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平成26年 8月 6日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0006253 更新日:2014年8月6日更新

知事定例記者会見

日時:平成26年 8月 6日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室

動画

 動画はこちらからご覧いただけます。<外部リンク>

会見録

知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

発表項目

 熊本~台湾高雄間定期チャーター便就航について

質疑応答

(幹事社)
 おはようございます。発表案件の方からよろしくお願いします。

 説明用資料(PDFファイル:60KB)

発表項目

熊本~台湾高雄間定期チャーター便就航について

 報道資料:熊本~台湾高雄間定期チャーター便就航について(PDFファイル:63KB)

コメントする蒲島知事の写真
蒲島知事
 まず、発表の前に、台湾・高雄市における爆発事故についてコメントいたします。
 先週、台湾・高雄市において爆発事故が発生し、多くの高雄市民の皆様が被害に遭われました。
 被災された皆様、高雄市の陳市長をはじめ、高雄市民の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
 高雄市は、昨年9月に国際交流促進覚書を締結した友人であります。
 さらに台湾の皆様は、一昨年の熊本広域大水害の際、多額の見舞金・義援金を届けてくれた友情溢れる隣人です。
 私は、この友人に事故の知らせを受けてすぐに、熊本県民を代表してお見舞状を送りました。また、早期復興の願いを込めて、県から見舞金100万円をお送りすることといたしました。
 また、1日も早い復興を願う熊本県民の善意をお伝えするため、8月4日から県国際協会において、義援金の募集を開始しましたので、県民の皆様のご協力をお願いします。
 早速、大進株式会社の紀伊進会長から100万円の義援金の申し出がありましたので、この後11時から贈呈いただくこととしております。
 なお、紀伊会長からの義援金につきましては、県からの見舞金と合わせて明日、台北駐福岡経済文化弁事処にお渡ししたいと思います。
 続いて発表に移ります。
 「熊本~台湾高雄間定期チャーター便就航について」です。
 この度、熊本と台湾高雄を結ぶ定期チャーター便が初めて実現し、10月26日から半年間、運航することとなりました。
 航空会社はチャイナエアラインで、週3便運航する予定です。
 本県では、昨年、高雄市との間で締結した覚書に基づき、熊本~高雄間の定期便実現を目指してきました。
 私自身も県議会や経済界の皆様と共に、チャイナエアライン本社にトップセールスを行いました。
 このように官民一体となった働きかけにより、今回の定期チャーター便が実現したと考えています。
 この直行便を来年度以降も継続し、早期の定期便化を実現するためには、熊本に高い需要があることを示すことが必要です。
 今回の定期チャーター便の利用促進をはじめ、関係機関への働きかけなどを実施して参ります。
 今後、多くの県民の皆さまが、より便利になった台湾を訪れ、台湾の魅力に触れていただき、熊本と台湾との更なる交流拡大が図られることを期待しています。
 以上が本日の発表項目です。

質疑応答

台湾・高雄市における爆発事故について

(幹事社)
 はい。では質問させていただきます。
 まず、災害の見舞金、義援金なんですけれども、改めて県民の皆さんに呼びかけられる事がありましたらお願いします。

蒲島知事
 はい。先程も申しましたように、高雄市と熊本県、また熊本市もそうですが、国際交流促進の覚書を結んでおり、先程も言いましたように、定期便の運航の可能性があります。それから何よりも熊本広域大水害の時に、台湾から多くの義援金と見舞金をいただきました。
 そういう意味も込めて、今回は我々も早く決断して、県としては100万円、それからもう既に大進さんから100万円の義援金の申し出がきておりますので、県民の方々に呼びかけて、義援金、見舞金を是非、たくさん集めたいと思っています。
 県庁でも、その募金箱を設置してあるのではないでしょうか。

質疑応答

熊本~台湾高雄間定期チャーター便就航について

記者からの質問に答える蒲島知事の写真
(幹事社)
 チャーター便のことなんですけれども、まだ定期航路としては、まだ決まってはないかと思いますけれども、定期チャーター便までだと思うんですけれども、来年度以降、具体的にどういう、例えば今回のチャーター便で。

蒲島知事
 今回は、普通のチャーター便ではなくて、定期チャーター便です。これは定期便が就航する前にトライアル(試験)的な意味を込めて、このような定期チャーター便というものの制度があるというように聞いています。
 だから、その利用実績であるとか、それから熊本からの需要、そういうものをこの定期チャーター便を通して調べられるのではないかと思っています。
 そういう意味ではこれ〔※今回の定期チャーター便〕が成功して、定期便の実現に努めていきたいと思っています。
 台湾・高雄市からの需要はとてもあるんです。ほとんど満席になるぐらいたくさんありますので、今度は熊本から高雄、台北など、台湾の方への需要があることを望んでいます。

(幹事社)
 すみません。日経新聞ですけれども、定期便の話なんですけれども、今、知事がおっしゃっていただいた、定期チャーター便は定期便を就航するまでのトライアル的なものであるということなんですけれども、そうすると基本的な考え方として、もし、来年度以降、定期便が開設すると、大体週3便というのが基本になっていくというふうに見てよろしいでしょうか。

蒲島知事
 週3便の定期チャーター便ですから、需要が十分あるか、その見極めのためのトライアルの意味があると思っています。
 私としては台湾から多くの方々が今、来ていらっしゃいますので、熊本からも台湾への渡航がたくさんあることを祈って、県としても需要の促進を図りたいと思っています。

(幹事社)
 前回、需要面で、一番最初に知事がトップセールスでチャイナエアラインに行かれた時に6,000人という需要想定で、それはクリアしたという話ですけれども、逆に新たに日本から高雄へ行く需要に対して、チャイナエアラインからこれくらいであればオーケーなんだけど、というような要望というか目標みたいなものは、特に示されていないんでしょうか。

蒲島知事
 前の話では、日本〔※熊本〕から(年間)6,000人来て欲しいという話でした。

(幹事社)
 はい。

蒲島知事
 それが一つの目安ではないかと思っています。
 多分、それは十分超えるのではないかというように台湾のチャイナエアラインは考えたのではないかと思っています。
 それから、私の2期目の大目標が4つあります。1番目は、「活力を創る」、それから2番目は「アジアとつながる」、3番目は「安心を実現する」、4番目は「百年の礎を築く」。
 この最初の2つにとても影響するんです、チャイナエアラインの定期便化というものは。1番目は、熊本の活力(に影響します)。アジアからの活力を熊本に呼び込むことができます。2番目の「アジアとつながる」、これにもとても関連しています。(このように)私の2期目の目標にも合致していますので、一生懸命、県としても頑張っていきたいと思っています

(幹事社)
 各社さん、発表事項で何かございますか。


 中華航空〔※チャイナエアライン〕の件なんですけれども、定期便を目指すということなんですけれども、知事が中華航空に最終的なトップセールスに改めて行かれる予定があるのかということと、その際に中華航空にどういう支援を県として、いわゆるお金の部分で支援をするような内容を考えられているのか教えていただけますか。

蒲島知事
 トップセールスについては、RKKさんも一緒に同行されたと思いますが、トップセールスというものは、とても効果的なんです。最初チャイナエアラインに訪問した時には、あまり可能性がないような状況だったんです。
 ただ、私がそれを更にやって欲しいという要請をしたところ、(チャイナエアラインからは)6,000人だったら考えてもいいという話になったんです。
 (県から)6,000人ならやりますということで、どんどん話が進んで、チャイナエアラインの方も積極的になって、今回のこの決定になったんです。
 トライアルするというのは、前提としては定期便化に向かった方向ですから、また、私が台湾に行く機会があった時にトップセールスを更にやっていきたいと思っています。
 もうトライアルが始まりましたので、次は定期便の方の要望を(していきたいと思います)。その様々な条件とか向こうからの要望については、この後、事務局の方に詳しく聞いて頂ければと思います。


 支援金というものを出す予定は想定されているんですか。

蒲島知事
 具体的なところは、事務局の方でお願いします。

【事務局】

 交通政策課です。
 支援金の話は出ておりますが、まだ先方との話もございますので、ここではちょっとコメントは差し控えさせていただきます。
 知事が申し上げましたように、今、一番大事なのは、熊本からの需要を示していこう、たくさんの方に乗っていただく、そこが一番重要だと感じております。

蒲島知事
 はい。とにかく需要を喚起することがそちら〔※定期便〕の条件などにも影響するのではないのでしょうか。


 知事すみません。定期チャーターということで、今までのインバウンドのみと違ってアウトバウンドの話で、今、需要を喚起するというお話出てきましたが、単純に5ヶ月で週3便の100人以上、6,000人弱と、半年で6,000人ちょっとになると思うんですが、需要を喚起するという意味で、何か仕掛けというか、考えられたことがあれば教えて欲しいんですが。

蒲島知事
 先程、トップセールスの話が出ましたが、経済界や議会、それから県民も含めて、この就航に合わせたトップセールスということも必要なのではないかと思っています。
 これまでも需要喚起という意味では、知事と一緒に訪問しましょうということでやってきた面もあります。それがどういうような形で、これから計画されていくかもわかりませんが、それ〔※トップセールス〕も1つの選択肢なのではないかと思っています。


 知事よろしいですか。この運航時間が、最終決定ではないと思うんですけど、ほぼこのあたりで動かないと思うんですけれども、この時間的な意味合いで何かあればご感想を。

蒲島知事
 時間としてもいい時間帯ではないかと思います。
 向こう〔※台湾高雄〕から来るのも6時55分で、そうすると(熊本には)10時に着きますから、ほぼ1日観光できます。
 こちら〔※熊本〕からは11時に出発すると(午後1時過ぎには着くため)、少なくとも半日は向こうで観光できる。だから高雄市民にとっても熊本県民にとっても時間帯としては、私はいい時間帯をとってくれたと思っています。
 最初心配していたことは、機材繰りができないので、いい時間帯が取れないのではないのかと思ったんですが、向こう〔※チャイナエアライン〕からこういう形で示してくださったので、良かったと思っています。


 知事すみません。同じ需要のことでお尋ねしたいんですけれども、台湾の高雄という町は向こうの経済都市と聞いておりますけれども、日本の地方空港で高雄とラインを結ぶところはほとんどないと聞いておりますけれども、そういう意味で熊本から見た高雄のいわゆる需要というのはどういうものが想定されるのか。

蒲島知事
 はい。高雄というのは、日本で例えると大阪みたいなところでしょうか。台北が東京で高雄が大阪。台北に行った人はたくさんいると思うんです。ただ、高雄にいらっしゃった人は、そんなにたくさんいるとは思いません。
 それから、もう1つはビジネス客が必要です。あそこは工場もたくさんあるし、それから港もたくさんあるんです。だから、ビジネス需要も私はあるのではないかと思っています。
 私も何度かお邪魔しましたが、とても素晴らしい都市で、そこを基点に、例えば海外に行くことも可能だし、そこを基点に台湾の台北も含めて、旅行することができます。それから台北・高雄間は、こちら〔※日本〕でいう新幹線みたいなものが通っていますので、非常に便利です。
 だから、これまで(日本では)東京を中心にいろいろ動いていたということを考えてイメージできるんですが、高雄というものが選択肢になってくると、また違った台湾の見方があるのではないかと。暖かいですしね。それから魚も美味しいし、食事もとても美味しいので。(それと)とても親日的なんです。

質疑応答

オスプレイに関する最近の報道について

(幹事社)
 よろしいですか。では、発表事項以外の質問をいたします。
 先月なんですけれども、佐賀空港の方にオスプレイの陸上自衛隊の配備について、国の方から打診があったということなんですけれども、オスプレイが佐賀に仮に配置された場合に熊本も西部方面隊がありますので、訓練などで飛ぶ可能性があると思うんでけれども、その辺りについてはいかがでしょうか。

蒲島知事
 私どもも佐賀空港のオスプレイに関する案件というものは、マスコミで報道されている内容以上はつかんでいません。
 これは基本的には、国と佐賀県が協議される問題ではないかと思っています。
 ただこの案件については、いろいろな安全面の問題について県民の不安も大きいところもありますので。(県民だけでなく)国民全体でしょうか。だから、引き続き、国は情報を提供して欲しいと思っています。


 関連していいですか。
 オスプレイの訓練候補地として、一部報道で熊本も候補地に挙がっているような話がありましたけど、現実になるかどうかというのはまた別として、熊本県を預かる首長として、沖縄の負担軽減というものも踏まえて、どういうふうにそのあたりを受け止めていらっしゃいますか。考えをお聞かせください。

蒲島知事
 私も新聞報道を見て大変驚いたんですが、その後の官房長官、それから防衛大臣の記者会見では、「具体的な場所について決まったわけではない。」ということでありました。
 だからそういう意味では、仮定の話をもって、この問題はどう思うかということはこの段階で言うことはできません。ただ重要な問題で、報道の中にも熊本が入っていますので、県としてもこれからの動きを注視していきたいと思っています。
 そして必要に応じて国に対して情報提供と、それから説明を求めていくということになると思います。
 ただ、この段階で何も決まっていないと(国は)おっしゃるものですから。
 説明を求めたり、あるいは情報提供を求めたりするというそういう段階ではありません。


 市民の関心というのは結構高いとは思うんですけれども、自分のところにこういったものが来るとなるとですね、まだ決まってはないわけですけれども、一般論としてこういったものは受け入れる、受け入れないというものについて、知事がどういうお考えをお持ちかというのを。

蒲島知事
 まだ仮定の段階で「こういうように対処します。」ということは、この段階では少しコメントできません。ただ、基本的な問題は、安全性をどう考えるかということだと思うんです。
 だから、不安がまだ残っているので、その安全性についての説明とか、約束とか、そういうことが多分、一般的にいうと(重要になる)、そういうことになるのではないでしょうか。
 ただ、今の段階ではまだ、熊本に来るというように決まっていませんので、仮定的なことをお話することはできません。一般的にはそういうことではないかと思います。


 お話が出たので聞きますけど、候補地が熊本とか、そういうのは抜きにして、さっきも質問が出ましたけど、沖縄に集中しているものを全国で分散しようというようなこの件に関する評価はいかがでしょうか。

蒲島知事
 それは多分、どの首長さんでもそのこと〔※基地が沖縄に集中していること〕に関して、何かできないかと思っていらっしゃると思います。沖縄だけに全て集中してそれでいいのかと。
ただ、ではその自分のところでいうと今度はまた大きな意見の相違がありますので、その意見の相違とそれから沖縄への(基地の)集中、そういう兼ね合いの中で皆が判断していくと思うんです。
 その中で一番大事なことはやはり安全性(だと思います)。オスプレイがそれ程安全性が低かったら、多分、米軍が一番そんなものに〔※安全性が低い乗り物に〕米軍の兵士を乗せてどんどん行動させないでしょうから、だからそこのところの説明がまだ明快ではないと(思います)。
 安全性についてきちっと説明され、約束されるようなものであれば、さっきいった首長さんの判断に資するのではないかと思っています。

(幹事社)
 ほかに何か質問ありませんか。

質疑応答

水俣市におけるバイオマス発電事業について

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

 すみません。水俣病の特措法〔※「水俣病被害者の救済及び水俣病問題の解決に関する特別措置法」〕に関する地域振興策についてですけれども、水俣市にバイオマス発電所の計画〔※水俣市における木質バイオマスによる発電所の事業。当該事業は、平成23年度に水俣市の事業提案に対し、現在、JNC(株)、三菱地所(株)等の企業が事業を行うことについて、本格的に検討することとしたもの。環境省と熊本県は「環境首都水俣」創造事業補助金を通じて当該事業を支援している。〕が今あっていまして、昨日でしたか、担当大臣の方が水俣で発電した電力というものを東京五輪に合わせて、丸の内に供給すると。
 それにチッソとか三菱地所とかも参加してやるんだという話〔※8月5日、閣議後の環境大臣記者会見の中で、地方との連携、地域振興策として計画を支援していく旨を発表〕があったんですけれども、その地域振興策の発電所をどうするかというのは、県もメンバーとして参加していらっしゃるんですけど、県としてこのプロジェクトに関して、今どういう方法を持っていらっしゃるのかと、今後、県としてどういう形で支援というか関わっていかれるのかということを現時点で分かればお聞かせください。

蒲島知事
 長期的な方向性としては、熊本は国に先んじて、エネルギー政策〔※熊本県総合エネルギー計画〕を作っています。その前提となるのは、即座に原発を廃止することはできないだろうけど、長期的には原発が次第に姿を消していくのではないかというような前提なんです。というのは、(原発の)立地が難しくなる、新設が難しくなる。
 そういう中で熊本は二つのことをやると。
 一つは、節電。もう一つは持続可能なエネルギー、再生可能なエネルギー。その中で考えるとこの再生可能なエネルギー、バイオマスを使った水俣での発電というのは我々の方向性と同じ方向です。
 もう一つは、水俣市そのものが環境に大変配慮した都市宣言をされていますので、そういう意味でのバイオマスを使った発電というのは水俣市としても方向性として合っているのではないか。
 ただ現実に、それだけのバイオマスがあるかどうかとか、どういうところから持ってくるかとか、そういう具体性のところになってくると、まだ検討の余地もあるのではないかと思いますので、それを検討するということが今の段階ではないでしょうか。


 県としても積極的に支援していくということですかね。

蒲島知事
 それはもっと具体化してからです。ただ、熊本県の方向性としては、大きな意味では同じだと私は思っています。

質疑応答

水俣病問題について


 特措法に関連してなんですけれども、特措法を締め切られて2年経ちまして、特措法の判断の通知は個人の方には出されているところなんですけれども、この数字の確定に関しては、国の発表を待たれるのか、それとも例えば鹿児島県と連携して県単独でも確定通知を出されるのか、知事はどういうふうに。

蒲島知事
 何の確定通知ですか。


 特措法の確定通知です。

蒲島知事
 特措法に関しては、既に(判定)作業は終了したんです。
 ただ、今最後の詰めといいますか、例えば鹿児島県に申請しなくてはいけない人が熊本県に申請した時に、それが両県同じような形で審査されているかどうかなど、その最後の詰めをやっているところです。
 それから公表については、やはりこれは特措法に基づくものですから、環境省がガイドラインを出して、三県一緒に出すということが妥当なのではないかと。ただ、熊本県が先行して出すという流れには、なっていないとは私は思っています。
 ただ、審査〔※判定業務〕そのものは、熊本県は終了しています。
 これは間違いないですよね。

【事務局】

 はい、水俣病保健課ですが、今現在、公表時期について環境省、それと関係県で調整しているところですので、また、今後公表時期については具体的に発表します。

蒲島知事
 はい。

質疑応答

来年度の政府予算について

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

 すみません。西日本新聞です。政府の2015年度予算の概算基準が決まって、地方活性化に重点配分されるという特別枠みたいなものが設けられますけれども、地方の立場で15年度予算というのがこういう予算であって欲しいと望むとか、あと県として新たに重点要望していくものがあれば教えていただきたいんですが。

蒲島知事
 大きな意味で東京(一極)集中というものが、人口問題も含めて、今非常に進んでいます。東京は、またオリンピックも来ますから、むしろ地方の活性化、これが今、日本全体の大きな問題ではないかと思っています。
 そういう意味では、地方の活力を創るという予算の方向というんでしょうか、そのような予算のあり方というのは私は歓迎しています。
 熊本県は、先程言ったように、「活力を創る」ということと、それから「アジアとつながる」ということと、それから「安心を実現する」ということと、そして「百年の礎を築く」ということを新4カ年戦略に盛り込んでいます。
 この方向に沿って、できるだけこれを「加速化」したい。それから、できるだけ県民の方々に「見える化」したい。そして、人員と資金も限られていますから、「核心を突く」ような政策(を行いたい)。
 そのような中で、国の方でどういう予算体系を出されるかというのを注視しながら、これまでもそうだったんですが、早く、そして確実に、そして的確にその予算を獲得していきたいと思っています。
 そういう意味で、方向性がもう決まっていますので、担当者も考えています。それに沿って出るような予算項目があればどんどん獲得したいと思っています。
 それから熊本県は「チームくまもと」として動いています。これは議会、それから国会議員の方々、熊本県庁、これら三者間の情報の共有というのを常に図りながら、的確にそういう予算ができたら、獲得に向かっていきたいと思っています。
 そういう意味ではとてもウェルカム〔※歓迎〕です。


 アベノミクスというのは、その都市部から地方へとか大企業から中小企業へのトリクルダウン〔※「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が浸透(トリクルダウン)する」とする経済理論のこと〕というのを狙っているので、地方に照準を合わせるというのは当然の成り行きだと思うんですけれども、一方で、人口減少というのがクローズアップされる中で、やっぱり地方活性化の重要性というのは長年言われてきているんですけれども、ここまでその必要性みたいなものが高まっているのは今までなかったと思うんですけれども、これはどうやって進めていかれますか。

蒲島知事
 今一番、大きな問題は人口減少社会の到来で、その一番大きな問題は東京(一極)集中というように、この前の増田さん〔※増田寛也氏。元岩手県知事、元総務大臣。〕の分析では出ています。
 例えば、九州ではとても出生率が高いけれども、東京では非常に低い。だから、九州内で人口流出を抑制できれば、全国的な人口減少に少し歯止めがかかるでしょう。
 それでも雇用がない、それから都会の方が給料が高いとか、そういう意味で都会に出て行ってしまう。特に東京に出て行ってしまう。
 それを止めるためにどうすべきかということを今、考えなくてはいけないと思っているんです。
 1つは九州全体でダム効果を発揮して、(九州に)人を留めると。熊本県の場合でいえば、福岡まで通勤圏ですから、福岡までの求人情報を踏まえながら、熊本に住んで福岡に通勤するということも1つのダム効果です。
 あるいは熊本市は、九州では稀に見る人口がそれほど減っていないところです。(いわゆる)熊本都市圏です。
 そうするとそこに他の市町村から通う、都市圏でない市町村から通うことも可能。それも一つ(の例として)、政策的にはダム効果を発揮できるのではと思っています。
 そういうやるべきことは分かっていますので、後はいかにやるかということと、それに資金をいかに投入するか。そういうことを安倍政権でやっていくことによって、地方におけるダム効果を発揮できるような政策を打ち出すことができるのではないでしょうか。
 それから私がこの前、経済界と知事会でやっている九州(地域)戦略会議に行きましたが、その時の基調講演で、これから世界的に足りなくなるものは何かというと、農産物と医療、観光と、何か熊本が強い部分が世界的にものすごく求められてくるのではないかと(いう指摘でした)。水とかエネルギーもです。
 水、エネルギー、それから農林水産物、それから観光、そして健康、医療。こういうものが多分、私は熊本の強みになってくるのではないかと(思います)。それを「百年の礎を築く」の中でちゃんとやっていくことが今、大事なことかもしれません。。

質疑応答

世界農業遺産・ミラノ万博出展について


 すみません。世界、農業遺産の関連でお伺いしたいんですけれども、阿蘇が昨年5月に認定を受けまして、一年以上が経過いたしましたけど、先月応援する夕べも開かれて、県民への裾野を広げたり、あるいは農産物のPRとか、あるいはまた(世界農業遺産認定)各県五県がタイアップした知事の連携する協議会なんかも設立される予定とお伺いいたしておりますけれども、その一環であか牛の輸出、ミラノ万博への輸出戦略というのもお考えとか。その点2点ほどお伺いします。

蒲島知事
 はい。ミラノ万博に、私はこの阿蘇の世界農業遺産の観点から出展することは当然であると考えます。
 ただそこで、あか牛だけに焦点をあてるかどうかは別として、草原の再生の中にいかに人類が家畜、特にあか牛をこれまでうまく飼いながら、阿蘇の草原再生を図ってきたか。それが農業遺産の本質なんです。だからそこで、あか牛を売るというよりも、あか牛の果たした役割(をアピールしたい)。
 それからそういう持続可能な農業というのは、実は今まで効率性ばかり追ってきた農業とは違うんです。その重要性を訴える一つの道具として、あか牛というものを焦点にあてるとかですね、そういうことが私は大事ではないかと(思います)。
 あか牛を輸出するというよりも、あか牛の持つ役割(が大事で、)そのことが日本でもあか牛が今、とても需要が高まっている理由です。
 ただ実際には、あか牛を輸出する程、多分いないのではないでしょうか。今、足りないと言ったらおかしいですけれども、もう東京にも送れないぐらいですから。そういう意味では輸出ということよりコンセプトが大事ではないかと思っています。
 それから、また大量にミラノに持っていける程のあか牛の量もないのではないかと思っています。
 ただ、何らかの形で万博の中で阿蘇を表現する一つの道具として、あか牛の利用ということはあり得ることだと思っています。
 この前、イタリアの方が、世界ジオパークに関する審査のために阿蘇にいらっしゃったんですけど、私は夕食を共にしましたが、その時に出たのがあか牛だったんです。
 それで、とてもおいしいといって大好評でしたので、あか牛はイタリアに持っていけば、きっと大好評ではないかと。イタリアのミラノですから。可能性が常にあって夢があるというのが私の考えるあか牛の今の状況なのではないかと思っています。。

質疑応答

熊本市長選挙について

記者からの質問に答える蒲島知事の写真

 熊本市長選挙なんですけれども、もうあと三ヶ月ぐらいなんですが、いろいろ名前等噂の方何人かいらっしゃいますが、現段階でまだ出馬表明された方がいらっしゃらないですね。この状況を、背景含めて知事、どう捉えられていますか。

蒲島知事
 熊本市長選挙というものは、熊本県にとってもとても大事ですし、それから蒲島県政にとっても、とても大事なものがあります。
 熊本県政の中で、熊本市はとにかく熊本の経済を引っ張っていく、そういう役割を持っています。
 それから先程言ったダム効果といいますか、熊本県全体に雇用の効果を波及できるよう、これからの熊本市というものはとても大事だと思うんです。
 だから、熊本市長さんは、熊本県とも連携できて、そして同じ方向を向いて、熊本市のために働くと同時に熊本県へのプラスの波及効果をどんどん高める人が出てくることを祈っています。ただ、残念ながら名前が出ていませんので、これから注視していきたいと思っています。


 この期間全然出てこない、出馬表明されないという状況はどう見られていますか。

蒲島知事
 一生懸命に考えていらっしゃる方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
 私も、出馬表明したのは、三ヶ月前ぐらいだったと思います。ちょっと自分で忘れましたけれども。
 自分が決めても家族が反対したらですね、そういうケースがたくさんあるんです。
 でも、そこを超えて判断できる人でないと選挙は戦えないと私は思います。今、一生懸命にいろいろな抵抗、圧力や反対に直面されながら考えられて、そういうものを乗り越えた人がはじめて選挙に出られると。そういう抵抗、圧力、反対を乗り越えた人がきっといい市長さんになるのではないかと思っています。


 早く出馬表明すべきだというふうに知事は考えられますか。市長を求めるんであれば、タイミングとかですね。

蒲島知事
 みんなそれぞれ合理的ですから、いつの段階で表明したが最高であるかと、そういうことを皆さん、考えていらっしゃると思います。。

質疑応答

県民百貨店の移転について


 知事すみません。熊本市の話出たんで、最後にもう一つだけ。県民百貨店の話なんですが、桜町の再開発がちょっと遅れるという話も出ていますけど、退去の期限が迫っていまして、今の段階で特に話も出ていないということで、数百人の雇用の問題というのはあると思うんですが、今をいかがご覧になっていますか。

蒲島知事
 この雇用の確保というのは、私はとても大事なことだと思いますので、県民百貨店の動向を注視しながら、県として役割を果たすことがあれば、大いに果たしていって、何よりも従業員の方々の仕事の確保も踏まえながら、一生懸命に注視して、そしてかつできる役割があればやりたいと思っています。

(幹事社)
 よろしいですか。

蒲島知事
 それではどうもありがとうございました。。

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