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令和5年(2023年)9月4日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:令和5年(2023年)9月4日(月曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目・コメント
質疑応答
- 福島第一原発処理水の海洋放出問題について
- 宗教法人書類未提出への対応について
- 知事選への対応について
- 八代海における赤潮被害の状況について・その1
- 八代海における赤潮被害の状況について・その2
- 新型コロナウイルス感染症関係について・その1
- 新型コロナウイルス感染症関係について・その2
- 「阿蘇」世界文化遺産登録推進に向けた機運醸成について
- Jasm 地下水の採取量について
- 佐賀県で発生した豚熱への対策について
- 宿泊税について
- 認知症月間について
コメント
新型コロナワクチン接種について
蒲島知事
最初のコメントです。
はじめに、新型コロナワクチン接種についてのお知らせです。
オミクロン株Xbb.1.5対応1価ワクチンを使用した接種が開始されます。
対象者は、初回接種が完了した生後6か月以上の方で、これまでどおり自己負担なしで接種ができます。
県内市町村においても、9月20日以降、順次接種が開始されます。重症化予防や発症予防効果が期待されますので、希望される方は接種をお願いします。
日程や接種会場は未定ですが、私も接種いたします。
発表項目
認知症月間について
蒲島知事
次の発表です。私は、知事就任当初から認知症対策を県政における最重要課題の1つと位置づけ、全力で取り組んで参りました。
知事として、全国初の認知症サポーターとなり、そして本県の認知症サポーターの養成率は14年連続で日本一を記録するなど、全国に先駆けて認知症対策に取り組んでおります。
本年6月、国会において「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が成立いたしました。
法律では、認知症についての関心と理解を深めるために、9月21日を「認知症の日」、9月を「認知症月間」と定めています。
期間中、認知症との共生社会について、より多くの県民の皆様に理解を深めていただくため、9月18日に、ゆめタウン光の森において「くまもとオレンジすまいるフェスタ」を開催いたします。
認知症VR体験など、皆様にご参加いただける催しを予定しております。多くの県民の皆様のご来場をお待ちしております。
私からは以上です。
質疑応答
福島第一原発処理水の海洋放出問題について
(幹事社)
発表項目と関連のない質問で恐縮なんですけれども、東京電力福島第一原発の処理水海洋放出についての質問をさせていただきます。
先週、広報グループからもありましたように7件、県の関係機関に苦情電話、嫌がらせ電話があります。
その7件、現時点で7件で間違いがないのかという点と、全面禁輸している中国への対応についてどう思われるのかと、また、日本政府、東京電力に対してどのような要望をされているのか、この3点をお願いします。
蒲島知事
福島第一原発の処理水の放出についてどうお考えかという質問だと思いますけれども、処理水の放出については国が科学的な根拠に基づいて総合的に判断されたものと受け止めております。
一方、中国は自国内の消費者の健康保護と食品安全の確保を理由に挙げ、日本原産の水産品の輸入を全面的に停止することを発表しました。
国においては、風評被害が生じないよう対策をお願いしたいと思っているのが、私の知事としてのスタンスです。
(幹事社)
中国の全面禁止の理由というのが、健康保護、安全と挙げられていますが、それについて知事は科学的という観点からどのように感じられているのかお尋ねします。
蒲島知事
放出については、政府が科学的根拠のもとでやっていると発表しておりますし、風評被害が生じないように努力してほしいなというふうに思います。
熊本県でも、一部の事業者より、中国・香港向けの水産物の輸出については7月中旬から停止しているとの報告があっておりますが、処理水の放出以降、新たな報告はあっていません。
なお、水産物以外の食品については現在のところ、大きな被害が出ているという情報は入っておりません。
引き続き、私のほうで情報収集をやっていきたいなというふうに思います。
担当者から付け加えることはありますか。
【担当課】
中国からの嫌がらせの電話の件についてですけれども、9月1日に皆様にお知らせしましたとおり、県(関係機関)内では7件ということで間違いございません。
質疑応答
宗教法人書類未提出への対応について
(幹事社)
昨日、熊日さんが記事にされていた宗教法人の件で伺います。
記事によると、136の宗教法人が必要な書類をまだ出していないということで、県が実態調査しています、という報道なんですけれども、県としてどういう趣旨で、思いで、調査されるのか教えてください。
蒲島知事
宗教法人法において提出義務のある書類を、県に提出していない宗教法人について、その理由を把握し、法令に基づきしかるべき対応を行って参りたいと思います。
これはとても専門的なので、担当課から付け加えることはありますか。
【担当課】
不活動宗教法人につきましては、今年3月末に国の通知がありまして、不活動宗教法人の判断に関する基準というのが示されました。この基準に基づきまして、各法人が不活動法人と判断されるか否か、確認や調査を行っているところでございます。
具体的には代表者への連絡、包括法人への聞き取り、境内建物の状況確認ですとか近隣への聞き取りなどにより法人の活動実態を確認しているところでございます。
確認の結果、不活動宗教法人と判断された場合につきましては、今後、国から手引きが示されるということを聞いておりますので、そちらに従い対応を行っていくこととなります。以上です。
質疑応答
知事選への対応について
(幹事社)
これまでの会見と繰り返しの質問になり恐縮ですが、来週9月議会も始まります。知事の進退に関するところで、今のお気持ちをお話しいただけないでしょうか。
蒲島知事
前回の記者会見でも申しましたとおり、私の去就については、とてもセンシティブな問題でありますので、適切な時期に申し上げるつもりであります。
そういう意味で、この段階ではノーコメントとさせていただき、適切な時期だと判断した時に、熟慮を重ねたうえで私から議会なり、あるいは他の場所か分かりませんけれども、決めていきたいなと思っています。
ただ、皆さんもご存知のように、今、熊本はとても良き流れの時期にあります。
とりわけTsmcの菊陽町進出をきっかけに、熊本にとっては100年に一度というビッグチャンスがきています。
だから、その流れを止めないようにすることが、私の知事としての役割じゃないかなと思います。
そういう意味で、その流れが止まらないような形で、皆さんに適切な時期に去就を明らかにしたいというふうに思います。以上です。
質疑応答
八代海における赤潮被害の状況について・その1
Q
先週の金曜日に赤潮被害の中間報告が出まして、現在の速報値で被害が11億円ということなんですけれども、今後の経済的支援なのか何か対策をお考えでしたら教えてください。
蒲島知事
これは熊本県庁としても、とても重要な問題ですし、当然この赤潮対策について、支援も含めて担当課で今やっていると思います。今の現状について担当課は来ていますか。
【担当課】
先週発表させていただきました赤潮被害につきましては、今の記者さんがおっしゃったように11億円ということで、尾数的には83万匹の被害が起こっております。
去年に引き続き大きな被害というふうに考えておりますので、何ができるか我々の方で今、検討しているところです。また決まり次第、皆さんにも報告したいというふうに考えております。以上です。
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質疑応答
八代海における赤潮被害の状況について・その2
Q
今の赤潮は養殖漁業者に大きなダメージがあると思うんですけれども、処理水への関係で中国への輸出が全面にできないことからも大きなダメージがあるかと思います。
政府も対策を発表しているところではありますけれども、県として独自の水産漁業者への対応等考えているところがありましたら教えてください。
蒲島知事
漁業者の人たちが大変困っていらっしゃるという状況にあると思いますので、全国知事会でも、それについてどう対応するかという提案があって、吉村知事だったと思いますけれども、食堂で使えないかとか、そういう議論も展開されていますので、我々がどういうことができるかということも含めながら対応していきたいなと思っています。
知事会でそういうふうな動きがあるのもご存知かもしれませんけれども、1つの方法、やり方なので、それが知事会の賛同を得られるかどうかわかりませんけれども、そういう議論を知事会でも始めているということで、今日、お知らせしたいなと思います。
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質疑応答
新型コロナウイルス感染症関係について・その1
Q
コロナワクチンの話が冒頭あったと思うんですけれども、感染者数が4週連続で減少していると思いますが、流行の第9波のピークは過ぎたというふうに考えてもよろしいでしょうか。
蒲島知事
最後になるまでピークは過ぎたか、終わったかというのは判断できませんが、県全体の感染者数は約3か月間増加が続いていましたけれども、7月末以降、4週連続で減少しています。
地域ごとに状況が変わりますので、「全体がこうだ」とはなかなか言えませんけれども、学校の新学期も始まりましたので、やはり注意は必要だと思っています。
そういう意味では、県民の皆様におかれましては、基本的な感染対策を徹底していただき、感染予防に努めていただきたいと思っています。
熱中症で救急搬送が多い時期でもありますし、救急医療を守るためにも救急車の適正な利用をお願いしているところであります。
また、医療の提供体制ですけれども、外来において817の幅広い外来対応医療機関で診療を行っており、現在のところ特段ひっ迫しているという問題は生じていません。
それから、入院についても県内707の確保病床を中心に受け入れていて、感染者数の減少に伴って入院者数も減っているということであります。
第9波がもう終わったとかそこまでは言えないかもしれませんけれども、落ち着いてきているなということでありますので、できることをやりたいなと。そういうことで私もワクチンを打ちたいと思っているところです。
Q
5類に移行して初めての大きな波になったと思うんですが、今は医療提供体制はひっ迫していないということだったんですけれども、ピークの時も含めて医療提供体制は何か目立った混乱とかはなかったというふうにみていらっしゃいますか。
蒲島知事
私が感じるところですが、5類に移った後、それほど切迫した状況じゃなかったんじゃないかと。皆さんがそれに合わせて行動し、医療提供体制もきちんとされているというふうに思います。
ただ、コロナがどういうふうに動いていくかというのはまさに我々の人知を超えるところでありますので、しっかりと予防をしながら、そして注視していきたいなと思っています。何かあった時には知事として行動できたらいいなと、このように思います。
Q
改めてになりますが知事、(ワクチンを)接種されるということですけれども、改めてワクチンの意義についてお考えをお聞かせください。
蒲島知事
新型コロナワクチンは重症化予防の効果があると、メリットがあるということはわかっていますけれども、ただ副反応などのデメリットもあると。このバランスをそれぞれが考えながら、正しい知識を持ったうえで接種を判断いただけたら嬉しいなと思っています。
私の場合は副反応も全く今までなかったし、それから重症化もしませんでしたので、知事としてワクチンを打つべきだと。そしてこれに対応していくべきだと考えて、近く予約をして行きたいなと思っています。
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質疑応答
新型コロナウイルス感染症関係について・その2
Q
ワクチンに関連してなんですけれども、初めてXbb系統のワクチン接種が開始されると思うんですけれども、これは、もし分かればでいいんですけれども、新規の感染者でどの程度の割合、そのXbb型になられてらっしゃるのかというのが、分かれば教えていただければというのが一点と、もう1つ、接種券の発送などというのはいかがなってますでしょうか。
蒲島知事
これについては専門的な観点から、担当課のほうでお願いします。
【担当課】
Xbbの系統ですけれども、今現在、主流になっている、Eg.5というのがあるんですけれど、これはいわゆるXbbの子孫みたいな、枝分かれしているような系統になります。
今回接種するワクチンについては、主にファイザー社とモデルナ社のものを使用するんですけれども、こちらの両社から、基本的にはそういった今感染をしている、諸外国でも主流になっています、日本でも多くみられているんですけれども、先ほどのEg5とかについても一定の効果があるというようなことを言われているところでございます。
それから、接種券が県民の皆様へ到着する時期なんですけれども、一応今、市町村からお聞きしている内容によれば、9月20日くらい、下旬くらいまでにはだいたいの市町村で対象の皆様に接種券がいきわたるのではないかというふうに思っております。
(接種は)9月20日から順次開始され、遅くとも10月中には全ての市町村で開始されるというふうになっております。以上です。
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質疑応答
「阿蘇」世界文化遺産登録推進に向けた機運醸成について
Q
二点ありまして、一点目が阿蘇の世界遺産についてです。阿蘇の世界文化遺産の登録にむけて県の方でも努力を重ねていると思うんですけれども、知事としては、今後その暫定リスト入りにむけてどんなことが必要だとお考えでしょうか。
蒲島知事
知事としてはできるだけ私の任期中に、暫定リスト入りに持っていきたいなと思っています。
その点から言うと、この前の東京のシンポジウムはとても効果的だったと思います。委員(ご登壇)の皆様も、それからゲスト(ご来賓)の皆様も、これはやっぱり世界文化遺産に十分相当するので、まずは暫定リスト入りをやらなきゃいけないと。文化庁の担当者もそれについては、ずいぶん理解してくださったような気がします。
私としては、担当課とともに、とにかく任期中にそれを目指そうというので、これから一生懸命にやっていきたいなと。やっぱり何もしないと何も起こりませんので。
それから、10年以上、誰も新しくリスト入りしていないということは、やっぱり制度としてもおかしいんじゃないかなと思いますので、そういう観点から、文化庁と一緒にやっていきたいなと思っています。
Q
一方で、県民の中での機運醸成が課題なのではないかという指摘もあると思います。県民の中での広がり具合ですとか、要望具合、機運についてはどのように認識されているでしょうか。
蒲島知事
私は知事選挙に出た15年前に、阿蘇の世界文化遺産入りを目指していると、マニフェストにもそう述べましたので、これは皆さん理解していただけるかなと思っています。
ただ、新しいリスト入りがずっと10年間もなかった。10年以上もなかったということ、これはやはり制度上の大きな問題かなと思っています。やはり、リストに存在していないと、どんどんみんなが世界文化遺産になって、次の候補者がいないというふうに停滞してしまうかもしれないので、常にそこに予定の地域なり、そういうものが存在することが大事だということを言っていきたいし、阿蘇は十分に価値があると思っています。やはりそういうふうなムードにならないと県民の皆様もなかなか機が熟せないといいますかね。もし、まだ世界文化遺産にはならなくても、リストに入れば世界文化遺産に一番近いところにいきますので、県民の機運醸成も、何よりも大事なことは、県民の皆様、地域の皆様が、これはとても大事な宝だから、世界の宝だから、とにかくしっかり守ろうという気持ちになる。リストに入る1つの大きな理由かなと思いますので、そのようなことに関してもこの前の委員(ご登壇)の皆さん、それから文化庁の担当者の皆さんもわかっていただいたんじゃないかなと思っています。
そういう意味では、この前のシンポジウムのようなものを全国的に続けること、これもやはりやっていかなきゃいけない。我々自身も熱意をもって、とにかく阿蘇の世界文化遺産登録を目指そうと。任期まであと7か月半ですか、7か月くらいですかね。ありますので、しっかりとやっていきたいなと思っています。
質疑応答
Jasm 地下水の採取量について
Q
Tsmc進出に関してなんですけれども、一日あたりの地下水の取水量をもともとの1万2,000トンから約3割減の8,500トンにしたとTsmcが明らかにしまして、このことについての受け止めをお願いできますでしょうか。
蒲島知事
これは、私にとってはとても嬉しいニュースでした。
Jasmの採水量が当初より3割削減となったということは、全体的な半導体の産業にとって、とても明るい希望が見えてきたのかなと思います。
まず、これまで我々は、地下水保全に必要な取り組みとして3つ、言って参りました。
1つ目は節水や水の循環利用等によって取水量を削減すること。まず水を使うのを減らすこと。
2つ目は地下水以外の水源があればそれを活用すること。竜門ダムがそうですね。
3つ目は使用する地下水に対して必要な量を適切に涵養すること。地下水涵養ですね。
この3つですけれども、今回、当初の計画よりも水のリサイクル率を向上させて、地下水採取量を約3割削減されたことは、Jasmさんがこのような必要な取り組みを踏まえて、地下水保全に向けて努力された結果だと思っています。
こういうことをJasmさんから学んで、次からいらっしゃる半導体産業、この方々も一緒になって取り組めば、またいい流れになるかなと。
もう1つ、この前の緊急提言で良かったのは、竜門ダムの水を使う可能性がとても増えてきて、それで概算要求にもこれが非常に好意的に受け入れてもらったと。
そうすると、Tsmcの2棟目が来るかどうかまだわかりませんけれども、来るという本社の判断、また会長の発言もありますので、もしそうなった時に今度は、竜門ダムの水をたくさん使ってもらおうと。また、地下水の取水量をなるべく減らすということも可能になります。それから、Jasmさんの今回の3割削減もやればできるというのを、みんな理解できたんじゃないかなと思いますので、これを進めていきたいなというふうに思っています。
Q
重ねてなんですけれども、3割削減したとしても、依然としてやはり8,500トンですとかなりの量がありますし、もし第二工場も来ればさらに取水量も増えるのかなと思います。
県民の方の中には地下水が枯渇してしまうのではないかとか、かなり質が悪くなってしまうのではないかといういろんな不安もあると思います。
こうした県民の不安に対しては、自治体としてどのように対応していきたいとお考えでしょうか。
蒲島知事
科学的な検証、それを明快に報告していく。
例えば、まだJasmさんは稼働していませんけれども、Jasmさんが稼働する前からどのくらいの地下水があって、それがJasmさんの開業によってどのくらいの変化があるのかと。
ただ、我々はまだ、変化があるんじゃないかという予測の基にそう言っていますけれども、そうではなくて、それとともに涵養もするし、それから(水を)何回も使う(循環利用)という、台湾なんかでも相当たくさん何回も使ってやっております。
今、台湾で様々な問題が起きてますよ、という議論がされていますよね。その正当性なんかも、熊本県から台湾の実情を検証に行ってきました。今日はその担当者は来ているのかな。台湾での検証結果どうでした。
【担当課】
関係の行政機関やTsmcを含め調査をして参りましたけれども、それについては今整理中ですので、またそれは詳しく説明させていただきたいと思いますけれども、今、行政機関から聞いている範囲では、問題が生じているということではないというような話は伺っております。
蒲島知事
その出張の検証については後で発表されると思いますけれども、今聞いた限り、熊本で今、流布されている台湾における様々な困難(問題)は、行政機関としてはそうじゃないというふうな印象というか、検証結果じゃないかなと思いますけれども、これも明らかになったら皆さんに公表したいと思っています。
こういうことはやはり熊本側もきちっと情報を公開して、みんなが合意する、あるいは、みんなが安心する、そういう状況を科学的に持っていくことがこれから必要じゃないかなと思っていますので、そういう方向でやりたいなと思っています。
その1つが、担当者が出張に行って検証してきたことであります。
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質疑応答
佐賀県で発生した豚熱への対策について
Q
佐賀県で豚熱が発生したことに対する、九州では初めてということの受け止めと、あと今週、恐らく国が九州をワクチン接種の推奨地域に正式に決めるという話もあるんですけれども、県によってはワクチン接種が打ち手不足とか、体制的に厳しいというところもあるんですが、熊本の現状はどうなのか、この2点を教えてください。
蒲島知事
この豚熱で良いことは、ワクチンが既にあって、ワクチンによって抑えることができるという可能性が高いことですよね。そうすると、たとえば鳥インフルエンザなんか、みんな殺処分しますよね。口蹄疫もそうですけれども。そうじゃなくてワクチンによって救われると。ワクチンを打つことによって、これを避けることができるということで、私はそこに大きな可能性があると。国も、九州全体をワクチンを打つ場所だというふうに思っていると思います。だからこれを鋭意打たなきゃいけない。
ただ、1つ大きな問題は、これは県によって違うと思いますけれども、獣医師さんがたくさんいないんですよね。獣医師さんの不足がずっと続いているんです。これまでも募集をしても、なかなか採用できない部分があります。その対応策として国が考えているのは、農家のオーナーにワクチンを打ってもらえないかと。オーナーが打てば、自分の子供みたいな家畜ですから、大切に打つだろうし、それから取り残しもないだろうし。そのために研修を行わなきゃいけない。その研修の方向性も含めながら、ワクチンの対応をしていきたいなというのが、今の熊本の現状じゃないかなと思います。ちょっとこれについては誰か来ていますかね。今の現状は。
【担当課】
先ほど研修会のお話がございましたけれども、来週中には第一回目を開催する予定で調整しております。
蒲島知事
私は九州知事会の会長ですので、長崎県で開催された九州地方知事会担当課長会議において、九州各県に対して、ワクチンの接種を含めて熊本県はどういうふうな対策を取っていますということをお知らせしました。熊本県では一番早く会議を開いたほうじゃないかなと思いますけれども、とにかく県内にウイルスを持ち込ませないためにも、水際対策の検討を鋭意進めることを農林水産部長に指示いたしました。本当は(県内に)入ってくるまで農林水産部長がヘッドになるんですけれども、私は口蹄疫の時には、それだと遅いんじゃないかと思って、入ってくる前に私自身が本部長になって、そして宮崎と熊本の間の道路をまず、防御しようということで、消毒槽をそれぞれの道路に作って、口蹄疫を熊本に入れないように、とにかく頑張った経験があります。その経験も含めて、県内にウイルスが来ないように、防ぐ対策に万全を期するよう、農林水産部には指示をしているところです。ワクチンとその防御策、この2つを一生懸命やっていくということと、既に各農家の方々には連絡して、今のところ問題はないと。毎日聞いているんですか、問題があるかどうか。
【担当課】
異常が確認された場合は、その都度、家畜保健衛生所に通報するようにしております。
この状況ですので、改めて周知をしているところです。
蒲島知事
受け身にならないで。
Q
念のため確認なんですけれども、熊本県は打ち手が不足するとか、体制的に問題はなく、ワクチンを打つとなっても進められるということでよろしいでしょうか。
蒲島知事
ワクチンは、国に十分あるというふうに聞いています。ただ、打ち手がよその県よりも少ないのか、同じくらいですか。どこもそうですか。
【担当課】
その問題を解決するためにも、養豚農家さんと認定獣医師も含めて、登録使用衛生管理者の打ち手を増やしていく研修会を来週から進めていきたいと考えております。
蒲島知事
だから農家の経営者が研修を受けて打つと。そういうふうに自ら守ろうという気持ちも必要だと思いますし、一番効果的じゃないかなと思いますので、そういう体制であると思っております。当然、獣医師の方々に相談しますけれども。これは日本中少ないのかな。そういう問題の中でワクチンがあったというのはとても救いだったと思います。
質疑応答
宿泊税について
Q
宿泊税についてお尋ねします。
熊本市が宿泊税の導入を検討開始したいということで発表がありました。県では昨年の12月の議会だったと思いますけれども、慎重な答弁をされていましたけれども、現在の県の姿勢はいかがでしょうか。
それと熊本市が導入を検討することに対してはどのように考えますでしょうか。
蒲島知事
熊本市において、宿泊税の検討委員会を設置して宿泊税導入を検討されていることは承知しています。また、宿泊税の導入というのは、持続可能な観光地域づくりを進めていくうえで、自主財源を安定的に確保できる有効な手段であります。
ただ、熊本地震、新型コロナウイルス感染症、令和2年7月豪雨災害、原油価格高騰などの影響により県全体の観光業がいまだに厳しい状況にあります。こうした中で、宿泊税の導入というのは、旅行者のマインド低下、そして徴税に対する宿泊事業者の事務負担の増加などが懸念されるところです。そのため、宿泊税の導入については慎重な検討が必要であるというのが、熊本県のスタンスです。
今後の県全体の観光産業の回復状況、導入を検討している熊本市との情報交換などを踏まえて、引き続き研究を行って参りたいと思っています。だから、プラスとマイナスがあるということを理解して、プラスのほうがあればとにかくそっちにいくし。ただ、今はマイナスの状況が観光業にはとても多いのかなという気がしますので、その時期を含めて研究していきたいというのが今の県の考えであります。
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質疑応答
認知症月間について
Q
発表項目の認知症に関するフェスタの件でお尋ねなんですけれども、知事としてはこの認知症に対する取り組みというのはすごい熱心に行われてきたかと思いますが、このイベントは具体的にはどういった人をターゲットに、どんなことを知ってほしいとお思いでしょうか。
蒲島知事
まず認知症に対する意識の高揚ですよね。これが一番大事なことであります。私も母親が95歳で亡くなったんですけれども、最期は認知症でしたけれども、幸せな人生であったのではと思っています。それを見て、熊本県では認知症の方々があまり心配なく、そして幸せに過ごしてほしいなというふうに思ってこの認知症対策をやって参りました。
今の質問は、認知症の日が9月21日と決まり、9月が認知症月間と定められましたので、これを機会に従来よりも取組みを強化して、認知症との共生社会を目指して、この取組みを実施するというふうに決めたわけであります。認知症の方々との共生社会を実現するためには、認知症サポーターの地域での活動の場を広げることが課題でありますし、そして県では地域での見守りや、困りごとの支援を行う団体の立ち上げの支援にも進みたいなと。認知症サポーターになっても、何をどういった形で貢献していくかというのはなかなかわかりませんから、このような認知症の日とか、認知症月間とかの機会を通して、いかに共生社会を目指していくかというのを熊本県のほうで今、働きかけようとしているところであります。実際、具体的にどういうことをするかというのは、担当課から。
【担当課】
今、知事から申し上げたとおりでございますが、少し補足させていただきますと、別途お配りしております報道発表資料のチラシにもありますけれども、今回のイベントは、「みんなで学ぼう認知症」ということをテーマに企画をしております。これは、サポーターの方は元より、まだサポーターになっていない方、そして知事のように認知症の方をご家族に抱えてらっしゃる方、さまざまな方を対象にして、まだあまり知られていない「認知症ってなんだろう」というところの気づきをしてもらうためのイベントにしたいと考えております。そういう意味では幅広い方、県民全体を対象にした広報活動のイベントとして実施したいと考えております。以上でございます。
Q
そのほか、各社ご質問はいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは知事、今日はどうもありがとうございました。
蒲島知事
よろしいですか。どうもご苦労様でした。
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