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平成26年11月 5日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:平成26年11月5日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
動画
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会見録
知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
コメント
県立高校や熊本市立中学校におけるいじめに関わる重大事案について
発表項目
質疑応答
- 県立高校や熊本市立中学校におけるいじめに関わる重大事案について・1
- 熊本市長選挙について・1
- 県立高校や熊本市立中学校におけるいじめに関わる重大事案について・2
- 水俣病問題について
- 「地下水と土を育む農業推進県民会議」の発足について・1
- 日米共同訓練について
- 中華航空へのトップセールスについて
- 熊本市長選挙について・2
- 「地下水と土を育む農業推進県民会議」の発足について・2
~「熊本シェイクアウト訓練」の実施~
コメント
質疑応答
(幹事社)
おはようございます。では、定例の知事会見を始めさせていただきます。
今月から、共同通信とNHKと熊日の方で幹事社を担当いたしますので、よろしくお願いいたします。
まず、県の発表項目の方からお願いいたします。
説明用資料[PDFファイル/289KB](PDFファイル:289KB)
コメント
県立高校や熊本市立中学校におけるいじめに関わる重大事案について
蒲島知事
はい。本日は、コメントが1つ、発表が1つあります。
まず、「県立高校や熊本市立中学校におけるいじめに関わる重大事案について」です。
県立高校生徒について、前途ある若い命が失われたことは、大変残念であり、悲しく思います。心からご冥福をお祈り申し上げます。
また、熊本市立中学校の生徒が自ら命を絶とうとしたことも、本当に心の痛む出来事です。
私は、政府が設置している教育再生実行会議の委員として、いじめ問題に対して積極的に発言してきました。
県としても、今後、このようなことが二度と起こらないよう、県教育委員会、学校や市町村教育委員会とともに、地域社会全体で命の大切さを尊ぶ取組みをしっかりと進めて参りたいと思っています。
私から児童生徒の皆さん、県民の皆様にお願いがあります。
苦しいことや悩みごとがあっても、決して自分の胸の中にとどめておかず、お家の方、学校の先生、友だちなど誰かに相談してほしいと思います。
今、どんなに苦しいと思っていても、今の苦しみや悩みを乗り越えた先には、素晴らしい人生が必ず待っています。
また、その苦しみや悩みを乗り越えるために、助けてくれる人がいます。
そのことを信じ、勇気をもって打ち明けてください。
児童生徒の皆さん、メールやLINE等のコミュニティサイトの中で、人をけなしたり、悪口を言ったりすることで、その対象となった人は「自ら命を絶ちたい」と思うほど追い詰められることもあります。そのことを心に刻んでほしいと思っています。
また、苦しんだり、傷ついたりしている友だちに気付いたら、声をかけ、その友だちを支えてあげてください。
私はそんな心優しい子どもたちがたくさんいることを知っています。
次に県民の皆様へのお願いです。
まず、保護者の皆様には、わが子の様子をよく見つめ、子どもの変化に気付いたら話をよく聞いて、困難を乗り越えていく勇気を与えてください。
また、地域の皆様には「地域の子どもは地域で育てる」という気持ちで、子どもたちを温かく見守り、励まし、語りかけてほしいと思います。
私からの切なるお願いです。皆様、よろしくお願い申し上げます。
発表項目
「地下水と土を育む農業推進県民会議」の発足について
- 報道資料(1):「地下水と土を育む農業推進県民会議」の発足について(PDFファイル:82KB)
- 報道資料(2):「地下水と土を育む農業推進県民会議」の発足について(PDFファイル:82KB)
- 報道資料(3):「地下水と土を育む農業推進県民会議」の発足について(PDFファイル:1.5MB)
次に発表です。「地下水と土を育む農業推進県民会議の発足について」です。
これまで県では、地下水を「公共水」と位置づけ、地下水採取者に対する許可制や涵養対策の義務付けなど、地下水保全条例に基づく全国に先駆けた取組みを進めてきました。
これを更に進め、農業を通じて地下水と土を育むことを目的とした、全国初となる条例の年度内制定に向けた検討を進めています。近日中にパブリックコメントを行う予定です。
「地下水と土を育む農業」を恒久的な取組みにするためには、これに取り組む農家を、県民が一体となって支えることが大変重要です。これを県民運動として展開していく必要があります。
そこで、私を本部長とした「地下水と土を育む農業推進県民会議」を立ち上げ、11月12日に発足式を行います。
この会議は、「地下水と土を育む農業」を実践する農業者、率先購入いただきたい消費者、地下水保全に取組む団体、企業の代表者や行政など幅広い方々で構成し、それぞれのお立場からのご意見をいただきたいと考えています。
また、この県民会議発足に先立ち、キックオフイベントとして11月11日にシンポジウムを開催いたします。
是非、多くの県民の皆様に足を運んでいただきますよう、お願い申し上げます。
本日は以上です。
質疑応答
県立高校や熊本市立中学校におけるいじめに関わる重大事案について・1
(幹事社)
はい。幹事社から質問させていただきますけれども、先程のいじめの問題についての発言がございました。現在、教育委員会を中心としていじめ自殺については検証作業が進められていると思いますけれども、知事部局として、今後、何か具体的に取り組むような方向性ですとか、施策の考えがあれば伺いたいと思います。
蒲島知事
先程も申しましたように、もともと(国の)教育再生実行会議が始まったのは、(滋賀県)大津市のいじめの問題からというように聞いています。
そういう意味では、教育再生実行会議でも、いじめの問題についてはとても熱心に議論が行われています。
その結果、教育委員会と知事部局の、どちらかと言えば知事部局のあるいは知事の(教育への)関与度が高まったのが、今回の教育委員会の制度(改革)ではないかと思っています。
その中で知事としてできることは、先程申しましたように、前途ある若者が自ら命を絶ったりしていることをなくすこと。
そのために教育委員会として、しっかりと対応していただきたいと思っています。
本県としては、いじめ問題に対して総合的施策を適切に実施するために、「いじめ問題対策連絡協議会」を今年4月に設置し、関係機関相互の連携に努めています。
この協議会を中心として、県、市町村はもちろん、関係機関で情報を共有するシステムづくりを進めていきたい。そしていじめ問題やそれを起因とする自殺を根絶するよう、地域社会全体で取り組んで参りたいと思っています。
先程、児童生徒、それから県民の皆様に知事としてお願いしましたが、それもその〔※いじめ問題やそれを起因とする自殺を根絶する取組み〕一環ではないかと思い、今日、皆さんにお願いをしたところであります。
(幹事社)
では、各社さんの方から質問がありましたらお願いいたします。
質疑応答
熊本市長選挙について・1
Q
知事よろしいですか。
蒲島知事
はい。
Q
熊本市長選が告示されましたが、それに対する知事のスタンスを教えてください。
蒲島知事
熊本市長選挙は、熊本県全体にとっても大変大事だと思っています。
それは、私がいつもホップ・ステップ・ジャンプと呼んでいますが、新幹線の全線開業、熊本市の政令指定都市の誕生、そして将来の州都構想という形で市長と連携をとらなければいけない。連携を取ることで熊本市が熊本全体の発展に大きな影響を及ぼすと。
そういう観点から熊本市長選挙が今、行われていますが、多くの皆様に関心を持っていただき、そして投票していただいて、熊本市だけではなくて、熊本県全体の発展にとても重要な役割を持つ市長選であるということを認識していただきたいと思っています。
そういう意味では、私ども県民も注視していると思いますし、そのくらい、熊本の発展に大事な位置づけのある選挙ではないかと認識しています。
Q
知事はこれまで、首長選、市長選で特定の候補に肩入れをして、誰々を応援すると言ったことはあられませんが、今回も3人出ていらっしゃいますが、どの候補者を指示するとか、そういうお考えはあられますか。
蒲島知事
これまでと同様で、私自身が特定の候補を応援したりすることはありません。
(幹事社)
ほかにございますか。
質疑応答
県立高校や熊本市立中学校におけるいじめに関わる重大事案について・2
Q
最初の発表項目にありました、いじめに関してなんですけれども、教育委員会の制度に対してどう考えられるかということなんですけれども、熊本県の教育委員会、熊本市の教育委員会の中で重大事案がなかなか情報の共有が図られていないと、それに関してもそうなんですが、重大事案だけの時に報告をするという状況があります。
この相談体系、連携体系について、この教育委員会のあり方をどういうふうに見られていますでしょうか。
蒲島知事
今回のケースでも明らかなように、私が知ったのも、特に市立中学校について、共有化できていなかったと思っています。これは制度的な問題がやはりあります。
それぞれの市町村の教育委員会で処理するというようなシステムになっていますが、それはあくまでその市町村の教育委員会の中で関係するかもしれませんが、私にとっては全て県民ですから、やはりとても大きな関心があり、その対応を共有することは重要だと思っています。
だから、先程言いましたように、もともとの教育再生実行会議というのは、いじめ問題から発足したようなものですから、このような様々なうまくいっていない事案をうまくいくような形で制度化、あるいは制度化を待つのではなくて、情報の共有化ができるようなシステムを作っていかなくてはいけないのではないかと思っています。
質疑応答
水俣病問題について
Q
知事、水俣病についてですが、鹿児島県が患者の認定審査を再開する意向を固めたという状況がありまして、この中で熊本県としては、いつ再開するのか、どういう条件が揃えば再開をするのか、改めてお考えをお聞かせください。
蒲島知事
昨年の12月に、既に明らかにしましたように、熊本県が再開するためには、まず臨水審〔※「臨時水俣病認定審査会」。以下同じ。〕で環境省の通知に沿ってきちっと審査できるかどうか、認定できるかどうかということを検証してほしいということが第一です。
結局、いつも言っていますが、通知というのは最高裁に沿った理論だとすると、それに沿ってちゃんと審査できるかどうか、それを見極めたい。
2つ目は、もともとそのような意識をもったのは、臨水審ではなくて、(公害健康被害補償)不服審査会で熊本の認定と違った結果が出たと。そこで、不服審査会での認定過程といいますか、それを注視していきたい。
だからこの2つ、1つは臨水審での審査結果、そして不服審査会での審査結果、この2つを見極めたうえで熊本県として(認定業務を)始めるかどうかということをやりたい〔※検討したい〕と思っています。
Q
ということは、不服審の審査結果はまだ3月の指針の通知以降はあっていないわけで、不服審の結果が出た後でないと熊本県は。
蒲島知事
両方を見極めて、十分な数であるかを含めて、それから十分にその両方から審査ができるかどうかということを今、見極めているところです。
Q
不服審の結果が出る前に、県の認定審査会を再開することはないということですか。
蒲島知事
これまで言ってきた私どもの方針からいえばそうです。
質疑応答
「地下水と土を育む農業推進県民会議」の発足について・1
Q
すみません。地下水と土を育む県民会議の件でお伺いしたいんですが、近く全国初の条例を制定されるということですけれども、これの具体的な行動計画というんでしょうか、何か具体的な目標みたいなプランはあるんでしょうか。
蒲島知事
具体的に言うと、農業で地下水と土を守ろうと(いうことです)。地下水というものを農業で守ろうという考えは、新しい考え方だと思います。
そして、化学肥料や農薬の使用を減らすことは、地下水を守る一つの方法です。
それから、それに代わる良質な堆肥を生産することも、硝酸性窒素が地下水に入らないようにするために重要な側面です。両方とも関連しています。化学肥料を使わないということと良質な堆肥を生産して、それを使うと。
それからもう一つは、レンゲなどの緑肥を利用することも、この地下水を守る一つの方法ではないかと。
そして、三番目にやはり水田を維持していくことです。これまで耕作放棄地あるいは休耕田として使われていなかった水田を、とにかく飼料用米を作ったり、あるいはお酒用の米を作ったりして、とにかく水田が常に利用されていると。そういうことが、私は地下水と土を育む農業の基本ではないかと思っています。
それによって、将来50年、100年、地下水を(守りたい)。今、100万人の熊本都市圏の方々が利用されていますし、その他の市町村もたくさん利用されています。
それが一度汚染されたら、とても農業どころではなくて、熊本全体の破滅になっていくと考えていますので、今、行動すると。そして、そのために条例化を進めようというのが今の状況です。
条例化の前に、「地下水と土を育む農業推進県民会議」というものをつくって、機運の醸成、情報交換、それからそれぞれの主体の相乗効果と言うんでしょうか、そういうものを今回やりたいということが、この県民会議の発足の理由であります。
あくまで、目標は地下水を守ることです。地下水を守るために条例をつくることも目標で、だから、条例だけでできるわけではないので、農家の方々がそれに参加すること、消費者の方も参加すること、企業の方も参加すること。それで県民全体となって熊本の地下水を守るという機運(醸成)と(目標の)実現を目指しているところです。
これはどのぐらい長期間になるかわかりませんが、今やっておかないと、何十年後かに、(地下水が)汚染されてしまって飲めないという事態だってあり得ます。
だから、そういう意味では今、やっておこうということで、今回、このような県民会議を発足するとともに、条例化を目指しています。
他と少し違うのは、これは農林水産部という農業をする方々によって守ろうという運動、それを全県で支えようという、あるいは全庁で支えようというようなシステムです。これは全国初とも言いましたけど、とても珍しいアプローチではないかと思っています。
質疑応答
日米共同訓練について
Q
知事、日米共同訓練の関係ですけれども、オスプレイの参加についてですが、県の方には何らかの情報あるいはその後打診はあるんでしょうか。
蒲島知事
オスプレイについては、今日、報道されていますが、私どもにはその連絡はまだ入っていません。
前回の九州防衛局長の説明では、事前に概要が発表されるということだったので、もし日程が決定すれば、報道機関にもその後、即座にお知らせする予定であります。
質疑応答
中華航空へのトップセールスについて
Q
追加ですみません。先日、熊本空港にジェットスターと台湾の定期チャーター便が就航いたしまして、台湾はそのまま知事が現地においてトップセールスをされたと聞いていますけれども、その場でのやりとりと、今後の定期便就航の見通しについて知事のお考えを伺いたいと思います。
蒲島知事
もうジェットスターの方は(定期便として)就航していますので、(今の質問は)中華航空に対してのご質問だと思います。
今回、台湾に行って、トップセールスを10月27日に行いました。
そして、(中華航空に対して)1日も早い定期便の実現をお願いしたいということと、その前に定期便チャーターのお礼と言いますか、ちょうど10月26日から来年の3月にかけての定期便チャーター便が決定して、それに乗って私も行きましたので、そのお礼をしました。
そして、この定期チャーター便の成功を私は信じておりますし、それから中華航空の方も信じていると思いますが、その状況を見て定期便化にしたいということであります。林社長〔※中華航空社長〕からは「4月以降、定期便化するかどうかは、まさに今、検討していると。ただ、条件として、定期便につながるためには需要が大事であると。需要を増やすようにお互いに頑張りましょう」というコメントがありました。
熊本県に与えられた(販売席数の)割合が3割です。そして中国側が7割。だから、それぞれの割合で頑張るわけです。ただ、実際に3割、7割として頑張るにしても、大きな問題が出てきました。一つは3割というと、大体30人です。そうすると、熊本から行くのに30人で納まらないグループがたくさんあるわけです。
では、その7割の分から少し振り分けてくださいと、空いているでしょうと言っても、これはもう制度で(決まっていて)、向こう〔※中華航空〕の話では、(台湾の)国交省(に該当する省庁)と言いましたが、そういう決まり方をしているので空かないんです。
一番例としてわかりやすいのは、第1回目のチャーター便で、県庁と議会、経済人で一緒に行ったわけです。でも、たくさん空いているのに30人しか乗れないんです。乗れない人達は、福岡から行ったんです。
だから、定期チャーター便では制度の弾力性がないというんでしょうか、それは困るといったところです。定期便だったらそれがないわけです。
定期便だったら早く(航空券を購入する)かどうかですから。だから、定期便にする本質的な理由が、第1回目の定期便で明らかになったのではないかと思っています。
それに対して、(中華航空側も)いろいろな対応をしたいとおっしゃっていますが、なかなか法律、規制というのは変わらない。だから、こちらはフラストレーションがたまります。
満席にしたいと思って行くのに、70人は向こうが取っているから使えませんということですから、そういうことが実際にあり得るというのを実感しました。
だから、それを乗り越えて、とにかく少なくとも熊本からの30%(分)については常に90%以上にして、定期便につなげたいと思いますので、是非、皆さんもご協力をお願いしたいと思います。
定期便だったらもっと弾力的に、例えば、修学旅行で60人行くこともできます。30人(分の座席)では行けないと(思います)。
質疑応答
熊本市長選挙について・2
Q
ちょっと市長選の話が大事な話なので、もう一度聞きますけど、知事の態度はよくわかりました。
片や候補者の側がやっぱり県市連携を大事にしたいという思いの方がそれぞれいらっしゃって、知事のお名前を出さないながら、一緒にやりたいという候補者もいらっしゃいます。そういう主張に関しては、やっぱり重要だと知事は思っていらっしゃいますか。
蒲島知事
県市連携というのはとても大事だし、その県市連携の相手は私ですから、そういう形で新聞に名前が出たこともありますが、別にそれをとがめるとか、そういうことはありません。
Q
それでも一定の距離は知事はちゃんと保っていらっしゃるということですね、今回は。
蒲島知事
皆さんもご存知のとおりで、マイクを握ったり、運動したり、そういうことはこれまでやったことはありませんし、どんな親しい候補者でも、「くまモンの上司」を読んでいただくとわかりますが、やったことありません。それ〔※各候補者からの一定の距離感〕は保っています。
質疑応答
「地下水と土を育む農業推進県民会議」の発足について・2
Q
すみません、地下水と土を育む農業に戻っちゃいますけれども、今までグリーン農業の運動でもそうだったんですが、その農業者とか行政、一生懸命頑張っていますが、地下水にしても農産物にしても、消費者の側がやっぱり理解を示していかないといけないということで、今度、地下水を利用する企業の側も県民会議に入っていますが、消費者への理解とか、そういったところは今後。
蒲島知事
これは、消費者から見ると安い方が良いわけです。だから、どうしても安い方に手が出るのではないか。特に輸入品とか、あるいはたくさん化学肥料を使えば楽です。私も農業をやったことがありますが、やはり化学肥料、それから農薬を使わない農業というのは大変なんです。
でも、その大変さを皆が認めることによって、地下水も守れるけれども、その農産物もいい農産物なんです。
そういうような気持ちで、この農業問題に取り組むということが私は大事だと思っています。行政もそういう部分を大事にする。幸い熊本県では、有機農業の人がとても多いんです。
だから、そういう(地下水を守るための)“火”を守ってあげなくてはいけないし、行政だけで守れるわけではありませんので、マスコミも含めてすべての人、特に消費者が買う時に、ちょっと高いかもしれないけれど、これは地球を守るんだと、あるいは日本を守るんだと、熊本を守るんだという思いから(買っていただきたい)。そんなたくさん米は食べませんよね、昔と比べて。
だから、その米の1キロあたり何円か違うのを皆で支え合おうという、そういうものをやりたいと思っています。
~県民総参加型地震対応訓練「熊本シェイクアウト訓練」の実施~
【放送】
ただ今から、地震対応訓練を行います。
頭や体を守る、机の下に隠れる、地震の揺れがおさまるまで動かないなど、それぞれの身の安全を確保するための行動をとってください。訓練の時間は約1分間です。
繰り返します。
ただ今から、地震対応訓練を行います。
訓練用の緊急地震速報が鳴ったら、その場において姿勢を低くして、頭や体を守る、机の下に隠れる、地震の揺れがおさまるまで動かないなど、それぞれの身の安全を確保するための行動をとってください。訓練の時間は約1分間です。
緊急地震速報です。強い揺れに警戒してください。
緊急地震速報です。皆さん落ちついて、姿勢を低くして頭を守ってください。
−訓練中−
これで地震発生を想定した訓練を終了します。
訓練に参加していただいた皆様ご協力ありがとうございました。
~「熊本シェイクアウト訓練」終了~
コメント
県民総参加型地震対応「熊本シェイクアウト訓練」について
蒲島知事
災害はいつ起こるかわかりません。改めて災害から身を守るためのとっさの行動を身につけるためには、普段からの学習や訓練をしておく必要があると思いました。
今回の初動訓練を、まず身をもって体験することで防災への意識が高まり、様々な災害に対するとっさの判断や身を守る行動を身につけることができると感じました。
皆さんのご協力もあり、本日「熊本シェイクアウト訓練」には、学校や事業所をはじめ、28万人の方々にお申込みをいただきました。
災害から身を守るためには、日頃の備えや訓練が大切です。
県民の皆様も、本日のような訓練を通じて、災害への対応力を高めていただきますようお願いいたします。
質疑応答
県民総参加型地震対応訓練「熊本シェイクアウト訓練」について
(幹事社)
ご感想があれば。
蒲島知事
実際に放送があって、災害(について)のこういう報道が流れますよというのを早く知ることが大事です。
私も放送が流れたらすぐ隠れなくてはいけないのかなと思ったんですが、そうではなくて、今日は訓練ですが、実際の時にこういう放送があった時には、すぐ隠れてくださいということをやはり事前から知っておかなくてはいけないと思います。
そうしたら、空振りのコストも以外と少ないし、それら冷静に対応できる。私の頭の中にインプットされてなかったのは、今からこういう訓練を始めますという事前の放送が理解できていなかったので、あの放送で隠れてしまったんですが、こういう時には必ず隠れてくださいということをあらかじめ皆知っていることが大事です。
ということを今日、感じたところです。でも、スムーズに身を隠すことができたんですが、写真にどう写っているか心配です。
では、もう今日はこれでいいですかね。
(幹事社)
最後になければ。
質疑応答
熊本市長選挙について・3
Q
もう1回市長選に戻ります。知事のお考えも重々、最初からわかっているので、よくわかりました。
くまモン仕掛け人という言葉を使って、ポスターとかビラに載せていらっしゃる候補がいるんですけれども、くまモンは政治利用とはやっぱり離れるべき存在だと思うんですが、そこについては知事はどう思いますか。
蒲島知事
私も、くまモンは政治利用すべきではないと思いますが、情報が正しいか、正しくないかも、また重要なことで、例えば、「私はくまモンの上司です」という本を書いていますが、あれは正しい情報を書いていますので、そこのところは少し難しいですよね。くまモンなのか、候補者の資質を言っているのか、そこのところを明快にしなくてはいけないと思います。例えば、一つの例だと、知事選挙の時にくまモンが出て、そして投票に行きましょうというような投票の呼び掛けすることは、その政治利用なのかどうか、なかなか難しいです。
確かに投票率を上げるのは、重要な県の役割です。ただ、くまモンと私が重なり合っているので、それ〔※くまモンを使って、投票を呼び掛けること〕をやったら私が言っているようになってしまうから、よくないのではないかということで。
そういうことは一切ありませんでしたが。
皆さんがそこのところは判断されるべきことだと思いますし、また候補者の皆さんも判断されるべきことだと思います。
ただ、それについて私がコメントすることがまた、いろんな影響を及ぼすということで、ノーコメントです。
Q
コメントしていただいたので、十分です。
質疑応答
川内原発再稼働について
Q
すみません。鹿児島の川内原発の再稼働が間もなく同意されるような流れがあるんですけれども、近隣県として、どのように見られているかということと、今後、情報共有を県として、改めてなんですけれども、どのように取っていかれるのか教えていただけますか。
蒲島知事
川内原発は、やはり私は国が再稼働というものを専門的に見て、技術的、科学的な審査を踏まえて責任を持って判断すべき事項だと考えています。そして、その決断の理由を自らの責任のもとで、地元住民に丁寧に説明を行って理解を得ること。これが再稼働に関する私の基本的な考え方です。
今、隣県で行われている川内原発(の再稼働に向けた動き)について、どう思うかということに関しては、私は隣県の立場からコメントすべきではないと思っています。
ただ基本的な姿勢は、国が責任を持って判断し、責任を持って説明し、責任を持って理解を得るということでないかと感じています。
(幹事社)
ほかにございませんでしょうか。
蒲島知事
はい、ありがとうございました。
(幹事社)
では、終わりたいと思います。ありがとうございました。