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「気になる!くまもと」Vol.1000

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0115183 更新日:2021年11月4日更新

​熊本が“ひとつながり”に!
ワンピース像がつなぐ、復興への道。

ルフィ像の写真

ルフィ像の写真2

©尾田栄一郎/集英社

 はじまりは2016年4月。地震直後の4月17日に熊本県出身の漫画家・尾田栄一郎さんから「必ず助けに行く」というメッセージが届いた。そんな尾田さんの思いは、マンガ『ONE PIECE』と同様に多くの人を勇気づけてきた。そんな中、連載24年目でついに大台となる100巻目に到達し、TVアニメでは、まもなく放送1000回という節目を迎える。この『気になる! くまもと』も1000回目となるこの機に、 『ONE PIECE』と熊本県が連携した「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」の全容を振り返ってみたい。

 尾田さんの復興への思いを原動力に、この「ONE PIECE 熊本復興プロジェクト」は立ち上がった。当初は、特に被害の大きかった益城町のふるさと納税返礼品やスクールバスのラッピングにイラストを提供。2017年には新成人へ向けたメッセージカードを贈るなど、熊本地震で傷ついた街に寄り添ってきた。

ルフィ像の写真3

県庁プロムナードに建つ「ルフィ像」。造形は、富山県の造形作家・丸山さんによるもの。

ワンピース復興プロジェクトについて打ち合わせする写真

これまでの「ONE PIECE熊本復興プロジェクト」の歩みを振り返る熊本県観光戦略部観光交流政策課の田中拓海(たなかたくみ)さんと、熊本県知事公室広報グループの内倉綾香(うちくらあやか)さん。

ゴーイングましき号の写真

益城町・広安西小学校のラッピングスクールバス「Going ましき号」

 2018年には、尾田さんのこれまでの功績と復興支援への多大な尽力を称え、熊本県から「県民栄誉賞」を授与。受賞を祝して同年11月県庁プロムナードに「ルフィ像」が設置されると、県内外のファンをはじめ大きな話題を呼んだ。「除幕式では、集英社の中野編集長や尾田さんのご両親が集い、とても和やかなムードでした。」と当時を振り返るのは、熊本県知事公室広報グループの内倉綾香(うちくらあやか)さん。「土日はルフィ像の前に海外や全国から観光客が列を成し、人気の高さを目の当たりにしました」。

ルフィ像除幕式の写真

2018年11月30日のルフィ像除幕式。当日は、参加者それぞれが放った麦わら帽子が空高く舞った。

週刊少年ジャンプの写真

2021年10月11日発売の『週刊少年ジャンプ』では、巻頭で「ルフィ像」の特集が組まれ、ファンの注目を集めた。

熊本ならではのエピソードを盛り込んだ
「ヒノ国」復興編!

 ​ルフィ像の完成を皮切りに、2019年度から“麦わらの一味”による「ヒノ国」復興編がスタート。
熊本こと「ヒノ国」に上陸した麦わらの一味は、熊本地震の被害が広範囲に及び、今なお住民が苦しんでいることを知る。そこで船長ルフィが、一味のそれぞれに被災地の復興の手助けを指示。仲間たちはそれぞれの特技で被災地の困りごとを解決し、復興に向けてエールを送るルフィのもとで再会を誓う・・・。
 熊本市動植物園には「船医」のチョッパーが駆け付け、給食センターが被災した益城町には「コック」のサンジが登場。音楽大学や多くの住宅が被災した御船町のふれあい広場には「音楽家」のブルック、今も大草原に地震の爪痕が残る阿蘇市の阿蘇駅前には、「狙撃手」のウソップが現れた。南阿蘇鉄道が寸断された高森町には「船大工」のフランキー、復興の風を送るために西原村には「航海士」のナミ、熊本地震の記憶と教訓を語り継ぐ手伝いに南阿蘇村には「考古学者」のロビンが登場。
 ナミ像とロビン像の除幕式は無観客で行い、動画の配信のみとなったが、再生回数は今なおその数を伸ばし続けている。
そして、大津町には、子ども達と剣の修行を重ねるため「剣士」ゾロの銅像の設置が来年1月22日に予定されている。ゾロ像の設置を最後に完結したかのように見えた「ヒノ国」復興編だが、新たに「操舵手」ジンベエの銅像設置が決定した。

ワンピース熊本復興プロジェクト関連グッズの写真

オリジナルのちびキャラが描かれた記念カードは、それぞれの銅像のある施設に設置されているレアなアイテム。
現在、2022年2月28日までデジタルスタンプラリーを開催しており、各地を周れば、その場で各キャラクターのスマートフォン用壁紙の無料配布も行っているので、ぜひゲットを!
また、期間中8体以上を巡ると抽選で500名に記念品が当たるプレゼント企画も実施中。

サンジ像の写真

ウソップ像の写真

「この復興プロジェクトによって、小学生は像が設置された地域と熊本地震の関係性を調べたり、大学生は経済効果を算出したりと、自発的な学習につながっていることが何よりうれしいですね」と田中さん。さらに今年は、原作の単行本が100巻に到達したことを記念して、くまモンが9月2日に集英社を訪問。また、県内の45市町村の施設に『ONE PIECE』の100巻セットを寄贈した。

くまモン集英社訪問の写真

 「いつか漫画が完結したとしても、『ONE PIECE』という物語が結んでくれたご縁は、ずっと大切にしていきたい熊本県の財産ですよね」。
 ルフィ達の冒険と一緒に復興への道を進んできた熊本。いよいよ迫った物語のフィナーレに向けて、漫画の原作も『ONE PIECE復興プロジェクト』も、ますます目が離せない展開になりそうだ。

●ONE PIECE熊本復興プロジェクト
特設サイト:https://op-kumamoto.com/<外部リンク>
公式Twitter:https://twitter.com/op_kfpj<外部リンク>
アニメーション動画: https://op-kumamoto.com/news/155/<外部リンク>
デジタルスタンプラリー「mawaru」:https://mawaru.co.jp/campaign/6/<外部リンク>

●12月4日 阿蘇くまもと空港に「麦わらの一味」巨大壁面パネルが登場します!​

詳細はこちら https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/1/116651.html