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令和5年(2023年)10月24日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:令和5年(2023年)10月24日(火曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目・コメント
- 「新大空港構想」の策定について
- 落橋した金内橋の応急復旧について
- 県産水産物消費拡大に向けたキャンペーンの開催について
- 熊本県・熊本市調整会議の開催について
- 南米への訪問団派遣について
- ガバメントクラウドファンディング®による横山大観「雲去来」修復費用の募集について
質疑応答
- 「新大空港構想」について・その1
- 県旅行助成事業について・その1
- 南米への訪問団派遣について
- 知事選について
- 熊本県・熊本市調整会議について
- 県旅行助成事業について・その2
- 県旅行助成事業について・その3
- 知事が考えるパブリックについて
- Tsmc進出に伴う近時の状況について・その1
- 国民保護について
- Tsmc進出に伴う近時の状況について・その2
- 県旅行助成事業について・その4
- ガバメントクラウドファンディング®による横山大観「雲去来」修復費用の募集について
- 県旅行助成事業について・その5
- 県旅行助成事業について・その6
- 「新大空港構想」について・その2
- 県旅行助成事業について・その7
- 県旅行助成事業について・その8
発表項目
「新大空港構想」の策定について
蒲島知事
最初の発表です。
県では、新たな大空港構想の策定に向け、今年6月、7名の委員による有識者会議を設置し、これまで2回の会議を開催しました。
会議では、「空港機能の更なる強化」と「企業集積に伴う街づくり」について、大所高所からの御意見をいただき、8月下旬には、県に対して提言書が提出されました。
そしてこの度、有識者会議からの提言を踏まえ、「新大空港構想」を策定いたしました。
策定した構想を県民の皆様に分かりやすくお知らせするため、構想で描いた空港及びその周辺地区の将来像をイラストで表しました。
この構想では、空港と周辺地域を核として「地方創生の先進地域」を目指す取組みを推進します。
いくつかの具体例をお示しいたします。例えば、Tsmcの進出を契機に、周辺地域では、半導体関連産業の更なる集積が期待されます。将来的には台湾のサイエンスパークのような産業集積地になることを期待しています。また、空港の西側のテクノリサーチパークでは、これまで推進してきたUxプロジェクトなど、新産業の創出拠点として賑わいが創出出来るよう取組みを推進いたします。
そして、交通インフラの整備です。北側に記載している中九州横断道路の整備促進や空港アクセス鉄道の整備など、渋滞緩和や空港アクセスの改善にも取り組んで参ります。
交通インフラについては、有識者会議の委員からも早期の整備が必要との御意見をいただきました。
これは県道大津植木線の多車線化のイメージです。将来的には6車線化も可能な幅員で計画を進めています。
続いて、空港アクセス鉄道の駅です。詳細な調査はこれから進めるため、あくまでイメージではありますが、空港の近くに駅が出来る姿を描きました。
今後、構想が目指す「地方創生の先進地域」の実現に向けて、「空港機能の強化」「産業集積・産業力強化」、「交通ネットワークの構築」「快適な生活が出来る街づくり」の4つの柱で、取組みを推進して参ります。
これにより、空港周辺地域のみならず、県全体、ひいては九州全体に波及効果をもたらし、50年後、100年後の熊本の発展につなげて参ります。
発表項目
落橋した金内橋の応急復旧について
蒲島知事
次の発表です。
令和5年7月梅雨前線の大雨により、山都町にある 「金内橋」が落橋し、現在通行止めとなっています。
県では、早期の通行機能回復に向け、8月29日に、仮橋の設置を含む仮設道路の工事に着手しました。
現在、国の技術支援を受けながら仮橋の施工中でありますが、この度、11月下旬には仮設道路の工事が完了し、通行が可能となる見込みとなりましたので、お知らせいたします。
引き続き、1日も早い工事の完成に向け、全力で取り組んで参ります。
発表項目
県産水産物消費拡大に向けたキャンペーンの開催について
蒲島知事
次の発表です。
県産水産物消費拡大のキャンペーンについてお知らせいたします。
中国の日本産水産物の禁輸措置により、本県のブリやマダイなどの養殖魚において、一部の事業者で大量の在庫が発生するなどの影響が出ています。
そのため県の鮮魚販売組合連合会では、11月1日から「くまもとの魚で家ごはん!」キャンペーンを開催されます。
このキャンペーンでは協力店舗で対象商品を購入し、シールを5つ集めて応募すると、抽選で80名の方に県産水産物がプレゼントされます。
また、県庁食堂「食彩館」においても、10月30日から4日間、県産養殖ブリを使用した特別メニューを提供します。
30日は、私も県庁食堂に行って、特別メニューを食べる予定です。
これらのキャンペーンを通じて、ぜひ多くの県民の方に旬の水産物を食べて、応援していただきたいと思います。
発表項目
熊本県・熊本市調整会議の開催について
蒲島知事
次の発表です。
県と熊本市では、連携して取り組むべき施策について連絡調整を行う場として、「熊本県・熊本市調整会議」を設置しています。
この度、10月27日15時から知事応接室において、通算5回目となる会議を開催します。
今回の会議では、(1)「こどもまんなか熊本」の実現に向けた連携強化、(2)半導体産業の集積に伴う環境保全対策、(3)「世界津波の日」2024高校生サミットin熊本、という3つの議題で協議いたします。
それぞれのテーマについて、熊本市との連携を深め、効果的な施策の実施に繋げて参ります。
発表項目
南米への訪問団派遣について
蒲島知事
次の発表です。
今年は、熊本県からのペルー移住から120年、また、ブラジル熊本県文化交流協会の創立から65年を迎えます。
この節目にあたり、県議会と合同で5年ぶりに両国に訪問団を派遣します。
県からは木村副知事とくまモンが、県議会からは渕上県議会議長が参加され、ブラジル・サンパウロ、ペルー・リマの記念式典に参加します。
また、県人会の若い世代の方々との意見交換も行います。
くまモンは、ジャパンフェスティバルへの参加や日系小学校を訪問し、熊本のPRを行います。
日程は、11月2日から14日までの13日間を予定しています。
今回の訪問では、現地県人会との変わらぬ絆を確かめるとともに、南米の若い世代の方々との国際交流に繋げていきます。
コメント
ガバメントクラウドファンディング®による横山大観「雲去来」修復費用の募集について
蒲島知事
最後のコメントです。
熊本県では、県立美術館所蔵作品の修復費用を、「ガバメントクラウドファンディング」により募集しています。
修復対象作品は、近代日本画の巨匠・横山大観が描いた「雲去来」です。
雨に煙る湖と光を表現した、とても素晴らしい屏風絵です。完成から100年を経て傷みが激しく、作品本来の魅力を十分にお伝えできない状況です。
修復に必要な目標金額は、1,460万2千円です。募集期間は12月31日までとなっています。
作品の魅力を将来に引き継いでいくため、温かいご支援をよろしくお願いいたします。
私からは以上です。
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質疑応答
「新大空港構想」について・その1
(幹事社)
まず、冒頭コメントとして出ました新大空港構想についてお伺いします。
今後10年間の空港機能や産業力強化などを柱に据えられた構想だと思うんですけれども、これをベースに改めて、どのように熊本の地域発展に繋げていくのか、コメントをお願いします。
蒲島知事
この大空港構想は、私が知事になったその日から構想として持っていました。飛行機から見ると、阿蘇の外輪山に空港やゴルフ場等があり、きれいな田園もあり、またとても近代的な会社も存在しますので、これを大空港構想という形でまとめて、空港タウンとして存在させたいなと、知事になった一週間ぐらいの時に考えたんです。ただ残念ながら、県庁の職員は誰一人分かってくれませんでした。
それで、それから大空港構想は考えを止めることなく、ずっと考えてきて、災害対応の中で、このような形で今、空港も新しくなったし、それから近代的な半導体の企業も集積しつつありますし、そして阿蘇の外輪山、阿蘇の雄大な景色もそのままきれいに残っていますので、これをそのまま残して、大空港構想という構想がだんだん、皆さんにも見えてきたのかなと思っています。県庁でも真剣にこの大空港構想を考えて、今回の素晴らしいメンバーによる有識者会議を設置して、今、進めているところであります。
ちょうど同じ時期に空港が新しくなり、熊本駅もとても新しくなって、くまモンポート八代も港がとても良いものが出来つつありますので、これをずっと広げていって、かつ空港タウンとして、その中における半導体の集積も進めていきたいなと。
そういうふうな感じでやっていますので、将来の(県の)発展にこれが結びつけばいいなと思って、この構想をつくった次第であります。
つい最近この構想ができたんじゃなくて、実は私が知事になった一週間後にこれを考えて、それがようやく今になって実現しようとしています。
皆さんも大体、(熊本)空港に行くと、素晴らしい空港だと言っていただきます。これからどのような空港になっていくかというのは、今日お話したようなイメージで大体わかったんじゃないかなと思います。
質疑応答
県旅行助成事業について・その1
(幹事社)
もう一点、別件で、県の旅行助成事業に関してお伺いします。
先週金曜に設けていただいたぶら下がりの取材でも、知事は代理人弁護士が第三者委員会に提供した資料の中で、Tkuヒューマンが社名を公表しないことを条件に助成金を返納すると記載があったということについて、そのような要求は受けていないし、そういう文書があったことも知らないと述べられていました。
これについて再度確認なんですけれども、Tkuヒューマン側から県に対して、そういった要求ですとか意向が示されたことというのは全くなかったという認識でよろしいでしょうか。
蒲島知事
県に対してなかったというか、それは担当課に聞いてほしいんですけれども、少なくとも、知事にはなかったし、知事は知らないとずっと答えています。
(幹事社)
もう一点だけ。その際、ぶら下がりの際の担当審議監のご説明では、先程申し上げたような文書が知事に上がらなかった理由については、検討を要するというか、信ぴょう性に疑問が残るからというふうに、故に知事には報告されなかったという説明が。
蒲島知事
私は、その時一緒に聞いたままでありますけれども、正確性とか、それから疑問がまだあったというふうな話だったと思いますけれども、担当者来ていますので、あの時の(説明)をそのまま言ってください。
【担当課】
観光振興課でございます。先程知事が申しましたけれども、私たちは当該文書については現時点ではまだ見ていないという状況ですので、これまで報道各社に開示請求で示した文書と同じであるということを前提でお話させていただきますけれども、当該文書については、県庁の内部での検討段階での資料です。
また、当該文書については、記載された内容が正確性が担保できない内容であったため、最終的に知事まで報告はしておりません。以上です。
(幹事社)
つまり、同じ資料が前提であるということであるならば、そういう信ぴょう性に疑問が残る資料というのを今回代理人弁護士の方が第三者委員会に提供したと、県としてはそういう認識でいらっしゃるということなんですか。
【担当課】
資料を見ていませんので、何ともそこは言えないんですけれども。
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質疑応答
南米への訪問団派遣について
(幹事社)
南米の訪問団派遣について、お伺いします。サンパウロとリマで記念式典が行われるということなんですけれども、記念式典というのは熊本県からペルー移住120年と設立65年を迎えることの記念式典という理解でいいのでしょうか。
蒲島知事
正確には担当者から答えてもらいたいと思いますけれども、私が知事就任直後くらいに行った時には熊本の訪問団を迎えるような、そういう記念式典で、そのあとパーティーがあったと思いますけれども、今回どういうふうな。
【担当課】
担当の観光国際政策課でございます。記念式典につきましては、ブラジル熊本県文化交流協会の式典と、熊本県人がペルーに移住して120周年の記念式典でございます。
(幹事社)
あと訪問団9人行くということなんですけれども、一人あたりの費用はどれぐらいになっていますか。
蒲島知事
それについても担当者の方から正確にお願いします。
【担当課】
今回の訪問につきましては、執行部から木村副知事と県職員3名、県議会から3名、くまモン隊2名の派遣費用、合計9名で約1,500万円です。
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質疑応答
知事選について
(幹事社)
分かりました。あと、知事の進退についてもお伺いさせていただきます。これまでノーコメントということだったんですけれども、現段階でどのような計画なのか現状の認識をお願いします。
蒲島知事
いつも言っていますように、私の進退について述べることで県政が中断したり滞ったりしないことが知事の役割だと思いますので、今のところノーコメントとさせていただきます。
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質疑応答
熊本県・熊本市調整会議について
(幹事社)
今日の発表項目の中で、熊本市との調整会議について、3つぐらい項目ございますけれども、その中で半導体産業の集積に伴う環境保全対策、水資源等なのかなと想像するんですけれども、半導体関連のところはどういうお話を市長、市サイドとしようというふうに現時点でお考えなのか伺いたいと思います。
蒲島知事
半導体に関する様々な課題がありますよね。一つは水資源もありますし、それからやはり県と市がしっかりと連携しないと地下水対策もしっかりできないということもありますし、それから人材の育成、それから半導体産業の用地なんかも含め、色んな課題がありますし、それから道路の渋滞もありますよね。そういう課題がだんだん現実化して参りますので。
そしてTsmcがこちらに開業したら、それがまたさらに現実化しますので、この段階でしっかりと県・市で連携しながら将来の方向性など考えていきたいなと、議論したいなと思っているのが今の現状です。
(幹事社)
分かりました。どうもありがとうございます。幹事社からは以上です。各社よろしくお願いいたします。
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質疑応答
県旅行助成事業について・その2
Q
幹事社からもあったんですが、旅行助成事業を巡る問題について確認をします。
先程代理人弁護士から提供された資料ですね、それについてはまだ確認をしていないということだったんですけれども、一方で県の方で報道各社に開示をした資料というのが同様と思われる文書というものはあると思うんですけれども、それについては、知事は確認はされていないんでしょうか。
蒲島知事
私は第三者委員会にこの問題は全てお任せしていますので、皆さんもご存じのように、知事からのプレッシャーも県庁からのプレッシャーもやらないでくれという要請が、最初の方で顧問【代理人】弁護士からあっております。熊本県は事務局として動き、全ての決断とか決定とか、あるいは調査関係については第三者委員会にお任せしている段階です。
Q
県として残っている文書についても知事は見ていないということでいいんですか。
蒲島知事
熊日新聞に出ていましたよね。あれ(記事にでていたもの)がそうですよね。あれ(記事)は見ていますけど。
私も、スタッフと話したりするのもなるべくしないようにしています。これは第三者に任せるという判断でありますから、それに沿って委員会の結論が出るまでそういう態度でいきたいと思っています。
Q
確認ですが、知事が見たというのは記事の一部切り抜いたところだったと思うんですけれども、そこだけを見たということですか。それとも行政文書、県に残っている文書は見たということですか。
蒲島知事
私の方にきましたかね。私自身は見ていないから。
【担当課】
観光振興課でございます。開示文書の決裁は観光振興課でとりますので、これについて知事までは見せていないという状況です。
Q
分かりました。信ぴょう性が疑われるということで、確かに議論の途中段階で報告がないというのはやむを得ない部分はあるのかもしれないんですけれども、こういった問題が発覚した後も知事に説明がなかったということは、それは組織のトップとして組織のガバナンスというかその辺の観点では知事はどういうふうに認識されますか。
蒲島知事
私の判断が必要な時、それから公文書として残す時、そういう時には私の方に来ると思いますけれども、私が知る限り、皆さんが知事は出てきてほしくないと。特に代理人(弁護士)の方。それから調査もしてほしくないということだったですよね。調査をすると私が言ったんですけれども、それもしてほしくない、そういうことで第三者委員会に任せるべきだと、皆さんもそういう論調だったと思いますので、その方向で判断を第三者委員会に全てお任せしていると。
Q
第三者委員会に任せる前の段階でも資料の確認という場面はあったと思うんですけれども、それがなかったことは組織の統治上、知事は問題ないとお考えですか。
蒲島知事
最初、第三者委員会の前に県庁で調査するといいましたよね。それが私の第一声だったと思いますけれども、そしたらそれは否定されました。皆さんも否定したと思いますけれども。それで調査をやらないでくれというふうな、皆さんとか世論というか、あるいは代理人の方、そういう感じでありましたから、調査をしなくなったと。
ただ、事務局は必要だろうと。だからやはり最初委員の方にお願いするのも全てそこから始めないといけませんから、事務局はできたけれども、知事がそれを率先してリードしていくということは、私自身はやめました。
だから、ガバナンスがないじゃないかというけれども、ガバナンスの一つとして第三者委員会にお任せしたというのが今回の決断です。
Q
確認なんですが、県の内部調査、代理人から要請があった後は、続けるということを仰っていたと思うんですが、今はやめたということですか。
蒲島知事
事務局に徹していると聞きましたけれども、どうですか。
【担当課】
人事課でございます。第三者調査委員会の事務局もしております。人事課としましては、当事者として必要な確認とかそういうものは粛々とやっているということでございます。以上です。
Q
今の知事の発言と若干矛盾するような気もするんですが、そこは知事はどうお考えですか。
蒲島知事
今、私は事務局に徹しなさいというふうに言っていますよね。その方向でいっていますから、何か議論をリードをするとかそういうことは一切ありません。
【担当課】
報道で知ることも多いですので、そこの確認をしているというのを今申した状況でございます。何か県として調査を深くするとかそういうことではなくて、事務局としては委員のサポートに徹すると、委員の求めによってはそれに真摯に応じると、誠実に対応するというスタンスでございます。
Q
確認ですが、ですから県の内部調査の結果として何かをまとめて第三者委員会に提出するとかそういったことはしないということですか。
蒲島知事
私は、内部調査は今はやっていないと思っていますけれども。今事務局をしているんですよね。だから、調査していないから、調査の概要のレポートを受けることはないです。ただ、知るのは皆さんの報道で大体大枠は分かりますけれども、その真偽とかを私自身が詮索することはない。
Q
知事はレポートと仰ったんですが、県としての調査結果はまとめるなというふうな指示をしているということですか。
蒲島知事
少なくとも第三者委員会をつくる発端になったのは、調査をやめろということでしたよね。
県が調査することによって議論をリードするんじゃないかと。私は全くその気がなかったので調査委員会はやめたと。
ただ、全く手を引いて(第三者)委員会がまわるかというとそういうものじゃありませんよね。
だからそういう議論ということは、第三者委員会の方にお任せして事務局に徹しなさいとは言いましたけれども、たぶんそういうふうな方向で動いているんじゃないですかね。
質疑応答
県旅行助成事業について・その3
Q
知事が、公益通報者の代理人の方が内部調査をやめてほしいという申し入れをした直後は内部調査を継続するという話だったと思うんですけれども、それをやめるという、今、言われていますけれども、それは代理人が言ったからではなくて、報道で批判されたからなんでしょうか。
蒲島知事
代理人(弁護士)が仰ったからです。それを皆さんの報道で知ることになって、元々の第三者委員会をつくってほしいというのも代理人(弁護士)の方ですよね。
全く報道で知って、何も私は知らなかったんですけれども、こういう問題が起きたので、まずは調査しようというのが第一声でした。
その次の日か2日後だったと思いますけれども、それはやめてくれという、そういう報道がありましたよね。
報道は代理人の意見を出したんだと思いますけれども、そしたら第三者委員会をつくろうと決断した。
ただ、第三者委員会をつくった段階では、例えば川辺川でも震災の有識者会議でもつくりましたけれども、事務局なしでは動かないんですよ、なかなか。
だから、今回は参加しないで、事務局として務めようと。
その事務局もいらないというのなら別ですけど、そういうことでは組織は動かないんです。
だから、事務局に徹しなさいというのは私から言いました。
Q
内部調査をやめているというのは今、初耳だったんです。
当時、代理人が申し出たその日は内部調査を継続するというふうに。
蒲島知事
言ったでしょう。だから、その時第三者委員会をつくろうと決断しましたので、第三者委員会ができたらそっちに全てお任せしようと。
その段階で事務局には参加するんじゃなくて事務局を務めなさいと、純粋に。
Q
内部調査を継続すると言ったのはなんでだったんですか。
蒲島知事
それはまだ第三者委員会をつくる前だと思いますけれども、あるいはそこのところの第三者委員会をつくるための事務局が必要ですよね。
それはそうですよ、第三者委員会をやってくださいと言っても誰も来ませんから。第三者委員会が決まるまでは事務局として、調査委員会じゃないですよね、調査委員会という形は、第三者委員会を作った段階でなくなっております。
質疑応答
知事が考えるパブリックについて
Q
分かりました。
あと、先週の金曜日のぶら下がり会見で知事が、非公表要求があったと報告した行政文書について、「まだ公的な文書になっていなかった。公的な文書になれば私のところに来る」と仰っています。
先程も、公文書として残す時には私のところに来るというふうに仰いましたけれども、知事が考える公的なとか、公共とか、パブリックなものってどういう定義なんでしょうか。
蒲島知事
それは私の判が必要な時とか、沢山判を押しますけれども、それは必ず見ます。
でも膨大な資料が担当のところで決まっていくんです。
そういうのが組織で、じゃ、あなたの記事を必ず社長がいちいち見ますか。
Q
いや、見てないですけれども、うちの記事は社長が見ていなくても熊日の記事なんです。
知事が認識していない文書は公文書ではないということでしょうか。
蒲島知事
それは認識していなくても当然公文書としてそこの係の担当者が決めていくわけですから、全て(の公文書を)私が決裁するわけではない。
あなたと同じで熊日の記事は自分が書いても熊日の記事で残る。
だから公文書もそういう形で、私が見ていなくても、それは公文書として残るでしょう。
そういうのは沢山あるんじゃないかな。
Q
そうすると、今仰ったことと、金曜日に仰ったこと、先程公文書として残す時は私のところに来るというのは、今、矛盾していますけれども、どちらが正しいでしょうか。
蒲島知事
公文書として来るだろうと思っていたけれども、100%どうですかね、総務部長にどういうふうな文書管理になっているか、私自身も今言われても分からないので、ちょっと答えて。
Q
知事に聞いているんですけれども。
蒲島知事
私も分からないので、公文書のやり方は。
あなたと同じですよ。あなたが、自分が書いたのは熊日の記事で残ると。
私が書かなくても担当が残したら公文書でしょう。
ただ、公文書かどうかを私が確認する術はないと。
Q
公文書というのは内容が真正で、記載された文言の根拠となる情報も真正で、さらに知事がそれを公文書と認めた時に初めて公文書になるという認識でしょうか。
蒲島知事
そうじゃない。
Q
そうではない。
蒲島知事
公文書は県庁のディシジョンメイキングの中でディシジョンメーカーがしたらそれはもう公文書でしょうと。
Q
じゃ、県費で買った紙で、県費の電気でコピーした文書は公文書じゃないんでしょうか。
蒲島知事
そういう定義の仕方はあるかもしれませんけれども、あなたと同じで、あなたが熊日新聞の便せんでそれを買って。
Q
その例えがちょっと。
蒲島知事
同じじゃないですか。
Q
うちは民間企業なので。
蒲島知事
じゃ、それを残さなくていいんですか。
民間企業はそういう立場には(ないということですか)。
Q
いや、うちは、記者がやったことは全て会社のものだと判断していますけれども、県はそうじゃないということですね。
例えば、Jtbが作成した議事録について、担当課は当初、熊日に何と言っていたかというと、職員がプライベートで公用のパソコンを使っているけれども、プライベートのフォルダに入れていたと言っているんです。
でも今回、代理人弁護士によると、「非公表要求という申し入れあり」と書かれた行政文書にそれが添付されて回覧されていた。
もちろんそれは、県の庁内業務中に印刷したものだし、職員が業務中にそれを回したもので、回覧もその業務中にやっていると思うんです。
それが私的文書であるという判断をされて、今回出てきた申し入れありの文書も、知事は公文書じゃないと仰るんだったら、何が公文書なんでしょうか。
蒲島知事
公文書と担当者が認めなかったというか、まだ色々問題があると考えたから公文書じゃないと判断したのかと思いますけれども、その意味でちょっと、もう一度担当者に。
【担当課】
先程記者が仰った文書については、意思決定の際に上層部と共有された文書を一つのファイルに綴っていたもの、Jtbから報告があったメモについて、当日の話が参考までにまとめられた資料として、一旦県においても共有を図ったものの、業務上において必要なものとして利用を予定していなかったという理由で、担当者で保存管理されていたという状況でございます。
Q
裁判例とかでは職員の方のメモ書きも公文書に当たったり、いわゆる業務中に作成した文書というのは公的な文書であるということで、開示請求の対象になると思うんですけれども、そうじゃないということですか。
【担当課】
いえ、一旦それについては担当者のメモとして保存されていたと。ただその後に当課が4月18日に記者発表をした際に公文書としてお出ししております。
Q
担当課の対応ではなくて、知事の公文書の考え方をずっと聞いているんですよ。
蒲島知事
担当者から上がってきたその段階で私の目を通すべきかどうかというのを担当者が考えるでしょう。
その段階でたぶん、知事が見たという公文書になると思いますけれども。
Q
その段階でなるということですね。その県庁にあるあらゆる文書は、そういう段階を経ないと公文書にならないということでよかったですか。
蒲島知事
皆様方も公文書だから開示要求したんでしょ。それで開示請求された時に公文書だったら開示請求にこたえるんじゃないですか。
Q
県費で作られた文書でも、それは公文書じゃないということですかね。そういうプロセスを経ない限り。
蒲島知事
そのプロセス、県の費用を払ったかどうか。そこはちょっと、そこまで私もチェックしていないので。
Q
一般的な認識とちょっと違うなと思うんですけれども、今言いたいのは、都合がいいものを公文書、都合が悪いものを私文書にしているんじゃないんですか。
蒲島知事
私はそうじゃないと思いますけれど、少なくとも私は、文書は残す。知事になってからずっとそれを職員には言い続けています。それは一つの歴史ですから。
ただ、歴史として残すべきで、それをいつ開示するか、その開示の方法は違うかもしれませんけれど。
【担当課】
人事課です。公文書について色々法的な解釈というのはあるのかもしれませんけれども、基本的には個人が持っているメモであったりとか、膨大な資料を持っていますけれども、その中で組織としてある程度オーソライズされたもの、それが基本的には公文書です。
ただ公文書の中でも、どこまで報告が上がるかというのはまた別の問題でありますので、先程説明がありました。
Q
分かりました。熊本県がオーソライズしたものが公文書であると。熊本県はそう判断されているということでよろしいですね。
【担当課】
ただ一人だけ持っている。自分が持っているだけという文書、メモとかいうのが直ちに公文書ということではないというのを説明したということでございます。
Q
分かりました。最後にちょっと蒲島さんに、政治学者として知事になられたと思いますけれども、パブリックとか公とか、そういうのってどういう定義なんでしょうか。
蒲島知事
パブリックは私にとっては県民、国民でありますので、その人たちの思いに応えるのが知事であり政治家であると思っています。それが目に見える形でも、目に見えない形でも常にそう思って生きています。
質疑応答
Tsmc進出に伴う近時の状況について・その1
Q
Tsmcとの立地協定企業での話なんですけれども、Tsmcとの取引企業の進出というのがやはりちょっとコストに見合わないのではないかというところで、現時点ではほとんどサプライヤーと呼ばれる企業が進出していないというふうに聞いております。知事はこのことに関してはどういうふうに受け止められていらっしゃいますでしょうか。
蒲島知事
Tsmcのサプライヤーがまだ十分にいないんじゃないかと。課題があります。例えば一つは多くの台湾の企業が熊本に進出したいが、土地がないというのが現状で、これが課題の一つですよね。我々としては、その課題を一生懸命解消しようとしています。
だからサプライヤーがいないというよりも、サプライヤーを受け入れるその段階、時期もありますけれどね。Tsmcが実際に操業し始めた時に沢山いらっしゃるかもしれませんし。
ただ(Tsmc進出)が発表された後もう100社近く立地協定ができていると聞いていますので、相当な数の方が熊本に来たいと思っていらっしゃると思います。
私も実際にいくつかの企業の方たちに会いましたけれども。Tsmcの今の件については担当者から。
【担当課】
企業立地課です。Tsmcさんのサプライヤーが直接今のところ立地しているという件数はまだそこまで伸びていないというところでありますけれども、元々熊本は半導体企業の集積がありますので、Tsmcの直接取引がなくとも半導体関連の企業さんは続々と集積しているというような状況でございます。
あと知事が申しましたとおり、Jasmさんの操業が始まりましたら、また取引量に応じて台湾からも企業さんが集積してくるのではないかというところで期待しております。
蒲島知事
一つよろしいですか。私は、経済というのは実体経済と期待経済があると思うんですね。だから実態としてまだサプライヤーがそこにないんじゃないかという人もいるかもしれませんけど、空気としてはものすごく盛り上がっているんですよね。これは世界中、日本中で熊本に来たいという人たちが空気としてあるので、それが実体化していくために我々は今一生懸命に課題を解決しようとしている。
それからこの前私も首相官邸で首相に、これから10年間こういうふうな投資が必要ですということをお願いしてきました。その投資も国でもかなり好意的に受け止めてくれているので、その気を、その空気をどうやって解決するかというとやっぱり最初は資金ですよね、お金。それから実際にどのようなものが作られるかというのを知ること。
そうしたらその時から始めたら遅いですから、どんどん今でも熊本県は立地したい人たちには最大限の配慮をしているという段階です。
質疑応答
国民保護について
Q
別件で、先日、松野官房長官が来られて国民保護に関する要請があったかと思います。今後九州(地方)知事会の中で蒲島知事が知事会の会長として呼びかけていかれるのかというのと、今後の計画策定のスケジュール感があれば教えていただけますか。
蒲島知事
計画策定については国との調整も必要でしょうけれども、松野官房長官からは、(九州地方)知事会長としてご協力をお願いしたいということでありました。(明日から)佐賀県で九州(地方)知事会が開かれますので、こういう話があったことは伝えたいと思っています。
Q
それは蒲島知事として主導して呼び掛けていくということなんですか。
蒲島知事
知事としてというよりも、九州(地方)知事会の会長として、九州において熊本が広域防災拠点でもありますし、防災だけではなくて安全に関わることについても共有化したほうが私はいいと思いますので、そういう話があったということは伝えます。
質疑応答
Tsmc進出に伴う近時の状況について・その2
Q
二点質問をさせてください。
まず一点目が、現在、県でTsmc周辺の道路整備事業について住民説明会を行っていると思います。その中で住民の方からは、農業を続けられないんじゃないかという不安だとか、あとは立ち退きの明確なスケジュールとか保証を早く示してほしいというような声も上がっていたというふうに取材で感じました。知事としてはそういった要望についてどう思われますでしょうか。
蒲島知事
要望をちゃんと聞いて、そして経済と農業もそうですけれども、半導体産業と農業のベストバランス、そういうのを考えながら。一番大事なことは熊本県の将来にとってどういうバランスがいいかということを考えながら、対応していきたいと思っています。
ただ個々のケースに今この段階で言える段階じゃありませんけれども、私は常にそのベストバランスとそれから相手に対しての、立場に対する考慮をもってやりたいなと思っています。
質疑応答
県旅行助成事業について・その4
Q
もう一点だけ。Tkuヒューマンの旅行支援事業の関連になってしまうんですけれども、確認で、知事はこの情報開示請求で私たちがいただいた文書については、知らなかったのか、申し入れがなかったというふうな報告を受けたのか、どちらだったんでしょうか。
蒲島知事
申し入れというのは受けていません。
Q
申し入れは知事として受けていなくて、申し入れが担当課や事務局にあったという報告も受けていないということなんでしょうか。
蒲島知事
それは皆さんの報道で知りましたけれど、それは担当課からはもらっていません。
Q
分かりました。あと、担当課の方に伺いたくて、今回の文書を知事に共有しないという決定をされたのはどなただったんでしょうか。
【担当課】
今回の文書について我々は先程も言ったように見ていませんけれども、先程説明があったとおり当該文書については第三者調査委員会の方に資料が提出されております。今後その調査対象にするか否かというのをそこで判断されます。場合によっては調査の対象になる可能性もありますので、現在【現時点】でのコメントというのは控えさせていただきたいと思います。以上です。
質疑応答
ガバメントクラウドファンディング®による横山大観「雲去来」修復費用の募集について
Q
また別件なんですけれども、今日発表をいただいた横山大観作品のガバメントクラウドファンディングのことなんですが、本来県立美術館が所蔵する作品であれば、老朽化した場合に修復するのは県の役割ではないかというふうに思われるんですけれども、今回県が初めてクラウドファンディングに挑む意義を知事がどうお考えになるのかということと、背景事情があるのであれば教えてください。
蒲島知事
これはみんなで熊本の宝を守ろうという、そういう気持ちがあってのクラウドファンディングで、確かに熊本県がやったらいいんじゃないかというふうに仰るむきもあります。ただ、熊本県立美術館はこれまでは、寄附金を頂戴して基金を作って【使って】、作品の修復を行ってきたんです。ところがその基金がだんだん減少しています。しかしこの作品を早く後世に引き継いでいかなきゃいけないということで、今回はガバメントクラウドファンディングという手法を採用してみようということで、今回、皆さんに呼び掛けていると。
ただ残念ながら知事は寄附できないんですよね。私も寄附をしたいと思っていたけれども。なんでかというと公職選挙法で政治家は寄附できないと。妻は出来るんじゃないかと言ったら、妻が自分で給料を稼いでいたら出来るけど、私の給料だったらできないんじゃないかということで、私は最終的に娘に頼んでお願いをして。
そういうそれぞれの人たちが自分の出来ることで今回は修復費用を捻出しようという、今はそういう段階です。
Q
そうすると基金の枯渇という根本的な問題というのはまだ解決していないのかなと思うんですけれども、知事としては今後たぶん時間を経るにつれて老朽化する作品が増えてくると思うんですが、どういった対策が他に、毎回クラウドファンディングをするというお考えなのかその辺りもお聞かせください。
蒲島知事
これについてはまた改めて今回の状況を見て考えたいと思います。ただ今の段階は、たぶん初めてじゃないかなと思いますけれども、クラウドファンディングを使ってみんなで宝を守ろうという、そういう気持ちも必要なのかなと思います。
そこで私自身も努力してちょっとでも、担当に聞いたら私は公職選挙法でだめですと言われたので、そのつけが娘の方に行っているというところであります。
それは大丈夫ね。
質疑応答
県旅行助成事業について・その5
Q
くまもと再発見の旅の関連で、第三者調査委員会の情報開示のあり方についてお尋ねいたしますが、第1回目の会合の時、会議を全て非公開とするというふうに決められて、その後の委員長の報道への説明でも何ら具体的なことは説明がなかったわけですが、いわば今調査を進めているかもしれませんが、県民にはプロセスというのが伺い知れないところで進んでいるのかなというような印象がありますが、知事はこれについてどうお考えでしょうか。
蒲島知事
その運営、それから方針、それも全て第三者委員会にお任せしています。
Q
知事は直接委員を委嘱したお立場ですし、県が事務局を務めています。調査のやり方に口出しをするということではなく、情報開示を県民に分かりやすく、途中の経過を見せるために、第三者委員会に働きかけるといったようなことはなさらないですか。
蒲島知事
それもプレッシャーになりますので、第三者委員会の方で考えられていいと思います。それを取材するのがあなたたちでしょう。
質疑応答
県旅行助成事業について・その6
Q
引き続き、旅行支援事業についてお伺いします。本日、ずっと問題になっている文書についてですけれども、先程担当課の方からは、真偽の程が定かではない、途中段階であるのでペンディングしていたということですけれども。あの文書が作成されたのが2月のことだったというふうに記憶しています。それで、その後4月に、知事会見でそういった働きかけはなかった、というふうなことも仰られて、知事がそうしたことをパブリックの場で述べられるということは、当該課から色々経過報告について説明があったんじゃないかと思います。
熊日さんもお尋ねになられていたガバナンスの問題ですけれども、内部の議論ではこういった話もあったということも、知事のお耳に入って然るべきかなというふうに私は思うんです。
その結果として担当課からは、そうした働きかけはなかったというふうな報告を受けられているのかどうか、それをご教示いただければと思います。
それから、担当課の方に、この文書は結局真偽の程については確認をされたのでしょうか。もう随分長い期間が経っています。我々の開示請求に対しても、その部分は黒塗りにされました。黒塗りにされたということはなぜかというふうなことについて、先日のぶら下がりの中では、「真偽の程が定かではないので」というふうに仰られました。このことについては、担当課としてどのようにご判断をされているんでしょうか。本当だったのか、これは虚偽だったのか。どう判断されているのか、ご教示をお願いいたします。
【担当課】
担当課から、まず後段の部分を説明させていただきます。これは先程からずっと申しているとおり、我々その資料を見ていませんけれども、当課が開示した内容と同じものという前提でお話ししますと、ご指摘があった部分については、記載の情報について、発言者の確認をとっておらず、正確性が担保されていないまま公にした場合、個人・法人の権利、競争上の事実【地位】、その他正当な利益を害するおそれがあるということで、非開示にしているものでございます。
蒲島知事
この件についても、どういうふうに審議するかというのは、第三者委員会が決めていただきたいなと思います。
Q
関連で、追加の質問なんですけれども、信ぴょう性が担保されていないものを開示できないというふうに仰られたんですが。発言者の確認はされたんでしょうか。それともされていないんでしょうか。
【担当課】
発言者に。今の質問もう一度詳しく。
Q
その文書の中で、TkuあるいはTkuヒューマン側からの働きかけがあった、というふうな事務局の方、当事者に、本人に確認をしていないものについて公表すると、これは公文書であっても瑕疵にあたる可能性があるので、黒塗りされたというご説明をいただきました。であれば、そこの部分について、こういった発言をされたかどうかということの確認は担当課としてされているんでしょうか。それとも全くされていないんでしょうか。
【担当課】
Jtbさんの方がTku、Tkuヒューマンさんに確認されて、その内容について発言の趣旨と違う部分があるというふうには確認されておられます。
Q
つまり県の認識としては、我々に開示していただいた文書については一部不正確なところがあったというふうな認識をお持ちであるということでしょうか。
【担当課】
正確性が担保されていないというふうに思っております。
質疑応答
「新大空港構想」について・その2
Q
ちょっと長くなったんですけれども、申し訳ありません。発表項目の「新大空港構想」につきまして、いくつか柱ありますけれども、知事としては、特にこれにこだわりを持っているとかいう項目があれば教えてください。
それともう一点、知事の発言にもありましたけれども、台湾のサイエンスパークのような集積地を期待したいとか、あと有識者の提言の中では、半導体城下町というような提言もありましたけれども、そこについての知事のイメージがあれば教えてください。
蒲島知事
ちょっと画面に出てくるかな。これが具体的なイメージなんですけれども、サイエンスパーク的な企業群を考えているのはこの辺り、Jasmがあるところですよね。間違いないね。
【担当課】
そうです、はい。
蒲島知事
この辺りがそういうふうなイメージとして今考えている。台湾に行くとサイエンスパークはもっと巨大だから、こんなの小さいんじゃないかと思われるかもしれませんけれども、この辺にそういうふうなものを考えている。よりバイオロジックと言いますか、バイオ関係の最先端の技術については、こちらの飛行場の後ろですね。この辺がそうで、この前のワクチンなんかのあれも多分この辺が一番向いているのかなと思いますけれども。そういう、色々、まだ確実ではないんですけれども、イメージとしてこういう、広大な敷地を、そして空港を囲んで、空港はそれを輸出入出来るようなシステムにして、半導体なんかも熊本空港から外国に運び出せるような。そういう機動性をもった大空港構想、これを今考えて、そこで地方創生の先進的な地域になるんじゃないかというのをイメージとして持っています。
4つ出していますけれども、4つともとても重要だと私は思っていますけれども、4つというのは、「空港機能の強化」、これは先程言ったように、半導体などの最先端の製品を熊本から輸出・輸入出来るような、そういう空港機能を強化するとともに、また、多くの乗客が利用出来るような空港にしたいと。もう一つはこの辺りにTsmcを中心とする産業の集積、半導体の集積。それだけではやはり間に合いませんから、交通のネットワークを構築していきたいと。その交通のネットワークはやはり道路のインフラの整備が周りに必要かなというふうに思っています。
それだけではなくて、みんながここに、楽しみながら人が住めるような空間にしたい。阿蘇まで入れてですね。そういうふうな空間ができれば、皆さんここに住んで、通って、そして生活を楽しむと、そういうふうな空間を作りたいなと思って、どれが大事というよりみんな大事なんですね。そういう複合的な大空港構想というのをずっと昔から考えていましたので、それに大分近づきつつあるのかなと思います。
質疑応答
県旅行助成事業について・その7
Q
度々旅行助成の話になって恐縮なんですが、知事は第三者委員会を立ち上げる段階、もしくは内部通報の代理人からの県の調査の中止の申し入れを受けてもなお、やはり県の調査を継続するとはっきり仰っていたんですが、今日この場でそれはやめたというふうにはっきり方針転換されたんですけれども、その理由といいますか、かなり世論も高まってきて、注目も集まっている中、何らかの考えを改められたのか、その辺をちょっと教えていただけませんでしょうか。
蒲島知事
元々この問題が出てきたのは、多分私が水俣に出張した時だと思いますけれども、これについては全く私も情報がなかったし、こういうふうな問題が起きているんだったら、庁内で調査しますと言ったのが私の第一声ですよね。当然の発言だと思います。分からないから。
皆さんは情報を持っていたけれども、私のところには情報は全くないし、通報が直接メディアに行くのはたぶん初めてじゃないかな、私が知っている限り。だから何も入ってこないわけですよね。だから自分たちで調査するというのは当然のことで、調査しますと(答えました)。調査した後でどう対応するか決めますという、あの時第一声だったと思います。そしてその次に、通報人の代理(人)弁護士の方から、第三者委員会というか、そういう調査を否定するという。これもメディアを通してですよね。実際私の方にあったわけじゃないけれども、メディアでそう書かれたと。だから、そうであれば、とにかく、私が考えたのは、全く手を引いたらそれはもう最初の立ち上げからできないでしょう。だから最初、調査委員会というよりも、準備委員会みたいな感じがあって、それから先は熊本県はそういう審議にはかかわらずに、事務局として対応しようと。その後で変わったんです、確かね。でもそう変わったのは、状況の変化によって変わったと私は思っていますけれども。
今はそういうことで、きちんと第三者委員会が機能していますから、事務局としてやろうと。準備委員会の時には、やはり第三者委員会を立ち上げなきゃいけないので、その準備をするということはあるから、最初に私が聞かれた時には、全く分からないので調査しますと(答えました)。
状況の変化に合わせて変えたというのが正しいと思います。
【担当課】
人事課でございます。少し補足をさせていただきます。
7日に熊日さんの方で記事が出て、8日が知事がぶら下がり取材ということで、内部調査というか事実確認と調査を指示したというのが、これも報道でも出てたかと思います。そのあと大分しばらくして、9月26日、これも熊日さんだったと思います。
通報者代理人の方から第三者機関による設置を前にした先行調査という形では適切ではないという中止の申し出があったということでございます。
先程ちょっと申しましたけれども、我々としては、報道で知ったこともかなり多くて、場が県庁での内容ということですので、その事実確認をしていったということでございます。
知事が申したように、10月2日に私から記者会見をさせていただいて、第三者委員会を立ち上げて、10月5日に開いております。
そこで、知事も申したように、ただ立ち上げてというか準備とか、情報を委員の先生に与えないといけないということもありますので、5日の第一回の委員会で委員の方から、県で調べているものは、ということでありましたので、途中経過でございましたけれども、提供をしたと。ただその取扱いは知事が申したように第三者委員会でこれから審議をしっかりしていただくということですので、委員において判断されるという認識でございます。時系列的にも今言った流れというふうに認識をしております。
質疑応答
県旅行助成事業について・その8
Q
知事に確認なんですけれども、先程から話が出ている、社名の非公表要求について代理人の方から追加で第三者委員会に出された資料なんですが、このことも基本的に第三者委員会で調査されるというふうに考えていいんでしょうか。
蒲島知事
それも含めて第三者委員会にお任せするというのが私のスタンスです。
Q
ああいった詳細なものがあって知事として、そこは調査されるべきというふうにお考えになりませんか。
蒲島知事
私はそこまで言いません。その範囲まで含めて調査対象とするかは調査委員会にお任せするということです。
(幹事社)
それでは各社よろしいでしょうか質問は。それでは知事、今日はどうもありがとうございました。
蒲島知事
どうもありがとうございました。