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令和4年(2022年)10月21日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:令和4年(2022年)10月21日(金曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目・コメント
- 新型コロナウイルス感染症対策について
- 海外姉妹友好都市「周年記念ロゴ」の制作について
- 姉妹提携40周年に係る米国モンタナ州訪問について
- 「くまモン検定」の開始
- ロアッソ熊本J2リーグ最終戦の応援について
質疑応答
- 米国モンタナ州の訪問について・その1
- くまモン検定について
- TSMC(熊本進出1年)について・その1
- 旧統一教会の名義後援について・その1
- 新型コロナウイルス感染症の感染数増加について
- 国際線再開の見通しについて
- 米国モンタナ州の訪問について・その2
- 弁護士会からの修繕トラブルに関する要望書について
- 生活保護廃止決定処分訴訟について
- 旧統一教会の名義後援について・その2
- TSMC(環境保全)について・その2
- マイナンバーカードと健康保険証の一体化について
コメント
新型コロナウイルス感染症対策について
蒲島知事
最初に、新型コロナウイルスのワクチン接種についてです。 本県の感染状況について、現在は全国と同じく感染者数が微増しています。
今後も感染状況を注視していく必要がありますが、これから冬に向けては、多くの専門家が、新型コロナとインフルエンザが同時流行する可能性が高いと指摘しています。
県民の皆様におかれましては、引き続き基本的な感染防止対策を行っていただき、希望される方は、早めのワクチン接種をお願いいたします。
新型コロナのワクチンについては、オミクロン株に対応した2価ワクチンの接種が始まっており、多くの県民の皆様にも接種券が届いていると思います。
希望される接種対象の方は、2価ワクチンの種類にかかわらず、なるべく早く接種可能なワクチンで接種をお願いします。
グランメッセ熊本に開設中の県民広域接種センターでも、2価ワクチンの接種を行なっています。平日夜間や土日祝日にも接種できますので、是非ご活用ください。
発表項目
海外姉妹友好都市「周年記念ロゴ」の制作について
蒲島知事
次に、姉妹友好都市についての発表です。
本県と姉妹友好都市の中国・広西壮族自治区、アメリカ・モンタナ州、台湾・高雄市の3つの地域は、それぞれ協定締結から40周年と5周年の節目の年を迎えました。
これまで築いてきた深い絆をより一層深め、今後益々交流を促進するため、今回、各地域との周年記念のロゴマークを制作いたしました。
デザインは、若者同士の交流につながるよう、各地域の大学と姉妹提携を行っている県内の大学の中から、芸術学部がある崇城大学の学生の皆様にお願いしました。
デザインの特徴として、「くまモン」と各地域の象徴的なコンテンツを組み合わせました。
また、若者にも親しみやすいマンガテイストのデザインとしたことで、ロゴマークを通じて国際交流に興味を持つきっかけにもなることを期待しています。
現在、県庁新館1階ロビーで、姉妹友好都市のパネル展を開催しています。ぜひ、これまでの交流の歴史を振り返っていただきたいと思います。
新型コロナウイルスの水際対策も緩和され、これから各地域との交流は益々活発になっていきます。このロゴを絆の象徴として、更なる交流を進めてまいりたいと思います。
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発表項目
姉妹提携40周年に係る米国モンタナ州訪問について
蒲島知事
続いて、モンタナ州の訪問についてです。
今年で熊本県と米国モンタナ州との姉妹提携から40周年となります。その節目に、来月6日から11日まで、私と県議会議長等でモンタナ州を訪問します。
今回の訪問では、昨年1月に就任されたモンタナ州知事との初めての会談を実現するほか、県内の大学・高校とも交流の深いキャロル大学等への訪問を予定しています。
また、今年、御船町恐竜博物館との姉妹館提携10周年を迎える、モンタナ州立大学付属ロッキー博物館も訪れ、更なる交流促進について意見交換を行う予定です。
今回の訪問をきっかけに、お互いの今後の変わらぬ友情を確かめ合うとともに、教育や文化など様々な分野での交流の絆を更に深めたいと思っています。
発表項目
「くまモン検定」の開始
蒲島知事
次の発表です。くまモン、入っておいで。
本県では、くまモンの魅力があふれ、熊本に多くのヒト・モノ・企業が集まるようになる「くまモンランド化構想」を進めています。
私は、くまモンランドの実現に向けて、くまモンへの興味・関心を更に高めることが重要だと考えています。
そこでくまモン共有空間推進ラボ、通称、「くまラボ」のメンバーである、熊本日日新聞社と連携し、来月から「くまモン検定」を開始することになりました。
「くまモン検定」は、これまでのくまモンの活動内容を、新聞やテレビでの報道等を中心に問題を作りました。第1回目となる今回は、初級編として50問用意しました。
問題はくまモン検定専用サイトで公開し、スマホやパソコンを通じて、全国どこからでも受験することができます。受験料は無料で、合格された方にはデジタル合格証を発行します。
この検定を通して、改めて、これまでのくまモンの活躍を振り返るとともに、熊本の魅力に触れていただくキッカケになればと思います。
検定は来年度も継続し、中級編や上級編の問題も作りたいと考えています。また、海外のファンにも受験いただけるよう、多言語化も考えています。
くまモンからも一言。
【くまモン隊】
ボクはまんてんに決まっとるモン!
蒲島知事
それでいいの。じゃバイバイ。
是非、皆さん、楽しんで挑戦してみて下さい。それじゃあ、くまモンバイバイね。
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コメント
ロアッソ熊本J2リーグ最終戦の応援について
蒲島知事
最後のコメントです。
サッカーJ2のロアッソ熊本が、10月23日にリーグ最終戦を迎えます。
前回10月8日のホーム戦は、今シーズン最多となる約5,500名が観戦されました。今季最多となる5得点の快勝を収め、見事、クラブ初のプレーオフ進出を決めました。
県では、奮闘するロアッソ熊本を激励するため、9月末から県庁本館屋上にクラブフラッグを掲揚しています。
10月23日の最終戦には、私もスタジアムに駆け付け、選手の皆様を精一杯応援したいと思います。
最終戦を勝利して勢いをつけ、J1昇格に向けたプレーオフに臨めるよう、県民の皆様も是非、スタジアムに足を運んで頂きたいとおもいます。
私からは以上です。
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質疑応答
米国モンタナ州の訪問について・その1
(幹事社)
まず、発表項目のモンタナ州の訪問についてなんですけれども、州知事との初めての会談となるんですけれども、これはオンラインも含めて初めてとなるのか。
蒲島知事
初めてです。
(幹事社)
わかりました。具体的にはどういったことをモンタナ州の知事と話し合う予定なのか、ねらいなども含めて宜しくお願いします。
蒲島知事
まず、これまでのモンタナ州との関係、とりわけ若者たちの、学生たちの交流をさらに続けていきましょうということを今度、一緒に話し合いたいなと思います。
(幹事社)
日程的には、どういった日程で、モンタナ州。
蒲島知事
そんな長くはないんですけれども、行き帰りで2日ほどかかりますよね。
だから実際に話し合うことになるのは、3日か4日ぐらいの日程になると思いますけれども、そこに今日も言いましたように日程については、何日からかな。
【担当課】
はい、補足いたします。観光交流政策課でございます。
基本的には、大学を中心に意見交換等を進めていきたいということでございます。行くところは報道資料のほうに記載しているとおりでございます。以上です。
蒲島知事
これが40周年記念事業も11月7日から11月8日、その次、9日がこんな感じで、だいたい大学訪問が主なものです。ここで終わりかな。
【担当課】
終わりです。
蒲島知事
じゃ実際に3日間です。モンタナにいるのはね。そのような感じです。
質疑応答
くまモン検定について
(幹事社)
私もまず発表項目のくまモン検定について、将来、先々多言語化も考えているということでございますけれども、お考えになっているとしたら例えば英語とか、台湾、中国語とか、そんなあたりを想定されているんでしょうか。
蒲島知事
実際に、何か国語かについては、担当のほうから言ってもらいたいと思います。
【担当課】
はい。くまモングループからでございますけれども、一応英語、中国語、韓国語、このあたりを中心にと思っています。
(幹事社)
分かりました。また、検定といったら10年ぐらい前からすごく増えていて、比較的、最近ちょっと下火になっている印象を持っているんですけれども、そのなかでキャラクターをテーマにした検定は非常に珍しいかなと思ったりもするんですが、そのあたりはいかがでしょうか。
【担当課】
全国にもご当地キャラクターを使った検定というのはほぼあまりありませんので、非常に先進的な話だと思っています。
蒲島知事
どのくらいの応募があるかというのはとても我々も関心があります。問題に答えるというのは相当な関心がないとと思いますけれども、それを見ることでさらにくまモンの人気が分かるんじゃないかと私は思います。
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質疑応答
TSMC(熊本進出1年)について・その1
(幹事社)
発表項目から外れる案件でお尋ねしたいんですけれども、10月になりまして、TSMCの熊本進出が決まってほぼ1年になります。実際にこの1年間、受け入れ態勢を巡って走り続けてきたと思うんですけれども、実際に振り返ってみて、例えばこういう点がすごく進んで十分受け入れ出来そうだとか、あるいは逆になかなかあまり進んでいなくて梃入れ今後必要だなというふうにお感じになっている点もあるかと想像しています。
そのあたり、1年になったという所感も含めて、知事のお考え、その辺を振り返りながらお話頂けたらと思います。
蒲島知事
実は、経済産業大臣の西村大臣から言われたことですけれども、まずお礼を言われたのは、熊本のこのTSMCの対応というのはすごく早くてそれを感謝していると。
同じ時期にアメリカのアリゾナに進出というのをTSMCが考えていた訳ですけれども、TSMC側からいうと熊本の対応は非常に早いと、そういうふうに経産大臣からは褒められました。
それで感謝と褒められたんですけれども、そういう形で我々の県庁の職員の方々が皿を割れ精神で、やはり海外との交渉もあるしそれほどTSMCも早く教えてくれる訳ではないんですけれども、やらないといけないことを自分たちで考えてどんどんやっているという意味で、この1年間は少なくともTSMC側、日本政府側からは感謝されているなと思います。
ただ、実際にやらなきゃいけないこともあります。その(TSMC社員の)子供たちが来たときにどうするかと、インターナショナルスクール、それから小中高の対応など、そういうことをよく話し合うために情報をもっともっと得なきゃいけないと思いますので、そういう形でこれから能動的に、受動的ではなくてやっていくことがやはり大事だなと思っています。
TSMCの場合は、スピード感をとても大事にしています。このスピード感に応える形で今、うちはやってきたんだなと思っていますので、さらにこれをやっていかないといけない。
TSMC側は、もう一つの基準として脱炭素化をする会社と取引をするということですので、やはりそうなるとTSMCの近くに取引の会社があるというのはとても大事ですよね。脱炭素化という意味ではあまり距離がないほうが運転も少なくて済むし、それを今後考えながら進めていかなければいけない。
ただ、土地なんかも企業誘致のための土地を近くに用意しないといけないという問題がありますので、それをしっかり考えていかないといけないと。それから農地の利用も含めながら県庁の幹部たちに今、それを考えるように言っているところです。これは長くかかると思いますけれども、早め早めにやっていかなきゃいけない、それが一つの大きな課題ではないかなと思います。
教育、それから住宅、それから将来の企業誘致の場所、それを遅れないようにしないといけないというのが今の課題ではないかと思います。
(幹事社)
一つだけそれに関連してなんですけれども、仰るとおり菊陽エリア人口流入も続いていますし、地価も上がってという感じで非常に活気づいている状況なんですけれども、その一方で広域自治体という視点で考えると県南の方は、なかなかTSMC進出波及効果が今のところ見えにくい状況です。
そういう実情のなかで、やはりお立場上、県全体でメリットというかそれを広げたいという感じでいらっしゃると思うんですけれども、非常に難しい課題だとは思うんですが、解決策もなかなか思い浮かばないんですけれども、どのようにその点取り組んでいかれるお考えなのか改めてお話しください。
蒲島知事
県内全体というよりも、政府のほうが今目指しているのはシリコンアイランド九州という考え方ですよね。熊本だけではなくて九州全体。そのためには高速道路ネットワークが重要で、中九州横断道路と九州中央自動車道を全力で進めていますので、大分、宮崎との協力もとてもこれから出てくると思います。
そういう観点からいうと、県内はまだ県南・県北といっても距離感としては非常に小さいですよね。将来的にいうと、台湾全体のTSMCの活躍を見てみると熊本よりも随分大きな土地ですから、やはり全土にTSMCの工場がありますので、どんどんどんどんTSMCが、またその関連企業が熊本に進出したときにその波及効果を県北と県南に呼び込めるような、幸いにして県南のほうは水、土地があります。県北のほうも竜門ダムもありますので、そういうところに可能性をTSMCまた関連企業が見出すんじゃないかなと私は思っています。
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質疑応答
旧統一教会の名義後援について・その1
(幹事社)
昨日発表された旧統一教会に関する関わりの調査について伺います。
名義後援の関連で調査されて、新規の案件はなしということで昨日発表されたんですけれども、改めて調査を行われた知事としての思い、あるいは今回の結果の受け止めを教えていただけますか。
蒲島知事
前回調査は取り急ぎ令和3年度と令和4年度のみで調査しました。
ただ、それだと不十分じゃないかという、そういうふうな気持ちもありましたので、改めて令和元年度から全ての調査を行なって、新しい結果が出てくるかというのを調査しました。
ただ、それによって今回の調査で旧統一教会および関連団体の県のかかわりについては、確認できたというふうに思います。そして、この調査結果で、新たな件数は前と全く同じなんですよね。10件で。名義後援の実績が(令和)元年度から調べた限りでも変わらなかったということが新しい発見です。
県としては今後、旧統一教会のような社会的に問題が指摘される団体やその関連団体が関連するイベント等に対する名義後援は行いません。(令和)元年度からですので、大体十分に調査したんじゃないかなと私は思います。
また、今後名義後援の申請が行われたときに、しっかりと事実確認をして、必要な書類の提出を求めるほか、可能な限りの情報収集に努めて、必要に応じた主催者からのヒアリングも実施するなど、しっかりと調査したうえで、名義後援をやりたいと思っています。
(幹事社)
あえて今回過去全てにわたって調査されたという、熊本県は状況かと思うんですけれども、改めて今後しっかり対応するために多分調べられたんだと思うので、改めてお気持ち、なんでわざわざされたのかということを。
蒲島知事
やはり、先ほども言いましたように、何か疑問の点とか不明な点について、やはりきちんと事実確認をしなきゃいけなかったと思いましたし、この令和3年度から4年度のみであったけれども、もっと前からあったんじゃないかということも踏まえながら、しっかりと令和元年度から調べて、その数に違いがなかったということで、多分この10件というのは遡ってもそれ以上はないんじゃないかと私は思います。
そういう意味で、こういうことが起こらないように、申請内容を審査する際に、不明な点については事実確認に努めると。そして少なくとも旧統一教会やその関連団体が申請した場合は、当然名義後援はしないというふうに、今我々も態度を決めていますので、そういう方向でいきたいなと思います。
質疑応答
新型コロナウイルス感染症の感染者数増加について
Q
ちょっとコロナに関してお尋ねさせていただきます。
専門家のほうからはもう早くも第8波の可能性が高いんじゃないかというような指摘も出ていますが、改めて県内でも感染者の増加がまた微増ですけれどもみられています。知事の今の認識と、当面の対応、ここでも基本的な感染防止対策、早めのワクチン接種の呼びかけだと思いますが、当面の対応についても併せて。
蒲島知事
今、微増というのは、熊本県だけではなくて全国的に微増している段階ですけれども、この2日くらいは、またちょっと下がったということで、その分は安心しています。また病床使用率も10%台前半で推移していますので、一番心配なのは冬にかけて新型コロナとインフルエンザが同時流行する可能性があると。
そういうことを踏まえると、やはり引き続き県民の方々には基本的な感染防止対策をとっていただくと。また、早めのワクチンの接種をお願いしたいと。私自身も11月下旬には(インフルエンザのワクチンを)もう一回接種する予定であります。インフルエンザの対応もしながらですね。
でも全体的にいうとやはり、政府の方針としては感染拡大防止を図りながら社会経済活動を維持していくというのが、世界的にそういう感じになっていますよね。そういう方向でしっかりと防止対策をしながら経済活動も続けていくと。
それから特に観光業界、旅館、ホテルなど、一番きつい状況にありますので、この方々を海外からも他の日本全体からも熊本に来ていただくように頑張っていきたいなと思っています。
Q
関連なんですが、コロナとインフルの同時流行が懸念されるということだったんですが、政府のほうが同時流行、懸念したところでコロナについては重症化リスクの高い方は医療機関、そうじゃない方は自宅での検査であったりオンライン診療などを推奨するような対処法を出していますが、県として同時流行に備えて、どういった対応を取られるのか。
蒲島知事
同時流行も踏まえて、あるいはコロナも踏まえながら重症化する割合の高い年上の方々に対応できる、重点的に対応できる体制をとっています。
その具体的な方法というのは、やっぱり政府のほうもどちらかといえば地方の実情に合わせてやってほしいという、任せるという、そういう対応ですよね。我々もどういったことができるかということをしっかりと考えて、それを早く打ち出して県民の方々に周知して、とりわけ重症化する可能性のある方々をそうならないような体制をとっていきたいなとこのように思っています。
【担当課】
今、記者の方からもお話がありましたとおり、政府の基本方針、同時流行に向けての方針が示されております。その中では基本的に高齢者などの重症化リスクの高い方にしっかり対応していくというような方針が示されております。基本的な考え方のほうが国のほうで示されておりますので、これを受けて各都道府県で県内の体制をどういうふうにしていくかということで検討するよう、という指示があっていますので、今我々のほうも医師会をはじめ関係のところと協議を進めているという状況でございます。以上です。
蒲島知事
そういう意味では政府のほうも厚生労働省から説明があったように、地域の実情に合わせて体制を都道府県で検討してほしいという、そういう意向がありますので、全国統一的なものは示されていませんが、熊本県でしっかりと考えてやりたいと思っています。
Q
それはいつ頃示すご予定ですか。
蒲島知事
これは担当課のほうから期日についてはお願いします。
【担当課】
国のほうにも報告する期限がございます。我々のほうとしてはできるだけ早くと思っておりますが、国の報告期限が11月16日だったかと思いますので、できるだけ早くとは思っておりますが、以上、そういう状況です。
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質疑応答
国際線再開の見通しについて
Q
もう一点。先ほど経済活動の話もあったのですが、水際対策がかなり緩和されて、熊本空港の国際線の再開の見通しがどういう状況か教えてもらってもいいですか。
蒲島知事
国際線の再開については、まずやっぱり今の空港が再開するのが、できあがるのが来春ですよね。来春だから今頃から交渉を始めなきゃいけないと思っていますので、再開するとすればコンセッションの新空港ができた時点ではないかなと思います。ただその場合にもまだ早く再開したいという、私がいうよりもむしろ新しい経営陣、新空港の経営陣とともに熊本県としてできることを最大限支援していきたいので、今のままでも来たいというところがあればどんどんどんどん来ていただきたいと思っています。
ただ実際に経営陣と熊本県も、私なんかも台湾なんかに行く機会があるとすればそのときはお願いしていきたいと思いますので。話し合いをどんどん今のうちからやっていきたいなと思っています。ただ具体的にいつからというのはまだ私のほうにはきていません。
【担当課】
交通政策課でございます。
今知事からもお話があったとおり二つハードルがございまして、一つは国のほうの検疫のほうですね。空港自体の検疫のほうと、あと一つはエアラインが飛ぶかどうかという二つがございまして、国のほうには先日知事からも、国のほうに早く熊本空港を再開してほしいという要望をしておりますし、空港会社については、エアラインについては先ほど知事がおっしゃったとおり、再開したらすぐ飛べるようにということで今調整を進めているところでございます。以上です。
蒲島知事
クルーズ船についても同じ、私も国にいって、くまモンポート八代がすでにクルーズ船を待っているので早く再開してほしいというふうなことをお願いしたところ、国のほうもクルーズ船については急いでできるようにしたいとは、この前の国への要望のときに国のほうから聞いています。
【担当課】
すみません。訂正をさせていただきたいと思います。先ほど記者の方から新たな医療体制の件につきまして、いつまでにという話がありましたけれども、国への報告の期限が11月14日までになっております。これまでに案を国のほうに報告して、同月中に実施するようにいっていますので、その方向で進めたいと思います。
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質疑応答
米国モンタナ州の訪問について・その2
Q
モンタナの40周年のことでお尋ねなんですが、これまで姉妹都市として40年交流されてこられたわけですが、これまでの成果がどのようなものだったか教えてもらってもよろしいでしょうか。
蒲島知事
私もモンタナに何度か行きましたけれども、成果としては学生の交流、キャロル大学というとてもいい大学で、そういうところと提携ができていますから、私自身も今回の11月7日の冒頭ではキャロル大学を訪ねていきたいなと思っています。
それからモンタナの州知事とは行く度にとても友好関係を築くことができました。今回は40周年記念ということで、11月7日に知事を訪問したいなと思っています。
具体的にいうと、奨学金を出してもらったり、授業料も、そういうのがチャンスとして熊本県の高校生、大学生にこのチャンスがあると。このチャンスをもっともっと使ってほしいなというのが私の考え方で。
Q
そうすると学生の交流、交換留学のようなものなのかもしれませんが、知事としては例えばどのくらいの規模でそういう学生交流したいというような目標とか規模感。
蒲島知事
今、大体何人くらいか教えてください。
【担当課】
私学振興課です。モンタナの大学との、まず奨学金を出してもらえる提携をしているのが、モンタナ州の3つの大学と結んでおります。
今までのところ、この奨学金を使って熊本県内から進学したのが3名となっておりますので、ここのところはもっともっと増やしていきたいというふうに思っております。
それから他に高校生の留学プログラムということで、約1年間モンタナ州の高校に留学するものがございます。
これが現在のところまで5名、熊本県から派遣されているというところです。
それから州立のモンタナ大学と2高校生が短期で夏休みに派遣されると、こういった事業もやっておりまして、こちらのほうはこれまで146人がモンタナの大学のほうのプログラムに参加しているというような状況です。こういったところでもっと増やしていきたいというふうに思っております。
質疑応答
弁護士会からの修繕トラブルに関する要望書について
Q
先日熊本県の弁護士会災害対策委員から知事が要望書を受け取られているんですが、このような対応についてどのように考えておられますか。
蒲島知事
今、県庁内でどういうふうなお返事をするかというのを検討中であります。私は弁護士会に何で行ったかというと、やっぱり詐欺ですよね。家を建てる、建てない、修繕する、しない、そういうときにお金だけ取って逃げてしまうような詐欺行為があったので、この詐欺行為に対して真っ先に弁護士会が立ち上がって、みなさんに周知徹底してくださったので、それがさらなる波及を抑えたような気がしたので、そのお礼に行ったのです。
そうすると、弁護士会のほうからいうと、強制権もないし、捜査権もないし、強制できるものがないと、効果的な方策を取れないということなので、できればどういう項目について禁止するとか、そういうことをお願いされたので、できないことももちろんありますけど、できることをお示して、そして弁護士会と一緒にそういう不法な行為をやらないように、これは熊本県だけではなくて、聞いてみるとそういう災害があったところに転々と移動して悪いことをするやつですね。だから全国でこれは本当はやらないといけないと思いますので、全国的な観点から熊本県がまずお示しして、それが全国の弁護士会で全国的にそれが採用されるとより防止できるのではないかなと、このように思いますので、今どこまで統一的なお答えできるかというのを検討中です。でも必ず、私も約束しましたけれども、近くお答えしますので、それをお示ししたいなと思います。
Q
弁護士会からは、基準に工事遅延や施工不備といった文言を加えるよう要望が来ていると思いますが、これは加える方向で検討しているのでしょうか。
蒲島知事
やっぱり全国で法律と違うことはできないので、丁度偽装あさり、それと同じようなところで、あれは随分踏み込んでやりましたけれども、例えば出荷停止とか、なかなかそこまで建築法上はできない。だからできるところはどこかというのを調べながら、熊本県はこうしますというのをお示しして、全国的にそれが採用されると、全国的な偽装詐欺事件は起こらないのではないかという観点から今考えているところです。
【担当課】
監理課でございます。知事が申し上げましたとおり、これは法律に基づくものでございますので、改めて要望して頂きましたので、国のほうに改めて協議を行いながら調整して、また弁護士会のほうとも協力しながらやっていきたいと、このように思っているところですのでよろしくお願いします。
蒲島知事
もう相当進んでいるでしょう。まだそうではないですかね。なるべく早く出してください。
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質疑応答
生活保護廃止決定処分訴訟について
Q
まず先日県が控訴を決めた生活保護訴訟について伺います。
知事は17日に上京して厚労省の政務官と面談して社会の実態変化にそった見直しを要望されたと思うんですけれども、今後全国知事会など、新たに要望することをお考えなのか教えてください。
蒲島知事
国の通知に従ってやるというのは生活保護の場合は法的な委託事務ですので、私は実際はこれを控訴するかどうかはとても悩んだんです。というのは、私自身の、9人兄弟だったんですけれども、満州から両親が引き上げてきて、無一文で9人の子供育てるから民生委員の方から是非生活保護をもらいなさいというアドバイスを毎回毎回いただいていたんですけれども、両親はそうすると(子供が)高校に行けないんですよね、当時は。高校に行くんじゃなくて、早く中学を卒業して、仕事をして家計を助けなさいというのが私のまだ高校生時代の状況だったんです。
だから私は知事になって、貧困の連鎖を教育で断ち切ると。私がもし高校に行っていなかったら今の私はまったくないし、アメリカはそうじゃなくてもっともっとチャンスを与えるところですから、そういうことで県知事になったときに貧困の連鎖を教育で断ち切るというスタンスで県政を進めてきました。その観点からいうと、今回の裁判の結果は私の考えに近い所もあるけれども、ただ国の通知はそこまでいっていない。例えば、準看まではいいけど、高看になったときには給料をもらうので、でも、それも一つの教育じゃないかと。ほとんどの一番最初が高看に行けるところの、高等看護師の学校に行ける人はそれほど困っていないかもしれないけれど、準看から行くというのは、それなりに生活が厳しい人がいるだろうと。その人たちにチャンスを与えるために高看に行く。一貫して一つのキャリアパターンとして考えてもいいんじゃないかと。それが必要じゃないかということを今度本田先生のところに行って、また厚生労働事務次官にいって、社会の変化に従ってもう少し弾力的に通知を見直すべきじゃないかというのをお願いしたんですね。なかなか国の制度を変えるの難しいですけれども、今回は真剣に検討してみますということで、その可能性がないわけではない。そういうのがとても今回国へのお願いと、控訴するしないというのは一緒にやらないと、もし私があのときに控訴せずに熊本地裁の判断にイエスと言ったときに、全国的なことになりますよね。
そして高裁ぐらい、あるいは最高裁、もしかすると高裁の段階でのセカンドオピニオンを聞かなきゃいけないんじゃないかというのが私も考え、国もぜひそうしてほしいというので今回の方針が決まったということであります。
熊本地裁で、もし私がとどめておいたらずっとこういう問題が長引く可能性あったと思いますので、まずは高裁の判断をみてみたいというのが今回の我々の判断でした。
質疑応答
旧統一教会の名義後援について・その2
Q
最後に旧統一教会について伺いたいんですけれども、関連団体と指摘されている一般社団法人熊本ピュアフォーラムという団体があるんですけれども、こういう団体が県内の中央議会に家庭教育支援法の制定を求める請願というものを提出していて、現時点で7市町村で可決されています。この現状を知事はどう見ているのか、ピュアフォーラムという団体は地方議員にも接触して色々イベントに参加を勧誘したり等をしています。この点についての考えを教えてください。
蒲島知事
これが誰も、この問題が起こる前は多分無知だったということです。県のほうも、そういう意味では10件の名義後援を、令和元年からやっていますけれども、無知に基づいたもので、だからこれは分かった段階で名義貸ししないと、あるいは名義後援をしないというふうになりましたので、多分多くの市町村もそのことは知らなかったんだと思う。この問題が表面化するまでは、誰も。そういう観点から、これからはしないけれども、そういう同じ考え方で市町村も取り扱われるんじゃないかなと思います。
質疑応答
TSMC(環境保全)について・その2
Q
先ほどTSMCの質問が出て、知事が農地の利用についてお答えしたということで、関連で、菊陽エリアだけではなく、県北全体で農振を除外してほしいという動きが出ていると。県議会の常任委員会でもそういう話になって、県として関与はできないのかというような意見も出たんですが、そもそも食と農の安全保障も知事が普段からおっしゃっているんですけれども、こういう農振の除外の動きと知事も普段からおっしゃっている、食と農の安全保障との絡みとしてどう思うのかと。
県としてそういう農振の除外とか、そういう土地の問題に対して、どの程度関与していくのか教えてください。
蒲島知事
その問題提起が今県でも行われています。優良農地は当然守らなきゃいけない。それから食の安全保障は熊本県の責任として一番大事なことですから、きちんとしたものにしなきゃいけない。
それプラスやはり農振の解除というのも求められていますよね。
だから本当に必要なバランス、あるいはグランドデザインといいますかね、それを熊本県全体で考えてほしいというのを私自身が庁議で指示しました。
だからこれだったら本当に大事な、とりわけもう農業を続けられないという方々、お年寄りの方が今とても出ていらっしゃるのも知っていますので、ここは守らなきゃいけない農地、ここは農振の解除ができるか、そういうことをグランドデザインをしながら、一番悪いのはもう点々とあちこちでやるのが一番私は好きじゃないので、県全体で守るべき農地と、解除すべき農地をしっかりと把握しながら、そして熊本県の幸福量の最大化、それはベストバランスだと思いますよね。
そういう意味で、それを探ってほしいというので今はワーキンググループでやっているところです。
Q
もう一つ、TSMCに関連してなんですが、半導体企業というのは、大量の水を使用すると思うんですよね。
TSMCだけでなくて、ほかの半導体の企業も誘致を検討すると。
実際、どの程度水が必要なのかというのを試算できているのかというのと、農業用水とか、地下水ひいては飲料水への影響をどう見据えるのか教えてください。
蒲島知事
水を守る、地下水を守るのは最大の我々の決意であるし、最大の守るべきものだというふうに思います。
だから今は、例えば竜門ダムの水をどう有効活用するか、あるいは県南のまた素晴らしい水をどう活用するか、そういうことを踏まえながら、ベストバランスを農地も含めながら考えていきたいなと思っています。
Q
具体的には。
蒲島知事
だから少なくとも、この地下水を守るというのは一番大きな我々がやらなきゃいけないことだし、あるいは水田に水をためるとか、そういうことも利水権【水利権】が国にありますけれども、そういうことも今度考えていかなきゃいけないと思いますので、水も農地も当然守りながら、かつ需要に応える。TSMCプラス半導体関連ですよね。
それは絶対県庁としてやらなきゃいけないと。一番悪いのは無制限にある場所が農振の解除になったりしないように県全体でどういうのが最高かという方向を考えてほしいというのが、今私が幹部の人たちにお願いしているところでありますし、もうあれはワーキンググループはできていますよね。
【担当課】
企業立地課でございます。知事から今ご発言ありましたように、水問題につきましても推進本部会議のもとに設けています部会のなかに環境保全部会というのがございます。そのなかに県庁内の環境関係の課で構成しておりますので、今言った問題提起につきましても、その中できちんと検討してまいりたいと思っております。以上です。
Q
具体的にどの程度水が必要かというのはそのあたりはまだ詰めまではできていないということでよろしいでしょうか。
【担当課】
そうですね。今後どれぐらいの企業が来て、それが水を使う企業かどうかというところもありますので、そこはそういったのを見ながら、仰ったようにベストバランスはどこかというのを検討して参りたいと考えています。
Q
念のために確認なんですけれども、台湾を含めて大きな半導体の受注工場の、水が足りなくなって農家と揉めたりとか、水不足に陥った工場というのはあるんでしょうか、ないんでしょうか。
TSMCは台湾、中国なんでしょうけれども、世界的にみてもかなり大きな工場だと思うんですけれども日本にはないような。水不足というのが陥るような地域、国というのは、例えばTSMCさんだけでもいいんですけれども、確認されているんでしょうか。
【担当課】
我々としては、そこら辺の問題も調査したんですけれども今の現時点としてTSMCの取水の影響で農業用水に問題が出たということは確認はとれておりません。
Q
環境とか水とかまた情報提供宜しくお願いします。
質疑応答
マイナンバーカードと健康保険証の一体化について
Q
今、国が健康保険証とマイナンバーカードの一体化を進めようとしている。
知事としてこれはメリットが大きいとみているのか、またはデメリットが大きいとみているのか、国の説明の十分不十分なども含めてコメントをいただければと思います。
蒲島知事
国のほうで今しっかりとマイナンバーカードの普及について進めてらっしゃいますので、県としてもそれについては支援申し上げたいと思います。
ただ説明については国のほうの責任できちんと皆さんが理解できるようにやっていただくとよりスムーズにいくのかなというふうに思います。