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熊本県立保育大学校の再建
保育士不足がニュース等で報道されているが、平成21年に廃止された県立保育大学校を再建してはどうか。
県からの回答
保育大学校については、平成18年から、保育関係者や教育関係者、有識者等で構成される外部検討委員会において今後の在り方が検討され、その結果を踏まえ、平成21年3月に廃止しました。
当時、保育大学校のほかに、県内には保育士資格が取得できる養成施設が9校あり、また、保育を取り巻く環境が変化し、保育士に求められる役割が高度化、多様化し始めていました。このため、検討委員会において、民間で十分対応できる新任保育士の養成は民間に任せることとし、県には、現任保育士を育成する役割が求められました。
ご意見にもありますとおり、近年、保育士不足が問題となっておりますが、保育士登録者数は毎年増加していることから、保育士養成施設卒業後の就職や就労継続、保育士資格を有する方の再就職などが課題であると考えております。
このため、現在、県では、保育士を目指す学生への修学資金の貸付けを行い、県内の保育所等で保育士として5年間働いた場合は、貸付金の返還を免除することで、県内での保育士としての就労につなげる取組みを行っています。また、保育士資格がありながら保育士として就労されていない潜在保育士の再就職を支援するため、コーディネーターを熊本県福祉人材・研修センターに配置し、保育所の勤務条件と保育士として働きたい方の要望との調整なども行っているところです。
平成27年4月からは、新しい子ども・子育て支援制度がスタートします。この制度では、待機児童解消に加え、潜在的なニーズも含めた需要を満たす保育サービスを提供することになります。そのため、この制度を円滑に進めるためには、保育士の確保が必要であることから、県としましても、引き続き、保育士確保に努めて参ります。
(平成26年9月回答 子ども未来課)