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令和2年(2020年)6月3日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:令和2年(2020年)6月3日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
コメント
発表項目
質疑応答
- 益城町の土地区画整理事業について・その1
- 小野副知事の退任・都知事選出馬について・その1
- 新しい生活様式のもとでの外出について
- 益城町の土地区画整理事業について・その2
- 小野副知事の退任・都知事選出馬について・その2
- 県境をまたぐ移動について
- 学校における感染発生時の対応について
- 小野副知事の退任・都知事選出馬について・その3
- 県市合同専門家会議の議事録について
- 小野副知事の退任・都知事選出馬について・その4
コメント
「ひとときパス」を活用した宿泊施設応援プロジェクトの開始について
報道資料(“ひとときパス ”を活用して県内宿泊施設 を応援します!(熊本県観光連盟))(PDFファイル:1.25MB)
蒲島知事
5月29日に、新型コロナウイルス感染拡大後の地域経済の現状について、県商工会議所連合会をはじめ関係団体の代表者と意見交換をしました。
その中で、熊本市街中心部をはじめ県内各地で賑わいがなかなか戻らず、飲食店はもとより、小売業、宿泊業などの業種において、大変厳しい経営状況にあるとのご意見をいただきました。
これからは、感染拡大防止と経済活動回復のベストバランスが大切となります。
そのため、県民一人一人が、新しい生活様式を心がけながら、地元で食事や買い物、旅行を楽しんで、地域経済を盛り上げていく「県民総ぐるみの応援運動」を展開することとしました。
県の職員にも、地域の飲食店やホテル・旅館を利用したり、買い物に出かけるよう呼びかけています。
本日、この新しい取組みとして、熊本県観光連盟において、宿泊代金を先払いすることで、県内宿泊施設を応援するプロジェクトが始まります。
これは、「ひとときパス」というサイトで、宿泊日を後から決められる宿泊チケットを購入することができるものです。
この取組みをはじめ、飲食店を先払いで応援する「#SAVE THE EATS KUMAMOTO(セーブ・ザ・イーツ・クマモト)」も始まっています。また、タクシーによるデリバリーサービスも準備を進めています。
ぜひ、県民の皆さん一人一人のご協力と行動により、県内経済を盛り上げていってほしいと思います。
発表項目
益城中央被災市街地復興土地区画整理事業の宅地引渡しについて
報道資料(益城中央被災市街地復興土地区画整理事業の宅地引渡しについて)(PDFファイル:88KB)
蒲島知事
続いて、熊本地震からの創造的復興に関して、お知らせがあります。
益城町の土地区画整理事業について、今月末に5か所の宅地を権利者の方に引き渡しできることになりました。
これは、昨年11月に着手した住宅造成工事の一部が完成したことによるものです。地元のご協力もあり、異例のスピードで事業が進んでいることに、改めて感謝申し上げます。
今回、引渡しを行う方の中には、仮設住宅で生活をされている方もいらっしゃいます。今回の引渡しにより自宅再建が進み、一日も早く落ち着いた生活に戻られることを心から願っています。
また、工事により、一時的に移転をお願いする店舗などの事業者に利用いただくため、今月中には、5店舗分の仮設店舗も完成する予定です。
今後も引き続き、被災された方々の一日も早い生活再建に向けて、町としっかり連携しながら、全力で取り組んで参ります。
私からは以上です。
質疑応答
益城町の土地区画整理事業について・その1
(幹事社)
益城の区画整理の宅地の引き渡しについてなのですが、知事はかねてより「益城の復興なくして熊本地震からの復興はない」とおっしゃっていたと思うんですけれども、その辺を踏まえて、改めて今回この宅地の引き渡しになったことについての受け止めと、宅地の権利者の方々は、ここでもう再建する予定ということになっているのでしょうか。
蒲島知事
区画整理事業というのは、全国で進められた経験がありますけれども、益城町は異例のスピードで進んでいると私は思います。
昨年11月に先行して着工した住宅造成工事の一部が、この度完成して、今月末に5か所の宅地を引き渡すことになりました。今回の引き渡しによって、自宅再建が進むというふうに思いますし、この5か所については、自宅再建をされると伺ってますけれども、担当者はそれでよろしいですか。
【事務方】
はい。
蒲島知事
この場所で自宅再建が進むということです。
質疑応答
小野副知事の退任・都知事選出馬について・その1
(幹事社)
昨日、小野副知事の都知事選の出馬の表明があったんですが、改めて一夜明けて、今知事の思いというのを改めて伺ってよろしいでしょうか。
蒲島知事
本人にとっても大変な決断だったと思います。一夜明けて、まだ彼は熊本におりますけれども、その後の報道や映像などを見て、多分(全国の)多くの方が、小野副知事の存在に気づかれたといいますか、こういう人がいるんだということを分かっていただけたかと思います。
実際の(辞職の)タイミングは8日だと聞いておりますけれども、それが議会の開会日でもありますので、その承認をする準備を今進めています。辞職の承認ですね。今はそういう状況です。
質疑応答
新しい生活様式のもとでの外出について
(幹事社)
冒頭にありました、「ひとときパス」について伺います。
知事は先日、県職員の方に「外に出るように」というような、「飲みに行ったりするように」といったメールをされたということなんですけれども、県民に対して、新しい様式を踏まえつつ、出かけてほしいということなんですけれども、県民への呼びかけを改めてお願いします。
蒲島知事
まずは率先して県の職員に、今回、特別定額給付金の10万円の支給をきっかけに、自らの地域に貢献するような気持ちで、これも活用してほしいという呼びかけをいたしました。同じように、やはり新しい生活様式のもとで、経済の回復を図っていくという、2つのことが今必要だと思います。
県職員も今、新しい生活様式を心がけながら、街に出かけていると思いますし、それを多くの方々が見て、「自分たちも街に出かけて地域に貢献しよう」と。ただ一番気をつけなければいけないのは、自由に出かけてしまうと、感染のリスクが高まりますので、そういうときに、くまモンが示すように、まず手洗い・うがいとそれから3密を避ける、これがとても大事だと思いますので、最低限それを守っていただきたいと。
それからお店に行くときには、チェックリストがお店に貼ってあると思いますけれども、チェックリストがあるという安心感があると思いますので、なるべくチェックリストが貼ってあるお店に入っていただきたいと思います。そして、両方が気をつけ合うと。事業者の方も気をつける、そして消費者の方も気をつける。それも一つの新しい生活様式かなと思います。それで、両方が安心感を持って利用し合うという、そういう形で、経済の回復に持っていきたいと思っております。
質疑応答
益城町の土地区画整理事業について・その2
Q
益城の区画整理事業についてなのですが、知事は「異例のスピードで」というふうにおっしゃってましたけれども、今回引き渡される宅地は5か所ということで、数字で見ると1%という、ちょっとまだ進み具合としてはどうなんだろうというふうに私は受け止めてしまったんですけれども、この辺りついて、知事が「異例のスピード」というふうに判断されたのは、どういったところからなのでしょうか。
蒲島知事
区画整理事業というのは、ものすごく時間がかかる事業であります。丁寧に地権者の方とも話し合わなければいけないと。そういう意味では、11月に先行した住宅造成工事の一部で5か所の宅地ということですけれども、去年の11月ですから、もう半年経っているじゃないかという、待っている方から見ると、ものすごくゆっくりですけど、進める方としては相当スピード感を持ってやっていると思います。
熊大の先生も、なんで異例のスピードと私におっしゃったかというと、他の事業もやはり随分と丁寧にやることによって、スピード感があまりないけれど、今回のこの区画整理事業は、それから見ると、とても速いというふうに仰っていました。
でも、待たれる方から見ると、もう一時も早くということだと思います。引き続き、住民の方々に、「ああ、もうこれだけ早くできたか」というそういうイメージを持ってもらうような進め方をしたいと思っています。
それから、もう一つ、そこの区画整理の中に、店舗があるんですけれども、実際にそこにお店を構えられないので、仮の店舗を、今5店だと思いますけれども、それが作られていて、今月末にはそれができると聞いています。
担当者は、異例のスピードという人もいるし、遅いと思われる方もいると思いますので、是非皆さんの期待に応えるように宜しくお願いします。
Q
これ(=益城町の土地区画整理事業)については、まだ同意されていない世帯も2割弱ぐらいいらっしゃるかと思いますけれども、そこにどのように早く丁寧にかつスピーディに納得していただけるような話をしていくのかという点で、県の姿勢というのはどのようにお考えでしょうか。
蒲島知事
はい。今5月末時点で同意いただいている方が265人で、約8割です。それから同意いただいてない方が2割の54名。この54名の方々には最終的に皆様から同意をいただかなくてはいただけませんので、益城町と一緒になって、権利者の方々に丁寧な説明に努めるということしかないですね。だから、同意をいただいてない方々には、丁寧そして誠意を込めて同意を求めていくという、それしかないんじゃないかなと思います。それを続けていくということであります。
でも、最初はこんな数字ではなかったので、あと2割まできたかというのが私の率直な気持ちです。担当課の方で、この進め方について、(説明を)どうぞ。
【事務方】
先ほど知事が申し上げられたように、まずはやはり今後も引き続き丁寧に説明していくということが大事かと思います。それとやはり今回、宅地の引き渡しができたこと、目に見える形で物ができていくということが見えて参りましたので、そういったものを見ていただければ、やはり納得できる計画ができれば、そこを納得していただいて、自分も前に進んでいこうと思っていただけるんじゃないかと思っているところでございます。
質疑応答
小野副知事の退任・都知事選出馬について・その2
Q
小野さんの退任の件に絡んで、副知事がもともと二人いたわけで、今回の件をきっかけに、たとえば一人制に戻すとかいうお考えがあるのかどうか、ちょっとお伺いしたいと思っています。
蒲島知事
小野副知事の退任というのは、大変突然なことであったものですから、次の副知事を考えるとか、あるいは何人制にするとか、そういうことはまだ全く考えていない段階で、今は白紙の段階です。
Q
小野さんが担当していた部署があると思うんですけれども、健康福祉部とか商工観光労働部とか、それについては当面全部田嶋さん(副知事)にお任せするというお考えでよろしいですか。
蒲島知事
しばらくの間は副知事は一人のままにして、その間に考えると。次の適任者を含めて。そういうふうに思っています。ただ、議会の同意も必要ですから、議会ももう始まりますし、この6月議会までに(副知事体制や次の適任者等について決めること)はちょっと無理かなと思っています。
Q
実際のコロナ対応とかも小野さんがされてた部分とかもあると思うんですけれども、業務上で支障が出るところはあるのでしょうか。
蒲島知事
小野副知事のコロナの対応というのは、今ちょうど小康状態といいますか、感染者も出てませんし、そういう状況にあります。今取り組んでいるのは、むしろ二波への備えですね。二波への備えについては相当なスピードで今進んでますので、コロナ対策に関して、これまでやってきた小野副知事の仕事は、今、担当者にうまく引き継がれていると。決断する状況になったときは私が決断するという形になっていくと思います。私が小野副知事に留任を要請したのは、コロナ対応が一番大変なときでありますので、そのときとは状況が違っていると思います。
Q
もともと潮谷さん(元知事)が二人制を導入したときに、二人にする意味として国とのパイプを作るというのがひとつの大きな役割だったと思うんですけれども、それに関しては、今蒲島県政を見ていると、知事ご自身がだいぶん担われている部分もあるのかと思うんですけれども、そこに関しては、今後もやっぱり知事が先頭に立って国とのパイプを維持していくというようなお考えでよろしいですか。
蒲島知事
総力戦でやりたいと思っています。私も副知事も、それから国から県庁に来て下さっている職員の方々も含めて、総力戦でやらなきゃいけないと思っていますし、それが蒲島県政の特徴でもあると思います。
Q
今まだ白紙だということなんですが、例えば遅くてもいつまでに決めたい、後任についてですね、あるいは一人にするかについて、どれぐらいのスケジュール感をお持ちかお聞かせください。
蒲島知事
この段階では本当に時期までは答えられませんけれども、今必死で考えているところです。
Q
例えば次の9月議会であるとか、そのあたりは。
蒲島知事
9月議会は、議会が行なわれるときに承認されないといけませんので、ひとつの機会かなと思います。
質疑応答
県境をまたぐ移動について
Q
新型コロナに関してなんですけれども、昨日、東京でも東京アラートという形で、今、感染者が増えていまして、九州でも北九州がここ最近ちょっと増えているんですけれども、改めて県外、県をまたいでの移動について今の考えをお聞かせください。
蒲島知事
もうすでにこれまで何度も述べていますように、九州では北九州との交流は自粛してほしいと。それから関東エリア、東京、それから神奈川、埼玉、千葉、そして北海道については、交流をなるべく避けてほしいというふうに、今お願いしています。これは九州各県ほとんど同じような形で対応していると思っています。
九州各県も、熊本もそうですけれども、まず県内でみなさん大いに出かけてほしいと。県内で出かけて県内の景気の回復の後に、九州を全体で交流して盛り上げようと。その先に全国をという形で、この経済的な回復を進めていくのが一番妥当じゃないかなと思っています。
質疑応答
学校における感染発生時の対応について
Q
北九州では学校でのクラスター、複数の感染が確認される事例が相次いでいるんですけれども、知事の現時点のお考えとして、仮に熊本の学校で発生した場合に、休校を一律で、例えば自治体単位で要請するのか、あるいは当該学校だけに留めるのか、そのあたりの現時点のお考えをお聞かせください。
蒲島知事
今、教育委員会のほうで、それについてのシナリオ、いろんなシナリオごとにどういう対応をするかというのは考えていると思います。今日は教育委員会は来ていますかね。
【事務方】
はい。
蒲島知事
そこのところのコロナ対応について、今の段階での対応の案を教えていただけますか。
【事務方】
はい。まず教育委員会においては、学校における感染およびその拡大リスクを可能な限り低減させながら、教育活動との両立を図っているところでございます。今後の第二波に備えた臨時休業等の考え方についても、今、文科省等からの通知等も踏まえまして、検討しているところでございます。以上でございます。
蒲島知事
まだ今の段階では、こういう場合はこうするという、そのシナリオはできていないということですか。
【事務方】
はい。今検討しているところでございます。
質疑応答
小野副知事の退任・都知事選出馬について・その3
Q
副知事のことで改めて重ねてお尋ねなんですけれども、昨日の会見で、知事は県政の流れで(副知事は2期8年を)超えちゃいけないという趣旨のことを言われたと思うんですけれども、そうなりますと、初めて知事は3期を超えて4期になられたわけですけれども、その点との整合性がまず気になるところと思うんですが、そのことをちょっと教えて下さい。
蒲島知事
副知事の人事というのは、知事が変わったときに、だいたいの任期はちょっと分かりませんけれども、その副知事(自身)がどう思うかによって(変わると思います)。ただ私の場合は、最初に知事になったときに安田副知事が潮谷県政のときの副知事でしたけれども、私がちょっとまだ県庁のことをそれほど分からないので、一年間の留任をお願いしました。だから、私のとき、そういう形でやっていますので、その知事の考え方、別に整合性がなくても、ずれる場合もあるし、スパッと変える場合もあると思いますけれども。それは今のうちからどういう整合性になるかというのは予測はできません。次の知事がどう考えるかだと思います。
Q
はい。ありがとうございます。重ねてなんですけれども、副知事なので知事が仕事をしやすい人が選ばれるというのはわかるところなんですけれども、今回4年のところを1年、一応4年だけど1年ということで、コロナ対応ということで言われたと思うんですが、先ほどおっしゃったように留任を要請したのはコロナが大変なときで、もう今は引き継ぎもできていると。そうなると、コロナがない場合、小野さんじゃなくて別の人のほうがいいという、コロナを除いた県庁の仕事をする場合、そういう理解、もしくは1人制、もういなくてもいいとかそういういろんな疑問も浮上してくるんですけれども、改めて2人体制の副知事に求める仕事というか、存在意義というか、どういうものとお考えでしょうか。
蒲島知事
副知事というのは、私が何かあったときに私の代わりに県政を担当しなきゃいけませんし、それから部局もたくさんありますので、一人で持つということはなかなか困難な状況であります。
とりわけ、どんどん人(職員)が減っています。そして多くの皆さんも熊本県政を見られてわかりますけれども、さまざまな課題や災害対応、こういうものが予測できないほどたくさん起こってきます。このときに、2人の副知事がいなかったら大変だったろうなと私は思います。
そういう意味では、蒲島県政12年やって参りましたけれども、さまざまな課題への対応、それから災害対応、そういう意味では2人副知事制で幸いだったと、適切だったと思います。
そういう観点から次の副知事、何月になるかわかりませんけれども、副知事の候補者とかそれから可能性とかさまざまなものがありますので、それを勘案しながらこれから考えていきたいと。
今、誰かとかそういうのは全く白紙状況であります。
Q
誰かは白紙というのは多分そうなんでしょうけれども、そうなるとくどいようなんですけれども、1年で終わりと、コロナだけという、コロナが中心にコロナが落ち着くから1年(の留任)というふうな求め方をしたというのは、ちょっと分かりにくいかなと思うんですけれども。
蒲島知事
副知事というのは大体、最大でも8年が普通であります。熊本県の場合は。だから2期8年。そういうことを考えて、もともと小野副知事にも2期8年にしてほしいというお話をして、ただ、今現在、コロナ対応が大変なので、2人でも一生懸命やっていたところですから、それで1年だけは留任してくれないかと。異例のお願いですけれども。そういう形で人事が進んできたなかで、彼自身の決断で東京都知事選挙に出たいというお話が突然ありましたので、それでその気持ちを尊重して、その対応は私が責任を持って考えていくということになった、そういうことです。
質疑応答
県市合同専門家会議の議事録についてQ
会議の記録のあり方なんですけれども、国の専門家会議というのはコロナの専門家会議ですね、議事録がないということで批判をかなり受けていますね。国も前向きに今後議事録を作ることを検討し始めたという報道もありますが、知事の記録のあり方、残し方についての基本的な考えをお聞かせください。
蒲島知事
私が知事になって、熊本県政と呼ぶのはやめて、蒲島県政と呼ぼうと。そして、それを後で検証できるように記録はすべて残しておくと。
例えば、県市合同専門家会議の議事録なんかもちゃんと作成して残しています。記録を残しておくことは、私は民主主義の一番大事なことだと思っています。
それを学んだのは、永青文庫の細川文書ですけれども、あそこは完璧に全部残していますから、それが何百年経っても、できてきた文書として尊重されると。そういう思いがありますから、私のときはほとんどみんな(文書を)残しているんじゃないかと思っています。
ただ、あんまり残しすぎると場所がなくなっていることも聞いていますので、防災センターができるときに、災害関係(の文書)はそっちのほうにきちんと残すとか、そういうほかの方法も考えなきゃいけないと思います。
私は、もともと学者ですからそういう文書は残すべきものだと思っています。基本的に全部残すと。
ただ、それがすべての都道府県で同じ考え方かどうかは私は知りませんけれども、少なくとも熊本県の蒲島県政になってからは、資料は溢れるほど残っているんじゃないかと思います。
Q
すみません、私の取材のときの勘違いだったと思うんですが、一回議事録を見せてくれと担当に言ったら、見せられないと聞いたもんですから。
蒲島知事
どの議事録ですか。
Q
県市専門家会議。きちんと残されているわけですね。
いつでも見れるわけですね。
蒲島知事
それは、会議自体が非公式としているので、その議事録、会議のある間は多分議事録は非公開になっているんじゃないかと思います。
ただ、その後でブリーフィングがあって、原田座長が何を話されたかを報道機関にお知らせしていると聞いています。
公開は、法人などの利益に関する情報、また、医療機関の患者の受け入れ状況、どこの医療機関に何人入っているとかですね、やはりその人たちの利益に関わるもの、プライバシーに関わるものが残っていますので、それは会議の公開に関する指針に基づいて、会議自体が非公開になっているので、報道機関の方に議事録についても非公開にしていると。
残しておくことはとても大事ですけれども、今はまだ(県市合同専門家会議が)動いている段階で、これはプライバシーもあるし、それからそこの病院のことも伏せていますよね、そういう意味で今のところ非公開だということです。多分そういうことを(担当課は)言われたんじゃないですかね。非公開の原則を。
【事務方】
議事録を見せてくれというその取材に関しましては、私は承知はしておりませんが、議事録そのものの開示につきましては、今知事が申し上げましたとおりに、会議と議事録に関しては原則非公開ということにしております。
Q
今後もですか。
【事務方】
少なくとも現時点ではということになります。
蒲島知事
今の答えで不鮮明なところは、この議事録の非公開は、その審議会がある段階ですかね。存在する段階では、非公開となるんですかね。それともプライバシーとかそれが存在するから永遠に公開しないってことと、どちらですか。
【事務方】
法人の利益とかに関することについては現時点で。患者さんの個人情報とかにつきましては、少なくとも非開示事項になると考えております。
蒲島知事
ということであります。多分、開示する時は黒塗りか何かするんですね。そこだけをね。ただ残してますので、これはとても大事な歴史的な文書だと思います。
質疑応答
小野副知事の退任・都知事選出馬について・その4
Q
確認なんですけど、2人副知事がいて、災害対応等で助かったというような話なんですけど、方向性としてはやはり2人の方向が強いという感じなんでしょうか。
蒲島知事
方向性としてはそういう方向です。
Q
ということは9月議会までに一人後任をあてる予定で考えてらっしゃるということでいいんでしょうか。
蒲島知事
少なくとも6月議会ではありません。これは自分の思いだけでできるものではないので。それから議会のほうの承認事項でもありますから、これから多分始まっていくと、人選も含めて、そういうことになると思います。
Q
もう一回確認ですけど、人選については例えば、こういう視点とか、こういうタイプの人がいいとかこういう出身の人がいいとか、なんか少し考え方みたいなものをベースに持ってらっしゃることはあるんでしょうか。
蒲島知事
現時点は全く白紙です。(了)