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口蹄疫に関するご意見
私は畜産業を家業としております。熊本県は西日本一の酪農の盛んな県です。もし熊本県にも口蹄疫が感染・拡大するならば、莫大な経済損失、県民の生産意欲、ひいては熊本を愛する心まで失わせてしまいかねません。
今まで以上に、このウィルスを越境させないご努力と県民への情報提供を顕著にしていただきたいと思います。早い口蹄疫の収束を願わずにはいられません。(県内 30代)
県からの回答
日頃より、本県畜産の振興にご協力いただき、誠にありがとうございます。
今回、宮崎県で発生している口蹄疫の防疫対策につきまして、消毒の実施など大変ご苦労されていることと存じます。
家畜伝染病の口蹄疫ウィルスは、伝播力が強く、畜産農家等の被害が甚大になることから、熊本県への口蹄疫の侵入を防ぐことが極めて重要であると考えています。
このため、知事を本部長とする熊本県家畜伝染病防疫対策本部を設置して、全庁をあげて対策を講じております。また、各地域振興局等においても地域家畜伝染病対策会議を設置して、市町村やJA等の関係団体と協力しながら、消毒ポイントの設置や各農家での消毒の徹底などの対策を実施しております。
具体的には、制限区域が設定された人吉・球磨地域や県境を中心に県内12ヶ所に消毒ポイントを設置して、飼料運搬車等の畜産関係車両の消毒を行っています。このうち、8ヶ所の消毒ポイントにおいては、県民の方々へもご協力をいただき、一般車両への消毒も実施しております。
さらに、全畜産農家への聞き取り調査をはじめ、消毒薬の配布や畜舎消毒の徹底を求める「貼り紙」の配布などの対策を実施しております。
また、5月26日、熊本県の提案で、九州地方知事会として国に対し、(1)防疫対策の更なる徹底(2)移動・搬出制限区域内外の畜産農家等への補償等(3)防疫に協力した農家等への支援策(4)財政措置(5)風評被害防止対策の実施、の5項目について要望活動を行ったところです。
今後も、国・県・市町村・団体が一体となって、口蹄疫の一日も早い収束を願いながら、防疫対策や経営支援等に取り組んで参りますので、ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
なお、口蹄疫の情報につきましては、熊本県のホームページを細やかに更新して最新の情報を掲載するようにしておりますので、ご利用頂ければと存じます。
(平成22年5月回答)畜産課