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令和5年(2023年)2月9日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:令和5年(2023年)2月9日(木曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目・コメント
質疑応答
- 熊本と台北を結ぶチャーター便の運航について
- 新型コロナウイルス感染症対策について
- 都市高速道路について
- トルコ南東部で発生した地震について
- 半導体関連企業の集積に伴う県の対応について・その1
- 半導体関連企業の集積に伴う県の対応について・その2
- 旅行助成事業(くまもと再発見の旅)の不適切運用について
- 半導体関連企業の集積に伴う県の対応について・その3
- 性的少数者に対する差別発言について・その1
- 性的少数者に対する差別発言について・その2
コメント
トルコ南部で発生した地震について
蒲島知事
最初に、トルコで発生した地震についてです。
2月6日にトルコ南東部で発生しました地震で犠牲となられた方々に対し、深い哀悼の意を表するとともに、被害に遭われたすべての方々に対して、心からお見舞いを申し上げます。
まずは一刻も早く人命救助が行われ、一人でも多くの命が救われることを切に願います。
トルコの皆様には、熊本地震や令和2年7月豪雨の際、励ましの言葉と義援金を届けていただくなど、傷ついた熊本を大変勇気づけていただきました。
県としては、お見舞いのメッセージと災害見舞金をトルコ大使館へお送りいたします。
また、県庁本館1階総合案内と、各広域本部・地域振興局に、くまモンのイラストを貼った募金箱を設置しています。本日12時30分から私がくまモンとともに、県庁本館1階で募金活動を行ない、県民の皆様に支援を呼び掛けて参ります。
発表項目
『ソラチル クマモト プロモーション』 始動
蒲島知事
次の発表です。
いよいよ3月23日に、阿蘇くまもと空港の新旅客ターミナルビルがオープンします。
熊本地震からの創造的復興のシンボルであるターミナルビルの完成に合わせ、県内外の皆様に、創造的復興が進む熊本の姿を伝えたいと思っています。
そのような想いから、熊本の宝である熊本城、阿蘇などを背景に「熊本の空」が織りなす絶景を切り取った新たなプロモーション活動を開始します。
新しいプロモーションの名称は、「ソラチルクマモトプロモーション」です。
「チル」は英語に由来する表現で、「落ち着く」または「のんびりする」など、心身のリラックスした状態を表す言葉です。
熊本の美しい「ソラ」の景色を見て癒しを感じたり、新しい一歩を踏み出してほしいという思いを込めています。
WEB上での特設サイトの開設やテレビCM、新聞、機内誌での広告など、県内外等に向けた様々なプロモーションを展開します。
早速、本日から特設サイトを公開しておりますので、多くの皆様にご覧いただきたいと思います。
その他、熊本の空を間近に感じていただける体験型イベントの開催や、東京・大阪の駅構内の大型サイネージを利用した広告も予定しています。詳細は随時お知らせしたいと思いますので、ぜひお楽しみください。
なお、新旅客ターミナルビルの開業日には、「熊本-台北」チャーター便が就航します。2月7日から一般販売を開始しており、昨日までの2日間で定員の約半数にあたる80席の予約があったと伺っています。新たに生まれ変わる阿蘇くまもと空港の記念すべきチャーター便です。多くの県民の皆様にご利用いただきたいと思っています。
発表項目
くまモンの活動について
蒲島知事
次はくまモンの活動についてです。くまモン、入っておいで。
本日は、くまモンの活動について2点お知らせします。
1点目は、街歩きツアー「くまモンの歩き方」についてです。
この度、otomo株式会社様、全国旅行業協会熊本県支部様とコラボし、くまモンをテーマにした街歩きツアー「くまモンの歩き方」がスタートします。
これは日本語だけでなく、英語や中国語、韓国語にも対応できるガイドと一緒に、街歩きをしながら、熊本やくまモンのことを楽しく学べるプライベートツアーです。国内はもとより台湾を始めとした、海外からの交流人口の増加にもつながることを期待しています。
2点目は、くまモンのファンコミュニティ設立についてです。
来月、くまモン初となるファンコミュニティ「くまモンFANS」を設立いたします。この「くまモンFANS」は、くまモンを支えてくださる皆様との交流を深め、くまモンが100年後も愛されるキャラクターとして成長するための、新たなコミュニティの場となるものです。
3月11日のくまモン誕生祭では、初めてのファンミーティングとなる「くまモンFANサミット」も開催します。多くの方々に「くまモンFANS」にご入会いただき、くまモンや皆様同士の関係を深めながら、熊本をもっと楽しんでいただきたいと思います。
くまモン、ついにファンコミュニティができるね。意気込みをどうぞ。
【くまモン隊】
「みなさんがドキドキわくわくまーな気持ちになるコミュニティにするモン☆
エイエイモーン!」
蒲島知事
はい、ありがとう。皆様、くまモンへの応援をよろしくお願いします。
発表項目
令和4年度の熊本県DXの取組みについて
蒲島知事
最後に、令和4年度の熊本県DXの取り組みについてです。
県では、「くまもとDXグランドデザイン」に基づき、デジタル戦略局を中心に様々な施策に取り組んでいます。
昨年6月に産学行政による共創の場として、「くまもとDX推進コンソーシアム」を設立し、県内外から多様な業種338社に参加いただいています。DX関連イベントにも多数の方々に参加いただくなど、DX推進の機運の高まりを感じています。
また、行政分野でも、各種行政手続きのオンライン化や行政データのオープン化の取り組みなどが進んでいます。
県では、昨年7月からDXに関する優良事例の創出を目的に、3件の実証事業を進めて参りました。医療・健康分野や鳥獣被害対策、農地管理の分野において、AIなどのICT技術を活用した、いずれも先進的な実証事業です。この事業成果等を広く皆様にお知らせするため、現地説明会を2月13日と16日に実施します。この機会に、本県のDXの取り組みをより深く知っていただければと思います。
今後の展開として、コンソーシアム会員の交流サイトを開設し、企業支援による新しいビジネスの創出にもつなげていきたいと考えています。また、官民の取り組みを更に加速させるため、データ連携基盤の構築も進めて参ります。
さらに専門人材の派遣や、人材育成などによる市町村支援も強化いたします。今後も県のDX推進に向けた取り組みにご注目ください。
私からは以上です。
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質疑応答
熊本と台北を結ぶチャーター便の運航について
(幹事社)
まず、熊本空港についてお伺いしますが、開業日に向けて台北線のチャーター便の販売も始まって、半数近くが今、予約が埋まったということなんですけれども、一方で県が目指す定期便の就航に向けては、この今回のチャーター便の成功もですけれども、その後もチャーター便等積み重ねていくということも必要だと思いますが、その辺の次の予定、見通しといいますか、その辺りはどうですか。
蒲島知事
まず、このチャーター便が成功することがとても大事です。
ぜひこれを定期便化したいなと思いますし、2日間で半分が埋まったというのは、熊本の方も台北に行こうかなという、そういう気持ちになっていらっしゃる。
実はチャイナエアラインと話したときも、向こうのトップのほうから、ぜひ熊本からも来てほしいと、そうすることによって相互利用が高まるので、そういうことを、私は熊本に帰って、ぜひ熊本の方も利用してほしいと。
今回、2日間で半分が埋まったということですので、そのような形でこのチャーター便が成功することで、やはり定期便化しようとなる。台北便が成功して、また高雄便もやろうということになる。そういうことがとても良い方向性かなと思って、そういう形でこれからも進めていきたいなと思っています。
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質疑応答
新型コロナウイルス感染症対策について
(幹事社)
ちょっと話は変わるんですけれども、コロナ関連でお尋ねします。
昨日、厚生労働省の専門家組織が、卒業式について、マスクなしでも参加することを容認するという見解を示しました。
一方でその専門家のなかでも慎重な意見等もあって、マスク着用色々難しいところもあると思いますが、まずこの卒業式のマスク着用について知事はどのようにお考えでしょうか。
蒲島知事
これは強制はしないというのが多分、多くの人の考えだと思います。今回のマスクの着用というのは、一つは自分が感染させないという、その気持ちの表れでもあるし、またすることによって(自分も)感染しないと、日本人がずっと持ってきた文化の一つじゃないかなと思います。
強制はしないけれども、やはりうつさないという気持ちの表れのマスクであり、マスクをする、しないを強制といいますか、そういう形ではやらなくてもよいのではないか。自然的な表れとして、例えば卒業式、個人の判断に任せてもいいんじゃないかなと思います。
確かに難しい問題ですけれども、学校としては皆一斉にやりたいということもあると思いますけれども、有効性は専門家の方も感じておられますので、やはりこれは学校の判断、個人の判断、その中で適切に行われるというのではないかなと思います。
この記者会見でもマスクどうしようかなと思いましたけれども、やはりマスクをしてこういった形で皆様とお話しすることで、私自身も人にうつさないという、そういう気持ちになりますので、今日はマスクをさせていただきました。
ただこれがどんどん感染が低下していって収束していけばそれに合わせて行動が変わることも当然だと思います。
(幹事社)
今後5類への引き下げ、5月に引き下げると思いますけれども、マスク着用についてなにか県として、こういった場面ではつけてほしいとかそういった指針というかそういったものを示すようなお考えはありますか。
蒲島知事
県として今その指針というのは言っていません。5類への変更にあたって課題があるから、それに対して対応するということは今考えてはいます。
例えば一定の医療費の公費支援を期限を区切って継続するとしていますけれど、どの程度の支援をするか、どのくらいの期間について継続するのかというその部分も課題の一つだと思っていますので、国の検討状況を注視しながら必要な対策をとっていきたいと思います。
もう一つ課題と思っているのは、幅広い医療機関で受診や入院ができるような体制を目指すとしていますけれども、医療機関はどの程度広げて、そのためにどのような対策を講じるのかということもやはり国の政策、または国の検討状況を注視しながら県としても必要な方向性でやりたいなと思っています。
そういう意味ではやっぱりどうしても国の方針が示されないと具体的な対応を県としてこうしたいと、こういうふうに決めたとなかなか言いにくいところがあるんじゃないかなと思います。たぶんマスクもそういうことだと思いますけれどね。こっちについての、コロナの担当者は、私が言い残したところで何かあるかしらね。
【担当課】
健康危機管理課でございます。1月27日に、特段の事情がなければ5類に見直すという方針が示されました。先ほど知事の話にありましたとおり具体的な、例えば医療体制の話であったり、あるいは医療費の問題であったり、そういったものについては3月の上旬ごろに示すというふうなことをお聞きしております。我々の方としてもその方針を踏まえながら対応を検討して参りたいというふうに思っております。
またマスク着用についても国の方でこういう場面は推奨するとか、そういった事例が示されるというようなことも期待しているところでございます。以上です。
(幹事社)
関連なんですけれども、このタイミングでの5類への引き下げについては歓迎する声、慎重な声それぞれありますけれども知事としてはどういうふうにお考えでしょうか。
蒲島知事
最大確保病床使用率が30%を超えるため、明日発表の県リスクレベルもレベル2を維持する方向です。それで今後も状況を注視しながら専門家の意見なども聞いて総合的に判断して参りたいと思います。
ただ、今、今日このレベルで何で引き下げないのかということに関しては、病床使用率の30%を超えているということで維持したいというふうに思っています。
(幹事社)
分類5類への引き下げについてはどういうふうにお考えですか。
蒲島知事
先ほども言いましたように5類に変更することは社会経済活動の正常化に向けて私は新たなステージに進んだんじゃないかなと思っています。国は移行後の医療費の公費支援や医療提供体制などについて具体的な内容については先程担当者が言ったように3月上旬に示す方針だということです。
移行にあたっては県でも大きな混乱が生じないように必要な措置については国の方向を注視したり、また全国知事会などを通じて要望しながらしっかりと準備を進めていきたいとこのように思っています。そういう意味では引き下げについては全体的には新たなステージに進んだということで肯定的には見ています。
質疑応答
都市高速道路について
(幹事社)
来年度予算について少し伺いたいんですが、さっきの方針として都市高速道路をどのように取り組まれるのか教えてください。
蒲島知事
都市高速道路については既に具体的に発表も終わりましたし、そして積極的というかな、具体的にこれから予算では示せるというふうには思います。正式な予算については誰かもう発表していますか。
【担当課】
道路整備課でございます。今回予算につきましては1億5,200万円を計上させていただいているところでございます。以上でございます。
蒲島知事
それは都市高速についての予算ですね。今の額は。
【担当課】
失礼しました。明日の夕方の放送からというのが解禁設定でございますけれども、都市高速といいますか、熊本都市圏の高規格道路のルートの検討ですとか、住民の皆様のとの合意に向けた取り組みを進めるための予算として計上させていただいております。以上でございます。
【担当課】
解禁は明日夕方ということですのでよろしくお願いいたします。
(幹事社)
解禁についても承知はしておりますが、話題にもなっていますし県民の関心事でもあると思いますので知事の大きな方針として伺いたいんですけれども、都市高速道路をどういうふうに進めていくべきか。
もしくは空港アクセス鉄道の整備の取り組み、課題もあると思います。その辺の整合性といいますか、大きな意味での熊本都市圏の交通対策について知事のお考えを改めて伺えないでしょうか。
蒲島知事
都市高速道路とそれから新たなTSMC、あるいは半導体産業の集積、そして新たな空港の運営、そこが大体繋がっているんですよね。だから一緒にやらないと多分大きな問題の渋滞問題はなかなか解決しないのかなと。
ただ時期的にいうと、一つは都市高速はそんな早く完成できないと。それに比べるとアクセス鉄道の方はもう少しスピード感があるのかなと。
それから半導体産業が集積するところと中九州横断道路と繋げるとか、色んな予算の制約もありますけれども、色んな状況を考えなきゃいけないので、今、連絡道路についてはやはり国の協力がとても必要なので、熊本市と連携してルートや構造、これは有料道路かどうか、そういう様々な観点から検討を深めている段階といったほうがいいと思います。
ただ、さっきの予算というのは、その検討の段階で必要な予算だと思いますけれども、まだ発表はしていないんですよね。すみません。この段階ではさっきの額は、検討を深めるための予算ですか。まだ。
【担当課】
予算につきましては、内容はご説明はさせていただいておりますけれども、ただ、明日夕方からの解禁ということでお示しをさせていただいているところでございます。
蒲島知事
ただこの都市計画道路は、私が知事になってよりスピード感があるのかなと、このように思っています。
必要性が、皆さんが考えられ、そして県も市も積極的に考え、国の方の協力を得ていきたいなと。そのような形でより積極性が高まったということが、それが予算として出てきたということです。
(幹事社)
幹事社からは以上です。各社さん、お願いします。
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質疑応答
トルコ南東部で発生した地震について
Q
最初にご説明いただいたトルコの支援について伺いたいんですけれども、義援金なんですが、金額は決まっていますでしょうか。
蒲島知事
金額は、もう金額は決めましたかね。ただこれは、まずお見舞いのメッセージと、何か起きたとき、災害が起きたときに見舞金という形で決まった金額があるんですけれども、私どもはそうじゃなくて自ら募金活動をして、より多くの支援をしたいなと思っていますので、その額がもう決定された額というふうに思ってもらったら困るんですよね。
最終的にはこれからやっていきたい、募金を今日から始めますけれども、必死で私もしますし、それからくまモンも頑張ってくれると思いますけれども、そういう形でやっていきたいと思います。
【担当課】
ちょっと補足を、観光交流政策課でございます。まず県の災害見舞金でございますけれども、こちらの方は基準がございまして、50万円ということで今、予定をしております。それと募金につきましては、これからでございますので、額はその結果ということになります。以上でございます。
蒲島知事
何が言いたかったかというと、その50万円で終わりですということはないということです。でもそういうふうに思われがちですよね。
県からの募金は50万、我々はそれ以上になるように今一生懸命に募金の体制をつくっているところです。
質疑応答
半導体関連企業の集積に伴う県の対応について・その1
Q
次に今日の発表とちょっと違うテーマなんですけれども、半導体企業の関連事業の集積について何点か伺いたいと思います。
まず地下水が、企業が多く来ると使用量も増える可能性があると思うんですけれども、この地下水というテーマについて、知事として今後どのように取り組まれるか、思いを教えていただけますか。
蒲島知事
一つは地下水の湛水をこれからより一層図っていくと。
例えば、農家の人と水田の湛水、それからため池の湛水、そういう形で地下水が今までよりも増える形でやっていきたいなと思っています。
そしてまだまだどんどん増えてくるという前提でいうと、今度、竜門ダムの水を利用してそれを使ってもらうと。
というのは、世界中、地下水だけでやっている半導体の工場はないと思いますので、竜門ダムの水、十分にあるし、それから半導体が集積するであろう、その所に近い所に農業用の用水路があるので、その場合、農家の方々とも話し、それから政府の方とも調整して、それがどのような形で提供できるか、いつ提供できるか、そういうことを早い時期に検討しなければいけないということで、今、竜門ダムについては考えているところです。
Q
ありがとうございます。今、具体的な内容を教えていただいたんですけれども、全体的な思いとして、例えば今後不足してしまうんじゃないかとか、地下水のバランスが崩れてしまうんじゃないかという懸念があるとすれば、そうならないようにこうしていきたいとか、県としての取り組みを。
蒲島知事
それはとても大事なことで、例えば、地域的に集中してしまうと、そこの地下水が沢山使われますよね。
だから対案がそういう意味で全県的なバランスをどこに持っていくかと、そういうことも含めながら、もちろんこれを決められるのは企業の方でありますので、強制はできませんけれども、そういう話し合いを深めながらバランスよく湛水して地下水の量を減らさないようにすること、もう一つは企業の方もそれを何度も使う。捨てないで、それが今、全世界的な傾向だと思いますけれども、何度も何度も使ってもらうと。
そして使った分の80%、90%はまた返してもらうと。そういうふうな形で経済の活性化と地下水、あるいは水、川の水も含めて、それをこれからマクロ的、総合的、それを考えることが必要だと私は思っています。
Q
ありがとうございます。最後に同じテーマかもしれないんですが、今度、人材育成について県としてどのように取り組まれるか、教えていただけますか。
蒲島知事
人材育成については、とりわけ300人の(駐在員の)方が台湾からいらっしゃる予定ですが、お子さんたちの教育をとても真剣に考えておられます。
そういう意味ではインターナショナルスクールに入りたいという、子供を入れたいという方がとても多いというふうに聞いています。
だから、そういうインターナショナルスクールへの対応と、それから公立の小中高、また私立の小中高も、私は台湾からのお子さんを受け入れた方が、そういう熊本の学校にとってもとても国際性を養成する上で良いんじゃないかなと思っています。
今、専門の部局を作って、まずは台湾からの要望を聞き、そして日本、熊本における学校の存在、そのバランス、方向性、それを考えているところです。今日は部局の担当はいますか。それをちょっとすみません、具体的にはどこまでいっているかちょっとお願いします。
【担当課】
企業立地課でございます。人材育成につきましては推進本部会のもとに設置しました部会のほうでも取り組みを進めております。県の取り組みといたしましては、県立技術短期大学校に半導体に関する新学科を設置することで準備を進めております。
また、国とも連携しまして、熊本にある高専と長崎の高専で半導体のコースを設けて人材を育成するように進めております。また、長い目で見ました時に、先ほど知事が申し上げましたとおり、県内のインターナショナルスクールでも、失礼しました、これはお子さんの教育なんですけれども、人材育成としましては高専、あるいは熊本大学にも新学部の設置、そういったのは取り組みが進んでおりますので、県の取り組み、あるいは県内の学校での取り組み、連携しながら進めて参りたいというふうに考えております。
蒲島知事
私は大学で教えていた経験がありますので、今回の熊本大学の素早い対応というのは今まで見られなかったんじゃないかなと思います。
わずか1年で半導体の学部を作るというのは、日本の大学では考えられないくらいのスピード感です。それができたのはやっぱり小川学長のリーダーシップと、それからそれを支える国策としてのTSMCの進出だったと思います。それを支えるために文部科学省が想像を絶する早さで対応してくれた。ただそれだけじゃ足りないと私ども分かっていますので、高専の方も9つの高専が九州全体でありますけれども、この9つの高専が皆半導体の学部を作ると、そういう意味では、この段階で既にそれが進んでいるということがやはりスピード感をもってやってくださっているなと思います。
熊本県でも我々が持っている熊本の技術短大がありますので、それを熊本大学とこれまで連携していなかったんですけれども、その技術短大に行けば、そこを卒業したら熊本大学に進学できるようなそういう体制を今、特区で作っています。
それだけでなくて、熊本大学で、大学に行けば、例えば技術系、とりわけ半導体の博士コース、あるいは修士コースに行けば奨学金を150万から200万の奨学金、年額ですけれども、これを県と大学で用意すると。これなんかも安心して大学に行ける。そういうふうなシステムを作っていると。そういう意味で、真剣に人材教育を、大学も県も国も考えている段階であって、また、資金も用意することができたので、とにかくまだ更に頑張っていきたいなと、この営業が始まるときまでにですね。
質疑応答
半導体関連企業の集積に伴う県の対応について・その2
Q
今の関連で、用地不足についても報道などで言われていると思うんですけれども、住宅とか台湾や日本中からやってくるオフィスの不足について、どのように対応されるお考えでしょうか。
蒲島知事
既に菊陽、大津、合志あたりでは住宅用地、工場用地、様々な意味で土地が足りなくなっているのは分かっています。
ただ、優良農地もありますので、そのベストバランスを、今県庁内で全ての部局が入って、農林水産部も入って、どうしたらいいかということで、今検討しているところです。
ただ、必ずしも例えば菊陽周辺あるいは大津周辺また合志市周辺だけに限らず、もう少し広く見たほうが良いんじゃないかと思います。
各市町村がそういう、うちはこういうふうな形で土地があるとか、そういうことがあって、ただそのためには許可が必要ですから、県も一緒になって法律的なことを考えながらやっていくと、そういうことも考えながらやっていきたいなと思っています。
これだけの土地があるので、ベストバランスを考えれば十分な土地があると思います。けれども、それをどうやって確保していくかはとても難しいし、やはり合意形成が必要だと思います。
私が今回、台湾に行って、TSMCの本社に行ってわかりましたけれども、今回のTSMCや半導体の集積を見てみると、土地を提供するという、ミクロなものではなくて、まちを提供する、まちをつくる、それによって、そういう考え方が必要じゃないかなというふうに私は思いますので、それも含めながら今度都市計画を含めながら考えていくべきことだと思いますので、いずれそういう方向にも提案できたらいいなと思っています。
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質疑応答
旅行助成事業(くまもと再発見の旅)の不適切運用について
Q
今朝の熊日の朝刊でも、県の旅行助成事業のくまもと再発見の旅で、業者による不適切な助成金の受給というのが阪急交通社に続いて今回、県が指摘していると思うんですけれども、この件に関して知事の所感をお聞かせください。
蒲島知事
私も担当課から聞きましたのでそれについては、今鋭意精査をしていると、来週を目途にとりまとめ結果を発表するよう私のほうも指示しましたので、そういう意味ではこれについては担当課のほうが来ていると思いますけれどもお願いします。
【担当課】
観光振興課でございます。先月、熊日さんが掲載された阪急交通社の不適切な運用、これが明らかになったことを受けまして県でも再発見の旅に登録されている旅行会社101社に対して、2月3日までを期限として不適切な運用にあたる商品がないかどうか調査を行っております。
あわせて事業の事務局を担っているJTBにも、これまでの商品を全てチェックさせています。現時点で13社の商品に該当する可能性があることを確認しておりまして、現在一つ一つの商品について私どもと該当している会社で確認を行っている最中でございます。
今、知事からも申しましたように知事からは来週を目途に調査結果を公表するように指示を受けておりますので、鋭意とりまとめを行っております。
Q
ありがとうございます。この不適切な運用に対する知事の思いはどうでしょうか。
蒲島知事
これは我々もそれから国のほうも観光業界がとても苦しんでいるということから始まった事業でありますので、このような形で不適切な運用が行われたことは残念だと思っています。
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質疑応答
半導体関連企業の集積に伴う県の対応について・その3
Q
TSMC関連でも、先程から水の量の話が出ているんですけれども、当然水質、排水とか色々あると思うんですけれども、当然基準は守るんでしょうけれども、熊本の安心でおいしい水、あまり消毒もしていないと聞いているんですけれども、そういう水質は守られるんでしょうか。
蒲島知事
当然、水質を守らなきゃいけないと。量もそうですけれども、そういう意味で、私は水質はとても大事なことだと思います。これから水質の検査もこれから高める、量も水質も担当の部でしっかりと調査するというふうに聞いています。
【担当課】
環境保全課でございます。JASMさんの方とは、排水に関しては去年の6月ぐらいから事前の打ち合わせとかもやっておりまして、ただいま水質汚濁防止法とか地下水保全条例とか、法・条例に則った届出、適正な遵守に向けて、事前の協議を行なっているところでございます。基本的には、排水のほうは下水道に流すということで聞いております。以上でございます。
質疑応答
性的少数者に対する差別発言について・その1
Q
今日の発表とは関係ないんですけれども、同性婚について伺います。先日、首相秘書官が性的少数者・同性婚を巡って、差別的発言をして更迭されました。知事は同性婚についてどうお考えでしょうか。
蒲島知事
個人の自由に、私がこうだと言うことは、私は申したくありませんけれども、今そういう方向で、個人の思い、それを尊重するほうに、私はいつも考えています。
Q
では同性婚を認めるべきだというお考えでしょうか。
蒲島知事
それは個人の自由を強制しないということが大事だと思いますので、認めるということと同じことではないですかね。
質疑応答
性的少数者に対する差別発言について・その2
Q
今の質問に関連なんですけれども、首相秘書官という立場でオフレコの場であったとはいえ、ああいった発言をしたことについて知事はどのようにお考えですか。
蒲島知事
私は、そういうふうな責任ある人が(そのような)行動をとるということをちょっと理解できない、といったほうがいいと思います。いいですか。
Q
じゃ、どうもありがとうございました。
蒲島知事
はい、どうもありがとうございました。