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令和4年(2022年)1月18日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:令和4年(2022年)1月18日(火曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
コメント
質疑応答
- まん延防止等重点措置の適用に期待する効果について
- まん延防止等重点措置の適用期間について・その1
- まん延防止等重点措置の対象地域について・その1
- まん延防止等重点措置の要請に係る九州各県との連携について・その1
- 認証店へのインセンティブについて
- まん延防止等重点措置の対象地域について・その2
- 認証店の店舗数等について
- 時短要請の開始時期について
- トンガ海底火山の大規模噴火に伴う熊本県の対応について
- まん延防止等重点措置要請の判断にあたってのオミクロン株の影響について
- まん延防止等重点措置の要請に係る九州各県との連携について・その2
- まん延防止等重点措置のメリット・デメリットについて
- まん延防止等重点措置の適用期間について・その2
- 知事の上京について
- ワクチン・検査パッケージに係る県の方針について
- 飲食店における酒類提供について
コメント
新型コロナウイルス感染症対策について
蒲島知事
最初に、新型コロナウイルス感染症対策についてです。
現在、県内の新規感染者数は、先週の金曜日から過去最多の更新が続くなど、急激に増加しています。
直近1週間では2,178名となり、県のリスクレベルの「レベル3」の基準、874名を大きく超えました。
また、昨日時点の最大確保病床使用率も25.4%と、「レベル2」の基準である15%を超え、このままのペースで患者が増え続ければ、病床への負担が急激に高まると考えられます。
このように、本県においては、感染が急拡大しており、それに伴い病床のひっ迫が進んでいます。そのため、これ以上の感染のまん延を防ぐ観点から、本日、国に対し、「まん延防止等重点措置」の適用を要請しました。
「まん延防止等重点措置」が適用された場合は、全県的に感染が拡大していることから、すべての市町村を重点措置区域に指定し、対策を実施したいと考えています。
そして、県内すべての飲食店に対し、営業時間の短縮の要請などを行う予定です。要請内容については、感染防止対策が徹底されている認証店にインセンティブを認め、感染防止対策と経済とのベストバランスを図りたいと考えています。
具体的には、認証店に対しては、(1)午後9時までの営業時間短縮で酒類提供可、または、(2)午後8時までの営業時間短縮で酒類提供の終日自粛、のいずれかを選択していただくよう要請を行う予定です。
なお、午後8時までの営業時間短縮と酒類提供の終日自粛を選択された場合は、午後9時までよりも協力金の額を増額する予定です。
一方、非認証店に対しては、午後8時までの営業時間短縮と酒類提供の終日自粛を要請する予定です。
また、「まん延防止等重点措置」の適用を要請したことを踏まえ、「くまもと再発見の旅」については、事業を停止します。
「まん延防止等重点措置」の適用の判断は国が行うことになります。適用が決定された場合は、国の基本的対処方針を踏まえて、飲食店への営業時間短縮の要請以外に、どのような対策を講じるかについて、対策本部会議を開き、公表したいと思います。
最後に、県民の皆様への改めてのお願いです。
ワクチンを接種した方も含め、マスク着用、こまめな換気と手洗い、手と指の消毒、ソーシャルディスタンスの確保といった基本的な感染防止対策の徹底をお願いいたします。
そして、わずかでも発熱などの症状がある場合は、仕事などを休み、すぐにかかりつけ医などの医療機関に電話相談し、受診するようにしてください。
「まん延防止等重点措置」が適用されている都道府県への不要不急の移動は、極力控えていただくようお願いします。
また、感染リスクが高い「3つの密」のある場所への外出や移動は、控えていただくよう要請します。
昨日からは、飲食店や利用者に対し、同一グループの同一テーブルでの会食は、4人以下とするよう要請しています。
県民の皆様におかれましては、人数制限の要請への協力をお願いいたします。また、会食される際は、マスク会食を徹底いただくとともに、認証店をなるべく利用いただきますようお願い申し上げます。
感染拡大を防ぐためにも、これまで以上に、お一人お一人が「感染しない」、「感染させない」と意識し、行動していただくようお願い申し上げます。
また、「まん延防止等重点措置」が適用されれば、県民や事業者の方々に、大きな負担をおかけすることになりますが、どうかご理解、ご協力いただきますようお願い申し上げます。
コメント
トンガ海底火山の大規模噴火に伴う本県の対応について
蒲島知事
次に、トンガ海底火山の大規模噴火に伴う本県の対応についてです。
トンガは、2019年10月に本県で開催されました「ラグビーワールドカップ」の初戦に出場した、本県にとってゆかりの深い国であります。
特に、試合前に踊る「シピタウ」や選手の皆さんの闘志あふれるプレーは、熊本を大いに盛り上げていただきました。
トンガとは、電話やインターネットがつながらない状況が続いており、ラグビーワールドカップを通じて交流のあった方々をはじめ、多くの県民の皆様が、心配されているのではないかと思います。
県としましては、引き続き、状況の把握に努めつつ、募金の呼びかけなど、できることから実施したいと考えています。詳細は、決まり次第改めてお伝えします。
私からのコメントは以上です。
質疑応答
まん延防止等重点措置の適用に期待する効果について
(幹事社)
重点措置の要請に関してなんですけれども、この重点措置適用で期待している効果というのはどういったことを期待しているんですか。
蒲島知事
これまで先手先手で対応してきましたけれども、あまりにも感染のスピードが早いということで、今回このような要請をいたしました。
やはり、まん延防止等重点措置の要請に関わらず、早めに手を打つことがとても大事だと私は思います。早めに手を打つことによって、収束を早くすること。第5波で我々は経験しましたけれども、早めに収束して、そして、この収束の段階でも、あまり拙速にコロナ対応を引き下げないで、(新規感染者数が)ゼロになるまで経過を見ました。そうすることによって、次の波が来るのがちょっと遅いような気がするんです。
第5波と第6波の間にもとても深い谷があって、この谷間に多くのビジネス、あるいは事業者の方が、経営を、経済を大いに盛り立てていただいたんじゃないかなと思います。
だから、そういう意味でこの谷間をなるべく広くするというか、谷間をなるべく長くすることによって、ビジネスチャンスが広がるんじゃないかなと思います。
そういう意味では、この段階でまん延防止等重点措置の要請を行うことによって、早めに収束し、この波をなるべく小さくするという、そういう効果が私はあるのではないかなと思います。
質疑応答
まん延防止等重点措置の適用期間について・その1
(幹事社)
適用の期間はどれぐらいが必要かなというふうに考えていらっしゃるのでしょうか。
蒲島知事
これについては、まだ今日はまん延防止等重点措置の要請をした段階でありますので、国のほうでは3週間ほどじゃないかなという報道がありますけれども、それを我々も注視していくということになると思います。
質疑応答
まん延防止等重点措置の対象地域について・その1
(幹事社)
(まん延防止等重点措置の)対象地域、全県としたということですけれども、個別に見れば低いところもあったのかなという気もするんですけれども、そこら辺はいかがですか。
蒲島知事
これまでと違って、熊本市に集中しているというそういう感染状況じゃないと我々は考えました。それからもう一つは、感染の状況をなかなか追跡できないこと。それからどちらかといえば面的な感染状況じゃないかと思いましたので、今回は全県を対象地域とするべきだと考えた次第であります。
質疑応答
まん延防止等重点措置の要請に係る九州各県との連携について・その1
(幹事社)
九州各県との連携というところを重視されていたと思うんですけれども、今回福岡は(まん延防止等重点措置を)要請していないのかなと思うんですけれども、その辺どういった状況だったんでしょうか。
蒲島知事
事務局の段階で相当各県と相談をし、そして私も、最初から言ったように、足並みを揃えることがより九州全体の面的な感染を抑えられるんじゃないかなと考えました。
ただ、今回の福岡の場合は、独自の基準で、とりわけ病床使用率が低いということもあったと思いますけれども、(九州でまん延防止等重点措置を要請したのは)この3県(=熊本県、長崎県、宮崎県)ということになりましたが、私は今後も九州全体で連携するべきという気持ちは変わっていません。というのは、九州全体が面的につながっていますので、そういう意味では、今後、各県と更なる連携を図っていく、そういう気持ちでいっぱいです。
質疑応答
認証店へのインセンティブについて
(幹事社)
1件お伺いしたいんですが、先日まで大分ご説明をされていたかと思うんですが、非認証店と認証店の差、インセンティブの部分について、改めてこれを設けられた意図のほうをご説明いただいてもよろしいですか。
蒲島知事
これは、(報道の)皆さんも公開の席で聞かれたと思いますけれども、事業者の代表の方々と話し合ったときに、認証店のほうがかえって待遇が悪いんじゃないかと、そういうコメントがありましたよね。
一生懸命に投資して認証店になって、そしてお客さんにもそのような形で(認証店としての対策をして)対応しているけれども、メリットが感じられないと。沖縄なんかでは、メリットを感じられないというよりも、むしろデメリットだということで(認証店を)辞められた方が続出していると。やはりそれはよくないんじゃないかなと私は思いました。
熊本では、全国ではトップレベルの80%以上の方が認証店になっていらっしゃいます。だから、非認証店の方が、やはり認証店になるべきだと、そっちのほうに動くような、そういうムーブメントを作らないといけないと思いました。
そういう形で、今回は認証店に関しては2つのチョイス、これを掲げることによって自分が有利なほうを選べると。非認証店の場合は午後8時まで、そして酒類の提供は不可だという形で提示して協力をお願いしているという段階です。
認証店の方が選択の幅が広いということがこれから分かると思いますし、メリットも同じ状況ではないという、そういうことを今回は提示いたしました。
質疑応答
まん延防止等重点措置の対象地域について・その2
Q
面的な広がりというところで(まん延防止等重点措置の対象地域を)全市町村に広げられたとのことなんですが、これは、オミクロン株に関しては、確定の件数は70件ぐらいなんですけれども、疑われる事例を見るとかなり多いと思うんですが、オミクロン株の感染力の強さとか、そういったものも考慮されたんでしょうか。
蒲島知事
感染力の強さ、それからどのようなウイルスの行動があるか、そういうものを含めて未知の部分が多いということが一つですよね。それから若者(の感染者)が多い(ということ)。
そういう意味で、今初期の段階ですけれども、全県的に対応すべきじゃないかなというふうに思います。
これが、時期が少し過ぎて、明解に我々がオミクロン株の動きが把握できる、あるいは専門家の方々の考え方も一致してくるとか、そういう形となってくれば、当然、それに対応しますけれども、初期の段階で全県的にやるべきだというのが我々の考え方です。
質疑応答
認証店の店舗数等について
Q
もう一点は、知事のほうから認証店に関して80%以上ということをおっしゃられました。正確に何店舗ぐらいあって何%ぐらい今認証店になっているのか教えていただけますか。
蒲島知事
正確な数字はすみません、事務局のほうでお願いします。正確な数字が手元にありませんので。
【担当課】
商工政策課です。1月11日の時点で報告させていただきます。全県で認証済店が6,404店舗です。分母は8,000店舗ということで計算しています。以上です。
質疑応答
時短要請の開始時期について
Q
時短要請なんですけれども、いつからというのは見通しがあるんですか。
蒲島知事
時短要請については、今日国に対して(まん延防止等重点措置を)要請しましたので、国のほうがこれを承認しなければいけませんよね。その段階でいつからというのが分かるんじゃないですか。今朝要請してそれに対して国のほうから答えが返ってくるでしょう。
多分私は(現段階では)コメントしないほうがいいと思いますけれども、それほど遠い段階ではないと思います。
質疑応答
トンガ海底火山の大規模噴火に伴う熊本県の対応について
Q
話が変わるんですが、トンガの件でお尋ねしたいんですが、募金の呼びかけを検討しているということなんですが、例えば期間とか方法とか、目的は義援金と考えていらっしゃるのか、その辺少し教えていただけますか。
蒲島知事
トンガに対しては、先ほど言ったようにラグビーのワールドカップで初戦のフランス対トンガというのがとても印象的だったですね。
それだけじゃなくて、令和2年7月の豪雨災害に関しても、日本在住のトンガの方々から義援金をいただいています。当然、今回の(海底火山の大規模噴火は)トンガにとっては大変な事件、災害であるし、聞いてみると1000年に1回ぐらいの火山の爆発だと聞いています。まだコミュニケーションがうまく取れていませんけれども、我々ができることは義援金あるいは募金、どういう形か詳細は後で決まると思いますけれども、募金の開始時期を担当者が今決めているところですので、開始時期と、場所と、どういう形で提供するかについては、近く皆さんにお知らせしたいと思っています。
Q
トンガに在住している熊本県の出身者の方はいらっしゃるんですか。
蒲島知事
これに関しては事務局のほうでお願いします。
【担当課】
事務局ですけれども、今把握しておりません。
Q
最後にもう一点、とてもトンガが印象的だったということを知事先ほどおっしゃいましたけれども、具体的にどういった点だったかとか、エピソード等あれば教えていただきたいんですけれども。
蒲島知事
一つは、フランス(はラグビーが)とても強い国ですよね。(ラグビーワールドカップで)そこといい試合をされたと。23対21でフランスが勝ったんですけれども、その前に踊ったシピタウというのがとても世界中に印象を残したんじゃないかなと思います。それから、在日トンガ大使には益城町の小学校で出前講座をやっていただいた。それから(トンガ)本国からオーケストラが熊本に来て高森町の子供たちに演奏を楽しんでもらったと。
そういう形でとても親日的なんです。そういうこともあって、豪雨災害に関しても義援金をいただいたということもありますので、我々熊本県民としては、トンガの今回の大災害に対して支援を申し上げたいなということです。
Q
豪雨災害のときの義援金はいくらいただきましたか。
【担当課】
31万円。国内の方からです。
質疑応答
まん延防止等重点措置要請の判断にあたってのオミクロン株の影響について
Q
オミクロン株は、重症者、重症化率が極めて低いというところで、なおかつ、常々感染対策と経済のベストバランスというところもおっしゃっているなかで、そういう重症者が少ないというところが、このまん延防止等重点措置の要請に至るまでの一つの難しさというところも今回あったのかどうかというのをちょっと教えてください。
蒲島知事
はい。ありました。
これは県だけではなくて、国のほうも当初は経済とのベストバランスというのをものすごく重視していました。全体的な都道府県の動きもそれが大きかったような気がします。
ただこれだけものすごい勢いで感染が広がる。そして、医療提供体制も逼迫化していく。そういうなかにあって何もしないで経済だけという、あるいはこれだけの感染拡大をただ見ていくというのは、これはちょっと県の立場としてはあり得ないと。
やはり県民の方の安全、健康を守るのが我々の大きな仕事ですから、できることを今やろうということで、こういう形で要請をしたわけです。
ただ先ほど申し上げたように、認証店に関しては、やはりこれまで80%以上の方が認証店になっていただいて、そしてベストバランスをこれからもやっていこうという気持ちがとても強いと思うんです。
それと同時に、認証店、非認証店にかかわらず、事業者の方はこれまでの経験から、早く収束して次の波まで2か月なら2か月あれば、その間、相当なビジネスができると感じていらっしゃると思います。
だから、このような呼びかけに対してきちんとお応えしようという方も、この前のビジネス界の方々との(意見)交換でも分かりましたけれども、そういうものを大事にしながらビジネスと感染拡大防止を両立させようというのが今の我々の考え方でもあります。
そういう意味では80%以上の方が認証店の事業者ですので、その方々がきちんと正しくやり、そして認証店を利用する方々も、同じようにマスク会食などをして正しく(感染防止対策を)やることで、ビジネスと感染拡大防止が両立できるのかなと思います。
それからまん延防止等重点措置というのは一つのアラートです。皆さんに対して。みんな一緒にこれを乗り切っていこうという、そういうアラートがとても大事だというふうに思います。
そういう意味で、それ(=まん延防止等重点措置)がプラスのほうに働いていって、早くこれが収束(してほしいと思います)。幸いなことに(オミクロン株は)それほど重症化しないということが言われています。ただ、感染の大きさはものすごく大きいですから、これが早く収束することが多分経済のベストバランスに貢献するのかなと思っています。
質疑応答
まん延防止等重点措置の要請に係る九州各県との連携について・その2
Q
あと九州の面的な感染抑止というご説明もあったと思いますが、今回やはり福岡が足並みが揃わなかったというか、要請はされていないんですけれども、そのあたり、福岡と足並みをそろえた要請ができたほうがよかったのかどうかという考えが聞ければ。
蒲島知事
もともと私は最初から九州全体で一緒にやりたいという気持ちがとても大きいんですけれども、(県によって)さまざまな方針があります。特に福岡県の場合は病床使用率、これが(福岡県)知事とお話したときには、15%くらいを基準としているとおっしゃっていました。ただ、今はそれより随分下ですので、多分そういう形で、病床使用率を基準として見ていらっしゃるのかなと。今回はそういう形でご一緒にできなかったんですけれども、常に連携を考えながらやっていきたいなと思っています。
Q
それにあわせて県境の対策というのは、どのようにお考えでしょうか。
蒲島知事
今言ったように、時短の要請についてはもう申し上げましたけれども、それ以外の対策については、対策本部でこれから検討します。まず国のほうが我々の要請を承認するかどうかということが大事です。(国の承認が)決まった後で対策本部を開いて、そこでこういうことをやりたいというのを対策本部会議の終わった後に、皆さんに提示したいなと思っています。
質疑応答
まん延防止等重点措置のメリット・デメリットについて
Q
今回のまん延防止措置に関するメリット・デメリット、それぞれ知事がどのようにお考えかお聞きしたいです。
蒲島知事
はい。メリットは先ほどから言っていますように、これによって感染拡大防止を行うこと。デメリットは私権の制限ですよね。やはり、何回も何回も、こういう私権の制限、とりわけ時短要請、それから外出の規制、そういうのは私権の制限でもありますけれども、デメリットはそこだと思います。
だから、デメリットを最小化し、メリットを最大化するような形で、これからやらないといけないと。このまん延防止等重点措置のほうも。そういう意味で、一緒にこれまで事業者の方々、県民の方々とやって参りましたけれども、幸いにして第5波までは収束までいって、そして収束した後は2か月近く事業ができた。同じような形で早く収束をして、そして次の事業ができるような形、それが長ければ長いほどベストバランスと言いますか、経済のほうに貢献できるんじゃないかなと思っています。
でもこれはみんな一致して考えないと、目的が分散してしまうと、うまくいきませんので。そういう形で今日は、まん延防止等重点措置の要望を国に対して行った次第です。
質疑応答
まん延防止等重点措置の適用期間について・その2
Q
まん延防止の適用期間について伺いたいと思います。
先ほども少し出ていまして、国が基本的には決めるということは十分理解しているんですけれども、事業者からいつ開始なのか知りたいという声がやはり出ています。他県では適用開始は21日からという話も出ていますが、県としてもそこは足並みを揃えたいというお考えでしょうか。
蒲島知事
なるべく明解に何月何日から、例えば何週間ということが分かった段階で、早く事業者の方々には知っていただきたいなと思います。具体的に何日とはまだ言えませんよね。
【木村副知事】
基本、国との調整事項ですので、いい加減な数字を出せば、(報道の)皆さんも多分デスクにはじかれると思いますけれども、基本は国の適用が、例えば21日からだった場合でも、直ちにその日からすべて時短ではなくて、協力できる方からやっていただいて、数日の猶予期間をおいて、全面適用という形になろうと思っております。遅くても来週週明けには全面適用をせざるを得ないのかなというふうに考えております。適宜対策本部会議を早急に開いて、その旨はご公表したいと思っております。
蒲島知事
はい。
一番大事なことは分かった段階で早く皆さんにお知らせすることで、例えば仕入れとか、そういうことも考えなければいけないと思いますので。この前の経済界の方々とお話ししたときも、それをとても強調されていました。早く日にちを明解にしてくれという。そういうふうなスタンスで我々もやりますけれども、我々ができることというのも、やはり限られていますので、そういうのを踏まえながら最短で皆さんにお知らせできたらと思います。
質疑応答
知事の上京について
Q
今日は知事のご予定を伺ったところ午後上京されると伺っていますが、具体的に国と折衝されるとかそういうご予定があるのかをまず教えてください。
蒲島知事
私の上京は、このコロナの急拡大の前に決まっていたことであります。それで私自身がとても迷うのは、皆さんに不要不急の外出をしないでくださいと言いながら上京ですから、まだ東京のほうもまん延防止等重点措置の要請をして決まってはいませんけれども、どうしてもこの時期に会わなければ熊本の損失になるというふうな、不要不急の反対ですけれども、必要な出張であります。
まず、阿蘇の世界遺産の暫定リストの公募が今、国のほうで始まります。それでこの阿蘇の世界遺産についての本格的な議論が始まる前に、前回要望したときに萩生田前文科大臣だったんですけれども、そのときにこちらに「こういうふうなことを調べてほしい」というか「回答してほしい」という、そういう新たな提案書を要望されていました。
それが要望活動の一番大事な最初のポイントなんですけれども、それを持って今行くと、暫定リスト入りの議論が本格的に始まりますので、絶好のタイミングではないかなと。
そこで阿蘇郡市の7市町村長も一緒に、阿蘇の世界文化遺産入りのリストに関する資料と要望にいくのがひとつです。
もうひとつは皆さんご存じのように今半導体の集積が熊本で図られています。
そこで半導体の世界的な権威である東京大学の前の総長の五神元総長と意見交換をするというのがひとつの目的です。
皆様もご存じのように、五神元総長はTSMCの創業者が一番尊敬しているとおっしゃる方でありますので、意見交換と将来の半導体産業のありかた、あるいは元総長を通して人材育成のありかた、そういうことをお話しできたらいいなと思っています。
企業訪問も予定されていますけれども、これに関しては相手方の方がおられますので、ここではコメントは控えさせていただきたいと思っています。今回の企業訪問は、とても重要な企業訪問だと私は思っています。
そういうこともあって、この機会を逃したら熊本県の損失だという形で、絶対必要だという気持ちでこの上京を計画した次第であります。
今は何も言えないけれども、将来、「ああそうだったのか」と分かれば、納得していただけるんじゃないですかね。
質疑応答
ワクチン・検査パッケージに係る県の方針について
Q
行動制限の緩和に向けたワクチン検査パッケージ。これが昨日から始まったというところがありますけれども、国からはこの制度を停止するという話もちらほら出てきていますが、これを受けて県の方針とか現状どうでしょう。
蒲島知事
はい。国がワクチン検査パッケージを一時停止する方向で最終調整されていることは報道で知っています。
国の対処方針を踏まえて、県としての対応を判断していかなければいけないなと思っていますので、詳細については国の(まん延防止等重点措置の適用の)決定後開催する予定の対策本部会議で発表したいと思います。
質疑応答
飲食店における酒類提供について
Q
関連しまして、酒類提供の停止については、既に(まん延防止等重点措置が)適用されている都道府県の対応が分かれていますけれども、これについて可能とした判断の理由と今後拡大した場合、停止する可能性もあるのかどうか、その点をお聞かせください。
蒲島知事
先ほど私どもが言いましたように、熊本のメリットは認証店が80%を超えているということです。そのためお酒を出しても安全に、感染が拡大しないような形にできるんじゃないかという、そういう気持ちでこのような対応をとりました。
ただ、それが実際に行動に移して政策として実施されたときに、当然その政策の結果をしっかりと行政としては見ていかなければいけないと。その段階でまた変えるっていう可能性ももちろんあります。ただ現段階ではこのような形でやらしていただきたいということです。