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被災者を受け入れる住宅に関するご意見
今回の被災者受け入れの住宅について、是非ペットも入居できるよう(せめて2割程度でも)ご配慮よろしくお願いいたします。飼い猫や犬たちが、心の支えになっている方たちも多いと思います。 (県外 50代)
県からの回答
このたびの震災で被害に遭われ、住み慣れた土地から避難しなければならない被災者の方々の御苦労は並大抵ではないと存じます。
また、避難に伴い、長年飼い続けている犬や猫などのペットと別れなければならないとすれば、その御心痛は想像するに余りあるものがございます。
今回御提案のありました「被災者受け入れの住宅について」ですが、公営住宅では、動物好きの入居者がおられる一方で、動物の鳴き声や臭い等を嫌う入居者や動物に対するアレルギーの症状が発症する不安を抱える入居者も多く居住されていることもあり、ほとんどの都道府県で、犬や猫といったペットの飼育を認めていないところです。
本県の県営住宅におきましても、このようなことから、入居者の方々には入居時にペットの飼育をしない旨の誓約をしたうえで、入居していただいており、ペットの飼育を禁止しているところです。
また、被災者の方々向けに提供できる住戸は、県営団地21団地に点在する54戸の空き住戸ですが、それらは、ペットとの共生を前提とした構造になっていないため、被災者の方々に対してだけ、特例として、ペットの持ち込みを認めますと、被災者の方と他の入居者とのトラブルの要因ともなりかねません。
そのようなことから、提供住戸の2割程度であっても、県営住宅へのペットの持ち込みを被災者の方々に認めることは困難と言わざるを得ませんことを御理解ください。
ただし、被災者の方からの県営住宅の入居相談にあたって、ペットに関する御相談をいただければ、ペットの一時預かりや里親等への対応について、市町村の動物愛護センターや保健所等とも連携を図りながら、できる限り支援をしていきたいと考えています。
被災者の方々がその他の入居者と共に、快適でトラブルのない円滑な共同生活を営んでいただくため、このような回答をいたしますことについて、御理解たまわりますようお願い申しあげます。
熊本県では、引き続き公営住宅の提供等、全力で被災者の皆様の支援を行って参りたいと考えております。
(平成23年4月回答)住宅課