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【5月8日】臨時記者会見動画
知事コメント全文
私はこれまで、県民の健康と生命を何よりも大事であると考え、感染拡大防止を第一に新型コロナウイルス対策に取り組んで参りました。
今後は、感染拡大防止と、地域経済・県民生活の回復、この2つの目標のベストバランスが求められています。
新型コロナウイルスと上手に付き合い、万が一感染の第二波が発生した時でも、適切かつ迅速に対応できるように、今こそ万全の準備をしておく重要な時期であると考えています。
これを実現するため、私は先日「熊本モデルの新型コロナウイルス対策」に取り組むことを、発表しました。
まず1つ目は、感染拡大防止対策です。
本県では、全国に先駆けて独自の基準により対象を拡大して検査を実施しており、これがクラスターの発生防止につながっています。今後もPCR検査体制の強化を図って参ります。
2つ目は、経済的な影響を受ける事業者へのパッケージ支援です。
県が確保した1,500億円の融資枠や、国の制度、市町村の上乗せ支援などとあわせて、全国でも類を見ない高い水準の支援をパッケージで実現しています。
3つ目は、本県の充実した医療提供体制を活かした対応です。
県内の医療機関は、全国でも誇れる医療提供体制を構築しており、今後、感染者が増大しても、必要な医療を充分に提供できる体制であると私は自信を持っています。
4つ目は、「新しい生活様式」の定着です。
県民の皆様お一人お一人が、県境(けんざかい)をまたぐ移動を控え、買い物や食事など、日常生活の様々な場面で、基本的な感染対策を継続していただき、更なる感染を阻止することが大変重要です。
これらの取組みを、県と熊本市の緊密な連携により進めて参ります。
本日は、このような新型コロナウイルス対策関係の取組みの中から、具体的に4点御報告します。
軽症者等の宿泊療養について
1点目は、「軽症者等の宿泊療養について」です。
県では、感染者の増加に備え、軽症者や無症状者の宿泊療養を受け入れていただく旅館やホテルを募集し、15施設から約1,500室の応募がありました。昨日までに、8つの宿泊施設と協定を締結し、711室を確保しました。
応募があった残りの施設とも、条件が整った施設から順次協定を締結していきます。
本県の現在の感染状況を踏まえると、当面は十分な室数を確保できたと考えており、312床の感染者を受け入れる病床確保と合わせると、感染拡大に備えた医療提供体制確保に向け、一歩前進したと認識しております。
御協力いただく各施設の皆様には、心より感謝申し上げます。
ゴールデンウイーク期間中の人出について
2点目は、「ゴールデンウイーク期間中の人出について」です。
私はこれまで、県民の皆様に対して、不要不急の外出自粛を繰り返しお願いしてきました。それに加え、より強力なお願いとして、遊興施設などへの休業もお願いいたしました。
これらの要請の結果、県内主要観光地などにおいては、ゴールデンウイーク期間中の人出が大幅に減っていることが確認されました。
また、熊本市中心部や県内各地の夜の繁華街についても、休業に御協力いただいている店が多く、人通りも少ない状況であったということが分かりました。
これは、県民の皆様が一丸となって、外出自粛や休業に御協力いただいた効果が表れたものであり、それが11日間連続での新規感染者ゼロという結果に繋がったものと、深く感謝しています。
営業再開時のチェックについて
3点目は、「営業再開時の感染防止対策のチェックについて」です。
5月5日に、私から休業要請の2週間の延長を発表しました。
しかし、地域経済との両立に配慮し、休業要請期間中においても、感染防止対策を徹底していただくことを条件に、一部の遊興施設や遊技施設の営業再開及び食事提供施設の営業時間等の制限解除を5月11日から可能としています。
今回、それらの施設が営業再開する上で、感染防止対策のトリプルチェック体制を構築しました。
まずは、皆様のお手元にもお配りしておりますが、県からお示ししたチェックリストを用い、事業者が自ら最初のチェックを行い、感染防止対策を十分に行って頂きます。
次に、そのチェックリストを見やすい場所に掲示し、お客様にお店を選んでいただくことが二つ目のチェックとなります。
さらに、三つ目のチェックとして、食品衛生指導員等が各店舗を訪問し、対策の状況やチェックリストの掲示の有無等を確認し、必要な場合は助言を行うことで、感染防止対策の徹底を図ることとしました。
集中実施期間として5月11日及び12日に、ネットカフェ等の遊興施設、パチンコ店等の遊戯施設、また食事提供施設の状況確認を行うこととしており、結果をとりまとめ次第公表いたします。
事業者の皆様におかれましては、感染拡大防止に向け、徹底した対策に取り組んでいただきますようよろしくお願いします。
くまモンの動画について
最後になりますが、このたび新型コロナウイルス対策のために、それぞれのお立場で頑張ってくださっているすべての皆さんに、県民の感謝の気持ちをお伝えするため、くまモンが出演する30秒の動画を作成しました。
これからご覧いただきたいと思います。
動画の最後に出てくるシンボルマークは、今回の取組みのために小山薫堂さんと水野学さんに新たに制作いただいたものです。「人を想うやさしさがいい明日(あした)をつくる。」というキャッチフレーズには、頑張る皆さんの使命感や、その優しい気持ちに対する感謝と敬意が込められています。
このシンボルマークは、これまで発表した4点のイラスト同様、簡易な手続きでコロナ対策を目的としたポスター等にご活用いただけます。
感謝の気持ちを伝えることは、頑張る皆さんの励みになると同時に、私たち一人一人が「できることを実行する」という自覚にもつながると思います。ぜひ多くの人にこの動画を拡げていただき、またシンボルマークをご活用いただきたいと思います。
県民の皆様へのお願い
最後に、県民の皆様へのお願いです。
引き続き、不要不急の外出自粛をお願いします。特に、帰省や旅行など、都道府県をまたぐ移動や、繁華街の接待を伴う飲食店、「三つの密」がある場所への外出自粛をお願いいたします。
また、県民の皆様お一人お一人が、買い物や食事など、日常生活の様々な場面で、「新しい生活様式」による感染対策を心がけていただくことが大変重要です。
県民の皆様には、是非このくまモンのイラストと一緒に「新しい生活様式」に心がけていただければと思います。
5月21日に発行予定の、全戸配付の県の広報誌の表紙に掲載しますので、是非ご自宅での掲示にご活用ください。
自分や大切な人の命を守るために、引き続き県民の皆様の御協力をよろしくお願いします。
(以上)