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熊本広域大水害からの復興と東西の交通網強化に関するご意見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006404 更新日:2020年8月1日更新

 熊本のタテ(南北)には強いがヨコ(東西)に弱い構造を早く改善しないと、九州の州都にはなれません。今回の水害で特に熊本—大分間はズタズタです。この事態の復旧を急ぐことも大切ですが、これを機に熊本を中心とした大分、宮崎への国道・鉄道の整備を進めて、東西の交通網の抜本的な改革に努めて下さい。(県内 80代)

県からの回答

 このたびは、「知事への直行便」をいただきありがとうございました。
 今回ご提言いただいた「九州の横軸強化」については、まさに県の新四ヵ年戦略にも掲げており、現在、県では、九州の中心に位置する熊本県の地理的特性を踏まえ、“すべての道は熊本に通じる”という考えのもと、幹線道路ネットワークの整備を進めているところです。
 本県の広域道路網については、ご指摘のとおり、熊本と大分及び宮崎を結ぶ横軸道路の整備が遅れているのが実状です。現在、熊本と延岡を結ぶ高規格幹線道路の九州中央自動車道(九州横断自動車道延岡線)や、熊本と大分を結ぶ地域高規格道路の中九州横断道路の整備が国において進められており、県からも、早期完成の要望を国に行っているところです。
 このような中、去る7月12日未明の豪雨による災害で、阿蘇地域を中心に道路や鉄道がいたるところで寸断されました。現在国道57号の滝室坂はなんとか仮復旧がなされましたが、JR豊肥本線の一部区間が長期間の通行止めとなっており、災害時も機能する信頼性の高い交通網の整備が必要であると強く認識したところです。
 私は、今回の災害からの復旧・復興を熊本の更なる発展につなげるため、従来どおりのステレオタイプ的な復旧・復興でなく、「創造的復旧・復興」を目指すこととしています。先日、仮復旧がなされた国道57号「滝室坂」については、今回の大災害を契機とした創造的復興を図る観点から、中九州横断道路にも活用できるものとして、早期に完全復旧がなされるよう、事業主体である国に強く働きかけて参ります。
 また、大分県との重要な幹線鉄道であるJR豊肥本線についても甚大な被害が生じており、JR九州において早期に復旧できるよう、県としてもできる限りの支援を行っていくこととしております。
 この度は、貴重なご提案をいただき、ありがとうございました。
(平成24年8月回答)道路整備課、交通政策課

回答後の状況

 JR豊肥本線については、順次運転再開区間が広がっていますが、平成24年9月末現在、本県宮地駅~大分県豊後竹田駅間が依然として不通であり、不通区間においてはバスによる代行輸送がなされています。
 なお、JR九州によると、平成25年8月末頃に全線復旧の見込みです。