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令和5年(2023年)7月20日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:令和5年(2023年)7月20日(木曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目・コメント
質疑応答
- 熊本県と北海道との半導体関連国家プロジェクト推進等に関する連携協定の締結について・その1
- 百間排水口の樋門撤去について・その1
- 熊本県と北海道との半導体関連国家プロジェクト推進等に関する連携協定の締結について・その2
- 百間排水口の樋門撤去について・その2
- 交通渋滞について・その1
- パートナーシップ制度について
- 南阿蘇鉄道について
- 交通渋滞について・その2
発表項目
熊本県と北海道との半導体関連国家プロジェクト推進等に関する連携協定の締結について
蒲島知事
最初の発表です。
本県と北海道は、半導体関連国家プロジェクトを推進し、地域の経済活性化に繋げることを目的に、8月2日に連携協定を締結いたします。
先端半導体の国産化に向けて設立された「ラピダス」の立地が決定している北海道とは人材育成や社会資本の整備など、共通の課題も多くあります。そこで、両者が密接に連携し、取組みを推進することが必要であるため、今回、連携協定を締結するものであります。
今後、本県と北海道は、密接な連携のもと、事業の推進に係る経済交流や情報・人的交流の促進等の取組みを実施することで、我が国の経済安全保障に貢献して参ります。
発表項目
姉妹提携40周年記念 忠清南道訪問について
蒲島知事
次の発表です。
今年で、熊本県と忠清南道との姉妹提携から40周年を迎えます。5月には、金泰欽知事をはじめとする訪問団が、熊本にお越しいただきました。
相互の更なる交流を促進するため、本年10月、私を団長に、県議会議長、くまモン隊、鎮西高校、民間交流団体をメンバーとする訪問団、約70人で忠清南道を訪問いたします。
日程は10月2日から4日の3日間です。今回の訪問では、金知事を表敬訪問するとともに、金知事から御招待があった大百済典に参加し、本県の観光PRを行います。
また、鎮西高校と忠清南道のK-Pop高校が、ダンスを通じた青少年交流を行う予定です。今回を機に、両校の交流が続いていくことを期待しています。
さらに、今回の訪問に先立ち、9月下旬に清和文楽が忠清南道を訪問し、大百済典で公演を行います。江戸時代から続く熊本の伝統芸能で、大勢の観客を魅了してくれるものと楽しみにしています。
今回の訪問をきっかけに、本県と忠清南道の変わらぬ友情を確かめるとともに、青少年交流や観光、文化などの様々な分野で、交流の絆を更に深めたいと思います。
発表項目
くまモンスクエアの開設10周年及びリニューアルオープンについて
蒲島知事
最後の発表です。
くまモン、入っておいで。
明日7月21日、くまモンの活動拠点であるくまモンスクエアが10周年を迎えます。このタイミングに合わせ、リニューアルオープンいたします。
県では、昨年度から、県全体がくまモンの魅力にあふれ、世界中からヒト、モノ、企業が集まるようになる「くまモンランド」の構築を目指しています。くまモンスクエアは、「くまモンランド」の中核施設であり、これまで以上に、くまモンの魅力をお伝えできる施設として、全面リニューアルを行いました。
新しく登場する主なコンテンツは、(1)くまモンの360度ステージ、(2)大型スクリーンを使用したARコンテンツ、(3)そして本物そっくりのくまモンと写真が撮れるフォトスポットなどです。
【くまモン隊】
知事はどれが気になるかモン?
蒲島知事
そうですね。「くまモンの360度ステージ」が気になります。くまモン、新しいステージの練習は進んでいるの?
【くまモン隊】
360度むしゃんよか姿ばおとどけするモン!
蒲島知事
今聞いたようにくまモンも開館に向け、準備万端なようです。県民の皆様、そして、県外・海外からのお客様にも、是非足を運んでいだき、新しいくまモンスクエアをお楽しみいただきたいと思います。
くまモン、最後に意気込みをどうぞ。
【くまモン隊】
みなさん、新しいくまモンスクエアでまっとるモ~ン☆
蒲島知事
はい、ありがとう。私からは以上です。はい、くまモンありがとうね。
質疑応答
熊本県と北海道との半導体関連国家プロジェクト推進等に関する連携協定の締結について・その1
(幹事社)
先程発表にありましたけれども、北海道と半導体関連で連携協定を結ばれるということで、今後具体的にどのような項目について連携をしたいかという点と、この連携協定によって今後期待されることがあればお願いいたします。
蒲島知事
具体的な連携の項目になると、これは一番大事なのは、経済交流と情報や人的交流の促進、それから課題が大体同じようなものになる可能性がありますので、それに向けてどのような取組みをするかというお互いの情報交換をし合うことです。
詳細については、8月2日の協定締結に向けて、今事務レベルで調整を行なっています。
(幹事社)
この協定によって、知事が期待することはどういったことがありますか。
蒲島知事
やはり一県ではなかなか出来ないようなこと、それから共通の問題点、課題が出てきた時に政府にどういうことをお願いするかということ。
一番の共通の課題というのは、人材の育成ではないかなと思います。この人材育成は、今熊本大学でしっかりとやっていますし、きっと北海道の方でも、北大でやられると思いますが、その時にお互いにどういう人材が今育成可能かと、また育っているかと、そういうことを知ることで、かなり長期的な展望ができるんじゃないかなと私は思います。
それが、また全国的に広がって全国の大学に広がっていけば、この人材の育成がよく進むのではないかと私は思います。
(幹事社)
今回、半導体ということがきっかけなんですけれども、それ以外の分野についても協力を深めていくということがあるんですか。
蒲島知事
例えば観光とか。北海道はとても外国から人気のある所です。そういう意味では、お互いに観光資源、熊本も観光資源を沢山持っていますけれども、このような形の交流もできるし、様々な形で今度は半導体だけではなくて、両者のプラスになる経済交流が出来るのではないかなと思っています。
でも何よりも今、両者で思っているのが、日本の経済安全保障というものに貢献したいという気持ちがありますし、それが日本全体の半導体産業に、振興に、結び付いていくと。
私は熊本だけではなくて、九州全体のシリコンアイランド九州、そういうものを目指しておりますので、そういう広がりが出てくるのではないかなと私は思っています。
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質疑応答
百間排水口の樋門撤去について・その1
(幹事社)
水俣の百間排水口の撤去に関しまして、先日の記者会見で知事の方から、現地保存も含めた検討を水俣市の方と話し合われるということで話がありました。
明日、関係団体にその結果を説明するということですけれども、現時点での検討状況を教えてください。
蒲島知事
前回も申しましたように、水俣病の歴史と教訓を伝える取組みは大変重要であると私は考えています。また、事務レベルでの保存、活用に向けた協議を進めていることもお伝えしました。
その結果は、明日7月21日に水俣市内の会場で団体の方々にまず、県と市が整理した対応方針について説明したいと思っています。
それをやはり優先しなきゃいけないんじゃないかなと思いますので、明日21日に説明いたします。そこで理解を得られたらとてもうれしいです。
そういうために、市とも協議しましたけれども、高岡市長は、一旦は決定された事項を柔軟かつ前向きに検討を(指示)されたというふうに聞いておりますので、その英断には深く感謝しております。
私も行政を預かって分かりますけれども、行政が一旦決断した後にそれをまた考え直すということはとても難しいことなんですけれども、そういう柔軟に対応してくださった高岡市長の英断には深く感謝しております。
具体的な内容については、明日の説明会まで待ってください。
(幹事社)
関連しまして、昨日、柳田邦男さんなど有識者の方の声明もありましたし、団体の方も報道されていますけれども、皆さんが納得するような形の結果が得られたでしょうか。
蒲島知事
そう祈っています。
(幹事社)
分かりました。幹事社からは以上です。
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質疑応答
熊本県と北海道との半導体関連国家プロジェクト推進等に関する連携協定の締結について・その2
Q
先程の北海道の協定の関係だったんですけれども、共通の課題に連携して対応していければというお話があったのですが、今知事が感じる共通の課題について、どういった認識をお持ちなんでしょうか。
蒲島知事
一番大きな課題は人材育成、それから我々が今直面している様々な問題として、水の利用について、例えば竜門ダムの水を使う、あるいはTsmcの方には100%を超える水を涵養してほしいとか。そういう様々な問題が、まだ今は企業が来ていませんので、顕在化していませんけれども、早くからそういうことを知ること、どういう問題がくるかというのを、我々が早く感じたことも北海道の方にもお知らせし、将来の発展のあり方、(熊本と北海道は)違う会社(半導体の企業)でありますので、違うレベルで始めていますので、お互いに話し合う場を正式に持つことが重要じゃないかなというふうに思います。
そういうのもあって、北海道から知事もいらっしゃるということでありますので、しっかりとそこで課題、それから可能性についても話し合いたいと思っています。
Q
確認ですが、今北海道と熊本で共通して人材育成であったりとか、半導体で多く使う水の確保、そういった問題が共通してあって、それをどう解決していくかということを連携していきたいということですか。
蒲島知事
それはありますし、お互いの問題を出し合って、ちょっと熊本の方が先行してますから、そういうことも、この話し合う材料としてはあるんじゃないかなというふうに思います。
Q
例えば全国的に見ると、広島などでもそういった半導体の大規模な投資等は進んでいると思うんですけれども、さらに協定の輪を、枠組みを広げていくようなお考えというのは。
蒲島知事
当然、私は九州地方知事会長でもありますので、当然、シリコンアイランド九州の復活をこれから進めていかなければいけないと思っています。
北海道と九州という形でまずは進めて、それが日本全体の経済安全保障の復活に結びついていくと私は考えていますし、さらに政府の方針もシリコンアイランド九州の復活というのが大きな目標だというふうに思っています。
Q
今、現時点で協定を、例えば九州各県と結ぶとかそういったところまでは考えていないということですか。
蒲島知事
まだそこまではいっていません。
質疑応答
百間排水口の樋門撤去について・その2
Q
水俣市の百間排水口についてお尋ねします。
先程、幹事社からの質問でもありましたが、昨日、作家の柳田邦男さんなど、有識者らが樋門の現地保存を求める考えを表明しましたが、知事はこれを率直にどうお受け止められましたでしょうか。
蒲島知事
考え方は同じ思いですので、私が前回の記者会見で言ったとおりであります。
今は市と県でこれまで実務者レベルで話し合って、そのまとめた案を明日説明会で、関係団体の皆様にお伝えしたいというふうに思っています。
そこで理解を得ることはとても大事ですけれども、内容についてはそこに初めて出しますので、ここで詳細に話すことはできません。
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質疑応答
交通渋滞について・その1
Q
発表項目と別で恐縮なんですが、Tsmc進出などの影響の渋滞に関連しまして、通学路のことに伺いたいんですけれども、菊陽町が調査したところ、町内にある学校の多くが、交通量が増えたという報告を上げていたり、中には子供が通学、登校中にケガをするケースもあったということで、まずは知事がこの状況をどう受け止めていらっしゃるか教えてください。
蒲島知事
これは課題として、もう随分早くから受け止めていました。
この道路の渋滞は、Tsmcの争点が出る前から、あの辺りがとても混んでいるというのは聞いていました。
それで、今熊本県では国の中九州横断道路へのアクセスとか、あるいは県の方で出来る様々な道路対策を長期的にはやろうとしています。
短期的には、スクールバス、または通勤バス、そういうものをたくさん出すとか、とにかく早く対応しないといけませんので、県庁内で本部を作って、そこで今、鋭意検討していますし、土木部も異例のスピードで今、これをやろうとしています。本当はもっと早くやらなければいけなかったことかもしれませんけれども、実際にTsmcが決断したのはつい最近で、道路というのはそんな2、3年ですぐ出来るというものじゃないけれども、中九州横断道路なんかはそれを国がよく考えていただいて、ものすごい勢いでやっていらっしゃるんじゃないかなと思います。
これを非常に有機的に、そしてアクセス鉄道なんかも有機的に考えながら、なるべく早く、そして沢山の企業が来る前に交通渋滞を直していきたいなと思っています。
多分北海道の方も同じような問題に直面するんじゃないかと思いますので、それについても、北海道と情報交換をしたいと思います。
Q
同じテーマなんですけれども、長期的な対応もスクールバス等進めていらっしゃるということなんですが、結構今、近々で車との接触が起きていたり、また、結構ヒヤリハット事例も町内相次いでいるということで、特にこの道路ができるまでは、やはり時間がかかるので、かなり短期的な対応というのがやはり、地元では求められているのかなと思っていまして、もし、特に短期的に、急がなきゃいけないとか、こういうことを検討しなければいけないという思いがおありであれば、教えていただけますか。
蒲島知事
短期的にはやはり通勤バスを増やすとか。ただ通勤バスを増やしてもあまり乗っていなかった調査結果とかがあってですね。短期的な方法をやってもそれが伝わっていないのか、あるいは、それがあまり魅力がないのか。そういうことも踏まえながらやらなきゃいけないと思います。
【担当課】
土木部でございます。短期的な施策として、今知事が申しましたスクールバス【正しくは通勤バス】等の活用もございますけれども、県警と連携して交通の渋滞状況、特に交差点になりますけれども渋滞状況を観察して、信号の現示の時間、これを見直すなどして渋滞の対策、短期にできる施策としてこういうことにも取り組んでおります。
蒲島知事
さっき私がちょっと触れましたけれどもスクールバス【正しくは通勤バス】、あるいは通勤バスを出しても20%しか乗っていなかったという話がありましたけれどもそれはどうですか。
【※令和5年1月の実証事業(1日限定ノーマイカーデー)においては、自家用車から公共交通への転換が約200台にとどまった。】
【担当課】
スクールバス【正しくは通勤バス】の乗車率が悪いと。
蒲島知事
何かそんな話を聞きました。
【担当課】
私も何度か現場の方を見させてもらっていますけれど、私が見た限りセミコンの往復バス(原水駅~セミコンテクノパークを運行する「セミコン通勤バス」)は、立ち乗りの方も含めて超満員の乗車でございました。
【担当課】
実証実験を実施しておりまして、その時の乗車率はかなり低かったというふうに聞いております。
蒲島知事
では今は直ったわけね。
【担当課】
商工政策課です。
昨年度、産業支援課のUxプロジェクトで実証実験を行った結果として、乗車率が悪かったという結果はございますが、先程、土木部の方から報告がありましたように(「セミコン通勤バス」の)乗車率は良い【高い】ということで伺っております。以上です。
蒲島知事
またそれを一生懸命に進めていただいて、足りなかったらバスをもう少し増やすとか、頑張ってください。
質疑応答
パートナーシップ制度について
Q
前回の会見の場でお尋ねしたことで知事のお考えを聞きたいんですけれども、同性パートナーシップ制度について県として導入するお考えがあるのかどうかというのを教えてください。
蒲島知事
この前お尋ねされて、それについて次の記者会見の時ということでありましたので、 まずはパートナーシップ制度の導入をするかどうかにあたっては、まず性の多様性に対する県民の皆様の理解促進が重要ではないかなと思っています。
県では県民一人ひとりの正しい理解を深めるための啓発や研修に取り組んでいます。先月成立しました、LGBTの理解増進法に基づき国が策定する基本計画の内容も注視しながら、すでにパートナーシップ制度を導入している都道府県もあります。そこの制度導入に伴う課題などをしっかりと情報収集して、そして住民サービスの担い手である市町村とも情報を交換して、この問題を将来的に県としてどうするかということを考えていかないといけないと思っています。
ただ、今、私がここでこうですという段階ではありませんので、今さっき言った様々な情報収集とか、あるいは市町村との考え方であるとか、あるいは県民への啓発、研修、そういうものを踏まえてやっていきたいなと思っています。
私自身はあらゆる偏見や差別を無くしていくことがとても大事だと思うし、個人の人権が尊重されることが大事なことだと思っています。その大きな枠組みの中でこれを考えていきたいと思っています。
質疑応答
南阿蘇鉄道について
Q
先日、南阿蘇鉄道が全線運転再開されました。知事、沿線の様子を見てどのように感じられたでしょうか。
蒲島知事
とても魅力的な路線じゃないかなと思いました。高森駅から大津駅まで乗りましたけれど、これまでの豊肥本線とは違ったものがいくつかありました。
それは住民の皆様が、とても手を振ってくださって、ほとんど全部出てこられたんじゃないかと思う程沢山の人が手を振ってくださって最後まで見送ってくださったと。そういう人の愛情みたいなもの、友情、愛情、そういうものを、その地域でとても感じました。それから風景がとても良かったということもありますので、県民の皆様も、それから県外の皆様も、南阿蘇鉄道をぜひ使ってほしいなと思います。きっと皆さんは感銘を受けられるんじゃないかなと思います。
そして南阿蘇鉄道の沿線の皆様も、手を振っていただくことを続けていただくことが、路線が繁栄する一つの大きな理由なんじゃないかなと思いますので、電車を見たら手を振ってもらうと、とてもみんな嬉しいんじゃないかなと思います。それをお願いしたいなと思います。
Q
今後、利用面も課題になってくると思うんですけれども、その辺りはいかがでしょうか。
今後住民の方の、観光客も含めた利用の促進というのが課題になると思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。
蒲島知事
だから観光客が喜んでいただく、リピートしていただく、それが一番大きいし、それを聞いてまた新たな関係人口ができてくると思いますので、これを、村みんなでつくる。沿線の市町村みんなでそれをつくりあげるというのも一つの観光戦略かなというふうに私は思います。
一番それを感じたのは、新幹線が全線開業した時にどうやって観光を盛り上げるかという時に、一番熊本県民が心配したのは熊本が素通りされてしまうと。
それをどうやって止めるかというので、水野学さんと小山薫堂さんにお願いして、それでくまもとサプライズ運動を行って、熊本県民みんなが、何が熊本にあるかというのをサプライズしようと。
そこでその時のシンボルがびっくりマークだったんですけれども、みんな熊本のいいところを見つけて、それで自分たちで驚こうと。
そこで生まれたのがくまモンであって、くまモンは一生懸命頑張っていますので、だからそういう副産物もあったんですが、やはりそういう気持ちに沿線の方々がなると、そこに行こうかなという気持ちも出てくるんじゃないかなと思います。
それで第二のくまモンができるかもしれないし、分かりません。
そういう自分たちで何かやろうとするその気持ちが何かを生むんです。そう私は思います。
くまモンなんかも本当によく成長してくれて、12年間で1兆3,000億の関連商品の売上ですので、そういう副産物も可能性としてはあるんじゃないかなと思います。
質疑応答
交通渋滞について・その2
Q
先程あった通学路の件ですが、交通渋滞に伴う子供たちの通学路の問題についてまた伺いたいんですが、先程県として取り組んでいる現状について教えていただいたんですけれども、今後、結構短期的な対策が求められるところだと思いますので、県として今後こういうふうに進めていきたいとか、その思いを教えてください。
蒲島知事
今、県としてやるべきことと、それから中九州横断道路は今、国がやっていますけれども、これをどう関係づけるかというのが一番重要じゃないかなと思います。具体的な土木部で持っている、県としてやるべきことをちょっと話していただけますか。
【担当課】
今知事が申しましたように、中九州横断道路は国で取組みを進められております。県では昨年、本部会議で打ち出しをしました大津植木線の多車線化、合志インターチェンジアクセス道路の整備、それと国道387号の4車化に向けた取組み、こちらを優先して取り組むべき事項として今頑張って取組みを進めているところでございます。
なかなか道路整備といいますと、5年、10年はどうしてもかかってしまいますので、短期的には先程知事も申しましたとおり、企業さんと原水駅を往復するセミコンテクノバスの導入とか、あと先程言いました県警と連携した信号面での見直しを、とにかく急ぎ出来ることは何でもやるというスタイルで取り組んで参りたいと考えております。
蒲島知事
とにかく今言ったようにできることは何でもやってください。多分それが求められているし、本当にTsmcさんが来年の末に来た時に、その時間に合いませんでしたとはなかなか言えませんので、できることはやって、それで長期的な道路整備も、土木部をみていると非常に早くやっているような気がしますけれども、通常の道路行政よりも、国の理解もありますので、そういうことも、私は北海道の方々と一緒に要望にも行かなきゃいけないのかなというふうに思います。
Q
それと結構現地のドライバーさんたちも、日々渋滞の中で結構急いで運転されている状況もあると思いますので、ちょっと運転の心構えじゃないんですけれども、こういうふうにドライバーもなればいいのかなというお気持ちがあれば、お願いします。
蒲島知事
私は随分東京都に住みましたけれども、熊本の人ってものすごく車中心ですよね。だからもうちょっと自転車か何かで近くから通ってもよさそうな気がするし、みんなが車に乗ってぎりぎり、ゴールのところまで行かなきゃいけないとそういう気持ちが強いような気がするけれども、こういうふうな問題が起きた時に、じゃちょっと自分は自転車で行ってみるかな、徒歩で行ってみるかなとか。私どもは東京に住んだ時には1日やはり1時間は駅までいって、駅から大学までいって、帰りも同じようにしてたから、1時間くらい歩いていたような気がするんですよね。だから、歩くことを一つの方法にするということ、自転車も使うこと、そんなことも少しみんな考えた方がいいのかなとは思いますけれども。これは個人の選択ですので何ともいえませんが、健康にも良さそうなので、そういうふうな生き方もいいのかなと。それから今度工場に勤められる方が住まれる時も、なるべく自宅からTsmcが近ければ歩けますので、そういうふうな都市づくりも必要じゃないですかね。ちょっとこれは私の範囲を超えましたけれども、そう思います。
(幹事社)
よろしいでしょうか。ではこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。