝酸性窒素の問題ですが、これをやはり解決しなくてはいけない。そのためには農業者の方だけではなくて、県民全体で地下水を守ろうということが今回の我々の条例が目指しているところです。
これまでも農家の人が堆肥の問題(解決のためや)、それから地下水を汚さないように大いなる努力をされてきております。
それを今度は県民全体で支えていこうということが今のこの地下水(と土を育む農業推進条例策定へ)の動きなんです。
今年中には、この地下水の条例を策定して、(条例が)成立した後、県民全体で熊本の宝である地下水を守る。一度地下水が汚染されますと、ものすごく回復に時間がかかります。あるいは、回復ができないかもしれない。
だから、今のうちからそのことをやっておこうということがこの条例を制定したいという思いであります。
Q
報道で、環境に配慮した形で生産された農畜産物の新たな認証制度を作っていくと話もありましたけれど。
蒲島知事
報道では、新たに認証制度ということが報道されていますが、まだ、具体的にはそれがどのような形になるかということがこれからの大きな問題ですし、それから多分、条例を作る頃までには、それが明快になるのではないかと思っています。
そういう意味では、農家の方々が自ら熊本の地下水を守り、土を育むというその動きそのものが、ものすごく先駆的なアプローチではないかと思います。
グリーン農業もこれまで進めてきましたが、グリーン農業を更に進めることによって、その認証制度というものは、それを買う消費者の方もよく分かる、自分達もそれに参加しているんだと、環境も買っているんだというように思っていただくと、とても嬉しいと思っています。
だから、それを分かりやすくするためにもやはり、認証制度も必要ではないかと思います。まだ、具体的にどうするということは、この段階では、まだコメントできる段階ではないと思います。
質疑応答
“くまもとの赤”を全国に向けて情報発信!・2
(幹事社)
では、ほかに質問がある方は各社さん、どうぞ。
Q
ちょっと愚問かもしれないけれども、くまモンの話に戻っていいですか。
蒲島知事
はい。
Q
くまモンがスリムになったら、人気が子どもからの人気が落ちるんじゃないかなと思ったりするんですけれども。
蒲島知事
まあ、そんなには変わらないのではないんですか。
ただ、どういうような変わり方をするかは、私も楽しみにしています。そういう意味では、「おお、(くまモン、)何かちょっと痩せたな」と言うのか、それとも変わらないのか。
ただ、変わらなくても体脂肪だけは下がったということもありますよね。だから、体脂肪が下がるということが今度は大事なんです。
Q
くまモン4UのUは何を指しているんですか。
蒲島知事
ちょっと担当者の方で(回答をお願いします)。
【事務局】
広報課ですが、フォーユーはあなたのためにという意味で、英語では4Uと書くらしいです。それぐらいの意味のようです。
蒲島知事
はい。よろしいですか。
【事務局】
それと4秒メソッドをかけています。
質疑応答
鳥インフルエンザについて
Q
知事すみません。
訓示でもおっしゃっていましたが、年末、宮崎も山口も鳥インフルエンザが出ていますが、改めて今、危機管理といいますか、そういった体制をしていますか。
蒲島知事
私も通常であれば、(年末年始は)東京で用事がありますので、東京で過ごすことが多いんですが、今回は、鳥インフルエンザが隣県で発生したということで、急遽帰ってきて、熊本でずっと待機していたんです。
そういう意味では、職員の方々もこの寒い時に、特に年末年始の重要な時期に、特に人吉ですが、宮崎と近いところを消毒ポイントとして(対応を)してくれて大変感謝しています。
だから、我々が鳥インフルエンザに対応する際には、やはり常に気を引き締めておかないといけないと思います。
(毎年)恒例の私の孫と一緒に正月を過ごすということが、今回は、それよりも鳥インフルエンザの対応が大事だと思いましたので(取りやめました)。そういう常に緊張感を持つことが大事だと(思います)。
もう1つ言えることは、熊本での迅速な対応がマニュアル化されて、それが他の県でも共有されていますので、他の県、特に宮崎県は早い対応だったのではないかと思います。
だから、そういう問題点を早く理解して、各県共通の対応策をやっていけば、鳥インフルエンザが発生しても、そこで封じ込めができるのではないかと思っています。
そういう意味では、今度は隣県での様々な経験を我々はまた学ばなくてはいけないと。
ただ、やはり一番大事なことは、出さないことです。対応が早いというより、それ〔※鳥インフルエンザ〕を出さない、そういうことが一番大事な対応であるというように考えています。
質疑応答
肥後銀行と鹿児島銀行の経営統合について・2
Q
肥後銀行と鹿児島銀行の質問が出たので、知事に確認しておきたいというか、お伺いしたいことがあって。統合する場合は、やっぱり本部をどちらに置くとか、たぶんホールディング形式になると思うんですけれども、そこのトップをどっちがとるかとか、その辺はやっぱり熊本の道州制につながる話であって、金融のこういう大きな統合でどちらが本部をとるというのはやっぱり大きな話だと思うんですけれども、この辺についてはどういうふうに思われますか。
蒲島知事
これは両行で決められるべき問題ではなかろうかと思っています。多分、それは経営上はトップシークレットだと思いますので、私もその話は、甲斐頭取としたことはありません。
経営的な判断が一番大事だと思っています。
(幹事社)
ほかによろしいですか。
蒲島知事
よろしいですか。
質疑応答
県職員の給与について
Q
知事すみません。最後に今日の(年頭)訓示の最後にちょっとおっしゃったんですけれども、知事の任期中は、県の職員の給料は国に逆らってでも下げませんというような話だったんですけれども。
蒲島知事
皆さんもご存知のように、熊本県の職員は、多分、全国一優秀な職員ではないかと思っています。
最初(の頃)に、そういう職員の方々の給料を下げて一緒に財政再建をやってきました。
その財政再建の道筋もできてきましたので、特に国も皆さんの給料を上げろと言っている時に、公務員の給料だけ下げるというのはアベノミクスとしてはおかしいのではないかと思います。我々は人事院勧告に従って、給料体系を設定しているわけでありますので、私のいる限りは下げませんということを約束しました。
やはり県民の幸福量を皆で上げるためには、自分達も幸福でなくてはいけないと思います。是非、皆さんも社長に言って、給料を上げてもらってください。
よろしいですか。はい。ありがとうございます。
(以上)