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学校での集団フッ化物洗口についてのご意見
県では学校でのフッ化物洗口を推進されているが、体への危険性の指摘もある。有無を言わさないような広げ方をもう一度慎重に見直して欲しい。(県内 50代)
県からの回答
○○様が懸念されている集団フッ化物洗口につきましては、その安全性や有効性に不安を抱かせるような科学的・論理的に根拠のない誤った情報が、依然としてネット等で散見されるため、正しい情報が十分にない中で、保護者や学校関係者の方々が不安を抱かれている面があります。
フッ化物を使ったむし歯予防については、すでに世界中の多くの研究機関が50年以上にわたってあらゆる方法で確認を行い、安全かつ有効であるとの結論が出ております。これらの結果を踏まえて、世界保健機関(WHO)や厚生労働省をはじめとする国内外の専門機関が一致して推奨しています。また、週1回のフッ化物洗口で使う洗口液に含まれるフッ化物の濃度は、日々の歯磨きに用いられている歯磨き剤の多くに含まれているフッ化物より低い濃度であり、歯磨き剤と同様に安全面での心配はありません。
次に、学校でのフッ化物洗口については、学校保健安全法に基づく保健管理の一環として実施されているものです。県としましては、学校で定期的にフッ化物洗口を行い、習慣化を図ることにより、すべての子どものむし歯の予防を確実に進めることができ、ひいては生涯にわたっての健康増進など健康面での効果だけでなく、「自分の健康は自分で守る」という意識が身に付くなど教育面で果たす役割も大きいと考えております。
このため、県教育委員会とともに各市町村や市町村教育委員会の協力を得て、平成26年度中に全小・中学校で実施されることを目標に取り組んでいるところです。
実施にあたっては、保護者や関係者の方々の懸念や不安を払しょくする必要があることから、県歯科医師会と連携し講演会や説明会を開催するとともに、フッ化物洗口の効果や安全性、集団における実施例についての分かりやすいパンフレットの作成も進めております。
今後も、県教育委員会と連携しながら丁寧に取り組んで参りますので、ご理解くださいますようよろしくお願いします。
(平成26年1月回答 健康づくり推進課・体育保健課)