ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > 組織でさがす > 知事公室 > 広報グループ > 令和2年(2020年)4月2日 知事定例記者会見

本文

令和2年(2020年)4月2日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0051750 更新日:2020年4月2日更新

知事定例記者会見

日時:令和2年(2020年)4月2日(木曜日) 10時00分から
場所:知事応接室

動画
 動画はこちらからご覧いただけます。

会見録
 知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

説明資料(PDFファイル:2.0MB)

コメント
新年度を迎えて

発表項目

質疑応答

コメント

新年度を迎えて

蒲島知事
 令和2年度のスタートにあたり、県政運営に対する私の所信を述べさせていただきます。
 この度、県民の皆様の負託をいただき、熊本の将来を左右する大変重要な4年間の県政運営を任せていただくことになりました。改めて身が引き締まる思いであります。
 蒲島県政4期目では、熊本地震からの復旧・復興とともに、県民生活や県経済に甚大な影響を与えている「新型コロナウイルス」という大逆境を乗り越え、熊本の将来の発展に繋げるために果敢に挑戦していかなければなりません。
 私は、これまでも先頭に立って、感染拡大防止に向けた取組みや4弾にわたる緊急経済対策を迅速に打ち出して参りました。
 今後も引き続き、県民の皆様の安全・安心の更なる確保や県経済の回復に向けた取り組みを躊躇なく実行して参ります。
 そして、住まいの再建や益城町の復興まちづくり、阿蘇くまもと空港といった創造的復興の取組みも一日も早く実現できるよう、全力を尽くして参ります。
 そのような中、先月31日に、国から令和2年度の道路事業の予算が公表されました。九州中央自動車道と中九州横断道路の新たな区間の事業化のほか、熊本天草幹線道路の「本渡道路」についても、十分な予算を配分していただきました。
 これにより、本県が進める創造的復興にも大きく弾みがつくものと期待しています。
 この4年間も蒲島県政の目標である「県民総幸福量の最大化」に向け、50年後、100年後の熊本の発展を見据え、しっかりと歩みを進めて参ります。

↑ページトップへ

発表項目

新型コロナウイルス感染症への対策について

知事1

蒲島知事
 それでは、発表に移ります。
 まず、新型コロナウイルス感染症の対策について二点発表があります。
 一点目が、中小企業向け金融支援制度の拡充についてです。
 新型コロナウイルス感染症により影響を受けている中小企業の皆様の資金繰り対策として、県ではこの3月に200億円の融資枠を設け、支援を行なってきました。
 3月末までの融資実績は、その200億円と既存の融資枠を活用するかたちで1,862件、289億円となりました。
 県としては、保証料の全額補助や熊本地震分の借換えを可能とするなどの支援策をいち早く打ち出しました。また、熊本市をはじめ市町村が利子の補助を行い、商工団体や信用保証協会、金融機関の窓口でしっかり対応いただいていることで、多くの利用につながっています。
 県内でも感染拡大が続いているなかで、多くのご相談をいただいていることから、まず融資枠300 億円を新たに用意することとしました。その結果として新型コロナウイルス対策分としては、総額約600 億円の融資枠を確保しました。
 先行きが見えないなか、県として中小企業の皆様を全力で支援するため、今後も必要な予算を確保して参ります。
 融資をお考えの皆様におかれましては、安心して商工団体などにご相談いただきたいと思います。
 二点目が、新型コロナウイルス感染症対策における県市連携についてです。
 昨日、熊本市長と電話で会談を行いました。そこで現状認識を共有するとともに、今後の対応に関し、以下の三点について合意しましたのでご報告します。
 一つ目は、医療提供体制の整備をはじめとした感染症対策についてです。
 県・市合同で設置する「専門家会議」について、今後、この会議を中心に、それぞれが所管する地域の特性、発生状況を踏まえた施策の方向性など具体的な方策を定めて参ります。
 なお、この第1回目の会議については、明日4月3日午後4時30分から県庁内において開催いたします。
 詳細につきましては、後ほど報道資料により、情報提供いたします。
 二つ目は、PCR検査体制についてです。
 今後、熊本市内において、検査件数が大幅に増加する場合には、県が全面的にバックアップを行なって参ります。
 三つ目は、熊本市内における感染症の多発状況を踏まえ、これ以上の拡大を防止するため、市街地等の人混みを避けるとともに、不要不急の外出を自粛するよう、県民・市民に呼び掛けていくことです。
 以上の内容は、皆様のお手元にも配付しておりますので、ご覧いただき、県民・市民の皆様へのお知らせにご協力をお願いいたします。
 また、県立学校について、新学期から再開する方針を発表しているところです。しかしながら、熊本市内における感染症の発生状況や、昨日の国の専門家会議の提言などを踏まえて、改めて学校再開について検討するよう、教育長に対して要請いたしました。

↑ページトップへ

発表項目

県道熊本高森線4車線化モデル地区・災害公営住宅の完成について

報道資料(県道熊本高森線4車線化モデル地区の完成について)(PDFファイル:272KB)

蒲島知事
 続いての発表です。
 熊本地震の発生から4年が経過しようとしています。
 これまで益城町の復興まちづくりとして県道熊本高森線の4車線化に取り組んできた中、いち早くモデル地区として整備に着手してきた箇所が3月末に完成いたしました。
 また、同じく3月末に、1,715戸全ての災害公営住宅が完成しました。最後に完成した益城町の馬水団地においても、既に入居が始まっています。
 入居される方々が一日も早く新しい環境に慣れ、落ち着いた生活をおくられることを心から期待しています。
 引き続き、被災された方々の一日も早い生活再建に向け、時間的緊迫性をもって全力で取り組んで参ります。​

↑ページトップへ

発表項目

令和2年度復興祈念ウィークについて

報道資料(令和2 年度復興祈念ウィークについて)(PDFファイル:236KB)

蒲島知事
 最後の発表です。
 県では、熊本地震で犠牲になられた方々の御冥福をお祈りし、復興への決意を示すため、例年4月の中旬に「復興祈念ウィーク」と位置付け、関連行事と共に熊本の今を広く全国に発信して参りました。
 今年度もこれまで同様「復興祈念ウィーク」としての実施を予定しておりました。しかし、感染症の拡大防止の観点から、予定していた行事やイベントの多くを中止又は延期しなければならない状況となっております。
 4月24日に予定していました南阿蘇村旧東海大学阿蘇キャンパスの「熊本地震震災ミュージアム震災遺構」の一般公開につきましても、当分の間、延期することといたしました。
 このような状況のため、大変残念ではありますが、今年度の「復興祈念ウィーク」として位置付けた行事の実施については見送ることといたします。
 なお、「犠牲者追悼式」につきましては、例年より規模を縮小した形で、前震が発生した4月14日の午前10時から県庁で行います。御遺族をはじめ、県内の関係者の皆様と犠牲になられた方々に改めて哀悼の意を捧げたいと思います。
 また、追悼式後に行なっていた県民の皆様による一般献花につきましては、感染拡大防止の観点から、今回は中止させていただきます。御理解のほどよろしくお願いいたします。
 感染拡大の影響により、このようなかたちとなり、大変残念に思います。万全な感染症対策のもと、県民の皆様と復興への思いを共有したいと思います。
 私からは、以上です。​

↑ページトップへ

質疑応答

金融支援制度の拡充について

(幹事社)
 発表項目の金融支援制度の拡充の件ですが、100億、200億と増やしてきて、それを上回るような実績になっていますが、この資金需要についてどういうふうに受け止められていますか。

蒲島知事
 最初、100億、次に200億という形でこれで足りるのかなというふうに思っておりましたけれども、想像以上に多くの方がこの資金需要に応募されて利用してくださるということで、県としてはこれが皆さんの助けになったのかなということで大変うれしい限りであります。そして、引き続き対策については予算化にもっていきたいと思っています。
 これまでは、専決処分という形で躊躇なく実行して参りましたけれども、次の300億に関しては、補正予算とかあるいは既にある枠、資金枠なども利用しながら計上していくということになると思います。
 ただ、躊躇なくやることが大事でありますので、今日はその額を発表したところです。​

↑ページトップへ

質疑応答

補正予算編成について

(幹事社)
 これから6月議会に向けて肉付け予算の編成があると思うんですが、予算編成の段階でコロナ対策というのを反映させていくお考えはあるのかをお願いします。

知事2

蒲島知事
 はい。当然、私が思うに今度の議会というのはコロナ対策が一番大事だと思っておりますので、これが議会でも大きく議論されるものだと思っています。
 それから、もう一つは、国のほうも大規模な経済対策の予算が多分計画されていると思いますので、今後のフェーズの変化も先読みしながら、県として必要な対策について速やかに予算化の準備を行っていきたいと思っています。
 国のほうの予算もとても大事ですし、それに先駆けて今県がやっておりますけれども、両方を効率的に活用しながら、コロナ対策に対応していきたいと思っています。

↑ページトップへ

質疑応答

外出自粛要請について・その1

(幹事者)
 県と市の会議との話がありましたが、不要不急の外出を避けるというような話があったんですけれども、福岡で昨日32人確認されるなどかなり(感染が)拡大していく傾向が全国的に続いているんですが、県外への移動等についてはどういうふうにお考えでしょうか。

蒲島知事
 県外の移動等は、東京等の大都市など、特に感染が拡大しているところへの(外出)自粛は既に昨日の段階で皆さんにお願いしているわけですけれども、これは今一番大事なことである感染の拡大を防止するということにすべてに関わってきているんですよね。
 そして、これ(=感染拡大)を早く終息させると。でもその防止策があまりにも強すぎると今度は経済的に大きな影響を受けると。そこのところの判断がとても知事としては難しいなと思います。
 皆様に対するお願い(=不要不急の外出の自粛)は負担増になると思いますけれども、感染の拡大を未然に防ぐというのが、県、国、世界中の第一の重要な目的ですので、自身を守るため、そして周りの大切な方々を守るためにも協力をお願いしたいと思っています。
 今回の呼び掛けというのは、一律に外出の自粛を求めるものではなくて、熊本市で新たな感染が相次いでいることを踏まえなければいけないということと、今後県市連携で対応することになりますので、特に、熊本市やその周辺部において、市街地などの人混みへの外出を避けるとともに、不要不急の外出は控えていただきたいという主旨で、今日はお願いした次第であります。

(幹事者)
 最後の不要不急の外出の自粛というのは、熊本市と熊本都市圏ということと平日も含めてということでよろしいんでしょうか。

蒲島知事
 そこ(=平日の外出の自粛)までは経済活動がかなり制約されますので、そこのところ判断は個々の判断になると思います。例えば花見、それから宴会、いろんなものを個人個人の判断で平日は考えなければいけないと思います。
 そういう意味では、平日においては自粛というよりも人混みへの外出は避けるということと、不要不急の外出はなるべく控えていただいくことを私どもはお願いしているところであります。
 ここのところ担当者から正確にお願いします。

【事務方】
 感染拡大が非常に懸念されております熊本市及びその周辺部におきまして、市街地等への人混みへの外出はできれば避けていただきたいということ。
 それと不要不急の外出につきましても、できれば平日におきましても、例えば知事が申し上げましたように花見とか宴会とか、今でないといけないというようなものではないものです。不要不急のものに関しましては、控えていただきたいという趣旨でございます。

蒲島知事
 これは熊本県の立場からですので、市の立場から見ると、また、少し異なるということは十分ありえます。熊本市の場合は、もう少し深刻になっているということでもあります。
 ただ、熊本県全体ということで考えますと、不要不急でなければ平日まで自粛をお願いするということまでは、経済活動とのバランスをみますと、そこまで言えないというのが判断です。

↑ページトップへ

質疑応答

外出自粛要請について・その2

Q
 東京都知事が、夜の街の外出、ナイトクラブやカラオケ、バーなどのへの外出自粛など(を要請しています)、ちょっと規模が違いますけれども、向こうの。今回のこの呼びかけについて、夜の街への外出と宴会、今、宴会の話はありましたけれども、そこら辺の考え方はどのようにお考えでしょうか。

知事3

蒲島知事
 これは平日について申しますと、やっぱり自分自身で考えなきゃいけない問題かなと思います。例えば、明快にクラブやあるいはスナックなど、そういうところはやめてくださいということではなくて、「今日行かなきゃいけないか」とか、あるいは、『3つの密』というのがあります。そこがそういうところかどうかの判断は様々あると思いますけれども、そういう人混みのもとに不要不急の外出をしなければいけないかどうかということを自分で考えるということで、一律的に「どこどこはだめ」、「どこどこはいい」ということを知事としてはここでお願いできないというふうに思います。そういうところですかね、私が言えるとすれば。
 だから、そういう意味では東京の場合とは違いますよね。

↑ページトップへ

質疑応答

県立学校の再開について・その1

Q
 先ほど、コメントの中で県立学校の再開について、国の専門家会議が昨日ありましたけれども、そういったものを踏まえ、再開について再度検討するよう県の教育委員会のほうに要請をされたということですけれども、知事のお考えとしては、県立学校の再開について、今どのような認識をもたれていらっしゃいますでしょうか。

蒲島知事
 状況は刻一刻と変わっています。(県立学校は)再開の方向にいっていましたけれども、新たに国の考えが出されて、今日、私が申し上げましたように、教育長に対してはそれを踏まえながら考えてほしいということを申した次第であります。
 それでこの段階で、「私がこう思います」ということは、ちょっと控えさせていただきます。まだ、状況も変わりつつあります。それから、それぞれの置かれた立場、教育委員会の置かれた立場もありますので、それはこれから教育委員会のほうでさらにしっかりと考えていただくんじゃないかと思います。
 教育委員会の方は誰か来ていますか。

【教育長】
 教育長でございます。知事の方から要請を受けましたので、昨夜示されました専門家会議の提言、また文部科学省の方からもそれを踏まえたガイドラインが示されておりますので、昨夜示されたばかりですので、それをしっかりと踏まえた上で、検討させていただきたいと考えております。その中では地域の三区分が示されてます。それを踏まえた上で、また生活圏や地域の感染の状況などを総合的に勘案しながら、とはいいながら時間も限られていますので、できるだけ速やかに判断をさせていただきたいと考えております。

↑ページトップへ

質疑応答

市町村教育委員会へのはたらきかけについて

Q
 県立学校のほかの各市町村の教育委員会についての検討については呼びかけをされているのでしょうか。

蒲島知事
 それでは、これも教育長がいらっしゃいますので、教育長の方からお答えください。

【教育長】
 県の教育委員会としては、まず、県立学校の学校再開に向けての再検討をやるということですが、当然その結果を踏まえまして、各市町村の教育委員会に対して、必要な要請をさせていただきたいというふうに現時点では考えております。

↑ページトップへ

質疑応答

県・市合同「専門家会議」について

Q
 熊本市との合意事項のなかで、専門家会議の設置についてなんですけれども、施策の方向性や具体的な方策を定めていくということですが、今、こういった緊迫した状況の中で、どれくらいの時期を目途に考えているのでしょうか。いつまでにまとめて欲しいと知事が考えているのか。

知事4

蒲島知事
 なるべく速やかにと思ってます。ただ、刻々と状況が変わることも踏まえなければなりません。あまり先のことを考えずに、今の状況で決めることで、まともにできないこともありますので、それも専門家会議を踏まえながら、みんなで正しい判断をしなければならない。
 一番大事なことは、今の感染の拡大を防ぐことが第一段階の、最優先課題というのはわかりますよね。
それから、(感染症が)蔓延したときに迷いがないようにきちっとした対応をとっておく。例えば、ちゃんと病床があるかどうか。それから重症者にも対応できるかどうか。それが今は対応できているので、どのような形で将来対応できるかというシミュレーションを踏まえた医療体制、これがとても大きな問題だし、専門家会議を熊本県と、それから熊本市が一緒にやることで、より効率的にできるんじゃないかなと思います。
 もう一つは、検査の体制もそうですけども、明快に、全面的に(熊本市を)支援するということであります。これは保健所のシステムが違うので、今まではやっぱり分業でやってました。分業であることによって、ものすごく効率的なところもあります。
 でも、それだけだと、キャパシティを超えたときに、連携をしていないと大変なことになる。だから分業で十分やっていける今のうちに、このような連携が取れたことは、私どもはとてもよかったなと思っています。
 それで熊本市と県と専門家会議の委員の方が密接に、なるべく何度も何度も議論して、間違いのない方向でいきたいなと思っています。それでも見えない敵ですので、対応するのは大変ですけれども、衆知を結集して、良い方向にやっていきたいと思っています。このような県市の連携というのが、全国的にとられているのかどうかは承知していませんけれども、多分、早い速度で熊本県の場合はやっているのかなと思います。

Q
 熊本地震の時も見通しを示すということを知事は意識されていたと思うんですが、確かに刻一刻と変わるということで、なかなか具体的には示すということは難しいんでしょうけど、例えば2週間以内とか月内であるとか例えば会議のペースもこれくらいのペースで頻繁に開いていくとかその辺もう少し具体的にないでしょうか。

蒲島知事
 最初の会議の時に、相当具体的な姿は見えるんじゃないかと思います。ただ、どこまで具体的かはこの場ではちょっとコメントは控えさせていただきますけれども、最初の会議はとても大事なんです。
 みんなの意思統一と方向性、その方向性がある程度、見えてますので、それについて何も持っていかない、空のままいくのではなくて、議論ができるその体制をとっていきたいなと思っています。
 具体性については、担当者の方どうですか。

【事務方】
 県市連携の専門家会議につきましては、明日第一回を開催させていただきまして、その中で今、知事の方からございましたが、具体的に今の時点での見通しというのはなかなか申し上げることが難しいんですけど、まずは検討していくものについて、優先度をつけて、優先度に応じて医療崩壊等起こらないように、日々見据えた医療提供体制の構築についてご意見を伺っていくということで考えております。

蒲島知事
 大事なことは、今まで何も考えていなかったということではなくて、ずっとこれまで考えてきてます。その中で市の専門家の会議が出来ましたけど、その前にも熊本県は県全体の専門家会議について議論はしていましたので、その議論の積み重ねはあると思います。
 最初の会合の時に専門家会議の設置を県と一緒にやりましょうというのを熊本市長に申し入れています。
 3月30日に開催された第2回の専門家会議の時に、熊本市長から県に対して医療体制の確立についての要請があったと。それで、昨日の臨時の記者会見でお答えしたように、即断で一緒にやりましょうということであります。
 そういう意味では(県と市の)両方が(専門家会議を合同で設置することを)考えていたということがとても大きくて、やはり一緒にやった方がいいんじゃないかという専門家の方々の意見と、それから県も一緒にやりたいという要望を出せたということ、これが昨日の決断を非常に早くすることができたんだと思います。
 どのくらい具体性があるかということに関しては、もう前から考えており、ゼロからいくわけではありません。次の会議を皆さんも多分傍聴されると思いますので、そこでご判断いただけるんじゃないかなと思います。

↑ページトップへ

質疑応答

県立学校の再開について・その2

Q
 これは教育長になるかと思うんですが、知事が今日改めて学校の再開を見直すよう要請されたことを受けて、すぐ検討するということですよね。

【教育長】
 はい。

Q
 これは専門家会議を待ってから決断するんですか。
 もう学校は、再開に向けて準備を進めると思うんですが、いつまでに、どういうふうに判断するのかというのを教えていただきたい。

【教育長】
 明日の県市の専門家会議については、医療的な面を中心に検討されるというふうにお聞きしています。
 ただその中で、私の方から申し上げていいのかどうかはあれですけれども、いわゆる熊本県が今どういう地域にあたるのか、そういったご検討もされるのではないかなと思います。
 そういった専門家会議での、今、熊本の現状はどういう感染の状況にあるかというような専門家としてのご意見を踏まえながら、子どもたちの安心安全のためにどういう対応をとったらいいのかということを判断していきたいというふうに考えております。

Q
 つまり専門家会議の後に判断するという理解でいいですか。

【教育長】
 そうですね。
 専門家会議で今の熊本県、もしくは熊本市のいわゆる感染の状況等をどういうふうにご判断されるのかと、そういった状況の判断も踏まえまして、判断をさせていただきたいというふうに考えております。

↑ページトップへ

質疑応答

感染拡大地域について

Q
 知事に聞きますが、昨日の(国の)専門家会議では、東京と大阪が感染拡大地域に該当すると。
 それを踏まえて、東京都の教育委員会とかは、連休の5月6日まで休校の措置を延ばしました。
 現状、知事としては熊本県をどういう地域だと捉えているのか。
 東京とか大阪みたいに、感染が拡大している地域だと捉えているのか否か、教えてください。

蒲島知事
 それに関して、「知事がどのように捉えているか」と、この段階では答えることはできません。
 「熊本県は正確に、どのカテゴリーに入るんですか」ということについては、やはり国との検討といいますか、これ(=地域区分)について国の考え、それから国がどう思うか、そして専門家会議の考えも入ってくるでしょうけれども、そういう国の意見もやはり聞かなきゃいけないと思うんです。
 ケースがいくつかありますけれども、当たるのもあるし、当たらないのもありますよね。それから地域によっても、また違いますよね。
 そういう違いをどういうふうに、県全体で乗り越えていくかということもありますので、この段階で「今、熊本県はどこの段階、ケースですか」っていうのは、ちょっとコメントするのは控えさせてもらいます。
 ただ、国とお互いにしっかりとこれを検討しなきゃいけないと思っています。

Q
 熊本市長との共同コメントにあるように、熊本市が感染が多発している地域だという認識は、それでいいですか。

蒲島知事
 はい。
 だから、人混みを避けるとか、熊本市は他の県南とか県北と比べると(感染が)多発しているという、そういう認識はもちろんありますし、それでみんなでそれを熊本市だけではなくて、県も一緒になってやっていこうというのが、今回のこの合同会議ですよね。

【健康福祉部長】
 提言のなかの地域の区分について、知事から話がありましたけれども、3つの区分がございまして、例えば新規の患者等、そういったものが大幅に増加しているところが警戒地域、一定程度の増加が確認地域、こういったカテゴリーがありますけれども、その大幅の増加、あるいは一定程度の増加、そういったものがどういうものに当たるのか、熊本県がそれのどれに当てはまるのかと今、国のほうに一応照会をしております。
 そういった状況でございまして、明日の専門家会議でもそういったこの考え方等は御説明して御意見を頂戴しようと思っております。

↑ページトップへ

質疑応答

外出自粛要請について・その3

Q
 知事と市長の共同コメントの件なんですけれども、県外等では、どこどこの地域に行かないでほしいと具体名をあげて、知事が呼び掛けていらっしゃるような例もあるんですが、先日の会見では、東京などという表現をされて、あとは自己判断というようなお話だったと思うんですが、受け止めた県民の側が混乱すると思うんですよね。ある程度感染拡大しているこの地域には避けてほしいというような具体的な場所をあげて呼び掛けるべきじゃないかなと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。

知事5

蒲島知事
 東京など大都会で感染が拡大しているところは避けてほしいと昨日申しました。今もそれは変わっていません。ただどこどこという指定、これはやっぱり個々の判断がすごく重要だと思いますよね。そこで具体的な例として東京都をあげています。
 それから同じように大都会で感染が拡大しているところ(へ行かないこと)、これは自分のためにも必要なんですよね。自分の身を守る。それから同じように東京都のほうも今この時は来てほしくないという、そういう意思表示もありますよね。東京都にとっても今この期間に人が来ていいのかという、それもありますので、自分の身を守る、あるいは自分の親しい人たちを守る、県を守る、そして東京都も守るために、どういう行動が必要かというのは、やはり一人一人の判断がとても大きいような気がしますよね。知事としてどこは行かないでください、どこは行ってもいいですよと地区の指定を始めると、これはすごく巨大な決断が必要になってきます。
 私どもがこの段階で言えるのは、東京都などの大都会で感染が拡大しているところは是非、どうしても行かなければならない用事がない限り行かないでほしい、ということをお願いした次第であります。
 それに加えて、今日は、例えばこれは熊本市が当たると思いますけれども、市街地で人混みがとても多くて感染が拡大していると、そういうふうなところもできれば(外出を)自粛してほしいというところまで踏み込んだ次第であります。ただ平日についてはそこまで言えないけれども、土日についてもやはりできれば熊本市やその周辺部において市街地の人混みの外出を避けると、そして不要不急の外出は控えていただきたいとそこまで申しましたので、前回よりもかなり明快になったんじゃないかなと思います。
 これでよかったですかね。平日の外出については。

【健康福祉部長】
 知事がおっしゃったように、なるべく自分の健康を守るという観点と、それから自分から感染して人に移すといったことを避けていただくという観点から、近づいていただきたくないということでございます。
 熊本市の場合は、熊本市の中心市街地等にはなるべく不要不急の場合の立ち寄りはしていただきたくないということ。
 それから県外につきましても、知事から東京都とございましたけれども、専門家会議の中でもいろいろ医療提供体制に逼迫しているようなところ、県が、いくつか列挙されておりますので、そういったことも踏まえながらご判断いただきたいと思っております。

蒲島知事
 結局、今回の専門家会議の設置もそうですけれども、何が優先順位かというと感染の拡大(防止)ですよね、これ(=感染拡大)を止めるためにはどうすべきかというそういう議論が出てきます。感染の拡大をいかにして防ぐかと。これはベッド数にも関わってきますけれども、感染がどんどんどんどん増えたらもっともっとベッドが必要だと、重篤患者のベッドが必要だというふうになってきますので、なるべくこれ(=感染拡大)は抑えなきゃいけない。そうすると、先ほどのように感染拡大を防ぐためにも、別に行かなくていい時期に、大都会に行って、感染してしまうというリスクをとにかく低くすることが、自分自身も守るし、家族も守るし、熊本県民も守ると。そして、最終的に日本も、世界も守るということになると思うんですね。
 だから自分の問題として考えてくれると、わかりやすいんじゃないですかね。行動を。
 ベッド数を増やそうとか、医療体制の確立というのはまさにそれで、もしあまり感染者数が増えなければ、医療体制の確立のために、ベッド数を増やすという計画でなくてもいいわけですよね。でも計画の方はやっておきたいとは思ってるんですけれども、みんな関連してるんですよね。経済の方もそうですけれども。経済の方も感染者数が減り、終息すれば早く経済が再開できると。だからみんなが責任を持っているような、そういう行動ではないかなと私は思っています。

↑ページトップへ

質疑応答

外出自粛要請について・その4

Q
 時間ということで手短かに行きますけれども。
 大事な話題があるときは時間もちょっと柔軟にしてほしいなと思うんですけれども、(知事と市長の)共同のコメントは、平日(の外出自粛要請)とか読み方がいろいろあるとちょっと混乱すると思うんですけれども、お話を聞いていると、要するに最低限、平日であってもこれ(=外出自粛要請)は適用するというコメントなんで、字以外のことはあまり解釈があると混乱の元だと思うんですけれども、週末、平日で違うんでしょうけれども、最低限平日にも、そういう理解でいいですね。
 これの読み方(=知事と市長の共同コメントの解釈)が、曜日とかで違うと、私たちもどう説明していいのか難しいので。

蒲島知事
 それではすみません、部長が正確に。

【健康福祉部長】
 申し上げます。

蒲島知事
 県の方針として言ってください。

【健康福祉部長】
 まず、平日、それから休みも含めまして、不要不急ではない仕事については、基本的には自粛は要請しておりません。例えば、どういうことかといいますと、仕事ですとか食料品の購入、あるいは病院の受診、そういったものの不要不急ではない、必要なものについては自粛要請はしておりません。
 それ以外の不要不急、例えば先ほど知事が申し上げましたような花見、宴会、こういったものにつきましては、週末、あるいは平日問わずに自粛を要請するということでございます。

Q
 これはホームページとかに載せて県民の方に呼び掛けられるかどうかわからないんですけれども、そこまでしっかり書いて、県民の方に周知しないと、これは伝わらないと思うんですよ。
 この「市街地等」というのも、説明の中では熊本都市圏というような説明があったと思うんですけれども、その辺もちょっと明快にしていただくと助かります。

【健康福祉部長】
 はい。基本的には、熊本市とその周辺の、人混みがあるような市街地ですね、こういったところを考えております。自粛を要請する地域としては。

蒲島知事
 これはあくまで県の(要請)ですよね。

【健康福祉部長】
 はい。県からの要請でございます。

(幹事社)
 すみません、お時間になったので、これで会見を終了したいと思います。
 ありがとうございました。(了)

↑ページトップへ

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)