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ハートフルパスについてのご意見
ハートフルパスについて、近頃障がい者用駐車場が、土日祝日に満車で、本当に必要な方が停められない状況がある。何度か、歩行困難ではない方がハートフルパスを持っていて、障がい者用駐車場に停めているのを見た。多くの方に発行されるのはいいが、ハートフルパスの趣旨をもう一度見直したほうがよいのではないか。(県内 50代)
県からの回答
本県では、公共施設や店舗など様々な施設に設置されている障がい者用駐車場の適正な利用を促進するために、平成20年1月に、「熊本県障がい者用駐車場利用証(ハートフルパス)制度」を導入しました。
この制度は、障がいのある方や高齢の方など車いすや杖を使用されている方のみならず、妊産婦の方など歩行が困難と認められる方に対しても、県内共通の「利用証(ハートフルパス)」を交付することで、本当に必要な方のための駐車スペースの確保を図る制度です。
ハートフルパスは、内部障がいのある方など、外見では判断しにくい方も交付対象としていますので、ハートフルパスを掲示されている方の中には、杖などを使用されていない方もいらっしゃることを御理解いただきたいと思います。
また、今回いただきましたご意見のとおり、まだまだ、本当に必要とする方が障がい者用駐車場を利用できていない状況にあります。
このため、県としては、県民の皆様に、ハートフルパス制度の趣旨を理解していただくために、県の広報誌やテレビ、ラジオのほか、ショッピングモール及び運転免許センター等でのキャンペーン等を通じて、広く制度周知に努めています。また、現在、1400施設を超えている協力施設についても、その拡充により一層力を入れて取り組んで参ります。
なお、ハートフルパスを交付する際には、「体調が良い時や同乗者の介助などにより歩行や乗り降りが容易となる場合には、できる限り一般の駐車場を使っていただく」こともお願いしているところです。併せて、有効期限のあるハートフルパスを交付した場合、有効期間を過ぎた方に対しては速やかな返却をお願いするなど、制度の適切な運用に努めております。
県としては、これらの取組みを通じて、本当に必要とされる方が障がい者用駐車場スペースを利用できる環境の整備に努めて参ります。
(平成25年7月回答 健康福祉政策課)