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令和5年(2023年)1月18日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0161876 更新日:2023年1月18日更新

 

 

知事定例記者会見

日時:令和5年(2023年)1月18日(水曜日) 10時00分から 
場所:知事応接室

会見録
 知事定例記者会見の会見録や資料等を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

説明資料(スライド資料) (PDFファイル:3.69MB)

発表項目・コメント

質疑応答

 

コメント

​​新型コロナウイルス感染症対策について

蒲島知事写真蒲島知事
 最初に、新型コロナウイルス感染症対策についてです。
 まず現在の感染状況についてです。本県の新規感染者数は、年明けに過去最多を記録するなど、非常に多い状況でありました。しかし今は減少傾向に推移しています。
 病床使用率については、直近では横ばいで推移していますが、依然として入院医療への負荷が高くなっています。
 また、救急出動件数と救急搬送・困難事案は高い水準で推移しており、厳しい状況が続いています。
 外来医療の状況については、季節性インフルエンザの感染者もじわじわと増えていることもあり、発熱外来を受診される方が非常に多い状況が継続しています。
 現在、新型コロナについては、県リスクレベル「レベル3」となっています。感染者数は減少しつつありますが、依然として、医療への負荷が高い状況です。このため昨年末にお願いした「年末年始の5つの心得」と同様の内容となりますが、これを「医療を守る5つのお願い」として、引き続きご協力いただきたいと思っております。
 1つ目は、基本的な感染防止対策の徹底です。寒い日が続いていますが、定期的に換気を行っていただくようお願いします。また、普段と異なる症状がある場合は、外出などを控えていただくようお願いします。
 2つ目は、ワクチンの接種です。オミクロン株対応の二価ワクチンについては、従来株のみのワクチンを上回る効果が期待されます。希望される方は、是非、接種をお願いいたします。
 3つ目は、救急車や医療機関の適正利用です。救急車は緊急性の高い症状の方の命を守っています。本当に救急車が必要な方のために、適正利用をお願いいたします。また、病気やケガで夜間に救急車を呼ぶべきか迷う場合は、夜間安心医療電話相談や子ども医療電話相談にご相談ください。さらに症状が軽く緊急を要さない場合、平日昼間の診療時間内に受診してくださるようお願いいたします。
 4つ目は、セルフチェックの検討や相談窓口の活用です。重症化するリスクの低い方は、検査キットでのセルフチェックを積極的にご検討ください。また、新型コロナが陽性となられても、軽症であれば陽性者登録を行った上で、自宅療養を行っていただくようお願い申し上げます。そして、自宅療養中に体調が悪化した際は、まずは療養支援センターや夜間相談窓口にご相談ください。
 5つ目は、感染に備えた事前準備です。万一の感染に備え、それぞれのご家庭で検査キットや薬、医療品の準備を行なっていただくようお願いします。なお、解熱剤については、一部の製品が入手しづらい状況になっていると聞いています。ただ、様々な製品が流通していますので、薬剤師や販売店にご相談のうえ、入手できるものを購入してください。
 限られた医療資源のなか、必要な方に適切に医療を提供できる体制を維持していく必要があります。現在、医療などの現場では、昼夜を問わずご尽力いただいております。
 県民の皆様お一人お一人が、「医療を守る5つのお願い」にご協力をお願いいたします。また、職場や学校などにおいても、ご協力を呼び掛けていただくようお願い申し上げます。

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発表項目

​​県内家きん飼養施設への消毒命令(2回目)について

​​​​​​​​​蒲島知事写真​蒲島知事
 次に県内養鶏場等への消毒命令についてです。
 今シーズンの鳥インフルエンザは、現在までに24道県で、60事例が確認され、約一千百万羽が殺処分されています。
 これは令和2年度シーズンを上回る過去最多の発生数であり、発生リスクは極めて高い状況です。
 本県では国の指示を待つことなく、11月2日に、私から家畜伝染病予防法に基づく「消毒命令」を発出しました。この命令に基づき、県内205の養鶏場では、適切な消毒がなされ、その後も緊張感をもって防疫対策に取り組んでいただいています。そのおかげもあり、現在のところ県内での発生は確認されておりません。
 このような中、全国的な発生リスクが高まっているとして、国から各都道府県に対し、防疫対策の強化を行うよう依頼がありました。
 本県でも、養鶏農家の皆様に引き続きウイルス侵入防止に取り組んでいただくため、本日、2回目の消毒命令を発出し、命令期間を4月30日までに延長いたします。
 鳥インフルエンザに対しては、まずウイルスを農場に入れないこと、第2に万が一ウイルスが入ったら迅速、的確に初動を行うこと、第3番目にその初動において空振りを恐れないこと、この3つがとても重要です。
 今回の消毒命令は、一番目の「ウイルスを農場に入れない」ための対策です。
 すでに熊本を除く九州全県で鳥インフルエンザが発生しました。養鶏農家の皆様には再度消石灰を配付しますので、これを活用して、引き続きウイルスの侵入防止に万全を期してください。
 また、市町村・関係団体の皆様も万一に備え、万全の対策をお願いいたします。

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コメント

​​台湾訪問について

蒲島知事写真蒲島知事
 次は台湾訪問についてです。
 1月11日から14日にかけて、台湾経済界とのビジネス交流と、高雄市との友好協定5周年の記念行事への参加を目的に台湾を訪問しました。
 まず、チャイナエアライン本社訪問では当初予定されていた高(こう)社長に加え、急遽、サプライズで謝(しゃ)会長にもご同席いただきました。トップのお二人に訪問団から「熊本-台北」線の新規就航と、その機運醸成のためのチャーター便の運航、「熊本-高雄線」の再開などを要望し、「しっかり検討する」との力強いお言葉をいただきました。
 帰国後に、チャイナエアラインからお返事があり、阿蘇くまもと空港新ターミナルビルが開業する3月23日に、「熊本と台北を結ぶチャーター便の運航」が正式に決定しました。これは今回の訪問の大きな成果であり、大変嬉しく思っております。
 次に、TSMC本社訪問については、JASMの会長でもあるYH・リャオVicePresidentや、ジョナサン・リーVicePresidentと面談し、県の訪問団を心から歓迎していただき、大変感激しました。
 私からはTSMCの進出を最高の環境でお迎えするため、半導体人材の育成、周辺地域の道路やインフラ等の整備、教育環境の整備や住居の確保など、県の関係機関が一丸となって取り組みを進めていることをお話しました。また、本社ではくまモンと一緒にTSMC社員と触れ合うイベントもありました。JASMに赴任予定の社員の方々にエールを送り、熊本県が一丸となって歓迎するとお約束しました。
 そして高雄市との友好協定5周年記念行事では、陳其邁(ちん・きまい)市長と初めて直接お会いし、今後更に交流を深めていくことを確認できました。熊本を訪問したいとのお話もありました。
 また、陳市長から「熊本-高雄線の再開について、高雄市としてもしっかりと協力していきたい」とのお言葉をいただき、大変心強く感じました。今後、高雄市とも連携して、高雄線の再開を目指してまいります。
 この他にも、県産品フェアでトップセールスを行ったり、台湾経済界を招待して県をPRするセミナーやレセプションを開催しました。
 また、経済団体同士の意見交換会など個別の行事も実施され、台湾とのビジネス交流が活発に行われました。
 この訪問を契機として、半導体産業をはじめ、幅広い分野での交流が一層盛んになるよう、経済団体とも協力しながら積極的に取り組んでまいります。

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発表項目

​「ラブくまプロジェクト」の始動について​

蒲島知事写真蒲島知事
 次は「ラブくまプロジェクト」の始動についてです。
 これまで本県では、首都圏在住の熊本に縁のある方々のネットワークとして「熊本コネクションプロジェクト」を立ち上げ、熊本の魅力発信や会員同士の連携強化などを行なってまいりました。
 
 今回、関係人口の更なる拡大を図り、将来的な本県への移住につなげていくため、リニューアルをして、新たなプロジェクトを立ち上げることとしました。
 新プロジェクトの名称は、「ラブくまプロジェクト」です。
 このプロジェクトは誰でも参加することができます。会員の皆様には熊本の旬な情報を定期的にお届けするなど、様々な取り組みを実施していきます。
 早速、本日から登録者に県の特産品が当たるキャンペーンなどを展開してまいります。また、3月に東京と福岡での交流会を予定しており、東京での交流会には私も駆け付ける予定です。そこで多くの「熊本ファン」の皆様とお会いできることを楽しみにしております。
 さらにこのプロジェクトがより多くの方々に浸透していくよう、本県に移住して活動されている漫画家の川崎のぼる先生に、イメージキャラクターを考案していただくことになりました。詳細は改めてお知らせしたいと思います。ぜひ楽しみにしていてください。

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発表項目

​「ハッピーシェアウィークス」を始めます​

蒲島知事写真蒲島知事
 最後の発表です。
 私は、職員に対する今年の年頭訓示において、県庁で育休文化の定着を図ることを発表しました。
 その具体的な取り組みとして、「ハッピーシェアウィークス」を始めます。
 これは子どもが生まれた男性職員に、出生後2月以内に、子育てに関する休暇や休業を、少なくとも合計14日以上取得し、子育てや家事に専念することを強く勧める取り組みです。
 所属長と対象職員との対話などにより、育児や家事をしっかりと行うことの重要性を見つめ直し、計画的に育休等を取得するよう指示いたしました。
 「働きがい」と「働きやすさ」を実感できる職場環境づくりに、しっかりと取り組んでまいります。

 私からは以上です。

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質疑応答

​​熊本と台北を結ぶチャーター便の運航について・その1

(幹事社)
 チャイナエアラインの熊本-台北線のチャーター便の運航という発表がありました。これはまず1往復から始めるということですがもう少し概要を教えてください。

蒲島知事
 これは3月23日、新しいターミナルビルが完成し、開業する予定の日ですけれども、それに合わせてチャーター便を飛ばしたいと。まずチャーター便を飛ばすことによって、熊本-台北線のPRになるということと、それを定期便にしていく、そういう方向性を見据えながらのチャーター便だというふうに聞いております。

【担当課】
 交通政策課でございます。補足をさせていただきます。
 現在調整して、確定している情報といたしましては、3月23日と26日の双方向チャーターということで今、チャイナエアラインと調整をしております。
 まだ具体的な、その後の旅行商品等の発売開始についてはまだ調整中です。以上でございます。

蒲島知事
 とても速いスピード感でお答えをいただいたのかなと思っています。ただ、いろんな調整があったので現場(台湾)ではこれを飛ばすというお返事はなかったんですけれども、帰国した直後にこのような報告を受けたので大変うれしく思いますし、それから本気だなという気もしました。

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質疑応答

​​熊本と台北を結ぶチャーター便の運航について・その2

​​(幹事社)
 関連なんですけれども、チャーター便の運航は知事もおっしゃった県が目指している定期便化に向けて一歩前進だと思うんですけれども、ただ定期便化に向けては熊本からの送客も含めて色んな、安定した需要とか、色んな課題があると思いますが、定期便化に向けて知事はどのような課題があると考えていて、それをどのようにクリアしていくのかお考えを聞かせてください。

蒲島知事
 持続可能性というのが一番大きな定期便の条件ですよね。私がこの定期便について、チャイナエアラインにお願いしたのは、今こういう環境にあるので今がチャンスじゃないかということを申しました。
 一つは、TSMCが熊本に立地するということになったら、様々な形の色んな会議とか打合せとか、そういうのが本社と必要になってきます。
 そういう意味では、TSMCの従業員の方々のコミュニケーションとそれから熊本に来たり、熊本の方が台北に行ったりする、そういうことが多くなるだろうと。自然に多くなるだろうというのが一つ。
蒲島知事写真 二番目に、先ほどくまモンの登場が映りましたけど、ちょっと映してください。TSMCのなかで300人の方がこのような形で集まって、とてもこの段階で熊本と一体感があるなと、くまモンを通して。
 これだけではなくて、くまモンがドンドンドンキで出演したときも多くの方々が訪れました。くまモンがそういう形でプロモーションの役に立つんじゃないかということを申しまして、きっといい形で定期便にすることで台湾と熊本の関係が活発化するんじゃないかということを申しました。そのことについては、非常に強く、重く受け止めてくださったと思います。

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質疑応答

​​熊本と台北を結ぶチャーター便の運航について・その3

​​​​​​(幹事社)
 確認ですが、今回返事のなかで定期便について何かチャイナエアラインからお話ありましたか。

蒲島知事
 まだ、最初はチャーター便ですけれども、当然私がお願いしたのはチャーター便の次に定期便化をお願いしたいと。定期便は二つお願いしましたけれども、高雄線も今までありましたけれどもそれもぜひカムバックしてほしいと。
 ただ、問題点は台湾からたくさんの人が熊本に行くけれども、熊本から台湾に行く人が少ないというのがチャイナエアラインのほうから示されました。人数も含めてですね。
 そういうこともあるので、ぜひ熊本の方々も、台湾はとても親日的でそして楽しいところですので行ってほしいなと思います。そういうプロモーションも必要じゃないかと思った次第です。

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質疑応答

​県民総合運動公園へのアクセスについて

(幹事社)
 もう一つ話は変わるんですけれども、運動公園のアクセス改善策についてお尋ねしたいんですが、2月にロアッソ熊本の開幕戦も控えていまして、県としてそのあたりの実証実験を行なっていくという方針を示されたと思いますけれども、今の具体的な実験の中身など決まっていれば教えてください。

蒲島知事写真
蒲島知事
 アクセス改善について、今具体的に部局のなかで横断的にそれを検討するそういう場所をつくっております。
 そういう意味では、ロアッソ熊本のホーム戦の開催が2月25日又は26日に開催されることが予定されています。
 アクセス改善対策については、運動公園を設置管理している県が主体的に対応するという基本的な考え方、この基本的な考え方は今まではイベントを主催するところが面倒を見るべきだという考え方だったんですけれども、そうじゃなくて県が主体的に対応していくということを決めました。
 現在、庁内関係課、関係機関でこの開幕戦における具体的な取り組みの内容について検討を行なっています。そして2月上旬にはその対策の概要を皆様にお伝えできると思います。現段階で担当課のほうからどういうことをやっているかというのをお願いします。

【担当課】
 交通政策課でございます。今、知事からご発言あったようにまだ正式決定ではないんですけれども、2月25日か26日に開幕戦ということで伺っております。Jリーグからの正式な発表を受けまして主催者等調整会議、主催者それから管理者、行政が入る会議、これは12月議会のほうでもそういった会議で事前にしっかり検討することを申し上げておりましたので、それを正式決定後に開催して対策を取りまとめて知事が申し上げた2月上旬には公表できるかなと思っております。
 具体的には12月議会の特別委員会でもお示ししましたけれども、パークアンドライド、それからシャトルバス、あるいは臨時駐車場と新たな退出路、誘導そういったものを総合的にパッケージ化した実証を考えております。以上でございます。

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質疑応答

​​TSMC本社訪問について・その1


 今、チャイナエアラインの話がありましたがTSMCの件で、TSMCの本社を訪れられたときに知事は想像を絶する大きさだというふうにお話しされていました。今回のTSMCの訪問の際に、新竹のサイエンスパークは非常に大きな土地に計画的にいろんな工場が建っています。今回の熊本の場合で今後そういった計画的にまちづくりを行う考えがあるかどうかというところを伺ってもよろしいでしょうか。

蒲島知事
 はい。実際にTSMCの本社を訪問して、現場を見たというのはとても重要だったと思います。それまではただ大きな工場が進出してくると、そういうふうな感覚で行ったんですけれども、まちができているんですよね。そしてまちの中心にTSMCがあって、そのいわゆる整合性がとれたまちと工場が一体化している。その中に本社があるという、そういう形でこれからも、サイエンスパークといっていましたけれども、サイエンスパークを作る、そういうふうな方向で用地、それから都市計画をやらなきゃいけないんじゃないかと私は思いました。
 そういう意味で今回の訪問は、経済界の方もこれはやっぱり大きいなというふうに思われて、このインパクトを本当の意味での県全体、九州全体に波及できるような、それがそのくらいになって初めて国の経済安全保障に貢献できるんじゃないかなというふうに思いました。
 そういう意味ではTSMCのほうも2人のVice Presidentが対応してくださり、とても丁寧に、それから先ほどくまモンを迎える300人の社員の方々も見ていただきましたけれども、今回の訪問によって相互信頼が両者にできたと思います。これから丁寧に教えてくださるでしょうし、そういう意味でこのサイエンスパークとしての新しいまちづくりという観点からもう一度見直すべきだというふうに私は考えました。担当者にもそういう形でこれからの土地対策なんかも考えてほしいし、それをやることでより重要性が増す熊本になるんじゃないかなと、このように思いました。

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質疑応答

​​TSMC本社訪問について・その2

​​​​​Q
 ​現状、何か具体的な方案や計画とかってあったりされますか。

蒲島知事
 今までもありました。例えば、ただそれはまず最初にTSMCが持つJASMをどのような形で迎えるかという、そういう方向性ですので、どっちかといえば維持向上的な対応ですよね。そうじゃなくて将来もそれが次第に大きくなってそれから関連の企業がどんどん世界中から来るだろうというふうに考えた時に、あまりに小手先だけではなくて長期的な、だからそういう意味では熊本におけるサイエンスパークをどのように構成するかということは国とも話し合いながら、サイエンスパークという大きなまちづくり的なものを考えなきゃいけないんじゃないかなと思っています。

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質疑応答

​​TSMC第2工場建設について・その1


 あとチャイナエアラインの場合は帰国後に正式決定というようなお話があったということなんですけれども、TSMCも訪問中に日本国内に第二工場の建設を検討しているというようなお話もありました。帰国後に何か先方のほうから熊本県に対してお話が何かあっていますでしょうか。

蒲島知事
 直接TSMCから正式には何もきていないと思いますけれども、担当者は来てますか。

【担当課】
 企業立地課でございます。そういったお話は伺っておりません。


 分かりました。

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質疑応答

​​旅行助成事業(くまもと再発見の旅)の不適切運用について・その1​

​​​Q
 発表項目にないことで恐縮なんですけれども、今朝の熊日朝刊なんですが、熊本県の新型コロナウイルスからの経済対策事業で県のほうで実施されました旅行助成事業「くまもと再発見の旅」で、阪急交通社熊本支店が日帰り旅行の助成対象でない商品に助成金を受給していたということが明らかになったということでございますが、知事としての率直な受け止めと、県としての今後の事業者への対応、助成金などの返還の見通しなどについてお聞かせいただけたらと思います。

蒲島知事写真蒲島知事
 この記事を読んだときにコロナで苦しんでいらっしゃる観光業界の支援を目的とした事業において、このように不適切な運用が行われたことは大変残念であります。また不適切に運用された助成金については担当課から事業者に返還などを指示していると報告を受けています。
 これについて担当課から詳細について回答しますけれども、事業者は助成金の要件を見落としていたと主張していると聞いていますが、コロナ禍で苦しんでいる観光業界の支援を目的とした事業ですので、丁寧に取り組んでほしいというふうに思います。担当課、今の状況をお願いします。

【担当課】
 担当課の観光振興課でございます。知事が申しましたことについて、一点だけお尋ねがあったことで助成金の返還の見込みの時期についてお答えしたいと思いますが、1月13日の日に返還の指示を出しまして、速やかに応じるということで阪急からは回答いただいております。以上です。

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質疑応答

​​旅行助成事業(くまもと再発見の旅)の不適切運用について・その2

​​Q​​
 関連なんですけれども、この事業では熊本県が事業のスピード感を重視して、事務局業務を民間に委託されました。今回、この問題発覚が第三者からの情報提供を受けるまで県のほうでは気づかなかったということでございます。
 この事業の進め方について、県としての対応に何か問題があったかどうか知事のご認識伺いたいと思います。

蒲島知事
 やはり間違いがないようにしっかりとやらなきゃいけないということと、多分県としてはスピード感をもってやったというのは、苦しんでいらっしゃる観光業者の方々に少しでも早く支援したいという気持ちもあったんじゃないかと思います。
 そういうふうな限られた期間のなかで行われて、それが悪用されたことはとても私は残念でありますけれども、実際にどのようなメカニズムで決められ、どのようにしてお金が配分されていったか、そこのところを担当者のほうからしっかりと答えてください。

【担当課】
 担当課の観光振興課でございます。
 この旅行助成事業につきましては、皆さんご案内のとおり、最初GoToトラベルから始まりまして、その後各県が実施する県民割という形で事業を断続的に実施して参りました。そのなかで熊本県としては190億近くの予算規模を動かすに当たって、利用者に関しても大体200万人程度の利用者を見込んでいるなかで、その一件一件の審査については非常に最初から悩ましい課題でございました。
 今、知事から申しましたように、目的がコロナ禍で苦しんでいる事業者を支援することですので、速やかに支援を行うことを一番に考えて今回、補助金の申請から審査、それから支払いまでをすべて委託で実施をいたしました。その段階で最初事業を始める際に、補助の要件ですとか、補助の対象ですとか、そういうのはしっかりと参加事業者に対して研修を行って、要件を徹底しております。その段階でしっかりとそれを把握して、事業に取り組んでいただくということを前提にして、今回事業スキームを作りましたので、端的にいうと性善説に立ってさせていただいております。
 そのなかで要件がかなり膨大な量になっていますので、阪急側としてはそこで見落とされたのかなというふうに、今、検証中ですけれども、そういうふうに理解しておりますので、ベストではなかったかもしれないですけれども、ベターの取り組みはさせていただいているというふうに認識しております。以上です。

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質疑応答

TSMC第2工場建設について・その2


 TSMCの第2工場についての期待感、熊本にこういったものが来てほしいというような期待感があれば教えてください。

蒲島知事
 私はもしそうなったらうれしいなというふうに思っています。
 ただ、大事なことは、その為にもこのTSMCと熊本県の相互信頼が必要、それからこれまでのJASMの進行状況をどう評価されているか、その中で我々とYH・リャオVice President、ジョナサン・リーVice Presidentと対面で面談して、そして我々の気持ちを伝えられたことがとても今回は良かったなと思っています。
 やはり会って話すのとただリモートで話すのと全然違うし、ただ、私が知っている限り、TSMC側はこのJASMの工場の進捗状況については大変評価をいただいているというふうに聞いています。
 しっかりやることが次に結び付くというふうに私は思いますので、それからもう一つ考えたのは、もしこういう話がだんだん本当になってくると、やはり個々の工場じゃなくてサイエンスパークという一つのまち、半導体のまち、品格のあるまち、それをつくることが更なる集積を呼ぶのかなと。
 それ以外のものすごく取引の多い会社など、半導体関連企業の集積にも結び付くのかなと思っています。

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質疑応答

熊本と台北を結ぶチャーター便の運航について・その4


 ちょっと細かいところで申し訳ないんですが、チャイナエアラインから返答があったのは、戻ってこられていつ返答があったということになりますか。

蒲島知事
 チャイナエアラインの運航は、昨日、担当部署から私に報告がありましたので、実際にいつというのは時間も含めて答えてください。

【担当課】
 はい、交通政策課でございます。
 帰国後月曜日に我々のほうにお返事がありまして、情報をきちっと精査したうえで、昨日、知事にご報告を申し上げたという状況でございます。

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質疑応答

県内家きん飼養施設への消毒命令(2回目)について


 鳥インフルエンザ、九州で熊本だけ発生していないのは、何か対策が功を奏しているのか、そのあたりの知事の見解を教えてください。

蒲島知事写真蒲島知事
 まずは11月2日に国に先駆けて消毒命令を発出しました。
 これは早いんじゃないかと皆さん思った方もいらっしゃるかもしれませんけれども、やはり最初にウイルスを入れないということがとても大事だと思ったので、これが良かったのかなと思います。
 そして12月10日までに消石灰の配布と家畜保健衛生所による消毒指導、それから衛生管理指導もここで行って防疫対策を強化したこと、これがとても良かったなと思っています。
 それから12月9日に長洲町で回収された野鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたため、県内にウイルスは侵入していると考えて、それで次の三つの取り組みでなんとか発生を抑えられたのかなと思います。
 一つは養鶏農家で消毒命令に基づく適切な消毒が行なわれたと。だから養鶏農家の方々に感謝申し上げたい。
 それから県から養鶏農家へ予防対策の徹底の通知、注意喚起を行なってきたと。これも県のほうもそれから養鶏農家の相互信頼があってできることだと思っています。
 そして養鶏農家の方が毎日自主点検を実施して、その結果を毎月家畜保健衛生所に報告してくださっていると。その項目が守られていない場合は、家畜保健衛生所が改善指導を実施していくという非常に密接な関係ですよね。これがあって、ただ油断は大敵ですから今までは九州全体から今取り囲まれているような感じですよね、ウイルスでね。だからこれをいかに守り切るかということで、だから一つはウイルスを入れないという第一対策で、さらに今回それを強化したと。
 もう一つは見つかったらすぐ初動を行なって、それで国が実際のウイルスかどうかというのを決定する前に、熊本県は早く動員体制をとって現場に行ってその結果を待つと。それで国が決めた瞬間に始動し、殺処分を行なうと。
 そういうふうなことを初動はとても大事で、初動の段階で油断をしないでやるということがとても大事だと思っております。まだ今のところ初動はしなくていいですからね。それで良かったと思うし、職員の方々が私と認識を共有しているのは、まずそれだけ大量の鶏を殺処分する必要はないということがいかに幸せなことかですよね。それを考えながらこれに対応することが大事だと。
 そして今卵が非常に足りなくなっています。そういう意味ではそれを農業県としての熊本がきちんとそれを提供できるような体制を取るためにも、鳥インフルエンザを入れちゃいけないというふうにみんな考えてやっています。
 そういう意味ではこれまでの経験がとても活きてきているのかなというふうに思います。

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質疑応答

アサリの産地偽装問題について・その1


 少し早いんですけれども、2月1日でアサリの産地偽装で出荷停止をしてから1年になるんですけれども、この1年の取り組みについて、知事の県の取り組みについての評価をお願いします。

蒲島知事写真
蒲島知事
 アサリはとても政治としては難しかったと思います。ただ私はアサリの偽装問題は熊本県の信用問題でありますし、熊本県民の信用問題でもあるので早急にやらなきゃいけないという気持ちがありました。
 これはもう犯罪だということをみなさんの前でも言った次第でありますけれども、それで良かったのは出荷停止をできたことですよね。
 2か月に渡って出荷停止を宣言するというのは、なかなか知事の権限としても難しい部分があります。
 しかしそれに漁業者の方が、一緒にやってくださった。県と同じ方向を向いてやっていただいて、その間デンソーの社長に電話をして、是非QRコードを使ってのフォローアップシステムを作ってほしいということで、デンソーの方もものすごく急いでやってくださって、偽装アサリが一掃できたのは一週間か二週間でできたんですけれども、それに対応して出すためのQRコードの開発、そしてそのシステムの開発、そしてそのシステム、これを全部局、特に農林水産部あげてやってくださって、そしてそれを漁業者の方々も参加してくださり、それを評価してくださり、それがマーケットでの評価につながったので、熊本アサリの値段も上がり、それから量もたくさん前よりも獲れたというふうなことでハッピーエンドだったんですけれども、ただ決してこういうことが起こっちゃいけないという意味では、事前にこういうことを防ぐシステム、そういうものを常に考えておかなきゃいけないんじゃないかと思います。

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質疑応答

アサリの産地偽装問題について・その2


 もう一点、今回まだ販売協力店のほうは大阪までということで関西までに留まっているんですけれども、今後全国に届けていくために、課題というか、今後県はどう取り組んでいかれるでしょうか。

蒲島知事
 全国の方々が熊本のアサリが欲しいという、そういう要望が出れば、アサリの値段も高くなるかもしれませんけど、同時にアサリもそんなたくさん獲れていませんから、だからそういう意味ではなかなか関東、東京の方から大量に欲しいといっても、それはどこからか減らさなければいけないので、そういう意味では、今はアサリのほうは無理しなくてもいいんじゃないかなと私は思います。

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質疑応答

教職員の不祥事について


 1月10日に、県教育委員会が発表していた懲戒免職の事案についてちょっとお尋ねしたいんですけれども、よろしいでしょうか。

蒲島知事
 1月のいつ。


 1月の10日です。

蒲島知事
 担当課がいますか。はい、じゃすみません、ちょっと私は台湾に行っている行程だったと思いますけれども。


 このときの懲戒免職された公立中学校男性教諭30歳の方、これは免許状が失効するケースと考えてよろしいんでしょうか。

【担当課】
 はい。


 免許状が失効する場合は、教職員免許法にしたがって官報で、名前と生年月日が発表されるんですが、この方はそれに該当すると考えてよろしいでしょうか。

【担当課】
 そうです。


 この時、報道に対する発表で、プライバシー保護を理由に氏名が公表されていないんですが、これは後々官報で氏名が発表されるケースなんですが、そのときどういう基準に従ってそういう判断をされたのか、最終的にどなたがそういう決定をしたのか、そのプロセスを教えてください。

【担当課】
 その点についてはまた、のちほど個別に回答させていただいてよろしいでしょうか。


 知事にお願いなんですが、これは官報で、懲戒免職された場合は全て名前が後々出るので、一律に懲戒免職事案については氏名を出していただきたいんですが、そのように対応を改めていただけませんでしょうか。

蒲島知事
 すみません、私も全くこのケースについて、台湾のほうに行って、記事を読んでいないので、すみませんけれども、それはまた担当者を呼んで、しっかりと内情を知った上でお答えします。

【担当課】
 大変申し訳ございません。今回の事案については、被害者のプライバシー保護という観点で判断しておりますので、どうぞよろしくお願いします。


 だからその判断を、どういうプロセスをとったのか、内規があるのか、上級庁から何か見解があるのか、最終決定権者は誰なのか、そこを詳しくお願いします。

【担当課】
 また後ほど回答したいと思います。

蒲島知事
 はい。

(幹事社)
 ほかに質問ございますか。幹事社さんもよろしいでしょうか。


 ありがとうございました。

蒲島知事
 はい、どうもありがとうございました。

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