本文
令和4年(2022年)4月20日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:令和4年(2022年)4月20日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目
コメント
質疑応答
- ジンベエ像設置市町村の決定について
- 県産あさりの販売状況について・その1
- 県産あさりのモデル販売協力店について
- 県産あさりの販売状況について・その2
- 新型コロナウイルス感染症に係る今後の対策について
- JR肥薩線について・その1
- 西原村の仮設住宅について
- 熊本県あさりを守り育てる条例(仮称)について
- 公務災害認定事案の提訴予定について・その1
- 新たな流水型ダムについて
- 県産あさりブランドの信頼回復について
- JR肥薩線について・その2
- 県産あさりの販売状況について・その3
- 公務災害認定事案の提訴予定について・その2
発表項目
漫画『ONE PIECE』麦わらの一味のジンベエ像設置市町村の決定等について
蒲島知事
本日はONE PIECE麦わらの一味で、10体目となる「ジンベエ像」の設置市町村について発表いたします。
今回、県内12の市町から提案がありました。いずれの提案も復興にかける想いや像設置に対する熱意が込められた素晴らしいもので、私たちも悩みに悩みました。
選定委員の意見を踏まえ、作品の世界観やキャラクターの特徴に合ったストーリー、ロケーションの良さといった観点で審査し、「宇土市」にジンベエ像を設置することにいたしました。
なお、決定に当たっては集英社の皆様や尾田栄一郎先生にも了解をいただいています。
像の設置は、長部田海床路を臨むことができる住吉海岸公園内を予定しています。
海床路とは、潮が引いた時だけに現れる海へとつながる道であり、「海への入口」や「異世界への入口」を連想させます。また、太陽の当たり具合でオレンジやパープルなど、時間ごとに姿や色を変え人々を魅了します。
この地に麦わらの一味の「操舵手」であるジンベエが駆け付け、復興に向け力強い舵取りをしてくれることを期待しています。
像の除幕式は7月下旬を予定しています。設置を楽しみにされているファンの皆様の期待にお応えして、本日から「麦わらの一味」の 像の制作過程を記録したメイキング動画を「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」ホームページで公開します。
像が完成するまでの様々な過程で、銅像の制作者の方をはじめ、多くの関係者が精魂込めて取り組まれる姿はファン必見であります。この動画を見て除幕式を楽しみにお待ち下さい。
また、県庁プロムナードのフラッグのデザインを一新するとともに、熊本駅においてデジタルサイネージを活用した情報発信を行い、本プロジェクトを一層盛り上げていきます。
さらに像の設置効果をより県内全域に波及させるため、公式「お土産品」の開発や「像の周遊ツアー」の実施に向けたガイドラインの作成も進めています。
公式「お土産品」の一つとして、集英社さんでも各像の周辺で購入できるミニフィギュアを制作されています。こちらがそのサンプルです。
このように世界中で愛されるONE PIECEと連携したさまざまなプロジェクトが進行中で、私もワクワクしています。
今後も、本プロジェクトを通じて熊本の元気を日本、そして世界に発信してまいります。
コメント
熊本県産あさりの出荷再開について
蒲島知事
続いて、熊本県産アサリの出荷再開についてです。
4月12日から、約2か月ぶりに県産アサリの出荷が再開されました。
熊本生まれ、熊本育ちの純粋な県産アサリを、確実に消費者にお届けする「熊本モデル」の構築にご協力いただいた関係者の皆様に改めて深く感謝を申し上げます。
出荷再開後、18日までの1週間で約9トンの県産アサリが出荷されたと聞いています。
私も17日の日曜日には鶴屋百貨店でトップセールスを行い、多くの県民の皆様に純粋な県産アサリを購入いただきました。ありがとうございました。
アサリはまさに今が旬です。また、ゴールデンウィーク頃にはさらに出荷量も増える見込みです。ぜひこのくまモンシールが貼られている純粋な県産アサリをご購入いただきたいと思います。
コメント
新型コロナウイルス感染症対策について
蒲島知事
最後に、新型コロナウイルス感染症対策についてです。
現在の感染状況についてです。本県の新規感染者数は先週まで増加傾向でしたが、今週に入って増加のスピードは緩やかになり、横ばいに近づいています。
年代別では10代で微増していますが、その他の世代では落ち着いています。
病床使用率については、20%台半ばで横ばいの状況です。
現在、全国的に感染力が強いBA.2系統への置き換わりが進んでいます。また、来週からはゴールデンウィークを迎え、人の動きや交流が増加することが予想されます。
これに伴って感染者数が増加していけば、病床使用率が高まっていくことが懸念されます。そこで県民の皆様にお願いです。
まずワクチンの3回目接種についてです。4月18日時点で、県内における3回目の接種率は約54%と全国3位です。ただ、全国的に20代から40代の接種率が低い状況です。
県民広域接種センターでは当日空きがあれば、仕事や学校の帰りにも予約なしで接種を受けられます。また、県内の企業、大学、専門学校等の団体枠も新たに設けました。
ぜひ同センターも活用いただき、ご自身だけでなくまわりの大切な方々を守るために、希望される方は早めの接種をお願いいたします。
次に、ゴールデンウィークで外出や県をまたぐ移動をされる際は、基本的な感染防止対策を徹底いただくよう改めてお願いいたします。特に高齢者や基礎疾患のある方、及びその方々と接する人々は慎重に行動をしていただくようお願いします。
また、全国で最も感染が拡大している沖縄県から旅行などで来訪される方々に対して、事前に3回目接種を完了する、又は出発地において検査で陰性を確認するよう呼びかけをされています。
国からも各都道府県に同様の呼びかけを行うよう依頼がなされています。
このため旅行などで沖縄県への訪問を予定されている県民の方々におかれましては、事前の3回目接種、又は検査による陰性確認にご協力いただきますようお願いいたします。
なお、この検査については本県内の無料検査所でも受けることができます。
来週からゴールデンウィークを迎えます。県としては感染防止に努めながら、社会経済活動を継続するという新しいベストバランスを目指しています。そのためにも、お一人お一人が「感染しない」「感染させない」と強く意識し、行動していただくようお願いいたします。
私からは以上です。
質疑応答
ジンベエ像設置市町村の決定について
(幹事社)
まずONE PIECE像についてなんですけれども、今回選定された宇土市の長部田海床路は熊本地震でも被災して、その後復旧されたということもあったと思いますけれども、そのあたりも含めて選定されたのか、選定理由を詳しく教えてください。
蒲島知事
先程も述べましたように、選定委員会でも、訪れたファンの方々にとってどちらのストーリー、それからロケーションがより喜ばれるかという観点を最重要視すべきであるという意見がありました。その観点から決め手となったのは、まずジンベエは作品上では魚人、また元タイヨウ海賊団の船長という設定であります。
海とか太陽をイメージさせるキャラクターですので、設置予定場所である住吉海岸公園は有明海とか日本の夕陽100選にも選ばれたとても有名なところでありますし、そして長部田海床路を望む場所にもありますので、これが今回の選ばれた決め手になったということであります。
長部田海床路というのは、これをバックにした写真はSNSなどでとても世界にアピールしやすいこともあって、宇土市がとても大きな被害を受けたということと、それからこの場所がこのジンベエ像にふさわしいということが決め手です。
(幹事社)
今回10体目となるわけですけれども、今のところ仲間は10人ということで今回で出揃ったということなのか、今後もストーリーに合わせて増えていく可能性があるのかそのあたり。
蒲島知事
今後、新たに麦わらの一味が追加されることがあれば、別途その度に集英社と相談して熊本の夢を叶える、あるいはONE PIECEのファンの方に応えるように頑張っていきたいなと思います。
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質疑応答
県産あさりの販売状況について・その1
(幹事社)
もう一点アサリの関係でお願いいたします。1週間で9トン出荷されたということですけれども、今お聞きになっている範囲でアサリの売れ行きについてはどのように捉えていらっしゃいますか。
蒲島知事
4月12日から18日までの4つの漁場と6漁協で、最初の予定は7トンだったんです。それが9トンを出荷したと聞いています。
だから、漁連の会長とお話をしたときに、前よりも採れているということであります。これが続くために来年度はどうかというと、400トンを予定されているということですので、とても順調に、かつて30トンしかなかった時と比べると、この県産アサリが望まれて、かつ、それに応えるだけの少なくとも熊本、九州管内ぐらいは応えられるんじゃないかなというふうに思います。
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質疑応答
県産あさりのモデル販売協力店について
(幹事社)
アサリについてなんですけれども、店頭に並んで1週間ほどが経ちましたけれども、今のところ販売協力店以外で熊本産が販売されているとかそういった情報というのは特段なかったでしょうかというのと、熊本モデルが運用されて今順調に運用されているというふうに捉えていらっしゃるんでしょうか。
蒲島知事
皆さんもご存じのように第1ステージの4月と5月は、モデル販売協力店のみでこれを販売しています。
そうすることによって、まだ認証制度が6月までQRコードを使ったものができておりませんので、そういう意味ではその前にはモデル販売協力店にお願いして、そして我々と同じ考え方で純粋な熊本生まれ、熊本育ちのアサリを売っていただいています。
今、県内で93の店舗がモデル販売協力店として認証する予定ですけれども、イオン九州が24、イズミが32、鶴屋6、そして鮮魚組合が27となっています。よろしいですか。
(幹事社)
特段、それ以外で熊本産のアサリが販売されているとか。
蒲島知事
すみません、その点に関しては正確な情報が必要ですので、担当者の答えをお願いします。
【担当課】
くらしの安全推進課でございます。産地偽装110番のほうに今現在そういった情報というのは特に寄せられておりません。以上です。
蒲島知事
我々もそれを掴んでいませんので、多分モデル販売協力店以外には熊本県産いわゆる熊本生まれの熊本育ちのアサリは売られていないということだと思います。
(幹事社)
順調に今のところは運用されているということ。
蒲島知事
はい。そういうことです。
質疑応答
県産あさりの販売状況について・その2
Q
先ほどの質問と被るんですけれども、出荷量についてはわかったんですが、販売の売れ行きについてはどういった状況か、なにか情報があれば教えてください。
蒲島知事
売れ行きですか。最終的にすべてのスーパーについての統計は私は見ていませんけれども、この前鶴屋さんに行った限り、大体例年の4、5倍売れているということでした。
そういうこともありますので、他の店も私も1か所だけ行きましたけれども、手に取って見たときに、中国産のアサリも売ってありましたけれども、輝きといい、そういう品質を見る限り、やはり皆さんは熊本産のほうを取るんじゃないかなというふうに感じました。
すみませんけれども、他の店も含めて売れ行きをお願いします。
【担当課】
水産振興課になります。今回93店舗で販売を行なったわけなんですけれども、私どももすべての店舗というわけじゃないんですけれども、販売されている方々にお話を聞いて、結果として非常に多くのお客様に購入していただいて、非常に手応えを感じていますということでお答えをいただいたところです。
最終的にどれだけ販売されたのかは、今からまとめていきたいと思っています。以上です。
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質疑応答
新型コロナウイルス感染症に係る今後の対策について
Q
新型コロナに関してなんですけれども、先ほど沖縄県への呼びかけ等あったんですが、これまでも年末年始なども含めて、大型連休の後に、感染が拡大するということを繰り返されてきたと思います。これまでは帰省の自粛とかも求めることもあったと思うんですが、そこまでの行動自粛は今回は求めてないと思います。感染がある程度高止まりしているなかですけれども、そういった判断に至った理由についてお願いします。
蒲島知事
今のご質問は行動の制限を強くしないのかというそういうご質問だと思いますけれども、今感染防止と経済の新しいバランス、ベストバランスを求めるなかで、ウィズコロナのなかで経済を回そうという、政府もそういうかたちで、日本全体が軸足を動かしているんじゃないかと思います。
先ほどもご紹介しましたように、病床使用率も急激に悪化しているわけではないため、現時点で行動制限を強化することは考えていません。
ただやはり、各人が基本的な感染防止対策を徹底することが一番大きな感染防止対策だと思いますので、それが経済と感染防止の新しいベストバランス、それから経済活動がウィズコロナのなかで行われている一番大きな基本的なものだと思いますので、今の段階ではそれをお願いしているところです。
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質疑応答
JR肥薩線について・その1
Q
先日JR肥薩線の再生協議会が地元市町村と一緒に協議をしました。そのなかで国に財政支援を求めていく方針など確認されたと思うんですが、なかでもランニングコストの部分、運行経費9億円という赤字があると。そこについても国に財政支援を求めていくと。ただ、これがなかなか毎年の赤字補填ということになると、ハードルが高いようにも思うんですけれども、そのあたり知事はどのようにお考えでしょうか。
蒲島知事
皆さんもご存知のように、(今月)18日にJR肥薩線再生協議会を開催しました。そこでは鉄道の復旧に対する熱意と覚悟を地元の皆さんから感じたし、それを我々も共有した段階であります。
鉄道での復旧のためには、河川や道路事業と連携して、費用を圧縮することはとても大事ですよね。このことに関しては、国の協力も得られているんじゃないかなと思います。河川整備計画の小委員会でも、これまでは河川だけが対象だったのを、今では鉄道も道路も、まちづくりも歴史も文化も全部、河川とつながっているという、そういう考え方で、河川整備計画をやっていますので、その観点から、復旧のためのコストの圧縮ができると思います。
でも一番大事なことは持続可能性ですよね。それが完成したあと、復旧したあとに、一丸となって利用促進に取り組まなきゃいけない。
国に対しては財政支援を、当然その部分もお願いはしています。ただ、国にお願いするだけじゃなくて、県も市町村も一体となって、この肥薩線を自分たちで守るんだという、その気持ちがとても必要な気がします。
それがあって初めて、参加型の肥薩線の復活ができるんじゃないかなと、それを自分たちが支えているんだという、当事者意識ですよね。
県もしっかりと市町村と一緒にやっていかなきゃいけないし、熱意がそのためには大事ですから、熱意については、皆様の熱意を、私どもも感じていますので、それをいい方向にもっていくと。国のほうも、そんなに頑張っているんだったら、やはり支援しようと、これが災害からの創造的復興の一つのモデルとして、これからも国が採用できるような、そういうかたちでもっていけたらいいなと思っています。ただ、私はこの協議会に出ていませんので。私の考えはそういう考えです。
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質疑応答
西原村の仮設住宅について
Q
先日の慰霊式(熊本地震の犠牲者追悼式)のあとにも質問をさせていただいた部分だと思うんですけれども、被災者に最後まで寄り添うというところで、西原村の小森仮設団地、未だに5世帯12人の方が暮らしていまして。ただ、ここは7月に閉鎖をされる予定ということで、なかには先日まだ地鎮祭を行ったばかりの被災者もいらっしゃいます。家ができるまでの間、どういうふうに寄り添っていくのか、そのへんの考えを改めて教えてください。
蒲島知事
私はこれまでも答えたと思いますけれども、家ができるまで、そこで被災者の方々に最後まで寄り添うということは、例えば、村に譲渡した仮設住宅、それを利用するようなかたちで、家ができるまでそこに住んでいただくと、そしたら安心ですよね。
西原村、あるいは益城町では、災害公営住宅も持っていらっしゃいますので。そういう意味で、そこを利用されて、それで工事、例えば、様々な公共工事が終わるまでは、そこを利用していただくと。そして安心して、そこに住みながら工事が終わるまで、あるいは自分が家を持てるまで住めるという、そういうかたちでこの西原村もやっていきたいなと思っています。同じことが、それがスムーズにできると、益城町のほうもそういうことが可能なのかなという、そういうことが計画できるんじゃないかなというふうに思います。
Q
閉鎖の期限はしっかりと守ったうえで、家ができるまでは何か違うかたちでどこかに、仮に住んでいただくというような方向性ということですか。
蒲島知事
その方向性です。担当者来ていますかね。
【担当課】
ご存知のとおり、西原村の復旧住宅は7月8日までが期限ということで、昨年の10月に供用期間の延長をさせていただきましたが、今年度、延長ができるのは益城町の土地区画整理事業にかかる方のみということになりますので、県としてはそこで仮設住宅については終了するというかたちになります。
ただ、知事が今申し上げましたとおり、仮にそこで、期限までに自宅の再建が間に合わないということであれば、隣に木造の仮設住宅を西原村に用意をしてありますので、今そこに空きの住居がございます。
いったんそちらに移っていただいて、生活していただくと。そして家ができた段階で、転居していただくことになりますが、そういった支援が可能ということと、寄り添ってという部分でいいますと、先ほど、地鎮祭をされたという方の家にも私たちも訪問し、これから融資の話とかいうことにもなってきますので、先日もお電話がありまして、融資についても心配という話がありましたので、先日も訪問して、住宅金融公庫と一緒に話を伺って、どういったかたちで手続きが進むとか、今後の流れがどうなるかとか、そのスケジュールの確認とかいうこともさせていただいて、仮にそれが期限までが難しいということであれば、引っ越しをしてすぐまた引っ越しというような段取りはとても大変だと思いますので、できるだけ早めに移っていただいて、しばらくゆっくり生活をしていただく期間をとって、また引っ越しをしていただくとか、そのあたりの今後のスケジュールについても、話を聞きながら今進めているところです。以上です。
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質疑応答
熊本県あさりを守り育てる条例(仮称)について
Q
アサリの条例のことでお尋ねしたいんですが、先日、パブリックコメントが始まりましたけれども、状況を少し教えていただいてもよろしいでしょうか。
蒲島知事
私が昨日まで聞いた限りでは、一件コメントがあるというふうに聞きました。その後、担当者のほうで、どういうふうになっていますかね。
【担当課】
団体支援課です。今知事がおっしゃったように18日まで一件ということですが、本日までもまだ一件ということで、その他はあっておりません。以上でございます。
蒲島知事
どういうコメントが来たとか。
Q
コメントの中身は差し障りがあるのでしょうか。
【担当課】
申し訳ありません。まだ意見をまとめている段階ですので、この場で公表は控えさせていただきたいと思います。
Q
条例を運用していくうえでは、規則で細かいことをいろいろと取り決めて書いていかないといけないと思うんですが、そのへんの規則を公開するタイミングとか、公開する考えがあるのか、そのへんの考え方を教えてもらってもよろしいでしょうか。
蒲島知事
これは最終的には、議会にかけて、議会でそれを審議していただくということになります。
議会の前にそれを出すということはありますかね。ちょっと私その部分わかりませんけれども、この段階で公開というか、こういうふうな最終になりましたと、その部分をちょっと教えてください。
【担当課】
それにつきましては、一部、7月施行になっておりますけれども、議会との承認と併せて公表するようなかたちを考えておりますので、それまでに皆様に広く公表できるかについては検討したいと思いますが、今の段階では議会の承認と同時ということを、今のところ考えているところです。
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質疑応答
公務災害認定事案の提訴予定について・その1
Q
ちょっと話が変わるんですけれども、2017年9月に、熊本県警の玉名警察署の刑事だった24歳の男性の方が亡くなっています。この方について、知事は亡くなったことと、どう取り組んでいくかということをどのように今考えていらっしゃるか。
蒲島知事
まずは、お亡くなりになられた職員のご冥福を心からお祈り申し上げたいと思います。
そしてご遺族の皆様には改めてお悔やみを申し上げます。
まだ訴状がこちらのほうには届いておりませんので、現時点でどういうことということ、コメント等はこの段階では差し控えさせていただきたいと思っています。
Q
わかりました。
その訴状が届いていないということで中身は確認できていないと思うんですけれども、このご遺族が訴訟に至る経緯として、去年の年末頃に、県宛にいろいろな再発防止を含めた取り組みだとか、更なる調査とかを求める文書を書いていて、そのお返事が知事の名前で届いていると。その中身が遺族としてはやはり具体性に欠けるものだった、なかなか誠実に向き合ってもらえなかったというふうに捉えられているんですけれども、ある意味そのお手紙なり返答なりが訴訟に繋がってしまったということに関してはどう考えていらっしゃるでしょうか。
蒲島知事
私のほうに来ているのは、代理人の弁護士の方から損害賠償請求書と題する文書が送付されてきましたので受け取っています。
具体的なご遺族への回答内容については、私のほうからのコメントは差し控えさせていただきたいと思います。
Q
そうすると訴訟に繋がってしまうかもしれない、それを防げたんじゃないかなというお気持ちはありますか。
蒲島知事
そこのプロセスについても今訴状も見ていませんので、これから裁判になっていくと思いますけれども、そういう観点からこの段階での知事のコメントは控えたいと思います。
Q
わかりました。
最後に、この文書は知事自身が書かれた、考えられたという認識でよろしいですか。
蒲島知事
この文書といいますと。
Q
遺族に、代理人に返した文書です。
蒲島知事
この私宛、私の名前があれば、私の書いたことにもちろんなります。
担当者は来ていますかね。どちらかといえば県警のほうに関係がある部分なので。どちらがやったかということに関しては、ちょっとこの段階では。後でまた質問があれば。
Q
ただ、知事の名前が書かれてあるので、知事が当然書かれたものだというふうに認識。
蒲島知事
知事の名前だったら知事が書いたことになりますけれども。すべての知事の名前のあった文書を私が目を通すかというと、それはちょっと私も自信を持って言えません。
例えば免許交付でもなんでもいろいろありますよね。辞令書でもいっぱいあるけれども、あれはすべて私の名前になっていますので、それらすべてに目を通すかということに関してはちょっと。
Q
そうですね、知事の名前がついて、お悔やみの言葉も述べられているんですよ。
これは知事が書かれた言葉じゃないとか、知事が目を通されていないということはあり得るんでしょうか。
蒲島知事
それは私の名前でそういうかたちで書かれていたら、私は目を通したはずです。
Q
知事が書かれているという認識でよろしいでしょうか。
蒲島知事
はい、当然です。
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質疑応答
新たな流水型ダムについて
Q
川辺川にできる新しい流水型ダムについて伺うんですが、五木村にはまだいまだに建設に反対する声も多いという状況のなかで、明日からは環境アセスメントの入口という位置付けの環境配慮リポートの会議が始まって、今後の進め方とか、いわゆる環境アセスに関しては3年から4年、一般論でかかるという状況と伺っているんですけれども、この辺、例えば短縮を進めていくとか、そういう県の方針についてと、あと思いをお聞かせください。
蒲島知事
私のほうに一番切実な皆さんの要望が来るのは、早く家を、住まいを完成させたい。住まいを再建したいけれども、実際に緑の流域治水全体ができるのが今のところ2035年という計画が出されていますけれども、それを出されることによって皆さんは一生懸命に深く考えができるんじゃないかというふうに思います。ただ、その間不安でしょうがないという方はとても多いんですよね。
それでその不安な状況に置かれた方々は生活再建もなかなかできないし、家の再建もできないと。
だから、そういう意味でこれから家の再建、生活再建、それからきちっとした治水対策をするためにまず日程が決まったところはとても大きいし、その日程に沿って進めてほしいというのが今の県の考え方です。
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質疑応答
県産あさりブランドの信頼回復について
Q
アサリについてですけれども、地産地消はうまくいっているのかなというふうに受け取っているんですが、まだ県外全国からは厳しい声が上がっていると思います。県外に向けて、この熊本ブランド復活に向けた何かアピール、メッセージみたいなものがあればお願いします。
蒲島知事
先ほど申しましたように、二つのステージに分けてやっています。
第一ステージは、確実に熊本産まれの熊本育ちの、このアサリを消費者の皆様にお届けすると。それはまず県内で5月と6月にそれをやっています。
だからこれを確実に成功させて、熊本産の本当のアサリはこういうものだというのが、皆さんがわかっていただく。
まずは県内から、その次に例えば九州内とか、あるいは全国的に第二ステージに入っていくんじゃないかなと。
その時までには、もうQRコードなどを使ったきちんとした熊本県産の偽装アサリはないというのを皆さんにやはり信じていただかなきゃいけませんよね。確信していただかないといけない。
そういうところまでやった後で、あとは消費者の方々に選んでいただくということになると思います。
それで、熊本県産アサリを純粋なアサリを売り出し続けることがとても大事です。
それがみんなが検証できることがとても大事で、例えばQRコードが付いていると、一番消費者の段階でも、スマートフォンでそれを見ることによって、プロセスが全部わかると。そういう透明性ですかね。それをつくることを今一生懸命やっています。
この部分が多分食品で遅れていたのかなと思いますので、今度はアサリでそれを成功させることによってほかの食品表示、それについてもよい効果が出て来るんじゃないかなと思います。
とにかく三原則ですよね。まず、偽装産地表示のアサリを根絶すること。一掃すること。もうそれはできています。二番目は、きちんと取り締まりを厳しくすること。これはまだ国と一緒に今やっています。三番目に大事なことは、熊本県産アサリを、純粋な熊本県産アサリで、熊本産まれ熊本育ちのアサリを出し続けること。量が大分足りなくなる可能性もありますけれども、そのためにも増産を一緒に考えてやらなきゃいけないと思っています。
これを根気強く続けていって、それで皆さんが評価していただくというように、頑張るしか今はないんですよね。
皆さんもご存知のように、ネットの社会では相当責められています。知事への直行便も、とにかく熊本産の農産物も海産物も買わないぞという、絶対買わないという、そういうふうな(知事への)直行便が圧倒的に多いんですよね。
だから市場では熊本県産アサリが出ているけれども、まだ信じていないという声が多いので、これを根絶することで、この根絶することを長く続けることで皆さんに信頼してもらう以外ないのかなと、今やっています。今、そのプロセスが始まったばかりですけれども、最初の段階もそういうことで一歩踏み出したところです。
ただもう一つ言わせていただくと、熊本県と関係のない、例えば下関ルートとか、そういうところは県がそこに入っていけないところがありますよね。県内のアサリ要請はできるけれども、そこのところをこの前国に対してお願いしたところであります。
質疑応答
JR肥薩線について・その2
(幹事社)
肥薩線の関係なんですけれども、地元の盛り上がりが大事だということで、肥薩線の沿線には明治時代につくられた駅舎もありまして、かつては登録文化財とか、世界遺産を目指す動きもありました。
あと今は、列車は来ないんですけれども、大畑駅などはたくさんの方が訪れていらっしゃって、復旧を待つ間にもできる取り組みはあるのではないかと思います。
そういった機運を盛り上げるために、今後復旧する、しないの話し合いとは別に、県と市町村で何か取り組めることがないかどうか、その点、知事としてはお考えいかがでしょうか。
蒲島知事
肥薩線に関しては、肥薩線の魅力をいかに盛り上げていくかということだと私は思いますので、それがみんなで肥薩線を持続可能な鉄道にしようという、そういう気持ちになると思うんですよね。
ここで廃線にしてしまうんじゃなくて、そういうふうな中において、文化財としての価値、そういうこともみんなで共有化するということが大事かなというふうに思います。
それが魅力に繋がるし、観光客にも繋がっていくと。また何よりも自信に繋がりますよね、沿線の方々の。そういうことを総合的に、そういうこともまた国に訴えるときも文化財としての価値を訴えるとまたちょっと違ってくると思います。そういうことはこの協議会、あるいは県庁内の担当課でもこれからしっかりとそのことを考えながらやっていきたいなと思っています。
質疑応答
県産あさりの販売状況について・その3
Q
先ほどアサリの売れ行きの話がありましたけれども、非常に売れているようだというようなお話があったんですが、私がいくつか見たなかだと、夕方まで売れ残ってしまって、半額シールが貼ってあるけれどもそれでも残っているというものも目にしたんですけれども、統計を出されるということだったんですが、それはいつ頃出される予定なのかということと、販売を再開された後もそういう(知事への)直行便などで、まだ批判の声みたいなものは多いのかというところをお伺いしたいです。
蒲島知事
(知事への)直行便に関して、数は少なくなっていますけれども、まだあります。特に再開したことに関して批判的な文言も出てきています。
ただ、当初のとき、これが(テレビで)放送されたときからすると、かなり(知事への直行便の)数は減っているのかなと。数が減っているから、じゃ皆さん許してくれるだろうかというと、そうじゃないと思います。そういう意味では、この取り組みを皆さんが理解していただくまで、とにかく根絶すると。それが我々の責務であるというふうに思っています。そのためにも、これは成功させないといけない。
私が考えたのは、時間をかけてこれを根絶することはできないので、とにかく即座にとりかかろうというかたちで、出荷停止という、どちらかといえばとても難しい判断でしたけれども、漁業者の方々、漁協の方々がそれを一緒にやってくださったので、できたんじゃないかなというふうに思います。根絶に向かってとにかくやっていきますので、皆さんも見届けていただいて、ここが足りないんじゃないかと、そういうことを意見をいただくと大変うれしいと思います。
【担当課】
水産振興課です。先ほどのどれくらい販売されたかにつきましては、まだ今現在もまだ販売されているような状況です。そういったことを踏まえまして、できるだけ早くまとめていきたいと思っておりますので、この場でいつまでというのはちょっとすみません。
質疑応答
公務災害認定事案の提訴予定について・その2
Q
先ほどの県警の件に戻るんですけれども、遺族に出したメッセージ、どのようなことを書かれたということは、覚えていらっしゃいますか。
蒲島知事
このあとのいわゆる代理人の弁護士さんから損害賠償請求書と称する文書が送られてきたこと、そのあたりから私のほうにレクが来ていますので。ただその最初の文書に対して何を書いたかということについては、それはその後、ずっと覚えていたというよりも、この問題がこういうかたちで弁護士さんのほうから損害賠償がされるということは後で認識したということです。
Q
文書が来て、知事からお返事を書いている。そのお返事の内容は覚えてらっしゃいますか。
蒲島知事
それは後で読ませていただいたので、その後でこの弁護士さんが来た後に、私が問題を認識したので、そこで読ませていただいたけれども、ただコメントはしないということを。裁判になっていますので。
Q
それはわかります。知事が書いた、遺族の方に出したコメントというのを知事は覚えていらっしゃるかどうかという、いろんなお仕事があるんで、覚えていらっしゃらないかもしれないんですけれども。
蒲島知事
この問題がこういうかたちで浮上してきたのちに、私が知ったということですね。コメントを出したということを。
Q
わかりました。はい。