本文
平成22年 6月14日 知事臨時記者会見
日時:平成22年6月14日(月曜日) 午前10時00分から
場所:知事応接室
発表項目
質疑応答
発表項目
口蹄疫対策について
(幹事社)
すみません。今日急きょ会見を設定いただきありがとうございました。
知事からご説明の方をお願い致します。
蒲島知事
最初に口蹄疫について説明します。
宮崎県内で発生致しました口蹄疫は、関係者の懸命な努力にもかかわらず、先週新たに都城市、日向市、宮崎市の農家において発生致しました。
極めて深刻な事態だと受け止めています。
本県に、まん延が拡大することがないよう、大変心配をしているところで、最善の努力を行っています。
畜産農家は、畜産市場の中止等により、大変厳しい経済状況に置かれています。
万が一、本県で口蹄疫が発生すれば、牛や豚の殺処分や埋却など、想像を絶する事態に陥ると考えられます。
これは農業者だけの問題ではありません。もし口蹄疫が本県で発生すれば、多くの県民の方々の日常生活や経済活動に計り知れない影響を及ぼすことになります。挙県一致の体勢で、何としても本県への口蹄疫の侵入を阻止しなければなりません。
そこで私は、県民の皆さんに次の3点について、緊急に呼びかけをしたいと思います。
まず1点目は、農場における感染の防止についてです。これまでも繰り返し申し上げてきましたけれども、畜産農家の方々にあっては引き続き敷地の消毒の徹底、外部の人の立入禁止、やむを得ず立ち入らせる場合は、消毒を徹底すること、これを是非ともお願いしたいと思います。6月11日に、牛や豚などを飼育している全農家に対して、改めて知事の消毒命令を出しております。口蹄疫が終息するまでの間、しっかりと徹底していただきたいと思います。
また、県民の皆様も口蹄疫が発生している地域への訪問は、できるだけ自粛し、やむを得ず訪問する場合でも、畜産関係施設になるべく近づかないようにお願いしたいと思います。
2点目は車両の消毒についてです。6月12日、本県は口蹄疫対策特別措置法第4条の地域指定を受けました。このため宮崎県境を中心に、県が設置する消毒ポイント9ヶ所において、すべての車両の消毒が法に基づく義務とされています。県民の皆様には車両の消毒を行っていただくよう、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
なお、水俣市の鹿児島県境においても、準備ができ次第、同様の消毒ポイントを新たに設置する予定です。
3点目は、不特定多数の人が集まる施設における消毒についてです。県関係施設においては、これまで人吉・球磨地域を中心に、特に農業関係者の出入りの多い施設で消毒マットを設置しております。
このたび、その他の地域においても、速やかに消毒マットを設置するよう指示致しました。県庁本館、新館の出入口にも本日から設置しております。また、不特定多数の人が集まる施設についても、出入口に消毒マットを設置し、利用者の方々に消毒を行っていただけるようお願いしております。こうした施設を利用される県民の方々も積極的に消毒にご協力いただきたいと思います。
ここに、消毒マットの一例を準備しております。これは畜産専用の消毒マットですが、普通の玄関マットなどにも消毒液をしみ込ませて使うことができます。ここに靴の形がありますけれども、このような形(マットの上に乗る)で消毒していただければ幸いです。
[消毒マット]
県では、一頭たりとも口蹄疫を発生させないという強い覚悟をもって、防疫体勢を強化し、対応していきたいと考えています。それには全ての県民の皆様のご協力が必要です。是非とも危機感を持って、危機感を共有していただきたいと思います。そしてそれぞれができることに取り組んでいただくことをお願いします。以上が口蹄疫に関するものです。
発表項目
路木ダムについて
もう一つは路木ダム本体工事の着手についてです。本日路木ダム本体工事の現地作業に着手しました。これにより、平成26年3月の完成に向けて、大きく前進したことになります。
行政としては、洪水や渇水など万が一の場合でも、安全で安心感のある暮らしを提供することが使命であると考えております。
今後とも、早期完成を求める地元の声に応えるため、共同事業者である天草市の水道供給開始を遅らせることがないよう、皆様のご理解、ご協力を得ながら、事業を着実に進めて参りたいと考えております。
以上2つが私の方からのコメントです。
(幹事社)
ありがとうございました。時間も限られておりますので、幹事社からの質問は割愛させていただきます。
まず口蹄疫に関して各社からご質問がありましたらお願い致します。
質疑応答
口蹄疫対策について
Q
口蹄疫に関して何点か確認させていただきます。緊急の呼びかけの2点目で、特措法に基づく全車両の消毒義務化の9ヶ所ですけれども、9番目の水俣市は、新たに設置するということで、1から8までは、これまでに既に自主的に行っていたところを特措法に基づくポイントとして決定し、24時間体制及び全車両を対象にするということでよろしいですか。
蒲島知事
はい。これまでは特措法に基づくものではなくて、自主的な消毒ポイントでした。それが今回、特措法に基づいた消毒ポイントとなり、義務付けられたということです。
ただ実際は、最近では殆どの方々が止まっていただき、消毒をしていただていたと聞いております。
消毒も2つありまして、1つはホースで消毒する場合と、もう一つは最近行っていますプール方式です。プール方式の場合は、そこを通っていただくことによって消毒ができますので、より迅速に消毒が出来ております。9件目(の水俣市のポイント)は、どうですか。
(畜産課)
9件目につきましては、今日、場所を大体選定致しまして、今週中には稼働するように今、準備を進めているところでございます。
Q
今日始まるというわけではない?
(畜産課)
はい。
大体の場所を選定して、すぐ工事に入りたいと思っております。
Q
この消毒義務化の場所ですが、いずれも消毒のやり方としてはプール消毒を採用しているんでしょうか。
蒲島知事
これは今までのホースでするものと、プールの両方やっていますね。
(畜産課)
はい。今、知事の方から言われましたけれども、この9ヶ所のうち、1ヶ所はまだ未整備です。8ヶ所の部分につきましては、一般車両は全部プールの部分を通っていただきまして、また、畜産車両につきましては、噴霧器によって消毒を同時にできるようにしております。
Q
これは9ヶ所全部プール方式ということでいいんですか。一般車両も。
(畜産課)
はい。8番まではそうです。9ヶ所目も一応プール方式で考えております。
Q
2の高森町は「散」という字がついていますけれども、これはプールでいいんですか。
(畜産課)
すみません、この高森町の国道325号につきましては、道路に傾斜がありますので、酢を溶かしたものを瓶で流している方式です。ここ以外の部分は全部プール方式ということになります。
蒲島知事
多分、坂なので、そこにはプール方式が設置できないということだと思います。
Q
消毒ポイントの総数の確認ですけれども、元々は21ヶ所でしたよね。
(畜産課)
はい、そうです。
Q
県が設置しているのは12ヶ所でしたか。
(畜産課)
皆様のお手元に配っておりますけれども、県が設置している部分は、今回の水俣の分を含めて9ヶ所まで。特措法で指定するものは全部、県が管理しています。それ以外は自主ポイントです。
Q
この3番目に、不特定多数の人が集まる施設についても、消毒を行っていただくようにということですが、まさに今、選挙の時期で集会等がいろいろな所であっていますけれども、やはり、当然そのことも念頭に置かれているということですか。
蒲島知事
選挙の実施とか、移動制限区域を設けるとか、そういうこととは無関係にウイルスは動きます。特に、人が動くとウイルスも一緒に動くという危険性があります。
そこで不特定多数の人が集まる施設も、やはり消毒すべきだという結論に至りました。消毒する方は大変ですけれども、これ(消毒マット)を見たら分かりますように、上に乗っていただくだけで消毒できるので、多分ご協力いただけるのではないか(と思います)。もう一つは、やはり口蹄疫の恐ろしさを、公共施設に皆さんが集まる所で消毒することによって共有していただきたいということもあります。
そういう意味で、選挙期間、あるいは選挙期間に関わらず、ウイルスの拡散防止と、危機感を共有することが大事なことだと思っています。
Q
選挙の日程が7月11日に固まったんですけれども、延期すべきではないかという声もあるんですが、知事はどのようにお考えですか。
蒲島知事
延期すべきであるかどうかということについて、イギリスの例では口蹄疫の関係で選挙が延期されたとの報道がありますけれども、選挙の時期というのは、政治家にとっては大変大事な事ですので、私の方からこの口蹄疫との関連で選挙期間を延期すべきか延期すべきでないというコメントは、差し控えさせていただきます。今はそのように決まって動いているということです。
Q
選挙に絡んで、口蹄疫の消毒マットを置くことに関して、7月11日投開票となると6月25日から期日前投票も始まりますけれども、県選管を通じて、各市町村の選管に期日前投票場所には、こういうマットを置いてくれないかというような指示というのは何か出されたのですか。
蒲島知事
不特定多数の方が集まる施設についてお願いするということですので、それをどのように市町村の方が受け取られるか分かりません。一般的に不特定多数の方が集まられる場所の出入口に、このような簡単な消毒マットを設置していただければと(思いますが、)ただ県としてもこれについて強制はできないですね。
(畜産課)
そうですね。
蒲島知事
でもお願いするということになると思います。先程も言いましたように、一つはウイルスの拡散を防ぐということ、2番目は危機感を共有していただきたいということもあって、やはり選挙の投票場所も不特定多数の方々が集まられる所でありますから、そのようにお願いをするということになると思います。
Q
県関係には何カ所ぐらいマットを置かれる予定ですか。
蒲島知事
今、確実に何カ所かというのは私も把握しておりませんけれども、これからリストアップしていくのではないでしょうか。
Q
知事、冒頭申し上げましたけれども、埋却地の選定が必要になってくると思うんですけれども、今のところのリストアップの進捗状況はいかがでしょうか。
蒲島知事
埋却地については、まずウイルスを防ぐためには、発病した所の一番近い所に埋却するというのが鉄則です。
そういう意味では、農家の方々の敷地に埋却するということが原則としてあります。
どこが発生場所にもっとも近いか、速やかに埋却出来るかという時には、どうしても農家の土地ということになります。また特措法の中でも、埋却地はまず各農家の責任を得て確保すべきものであると謳われております。ただ万が一確保できない場合、県や国が準備を始めなくてはいけないと思いますので、県としても確保に向けて必要な支援を行っているところです。
Q
鹿児島県では、発生地に隣接しているということで、道路の一部通行止めも実際にやっていますけれども、熊本では現段階ではされていないようですが。
蒲島知事
幸いなことに、熊本の場合は、宮崎市の県境と鹿児島の県境には山があって、道が限られています。
そういう意味でチェックポイントは非常に限定しやすいので、封鎖しなくてもできるような構造になっています。
ただ鹿児島県の場合は、都城市と(平地が)続いているものですから、消毒ポイントを通ってもらうためにはどこか封鎖しなくてはいけないという状況になっているのではないかと思っています。
そういう意味で熊本の場合、自然が要塞となっており、鹿児島県と同じような一般道路の封鎖をする必要がないということです。
(幹事社)
口蹄疫に関しては、皆さんいかがでしょうか。
Q
交通、通行止めではないですが、この地図で見る限り、まだ何か抜け道みたいなところが何カ所かあるようにも見えるんですが。
蒲島知事
具体的にどこが抜け道でしょう。我々は抜け道はないと思ってやっています。
Q
もしかすると宮崎側でされているかもしれませんけれども、例えば椎葉村から五家荘に抜けるだとか、五ヶ瀬に抜けるであるとか、あと水俣市から伊佐市の方へ新しく9とありますけれども、枝分かれして国見山の方に行く所とか、何か大丈夫かなという…。
蒲島知事
それについて、すみません具体的にお願いします。
(畜産課)
我々も交通量は、ある程度調べています。先程言われたような小さな道はありますけれども、この全部で8ヵ所で、一般車両を抑えておけば、ほぼ、ウイルスの進入は防止できるということで決めたところでございます。
Q
「ほぼ」、ですよね。
蒲島知事
さっきの椎葉村から五木村はどうですか。
(畜産課)
交通量は大した量ではなかったです。
Q
一般の運転手さんとかから聞くと、消毒は受けたくないから、わざわざ迂回しているという方の声も実際はあるんですよ。逆に言うと。
ということは、完全にシャットアウトしたいというけれども、やはり抜け道はあるということは可能性として残るということですよね。
(畜産課)
それで今、それぞれ通行台数をあたっています。かなり以前から比べるとドライバーの方の理解が増えて、(消毒される方が)非常に多くなってきているのは事実でございます。
蒲島知事
確かにすべての獣道まで防がなくてはいけないかというと、人員とキャパシティーの問題(がありますので)、そういう観点から今はこういう形になっていますけれども、記者さんのご懸念もありますので、もう一度抜け道がないか皆で考えてみたいと思います。
Q
もう1点、最近は理解が得られるようになったということですが、以前は消毒を拒否するような例があったのかどうか、ちょっと教えていただきたいと思います。
蒲島知事
以前というのは?
Q
消毒開始当初に、消毒を嫌がって拒否するような車両があったのかというのを。
蒲島知事
私が見た感想で言いますと、えびの市から人吉市に来る時に、ほとんどの車は消毒をせずに畜産関係の車だけを呼び込んで噴霧器で消毒をしていたと思います。
私はそれを見て、それは危ないのではないかということで、マット方式を提案しました。
マット方式だとあまり時間が掛からずに、また車を汚さずに通れるので、マット方式にしばらく変えておりました。マット方式をやっていたのは3ヵ所ぐらいです。
その後、山田副大臣が熊本にいらっしゃった時に、プール方式というものがあり、1日か2日でできるということでしたので、早速、熊本県はプール方式に変えたところです。
それで良かったと思うのは、簡単に通行できて、人手もかからずに全車両を消毒できる。我々熊本はこれを使用して良かったなと、今は満足しています。
最初は、おっしゃられたように、消毒したくない方は全然消毒をしなかったわけですから、そういう甘さはあったかも知れませんね。
Q
もう1点、高速道路のインターチェンジは、すべてのインターで石灰を撒いているということでいいんですか。
今回の地域指定の特措法の地域指定を受けて撒くというのではなくて。
蒲島知事
もともと熊本県は、自主ポイントで厳しい消毒ポイントを設けておりましたし、この特措法の前に、高速道路会社が既に消毒を始めました。やはり一番心配だったのは高速道路を通って、畜産関係の車が入って伝染するという可能性でしたので、今は消石灰とマット方式で、熊本に入るインターの入口はすべてチェックされていると聞いています。
間違いないですね?
(畜産課)
はい。
先ほど知事が話しましたように、マット方式がここに書いてありますが、人吉インター、益城インター、植木インター、特に畜産関係の出入りが多いような所は一応マットをお願いしています。
それ以外の部分につきましては、下に書いていますように、南関インターから八代インターまでは出口の所に石灰散布をしてもらっている状況でございます。
蒲島知事
そういう意味で、熊本県は極めて早い時期から厳しい消毒ポイントを設けて、ほぼ防いでいたと思います。ただこれで防げないのは、鹿や猪、それから昆虫等がいますので、予断を許さないと思っています。
Q
高速道路の実施主体は高速道路会社になるんですか。
蒲島知事
はい。
ただ、それについても我々非常に懸念は持っていました。
人吉については我々が自主的にやったんですね?
(畜産課)
当初、高速道路会社と県が打合せをしまして、一緒にやろうということにしていましたけれども、最終的に高速道路会社に自主的にやってもらっているような状況です。
蒲島知事
逆に言えば、国土交通省も危機感を持ったということじゃないでしょうか。
Q
最後にすみません。
今回の9ヵ所、特措法に基づく場所に決めた根拠というか、基準というのは何かあるんでしょうか。
蒲島知事
すみません、それは課長の方から。
(畜産課)
この1から8番までの部分につきましては、以前は皆さんに言ったように、えびの市が搬出制限区域と移動制限区域があったわけでございますけれども、そこを固めていたのは、先般6月4日の本会議で、とにかくそちらはそのままにしておいて、県境の方をまず強化しようということで、ここに書いています1から8番までの消毒ポイントを設置したわけでございます。
それと今回、新たに水俣市は志布志市の方からのトラック、飼料の輸送が多いということで新たに取り入れまして、この9ヵ所を今回特措法に基づく消毒ポイントに指定したわけでございます。
Q
先ほどちょっと交通量を調べたというのがあったと思いますけれども、それは畜産関係の飼料が、何台以上通るから、ここをポイントにしようとか、特措法に基づくポイントに決めちゃいましょうとか、そういう決め方なんですか。
(畜産課)
交通量は一応調べていますけれども、メインは国道です。まず国道で宮崎県の県境の部分を決めまして、そして県境の部分と先ほど言いました交通量等を勘案して場所を決めたような状況です。
質疑応答
路木ダムについて
(幹事社)
ちょっと時間も押しておりますので口蹄疫についてはよろしいですか。あと路木ダムに関して何か質問がありましたら。
蒲島知事
もしこの後、より詳細にお聞きになりたい時には事務局の方を残しておきますので聞いていただきたいと思います。
(幹事社)
路木ダムに関してはいかがでしょうか。
Q
現地で測量が始まって大きく前進したというふうにおっしゃいましたが。
蒲島知事
着工ですね。
Q
着工して大きく前進したものだというふうにお話されましたけれども、現地の方では反対派の方々が、手前で待ってくれということで、工事車両を抱えていたというような話もあるんですけれども。
蒲島知事
前進したという意味は、平成26年3月の完成に向けて、大きく前進したと考えているということですので、実際に具体的に今日いっぱいできたという、そういう意味ではありません。
Q
そうすると、今日作業に入れなかったということに関しては、そう不安視しないというか、大きく捉えていないということでしょうか。
蒲島知事
そこは私も工事に入れたかどうか、それについては聞いていませんけれども、実際はいかがですか。
(河川課)
河川課ですけれども、今日9時半頃でしたけれども、工事請負の方が、現地に入ろうとして、市民の方19人と聞いていますけれど、車を止められて、自然公園内に違反の状態でこういったことをするのはどうかということを言われ、市民の方が1人2人ではなかったので、安全上の配慮から一旦は撤退しました。ただ県としては、これについて本日着手することは、違法状態ではないということを環境省の方から聞いておりますので、本日午後に、請負の業者の方と、それから工事を発注している天草ダム事務所の方で、市民グループの方にその旨の説明を行うと聞いております。
Q
今後に関しては、現地でのその旨の説明を終えた段階で、粛々と今日やる予定だったことを始めるということでしょうか。
(河川課)
はい、そのように考えています。
Q
じゃ午後にも始まる、夕方には始まるということでしょうか。
(河川課)
ご理解いただければですね。
Q
わかりました。
Q
今ご理解という話がありましたが、数が多いかどうかは別として、依然としてやはり路木ダムに反対をされていらっしゃる方が地元にいるということで、知事としても改めてこの段階でどういうふうに受け止めていらっしゃるのか。理解を…。
蒲島知事
私は既にこの問題を判断しましたように、多くの天草の方々が安全な水を求めていらっしゃるということで、早く水を届けたい。そしてそれを届けるのは、基本的人権だと思います。安全な水を皆が飲むことができるという、基本的人権の問題に対して、行政としてなるべく早く応えたいということで路木ダムの工事は着工したところであります。
確かに、反対される方々のお気持ちを思うと大変心苦しいところもありますけれども、全ての決断には、全ての方が賛成というわけにはいきません。大きな民意がどこにあるかという形で私も決断を致しましたので、安全な水の供給ということをなるべく早く、とりわけ予定の平成26年3月完成したいという気持ちを込めて今進めているところです。
Q
その多目的ダムのままというか、供給というか、利水の面というのは大変理解できるというふうなお話だったんですけれども、洪水の面も治水の面も含めたまま、その着工に至ったと、だからその洪水があったかどうかという根拠はないまま着工になっているわけですね。
その点については?
蒲島知事
もう既に述べましたように、これは多目的ダムであります。その利水と治水、その2つ(の目的)を持って進めております。それに関しても既に多くの議論がなされておりますので、ここに繰り返すことは致しません。
(幹事社)
すみません。時間も大幅に過ぎましたので、あとは詳細についてはそれぞれ担当課にお尋ねされてください。
よろしくお願いします。
蒲島知事
どうもありがとうございました。