本文
平成21年 5月11日 知事定例記者会見
日時:平成21年5月11日(月曜日)午前10時00分から
場所:知事応接室
発表項目
質疑応答
- 新型インフルエンザ対策について
- ダムによらない治水を検討する場について
- 新型インフルエンザ対策について
- ダム問題への対応について
- 光化学スモッグについて
- 水俣病問題について
- 路木ダムについて
- スザンヌ宣伝部長について
- ダムによらない治水を検討する場について
(幹事社)
おはようございます。幹事社の熊日新聞です。まずは知事の方から発表項目についてお願いします。
新型インフルエンザ対策について
蒲島知事
発表項目は2つあります。まず第1は「新型インフルエンザ対策」についてです。既にご存知のとおり、カナダから米国経由で成田空港に到着した日本人のうち、4名が新型インフルエンザに感染していたことが確認されております。
この事態を受け、5月9日に開催した熊本県新型インフルエンザ対策本部幹事会において、私のメッセージを既にお伝えしております。
ここで改めて県民の皆さまに、一定の警戒と冷静な行動をお願いしたいと思います。
国は水際対策により、新型インフルエンザの国内進入防止を継続しております。
本県も新型インフルエンザ発生後、熊本県新型インフルエンザ対策本部会議の開催、各保健所への発熱相談センターの設置、県内10ヵ所の発熱外来の設置など、全力で新型インフルエンザ対策に取り組んでおります。
また、国立感染症研究所からの情報では、今までのところ「タミフル、リレンザは効果があること」、また「一部のハイリスクの者を除き、大半の発病者は重症にならないこと」などが確認されております。
なお、感染した4名の容態は安定しており、回復に向かっていると報道されております。
県民の皆さまにおかれましては、私どもが提供する情報に基づき、警戒を怠らない一方、冷静に行動をしていただきたいと思います。
続いて新型インフルエンザに関する、熊本市を含めた県内の相談状況について説明いたします。
具体的には皆さんのお手元にある資料に記載しているとおりです。健康相談のうち16件については、発熱外来への受診をすすめました。いずれも疑似症患者に該当しないことが確認されております。
メキシコ、米国、カナダからの本県への帰国、入国者の状況についてもご覧のとおりです。これまで体調に異常が認められた方はおられません。
最後に新型インフルエンザの発生国から帰国された方で、発熱、のどの痛み、咳などインフルエンザのような症状がある場合、熊本市を含め各保健所に発熱相談センターを設置しておりますので、まず最寄りの保健所に相談していただきたいと思っております。
以上が第1の発表項目です。
スザンヌ宣伝部長活動報告の開催について
第2は、「スザンヌ宣伝部長の活動報告の開催について」です。
5月13日水曜日に、熊本県宣伝部長のスザンヌさんが、これまでの宣伝活動報告のために初登庁します。
スザンヌさんには昨年11月の就任以来、宣伝部長としてテレビ・雑誌等で本県のPRに尽力いただいており、感謝いたしております。
今回は、宣伝部長から半年間の宣伝活動とその成果について臨時庁議の場で報告を行っていただくこととしております。
その他の予定などの詳細については、お配りいたしました報道資料をご覧いただきたいと思います。以上です。
新型インフルエンザ対策について
(幹事社)
幹事社の方から2点程質問させていただきます。
まず、新型インフルエンザなんですが、現在までにメキシコ、米国、カナダからの帰国入国者が196人の経過観察中というのがあるんですけれども、現在いろいろ報道されてますように、例えば入管からのこういう入国者の連絡の遅れとか、経過観察が間に合っていないとか、そういう状況が県内にあるのかというのが、インフルエンザでのまず1点目ですね。それと、今後県内で拡大、感染者が拡大するというようなことを懸念した場合に、医師の確保とか、発熱外来を増やすとか、そういうようなことがあるかと思うんですけれども、そういう見通し、準備の状況、それに際しての何がしかの問題点があるのかというところをご説明ください。
蒲島知事
連絡網については既に横浜市とそれから舛添大臣の間でいろんなやりとりが行われておりまして、そういうこともありまして、私の方も厚労省の方から携帯電話、そういうものについて教えてほしいという要望がありましたので、そのことを含めて、緊密に連絡網が今確保されているものと思っています。
それから発熱外来を含めた医師の確保については、本県でも新型インフルエンザ対策について一生懸命取り組んでおりますので、その過程で医師の確保についても取り組んでいるというふうに聞いています。
一つ、小児外来についての時間がかかったという報道がなされておりまして、それについても関係者との調整がついたというふうに聞いております。確保について。
(幹事社)
小児外来では、報道の時点では2医療圏域で体制が確保できていない状況だったんですけれども、これはもう全部整ったということで理解してよろしいですか。
蒲島知事
現時点においては小児科がない発熱外来においても、他の医療機関との連携により対応が可能な体制を整備したということです。
(幹事社)
経過観察が追いついてない例というのは今のところはないんですか。
蒲島知事
経過観察については、それはすみません、課長の方から。
(健康危機管理課)
健康危機管理課でございますが、経過観察については当初3日程遅れておりましたけれども、その後徐々に追いつきまして、ただいまは検疫所から連絡が来次第、ご本人との連絡がとれる、また向こうからの連絡をお願いしていて、その後連絡がついてるという形で追いついてきております。
蒲島知事
はい、他には。
ダムによらない治水を検討する場について
(幹事社)
すみません。ちょっとインフルエンザではなくて、もう1点なんですが、今日五木村と村議会の方がダムによらない場の迅速審議というのを求めるための要望をしに来られる予定になっているんですが、それに関連しまして、ダムによらない場の検討状況と、次回会合の日程というのを、状況等を教えていただきたいと思います。
蒲島知事
既にご存知のように、現在国交省との交渉でダムによらない治水を極限まで検討する場が設けられており、そこに国、県、市町村長が入って今検討しているところです。
既にもう2回終わりまして、第3回目の検討の場が今検討されて、日にちもほぼ確定したのではないかなと思っております。
スピード感を持ってやってほしいという市町村長のご要望もありますし、そしてもっと熊本県も能動的になるべきではないかという話もあります。
これは今国と県とそれから市町村、この場を設けることによって問題の共有、それから解決策の模索、そして解決策ができた時に、それをどういうふうに理解するかということのたいへん大切な場ですので、急ぐだけが、スピード感だけが求められるものでもないというふうに思います。
しかし、スピード感をもって、そしてこの問題に県として対応していくつもりです。
まだ今日その要望書そのものを、まだいただいておりませんので、どういう要望書になっているかは分かりませんが、それをいただいたうえで検討させていただきます。
(幹事社)
日程もほぼかたまっているということだったんですが、まだお知らせできるような状況ではないと。
蒲島知事
かたまりつつあるというふうに聞いておりますので、まだ確定はしてないんじゃないでしょうか。
(河川課)
有力な日が何日かにしぼられてきたという状況でございます。
Q
何月の何日頃とか。
(河川課)
議会の前後に有力な日があるというふうな状況でございます。
(幹事社)
じゃ幹事社から以上です。各社皆さんよろしくお願いします。
新型インフルエンザ対策について
Q
新型インフルエンザに関連して、追加で質問なんですけれども、県の行動計画は強毒性で作っていらっしゃったかと思うんですけれども、何か新型インフルエンザ今のところ毒性が強くないということも言われていますけれども、何か県の行動計画で国内発生があって第二段階になったら、県内でも休校とかいろいろ大規模施設の閉鎖とかも検討しなければいけなくなると思うんですけれども、今のこの弱毒性の状況で国内で発生したという第二段階になれば、県としてこれどういうふうに対応をとっていきたいというふうに思われていますでしょうか。
蒲島知事
行動計画で、まず強毒性で、それについて毒性がない時はどういうふうに行動計画が違うかというご質問ですけれども、どちらかと言えばこういう問題のある場合は、厳しい方向で計画を立てる方が多分正しいのではないかと思っています。
やさしい方で立てるよりも厳しい状況を想定したうえで、そういう意味では毒性の強い方で行動計画を立てられたというのは私はよかったなと思っています。
じゃ実際にそれが修学旅行であるとか、あるいは学校の休校であるとかいった時に、どのような対応があるのかということについては、県教育委員会と、この行動計画を踏まえながら適切に判断していくしかないと思っています。
ただ、私自身はこういう場合の対処方法というのは厳しい方向を見ながらいった方が安全安心ではないかと思っています。
ただ実際にそこに至った時に、またそれについては教育委員会において、更に行動計画を作られ、それと今の県と国の行動計画との対応、そういうふうになると思いますので、教育委員会の方との確認が必要だと思います。
Q
じゃあ、これから検討するということなんですかね。今のところ。
蒲島知事
今私が知事として言えることは、私は計画そのものは厳しい計画でよかったと思っています。
ただそれに、そのどのようにそれを踏まえながら教育委員会が行動計画をつくられるかと、あるいは適切に判断されるかということは教育委員会の方にかかっていると思っています。
Q
今の点ですけれども、学校の休業等については教育委員会のご判断というのが当然あろうかと思いますけれども、いろんな大人数の人の集まりがあったり、例えば企業がどういった活動するかといいますと、社会的な活動ももともとの行動計画ですと、かなり制約なされると思うんですが、今回のケースはかなり、対応の柔軟性といいますか、現実的な対応というのが求められる部分もありましょうし、かなり長期的な見通しで、県の体制にしろ、もろもろの体制を、現実対応を見極める必要、それと知事がおっしゃるようなより厳しい部分と、非常に難しい課題もいっぱいあると思うんですが、現状認識は…。
蒲島知事
はい、私はこのような緊急の場合は、より厳しい対応、行動計画に基づくべきだと思っています。
ただ、その段階で様々な情報が今から出てくると思いますので、それにどう対応するかについては今の現時点では言えません。
ただ私自身は、この行動計画というのは、早い時点で県が作っていたということと、どちらかといえば厳しい計画になっていると。強い毒性を持ったインフルエンザを念頭においておりますので、それから現実がどのように変わっていくか、あるいは現実の情報がどのように変化していくかということを踏まえながら決断していかなきゃいけないというふうに思っています。
Q
現段階で県として取組みが、行動計画の中に素案段階からいきなり突入したような恰好になっているんですけれども、住民がおいついていないといいますか、今現段階で、県の体制を改めて充実させんといかんとか、さらに検討を深めなければならない点とかは何か知事のもとであるでしょうか。
蒲島知事
私はこういう素案が出来て、それが即座に行動計画にできたという意味ではとても準備が整っていたというふうに思っています。
私自身もその素案を実際に見たり、それからパワーポイントで見たりして、この問題点が県庁全体に今認識している段階でこのようなインフルエンザが発生したわけですから、用意ができていたという意味ではとても評価していただきたいと思っています。
ただ計画はあくまでも計画ですから、その実態との格差は確実にどこかで出てくるはずですから、その計画と実態の差を埋める、その努力は今後県庁としても一生懸命にやっていきたいと思っています。
ダム問題への対応について
Q
KKTです。先日、新党日本の田中康夫さんが熊本にいらっしゃいました。荒瀬とか路木ダムをご覧になりましたけれども、知事とお会いして2つダムの観点から公共工事のあり方について知事にアドバイスをしたいとおっしゃっていましたけれども、まずお会いになる気があるのかというのと、あとはどういう話をされたいのか。会われるのであれば。教えてください。
蒲島知事
田中康夫さんは、私が知事になる前から知っておりますし、それから、大変尊敬している一人でもあります。
田中康夫さんが知事時代に、私も新聞で彼の知事としての業績を評価したりコメントをしたことがありますので、そういう意味では親しみを感じております。
私に会いたいということでしたので、私が5月9日に上京しましたから、その時に会えないかというふうにお伝えしたところ、その時は都合がつかないということでしたのでお会いできませんでした。
日程の都合がつけばお会いすることは私も同意したところです。
そこでどういう話になるかについては、ちょっとまだ分かりません。
Q
荒瀬ダムについても、路木ダムについても、知事と判断についてはちょっと逆の立場のことをおっしゃっているわけですけれども、これは報道とかご覧になっていると思いますが、その点のご発言とかについてはどういうふうな印象を。
蒲島知事
荒瀬ダム、路木ダムについて私と違う立場であるというご質問ですけれども、そういう立場は当然想定されるというふうに思います。
ご存知のように田中康夫さんは脱ダム宣言から一貫して脱ダムの理想を掲げておりますので、その観点からいうとそういう結論になると思います。
私の場合は、ダムそれぞれが一つ一つ違った状況にあるという観点から、そして熊本県民の幸福量はどうしたら上がるかという、その一点のみにおいて考えておりますので、すべて美しく、ダムは駄目だというイデオロギーで貫徹しているわけではありません。
光化学スモッグについて
Q
知事、ここ数日光化学スモッグが県内でも注意報が各所で出ておりますが、これがいろんな要因のとらえ方があると思うんですけれども、県内だけでおさまる話ではないと思うんですね。要因の問題まで含めると、国際的な問題まで含めて検討を要すると思うんですけれども、熊本県として光化学スモッグについても、具体的な、当面の対策も勿論なんですけれども、何か根本的な国も含めたような対策を求めていったり、あるいは熊本県として何らかの行動をすべき、どういったご認識でとらえていらっしゃるんでしょうか。
蒲島知事
この光化学スモッグについては、私は熊本県の原因でこれが発生したとは、なかなか考えにくいところがあります。むしろ国境を越えてこの問題が発生しているのではないかと思っています。
東京に行くと分かりますが、東京の空と比べると熊本の空はすごく青くて美しいんですよね。でもここで光化学スモッグが発生するという矛盾は、とても自分自身でもちょっとおかしいんじゃないかなと思っています。
ただこの問題については九州知事会で話し合われたことがあります。
そして九州知事会、これは熊本だけの問題だけじゃなくて、九州の他の各県も同じような問題をかかえておりますので、外国との共同研究、そのようなものを含めて実態調査とモニタリングを進めていこうという方向で今九州知事会の方では議論をされていますので、熊本県もその方向でいきたいと思っています。
水俣病問題について
Q
知事、5月の1日に水俣に行かれた時に、被害者団体と懇談されて、知事に水俣に行っていろいろとお話を、懇談を続けてほしいというような提案があって、知事も前向きな回答をされたと思うんですけれども、具体的にはどういうことを考えておられるんですか。
蒲島知事
私も5月1日に水俣にまいりまして、被害者の方々、それから被害者団体の方々とお会いしました。
その段階で、是非実態を見て欲しいというふうな要望がありましたので、私自身も時間許せば、スケジュールがなかなか詰まっておりますので、是非ゆっくりと皆さんとお話が出来る機会があったらと思っています。
それで今実際は、日程次第だと思っていますけれども、それが決まり次第、お知らせできるのではないかと思っています。
少なくとも日程的にいうと、ゆっくり皆さんとお話するためには1日は必要だろうと、1日すべてをとれる日程を考える必要がありますし、それから6月は議会もありますので、遅くとも夏頃までには訪問したいなと思っています。
それから訪問先については、被害者の方々のお体の具合、ご都合も考慮し、お世話をされている方々や日頃家庭訪問を行っている方々、また県の職員の人達からも状況を聞いて検討したいと思っています。
具体的にはいつかということは言えませんけれども、まず1日はとりたいと。それから夏頃までには訪問したいということについては、私の気持ちの中では固まっております。
Q
内容は、あくまで今度の救済策とは別に、その実態を把握したいということでやるということですか。
蒲島知事
当然、その救済策との関連は生じてくると思いますけれども、むしろその前に被害者の方々を訪問したいというのが私の希望でもあります。
Q
すみません、関連しまして。今のスケジュールでいくと、非常にチグハグにも見えるんですよね。救済策は早急に急いでくださいという状況で動いている中で、知事は夏頃までというのはちょっと遅いのではないかと。
それよりやはり知事が早急に実態を1日かけて把握されたうえで、そしてそれをもとにまた与野党に対して発言していくなり、そういう役割というのが知事にはあるのではないかと思うんですけれども。
蒲島知事
今の時期の問題ですけれども、私どもは、私の場合は、職員の方々が非常に深く現地に駐在されるか、あるいは訪問されることによって、いろんな方々のご要望なり現状を把握しております。
把握しているその観点から、救済策へのコメントなり、あるいは県の立場もこれまで申し上げてきましたし、それから政治救済が必要だということも3年かけて県としては申し上げてきました。
そして、これが国会がねじれていますから、民主党の方々の参加が必要だということで、私自身も民主党の幹部の方と非常に精力的にお会いしてきました。
そういう意味では、一つはもう既に国会の場に行っております。
それとは別に被害者の方々、それから私自身もそうですけれども、もっと実態を知ってほしいという、そういう気持ちの中で要望の中で、あるいは私の気持ちの中でゆっくり1日かけて訪問したいというふうに今回決意した次第です。
ただその夏頃までですから、いつになるかは、遅い遅くないは別にして、一番スケジュール的に両者、私だけというわけではなくて、相手の方々もいらっしゃいますし、そういう意味では調整していきたいと思っています。
夏に行くというわけではありません。
Q
知事が行くかどうか、実態を知るには、いわゆる実態調査をするというお考えではないんですかね。
蒲島知事
実態調査は終わってる、そういう意味ではなくて、被害者の方々の現状を見てほしいと。私の昨年の5月1日、それから今年も被害者の方々とお会いしました。入院されている方々ですけれども、お会いしました。
しかし、もう少し家庭にいらっしゃる方々の状況を見てほしいという話がありました。
そういう過程の中で今回の決定をしたところです。
他にありませんか。
路木ダムについて
Q
知事すみません、先程田中康夫さんの質問が出たんですけれども、関連して質問します。
6月までにご自身の考えを示すとおっしゃっていた路木ダムですね。
いつ、どういった形で考えを示されるのかという、その見通しというのは現時点ではあるわけですか。
蒲島知事
今、着々と庁内で検討が進んでいます。
そして6月の議会前には私の考えの判断を示す、そういうプロセスが進んでいるということだけはここでお示ししたいと思います。
よろしいですか。
Q
いつというのは、特にまだ具体的にどういった形でとかは。
蒲島知事
6月議会はもう決まっておりますので、その前ということです。
Q
それは何か、その記者会見とか、そういった場になるわけですか。
蒲島知事
まだ、それについては、正式に決定はしておりません。
スザンヌ宣伝部長について
Q
せっかくスザンヌさんの話が出ていますので、かなりスザンヌさんの宣伝部長起用ということで、いろんな場所、いろんな所でPR効果があると思うんですけれども、具体的に費用対効果というか、もしそういうのを試算しておられるならば。
蒲島知事
ご存知のように、スザンヌさんは大変好感度が高い方でいらっしゃいますし、そして熊本をよく宣伝していただいております。
今県庁で、概算したところによると、広告、もし広告をうったとすると、換算すると約12億円ぐらいの効果があったのではないかと試算しております。
本当に12億かと言われるとあれですけれども、これはあくまでも概算ですから。
そういう意味で大変貢献していただいたと思っていますし、当然費用対効果も抜群によかったと感じております。
Q
ちなみに費用はどれぐらい。
蒲島知事
それはこの場では、はっきり分かりますかね。
私はちょっと詳細は知りませんので。
(担当者)
県外広報としてのいろんな媒体を買うお金とか、それから制作費、もろもろ含めて予算上の事業費は4900万でございます。
Q
スザンヌ部長は続投なさるんですか。
蒲島知事
それについては、まだ検討中です。
(幹事社)
他に何かございますでしょうか。
蒲島知事
よろしいですか。
ダムによらない治水を検討する場について
Q
すみません、川辺のダムによらない治水の検討の場ですね、先程急ぐだけ、スピード感だけで進められる方法でもないと、でもスピード感をもった対応はしていくということだったんですけれども、知事として、検討というのはどこまでし尽くしたかという価値観というものはそれぞれ皆さんおありだとは思うんですけれども、知事としては、例えばよく時間的緊迫性、時間を区切ってということをおっしゃいますけれども、例えばある程度何回か回を重ねていく中で、いつまでにこういったものを終えた方がいいんじゃないかとか、終わりの時期ですね、その辺はどのように今お考えになっていますか。
蒲島知事
そうですね、もともとの場の設定が、ダムによらない治水を極限まで検討すると、極限というのがどういう極限かというところで、なかなか何月何日までという、時間を切ることと、極限というその概念が合わないところがありますので、私自身はまだ日にちまでは言えません。
なるべく早く解決しなければいけないと思っています。
Q
この辺の見通しというのはなかなか見えないから、逆に例えば特に球磨川流域で住んでいらっしゃる、あるいは住民の方を預かっているその市町村から見ると、やっぱり不信感だったり…。
蒲島知事
ただ、皆さんの概念では、多分認識では、検討する場はまだ2回しか開かれていないと。もう1回がもう次にくるだろうというのはご存知かもしれません。実はその間に、ものすごく事務局、私がそこにいることはないんですけれども、国と県の間、あるいは市町村との間で濃密な交流、あるいは検討の場が設けられているということだけは分かってほしいと思います。
だから、それは非連続ではなくて連続したものですね。
Q
その点でなんですけれども、ここでの議論の過程が、いうなら県民に対して正確に情報が伝わって、公けに展開されていく必要があると思います。
それと、やはり極限までその関係者が追及したとしても、それを第三者的に評価して、それは極限というのはどこかで一方的にいう話であって、まだまだじゃないかとか、いろんなとらえ方もあって、委員会の内部でも第三者的な研究者を加えて欲しいという意見も出ています。
そういう情報公開、それと審議過程の透明化、それと第三者の見解、あるいは熊本県としての主体的な検証展開、そういった点についてここしばらくスタートしてたちますけれども、より踏み込んだ体制なり、お考えというのはどうでしょうか。
蒲島知事
はい、今2点ありました。一つは情報公開、透明性、これについては私の県政のモットーでもありますので、この公開の場は公開しておりますし、どなたがいらっしゃってもいい形になっておりまして、当然皆さまマスコミの方々も自由にそれを傍聴できます。あるいは取材できます。
その途中の段階については、不明確じゃないかというご意見もあるかもしれませんけれども、それはすべてほぼ検討の場で明らかになっていくものです。
もう一つは専門家、第三者の方々の参加ですけれども、必要に応じて、もし必要であれば来ていただくと、ご参加いただく。そういうことになっておりますので、今の段階では専門家の方々のご登場はお願いしておりませんけれども、それが必要になればお願いすることになると思います。
どうもありがとうございました