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令和5年(2023年)3月22日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:令和5年(2023年)3月22日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目・コメント
- 新大空港構想有識者会議の設置について
- 3.23「熊本-台北」チャーター便を活用した国際航空貨物の実証輸送事業について
- 県営新規工業団地の整備箇所決定について
- 令和4年(2022年)くまモン利用商品売上高について 及び
「くまモンランドオフィシャルサイト」の開設について - 九州地方知事会長への就任について
質疑応答
- 熊本地震から7年を迎えて
- ベトナム人技能実習生の死体遺棄問題について
- 新大空港構想有識者会議の設置について
- 県営新規工業団地の整備箇所決定について
- 阿蘇くまもと空港について
- 九州地方知事会長への就任について・その1
- 令和4年(2022年)くまモン利用商品売上高について
- 旅行助成事業(くまもと再発見の旅)の不適切運用について
- 九州地方知事会長への就任について・その2
- WBCでの村上選手の活躍について
- 五木村振興について
- 水俣病問題について
- 統一地方選挙について
発表項目
新大空港構想有識者会議の設置について
蒲島知事
最初に、「新大空港構想」有識者会議の設置についてです。
県では、阿蘇くまもと空港のポテンシャルを最大限に引き出し、空港周辺地域の活性化につなげるため、平成28年に「大空港構想Next Stage」を策定し、取組みを進めて参りました。
現在、空港及び周辺地域では、新たなターミナルビルの開業、空港アクセス鉄道のルート決定、TSMCの進出など大きな環境の変化が進んでいます。
そこで、2月県議会定例会でお示ししたとおり、新たな大空港構想の策定にあたり、「空港機能の更なる強化」・「企業集積とまちづくり」といった視点で、大所高所からご意見をいただくため、有識者会議を設置いたします。
今メンバーが映っていますけれども、飯島 彰己さん、石原 進さん、倉富 純男さん、永野 芳宣さん、新浪 剛史さん、坂東 眞理子さん、東 哲郎さんの7名です。 そしてこの度、有識者7人の皆様から、委員就任の内諾をいただきましたので、発表いたしました。
有識者の皆様の叡智を集め、今年の秋頃に新たな大空港構想を策定、公表できるよう準備を進めて参ります。
コメント
3/23「熊本-台北」チャーター便を活用した国際航空貨物の実証輸 送事業について
蒲島知事
次のコメントです。
新大空港構想に関連して、明日、運航される「熊本発台北行き」のチャーター便を活用し、国際航空貨物の実証事業を行うことが決まりました。
今回の実証事業では、チャイナエアラインや荷主となる県内企業、輸送事業者などの協力を得て、半導体製品や焼酎などの県産品を輸送します。
現在、国際航空貨物輸送を行っていない阿蘇くまもと空港にとって、大きな一歩となる取組みであり、大変期待しています。
今後、県では、恒常的な国際航空貨物の輸送を実現するため、継続的に実証事業を行っていく予定です。
今回の取組みを契機に、阿蘇くまもと空港の更なる機能強化に努めて参りたいと思います。
発表項目
県営新規工業団地の整備箇所決定について
蒲島知事
次に、新たな工業団地の整備についてです。
県ではTSMC進出を契機に、更なる企業進出を促進するため、中九州横断道路沿線エリアの菊池市と合志市の2箇所で、新たな工業団地整備を検討して参りました。
本日、このうち菊池市の整備箇所について発表いたします。
今後、令和8年度の分譲開始を目指し、実施設計や用地取得などを進めて参ります。
整備箇所の具体的な位置は、県営工業団地「菊池テクノパーク」の西側です。今映っていますけれども、場所はこの辺りであります。
中九州横断道路などの整備で交通の利便性が高まることから、企業にとって魅力的な工業団地になると考えています。この拡大図にあるように、周辺には県や菊池市の工業団地が広がり、半導体や自動車関連産業などが集積しています。
なお、先日、三菱電機から発表がありましたパワー半導体の新工場は、今回の工業団地予定地の北側に建設される予定です。今回整備する工業団地が、半導体をはじめ本県への更なる産業集積につながることを期待しています。
残る合志市の整備箇所については、現在検討を進めており、準備が整い次第、改めて発表いたします。
発表項目
令和4年(2022年)くまモン利用商品売上高について及び「くまモンランドオフィシャルサイト」の開設について
蒲島知事
次の発表です。くまモン、入っておいで。
蒲島知事
本日は、くまモンの活動について2点お知らせします。
まず、2022年のくまモン利用商品の売上高についてです。
2022年の売上高は、1,590億円となりました。前年から約44億円増加し、2020年に次ぐ過去2番目の売上高です。
また、2011年の調査開始以降の累計売上高は、1兆2,932億円となりました。
行動規制緩和による観光需要の拡大や、くまモンランド化構想の取組みによるくまモンの全国的な露出の拡大などから昨年より売上が向上したものと考えています。くまモンの利用商品の購入を通して、本県を応援してくださる皆様の温かいお気持ちに、改めて感謝申し上げます。
2点目は、「くまモンランドオフィシャルサイト」の開設についてです。
この度、くまモンランド化構想の取組みやくまモンファンクラブの活動など、くまモンに纏わる様々な情報を発信するサイトを、新たに開設します。
くまモンカラーの黒・白・赤を基調とした、直感的にくまモンを感じることができるデザインに仕上がりました。くまモンブランドの商品が購入できるECや公式ゲームなど、多くのコンテンツも用意します。
また、くまモンの生みの親の一人である水野学氏がデザインしたくまモンランド・くまモン県のキービジュアルもこのサイトに掲載します。今映っていますけれども、これが水野学さんがデザインしたくまモンランド、熊本県のキービジュアルもこのような形でサイトにあります。
よく見ると分かりますが、熊本県が次第にくまモンに似てきたなというのが、このくまモンランドキービジュアルの特徴であります。
是非、くまモンランドオフィシャルサイトをご覧いただき、くまモンとくまモンランド、そして熊本県のことをより楽しく知っていただきたいと思います。
今年度は、「くまモンランド化構想」の取組みや、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストへの挑戦など、くまモンや熊本県を広くPRすることができました。来年度も精力的に活動して参ります。
くまモン、来年度も頼んだよ。意気込みをどうぞ。
【くまモン隊】
「これからもみなさんにサプライズとハッピーをお届けできるようにがまだすモーン!」
蒲島知事
くまモン、ありがとう。
それでは、これからもくまモンと熊本県の応援をよろしくお願いします。
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発表項目
九州地方知事会長への就任について
蒲島知事
最後に、九州地方知事会長への就任について、ご報告します。
九州地方知事会の会長である広瀬大分県知事は、本年4月27日をもって知事をご退任の予定です。知事会の規約により、同日付けで会長もご退任となります。
新会長の選任については、空白期間を生じさせないという広瀬会長のご意向により、書面による臨時知事会議で協議されました。
その結果、私が九州地方知事会長の大任を仰せつかることとなりました。就任は4月28日付けの予定です。
会長職は重責ですが、九州地方知事会として産学官の力を結集し、九州・山口全体の発展に向け、全力を尽くして参ります。
私からは以上です。
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質疑応答
熊本地震から7年を迎えて
(幹事社)
ちょっと発表項目と外れるんですが、熊本地震から間もなく、来月で7年を迎えます。この7年間の復旧、復興の歩みについて、知事の今のお気持ちをお聞かせください。
蒲島知事
この7年間、県民の方々のご協力、それから国、市町村との連携が非常にうまくいったこと、それもあって、当初から創造的復興、前よりも良い形でこの地震からの復興をしたいと言い続けて参りました。今空港もリニューアルオープンできるし、それからくまモンポート八代もできたし、そして何よりも熊本駅もできましたので、新しい玄関口が全てリニューアルできました。それプラス、これまで熊本に足りなかったなと思ったのが、横軸の高速道路です。
中九州横断道路と九州中央自動車道が着々と進んでいます。そのうえに、TSMCを中心とする半導体企業の集積がさらに進むということになりますと、7年で創造的復興が相当進んだなと。これを宝としながらこれから熊本の発展に尽くせるような最終的な仕上げをしなきゃいけないと思っています。
今日、色々空港の有識者会議などもご紹介しましたけれども、その仕上げとなっていく重要なプロジェクトではないかと思います。
ただ、私がこうだというよりも県民の方々がどういうふうに印象を持っていらっしゃったかということがとても大きいと思います。一生懸命やってきたと、県庁職員は本当に頑張ってくれたなと、国も本当に手伝ってくださったなと、何よりも県民が一生懸命立ち上がったというのが大きいんじゃないかと思います。
質疑応答
ベトナム人技能実習生の死体遺棄問題について
(幹事社)
明後日金曜日に最高裁でベトナム人の元技能実習生の方の、双子の赤ちゃんを遺棄した事件なんですけれども、最高裁判決があるのですが、技能実習生という立場の方たちが様々な境遇に置かれることが全国的にもあると思います。
知事として、県内の技能実習生であったり、そういった方にどう対応されていきたいかというところをお聞かせください。
蒲島知事
裁判の結果についてはコメントを控えさせていただきますけれども、私も農業研修生としてアメリカに渡り2年間厳しい労働をしました。
そういう意味では、農業研修生、実習生の方々、そういう方々にとってはとても厳しい状況です。
私と同じような境遇をなるべく避けてほしいなと思います。県民みんなで優しくして、それで何よりもアメリカに私が行ってよかったのは、農業研修生だったけれども、希望を持つことができた。夢を持つことができた。だから厳しい作業であっても農業実習生の方々が夢を持てるような県にしたいなとこのように思います。これも県民の方々も同じような気持ちでやっていただくことでさらに選ばれる熊本になるんじゃないかなと思います。
農業実習生の方々がもし、熊本にいらっしゃらなくなると、熊本の農業自体が存続できないようなことになりますので、このことも含めながら実習生にとって夢を持てるような熊本に皆でしていかなきゃいけないと私は思います。
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質疑応答
新大空港構想有識者会議の設置について
(幹事社)
まず、今日の発表項目の大空港構想の有識者会議の件なんですけれども、今回のメンバーの方々もそうそうたる方々が名を連ねていらっしゃいますが、どういった思いでというか、どういった意図でこのメンバーの方々になったのかなど、あれば教えていただけますでしょうか。
蒲島知事
全国的な視点で、またオール九州的な視点で、とても幅広い大所高所からのご意見をいただきたいなと思っています。
皆さんも新しい空港を訪ねられたと思いますけれども、素晴らしい空港ですよね。あの広々した旅客ターミナルで、それから素晴らしいお店が入って、新たにオープンするということや、TSMCが熊本に進出するということで、それに伴って半導体産業が集積していくこと、アクセス鉄道もルートが決まったところです。
このようなことを踏まえて、空港本体の機能強化と空港周辺のあり方を全世界的な観点や全国的な観点から考えていただき、アドバイスをいただきたいなと思っています。
大変皆さんご多忙な方ですけれども、喜んで有識者委員を承諾いただいたことが私にとってはうれしかったなと思います。
質疑応答
県営新規工業団地の整備箇所決定について
(幹事社)
あと、県営工業団地を菊池市の方に整備される分なんですけれども、今回のこの場所、菊池と合志の分についてはもう既に発表があっていたかと思うんですけれども、今回具体的な場所がでてきたというところで、実際TSMC、JASMの工場が稼働する期間と比べるとやはりこれからの整備、整備のあとの分譲からいくと時間が若干かかってしまうのかなと思いますが、そのあたりのスピード感などをお伺いできますでしょうか。
蒲島知事
確かに、これから整備ということですので時間はかかるかもしれませんけれども、その間、市町村の方も同じように整備を進められていくと思いますので、それとの総合的に時間の調整をやりながら、例えばJASMの工場なんかは10年かかるというそういう専門家のご意見があったけれども、2年半でつくってくれと言ってちゃんとその通りできていますので、そういう努力もやらないといけないと思います。
だから、なるべく実態に合わせてその用地を揃えることがとても大事だと思いますし、我が県庁の職員は皿を割れ精神できっとやってくれると思います。
質疑応答
阿蘇くまもと空港について
Q
先程から空港の話が出ていますが、いよいよ明日開業ということで、一方で622万人という利用者数というのが空港アクセス鉄道のときにも度々話題になっているんですけれども、コロナの影響でかなり目標達成に向けてはマイナスの、新たな仕切り直しといいますかスタートになるかと思います。
一方でその国際線は台北線の定期便化と、県としても力を入れて進めていると思いますけれど、まだ運休中の路線もある中で、知事として今後どういうふうに国際線の、今運休中の再開をどう進めていくかとかスケジュール、あるいは知事としてどうやってトップセールスをやっていくのかその辺りをお聞かせください。
蒲島知事
まず新しい空港ターミナル、これを皆さんも見られて体験されたと思いますけれども、とても魅力的な空港です。沢山の空港を見たJALの会長がいらっしゃって、とても褒めていらっしゃいました。とてもよくできていると。だからそういう意味ではかつて熊本にきた人がもう一回来るということよりも、新しいお客さんがあそこに行きたいと思う場所です。
それからティーウェイという韓国のエアラインの社長とお会いしましたけれども、ティーウェイが最初に地方空港で飛んだのは熊本なんですね。そういう意味で熊本は大変注目されている。
そういう中にあってこれからも前と同じではなくてそれ以上にトップセールスをやっていかなきゃいけないだろうと思うし、それからチャイナエアラインも、明日ですかね、飛ぶのはね。そこで成功すれば、特に熊本から沢山お客さんがいけばとても喜ばれるんですよね。両方の空港でお客さんがいっぱいだと、とても皆さんが喜んでくれる。それはチャイナエアラインの社長と会った時、担当者から言われましたけれども。そういう方向性で今県の事業も進めています。
県内で私は多くの方々とお会いしましたけれど、自分たちもグループを組んで台湾に行きたいと。そのことがこの台湾路線の回復に繋がるというふうにおっしゃっていました。みんながそういう気持ちになれば県民も来るだけを待つんじゃなくてこっちからも行こうと、そういうふうな機運が出てくれば私はこの路線の拡大というのは十分できるんじゃないかなと思います。
路線の拡大ができれば乗客数の拡大になります。どっちかといえば今は台湾のTSMCも含めて明るいニュース、明るい経済の方にいっていますので、それは多分外国路線にも影響を与えるだろうし、それから乗客にも影響を与えると思います。私自身は元々楽観的な性格ですのでポジティブに考えて、それを加速化しようという、そういう方向でやりたいと思います。
Q
今現状で香港線等も含めて再開の見通し、例えばコロナが5類に下がるタイミングであるとかその辺の具体的なものは。
蒲島知事
ちょっと今具体的に、どの方向でどこまで進んでいるかというのは担当者の方が一番わかると思います。
【担当課】
交通政策課でございます。香港線につきましては次の夏ダイヤ、10月末までは今のところ運休の連絡をいただいているところでございますが、2月の上旬には一度香港を訪問しまして協議を開始しております。引き続き取り組むことで即時再開に移りたいと思っております。
それから台湾線につきましても知事に1月に訪台していただきました以降に2月に我々も訪台しまして、チャイナエアライン、それから高雄市政府などと協議を開始しておりまして、こちらも復便に向けて取組みを進めているところでございます。以上です。
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質疑応答
九州地方知事会長への就任について・その1
Q
九州地方知事会のことでお尋ねですけれども、会長の任期はいつまでになるんですか。
蒲島知事
会長の任期は、会長が知事を辞めるときが任期です。広瀬知事もそうですよね。
【担当課】
企画課でございます。今知事が申し上げたとおりで知事の任期中ということで決まっております。以上です。
Q
当面は、この1年余りの間は、まずは務めるというお考えということでいいということですか。
蒲島知事
私の任期中は務めるということです。
Q
九州地方知事会は、コロナの時には結構連携をされていたこともあったと思いますけれども、会長としてどういったリーダーシップをとっていかれるお考えでしょうか。
蒲島知事
九州はひとつという広瀬知事のリーダーシップのもとにこれまでやって参りました。そしてみなさんもご存じのように、TSMCの熊本進出というのは、元々国の方は、これは熊本だけじゃなくてシリコンアイランド九州の復活という形で考えています。
シリコンアイランド九州の復活という観点から見ると、人材育成とか、あるいはそれを九州全体でどのように進められるかとか、そのようなことがこれから大きな事業になっていくんじゃないかなと、このように思います。
これまでもデジタル化であるとか、それからカーボンニュートラルであるとか、人への投資であるとか、各県共通の関心事があったんですけれども、さらに今の共通の関心というのは、TSMCの進出によって、皆が100年に一度のビッグチャンスととらえているのではないかと、九州全体でこれを、自分達の発展に繋げようという気持ちが強いので、シリコンアイランド九州の復活につながっていくような形で私も知事会の会長としては進めていくべきだと思います。
それが一番納得が得られ、共有化できるんじゃないかと思います。
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質疑応答
令和4年(2022年)くまモン利用商品売上高について
Q
くまモン関連商品の売上げのことでお尋ねしたいんですが。近年過去5年ぐらい見ると、1,600億円前後で年間の売上高は推移しているんですが、2010年代は、倍に伸びたり、2、3割伸びたりで、結構伸びが旺盛だったかなと。
この頃と比べると伸びが鈍化しているように見えるんですが、知事この辺どういうふうに受け止めていらっしゃるか教えてください。
蒲島知事
やはりマーケットが広がっていくと、小さなマーケットの時よりも伸びはやはり鈍化していきますよね。でもその割にはよくここまで伸びたと私は感じました。
特にコロナ期にあっては、ちょっとここから見ると落ちたかなと。でも私自身が見て、今回のデータを2、3日前にいただきましたけれども、この難しい時期に、よくぞここまで頑張ってくれたなと。
特にアジアを我々は展開先として決めたし、それからアジアに向けて海外ではライセンス料を取るということで、すごく伸び方が大きかったですよね、最初は。でもアジアがコロナで全く交流がなくなってきたと。その分を日本でこれだけ稼いだというのが今回の結果ですよね。
くまモングループも必死でマーケットというか、さまざまなデジタル化も含めながら進めて、くまモンも頑張ってくれたと。私は褒めてあげたいなと思います。この難しい時期にここまで伸びてくれたなと、よくぞ。でもまださらに伸ばしていきたいと考えております。海外がまたオープンになってくれば、特に中国がオープンしてくれれば、クルーズ船も含めて、交流も含めて大きくなると。
皆さんもオープンした旅客ターミナルにいらっしゃったと思いますけれども、ものすごい売り場が広いうえにくまモンの数も多いですよね。100体、200体並べてありましたよね。
だからまた熊本に来る人が増えれば、これも上がっていくんじゃないかと思いますし、それからもう一つは営業部長の、特定の関心のある会社と一緒に組んで、くまモン関連商品を売り出す。例えばキリンビバレッジとか。
そういうふうな案件、営業部長案件が今年増えましたけれども、これをまた増やしていくということも一つ、これを高めていくんじゃないかと思います。
Q
2022年の売上高の国内では増加した一方で、海外では半分ぐらいに減っているんですよ。この海外が減少しているところはどのように分析されているか教えてください。
蒲島知事
コロナです。
Q
新型コロナの影響。
蒲島知事
影響です。はい。特に中国となかなか交流できなくなりましたよね。事務方から、ひと言。
【担当課】
くまモングループでございます。今、知事がおっしゃられたように、特にやはりコロナの影響なんですが、今回中国でのロックダウンがかなり大きく影響しています。
海外での売り上げもやはり中国が高かったものですから、中国でのロックダウンの影響は非常に大きかったというふうに分析しています。
質疑応答
旅行助成事業(くまもと再発見の旅)の不適切運用について
Q
案件以外なんですが、先月の9日の会見の時に新型コロナウイルスの旅行割引事業、くまもと再発見の旅に関して取り上げられていると思うんですけれども、13社に全額返還を求めて翌週に公表するというふうにおっしゃっているんですが、状況を教えてもらってもよろしいでしょうか。
蒲島知事
じゃちょっと担当者の方から。すみません。
【担当課】
観光振興課でございます。今ご質問があった件については、県の方で調査を行っておりまして、事実確認の中で新たな発言等があって、相互に確認をとる必要が生じて、その事実確認等について時間を要しており、大変遅くはなっておりますけれども、できるだけ早く取りまとめて公表させていただきたいと思っております、以上です。
Q
新たな発言というのはどういう内容でしょうか。
【担当課】
それも含めて、近くそういった発表を行いたいというふうに思っておりますので、そのなかで発表させていただきたいと思っております。
Q
年度内に発表されるということでよろしいでしょうか。
【担当課】
年度内に発表できるように鋭意取り組んでおります。
Q
13社分すべてやっていく。
【担当課】
何社かというのはまだ表には出していないというふうに思っているんですけれども、何社というのも含めて発表させていただきたいと思っております。
質疑応答
九州地方知事会長への就任について・その2
Q
九州地方知事会の件ですけれども、改めて知事会長をなぜ引き受けたかという点と、広瀬現会長の功績についてどのように感じておられますか。
蒲島知事
まず広瀬知事の功績は、九州をひとつにまとめていただいたことがとても大きいと思います。
それから九州知事会では、様々なことを知事会長を中心とする九州知事会を開いて、そして経済界の方々も含めて広くやってこられたと。
そういう意味では広域的に効果的な運営、これは九州知事会みたいに地域全体がうまくやるということと、そうではなく自分達のことが一番だというところもありますけれども、そういう意味では、広瀬知事は知的で辛抱強く、様々な利己的な県の利益というよりも、九州全体の利益のために献身的に働かれたということがとても大きいんじゃないかなと思います。
それから一つ、私が広瀬知事と一緒に行動してすごいなと思ったのは、例えば中九州横断道路は両県ですよね。そうすると広瀬知事と霞が関、特に国土交通省、あるいは財務省なんかに、経済産業省もですけれども、要望に行くと、特別に尊敬されていらっしゃるんです。
素晴らしい事務次官として仕事をされてきたので、それを霞が関の皆が知っていて、そしてリスペクトのもとで対応してくれたと。
そういう人格的なことも、九州全体にとってはとても大きかったと私は思っています。
そういう意味で素晴らしい方が、それも長い間知事会長をやってくださったから、九州の団結と繁栄に結び付いたんじゃないかなと、このように思って感謝を申し上げた次第です。
Q
それと今回引き受けられた理由を教えてください。
蒲島知事
大体、一番長くやった人が九州知事会の会長になるという、そういう慣例といいますか、それがあって、それから広瀬知事からどうしてもというお話があったので引き受けさせていただきました。
最終的には互選という形で、九州知事会の知事の方の互選によって選ばれたということで、引き受けさせていただいたということです。
質疑応答
WBCでの村上選手の活躍について
Q
現在進行形ですけれども、WBCでの村上選手の活躍、どのように見てらっしゃいますか。
蒲島知事
私は、昨日はもうずっと野球を見ていました。そして今日もここに来る寸前まで見ていましたけれども、何か優勝しそうですよね。
昨日は、私は途中で負けるんじゃないかと思いましたけれども、村上選手と侍ジャパン、そしてとりわけ村上選手のサヨナラタイムリーが最高に感動しました。
今日もホームランを打っていますから、もしこれでアメリカに勝てば、もう勝って優勝したんじゃないかな、私が出てくる時には3対1で勝っていましたし、そういうことで優勝することを祈りながら、そして村上選手、大谷選手、それから侍ジャパンのそれぞれの方が自分たちの素晴らしい仕事を見せてくださって、とても日本国民として感動を受けました。そして最後は熊本県民も、日本国民も皆が、村神様が良い働きをして、もう既にしていますけれども、優勝することを願っています。
質疑応答
五木村振興について
Q
先日副知事の方が定例会で発表された五木村の振興計画について、お伺いしたいんですけれども、知事がこれまで村に足を運んで関係者の方々と協議を進めてこられたと思うんですが、総額20年間で100億円という金額、そのことについてと知事のお考えをお聞かせください。
蒲島知事
五木村の方々はこの川辺川ダム問題で長い間翻弄されてきたと思っておられます。我々もそういうことでは、償いをしなきゃいけないなと思っています。それで何よりも五木村の方々が自分たちの治水というよりも、下流域の治水について様々なご苦労を引き受けてくださったと。そういうお礼とそれからこれまで翻弄したお詫び、それを込めながら皆で素晴らしい振興計画を作っていきたいなと思っています。
その金額については我々できることを、五木村の方々に感謝を申し上げたいと思いますし、それから下流域の方々も皆さんご存じのように、各市町村の方々が是非五木村にちゃんと対応してほしいというふうな要請も何度もいただきましたし、県議会でも条例を作ってくださったと。それに応えるということがとても大事だというふうに思っています。
ただ今日、会議が開かれるということですので、まだ会議は終わってないんですよね。
【担当課】
はい、今日午後から復旧・復興本部会議がございますので、五木村の状況につきましてはそちらの方でご報告させていただきます。よろしくお願いいたします。
Q
もう一点。その20年間で100億ということなんですけれども、今1000人程度の五木村はこのままいくと20年後には500人程度の人口になると思うんですが、そこに100億円という税金を使うということは知事としては妥当だというふうにお考えでしょうか。
蒲島知事
それを通して人口が減らないように発展する、それをみんなで考えようというのが今の状況であります。そういう意味では、そうならないようにするために努力する、そのパワーになるということにさせていただきたい。
質疑応答
水俣病問題について
Q
発表項目にはないんですけれども、水俣病の関連で一つお伺いしたいです。
チッソの責任を認める熊本地裁の判決から20日で50年が経ちました。一つの節目だと思うんですけれども、患者の認定申請は今も続いており、一方で国の健康調査は進んでいない現状もあります。患者の高齢化も進んでおりますが、今の現状について地元の知事としてどのようにお考えでしょうか。
蒲島知事
私は元々この水俣病が一番政治的に重要な事件だと思って、熊本県知事選挙に出て、知事になりました。そういう意味では水俣病にしっかりと対応していかなきゃいけないというのは、私の知事としての一番の大きな役割だと感じてやってきました。
そして自分のときにできたのが特措法ですけれども、特措法に健康調査は国がやると、そしてそれを県が支援していくという、そういう形で特措法の中に書かれています。それを国の方も県の方もしっかりとやっていかなきゃいけないというふうに思います。
もう一つは特措法だけではなくて、大事だったのは、胎児性の患者の方々がとてもご苦労されているということを、私も何度も訪ねていって分かっていましたので、その方々にどのような形で対応していくか。国と県も、それをしっかりと寄り添って考えるというのもやってきたと思います。もう一つは、やはり申請が今何百ですか。今の段階では。
【担当課】
水俣病審査課でございます。2月末時点で、375件となっております。
蒲島知事
はい、この申請がある限り、必ず最高裁の判断に沿って、そして申請者に寄り添ってやっていくということを、申請がある限りやっていきたいと、このように思っています。
Q
健康調査の方なんですけれども、国が手法を開発するといっているものの、なかなか進んでいない現状があると思います。
説明会も昨年末にあって、結構患者の方もなかなか進まない現状にイライラというか、なかなか思うところがあると思うんですけれども、その現状については県としてはどうお考えでしょうか。
蒲島知事
国としてはずっと動きが少なかったということは感じてましたけれども、最近になって、手法は開発できたんじゃないかというふうなことを国の方からは言われています。
いつそれを実行に移されるかというのは、ちょっと私もこれは国の意向次第だと思いますけれども、今は環境省の方はもうやると言っていますよね。ちょっとそこのところを。
【担当課】
担当の水俣病保健課でございます。今、知事が申し上げましたとおり、環境省の方で、来年度以降、有識者による会議が開かれるというふうに聞いておりますので、その進捗をしっかりと注視して参りたいと考えております。以上でございます。
質疑応答
統一地方選挙について
Q
統一地方選についてです。県議選もあると思うんですけれども、今、現時点で無投票の選挙区が8つほどあると思うんですけれども、この現状についてはどのようにお考えでしょうか。
蒲島知事
私は選挙というのは無投票があってはならないという、選挙の専門家としては思いますが、でもどうしてもやはり候補者が出てこないと、候補者を強制的に出馬させることはとても難しいことです。選挙に関心を持つ人が沢山若いうちから出てくるというということを望んでいます。それがないと民主主義がうまくいかないという感じで、私自身は政治学を教えてきましたけれども、なかなかそのモチベーションをもてるところまで多くの人がきていないというのが、無投票がある理由かなというふうに思います。
私は、知事選に出る時に、激しく反対されましたけれども、多分激しく反対されている方が多いのかもしれませんね。
それでも今は出て県民のために仕事することがとても幸福だなと思っております。そういう例を皆さんに示しながら、立候補しましょうということを、私の場合は参加しましょうという言い方ですけれども、そういうふうな形で、これからも進んでいきたいなと思います。
【担当課】
最後、質問ございますでしょうか。幹事社さんよろしいですか。
(幹事社)
はい。
【担当課】
では、以上をもちまして、今年度最後の定例会見を終了させていただきます。どうもありがとうございました。