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【9月22日】第35回熊本県新型コロナウイルス感染症対策本部会議における知事訓示
【9月22日】新型コロナウイルス感染症対策本部会議(第35回)知事訓示
知事訓示全文
現在の感染状況
9月17日の記者会見で、三連休の間も、感染の減少傾向が継続していた場合は、9月24日から、熊本市内の飲食店について、認証店に限り、酒類提供を認める方向であることをお伝えしておりました。
現在の感染状況をみると、三連休の間も、感染の減少傾向が継続していることが確認できました。
対策の一部緩和
そのため、予定どおり、9月24日から、熊本市内の飲食店のうち、認証店に限り、酒類の提供を認めることといたします。
なお、時短要請などの対策については、すべて9月30日まで継続いたします。
直近の感染状況
本県のリスクレベルは、先週、国の「ステージ3」に引き下げましたが、直近の1週間の新規感染者数は248名と、国の「ステージ2」の水準となりました。病床使用率も24.7%と、国の「ステージ2」の水準が見えてきました。
感染者数の推移
こちらの数字は、報道でよく用いられる公表日ベースで比較したものです。感染者数を前週の同じ曜日と比較しても、三連休後の最新の動向が反映される本日22日まで25日連続で減っており、減少傾向を維持していることが分かります。
このように、感染が落ち着いてきたのは、県民、事業者の皆様の御協力と、医療従事者の皆様の御尽力のおかげです。知事として、心から感謝申し上げます。
国の「まん延防止等重点措置」の期限は、9月30日となっておりますが、このまま感染が落ち着けば、期限をもって「まん延防止等重点措置」は解除されるのではないかと考えております。
熊本市の病床使用率
一方で、感染された方のうち、9月21日時点で、157名の方が入院しておられます。
医療提供体制を強化するために、入院病床を増やし、9月21日から758床としましたが、同日時点において、熊本市の病床使用率は、52.9%と、依然として、国の「ステージ4」の水準にあります。
医療提供体制の確保は、県民の皆様の生命と健康を守るための大前提です。
このような状況や専門家会議、さらには、熊本市の御意見等を踏まえ、熊本市の病床使用率が、国の「ステージ2」の水準になるまで、対策を継続することが必要と判断しました。
この国の「ステージ2」の水準である20%未満となるのは、現時点では、10月14日頃と推計しています。
医療を守る行動強化期間
そこで、国の「まん延防止等重点措置」が9月30日で解除された場合、「熊本蔓延防止宣言」に基づく対策は終了します。
その上で、10月1日から10月14日までの期間を、「医療を守る行動強化期間」とし、一部の対策を継続することとします。
その場合も、感染が落ち着きつつあることから、継続する対策については、必要最小限といたします。
県外移動の制限
県外移動については、緊急事態措置及びまん延防止等重点措置がとられている都道府県への不要不急の移動を控えていただくようお願いします。
飲食店への要請
飲食店については、熊本市全域の全ての飲食店に対する午後8時までの営業時間の短縮を引き続き要請します。
ただし、酒類提供の自粛とカラオケ設備の利用自粛については、まん延防止等重点措置の解除をもって終了します。その場合も、酒類提供のラストオーダーは午後7時30分までとしてください。
認証店については、通常営業を可能としますが、時短要請に応じていただいた場合は、協力金をお支払いいたします。
県民の皆様へのお願い
最後に、県民の皆様へのお願いです。
第5波による感染拡大は落ち着きつつありますが、感染防止対策がおろそかになると、また感染が拡大するおそれがあります。
県民の皆様におかれては、ワクチンを接種した方も含め、普段の生活において、マスク着用、こまめな換気と手洗い、手と指の消毒、人と人との距離の確保といった、基本的な感染防止対策を継続していただくようお願いします。
また、飲食店などで会食をされる際は、飲食時以外はマスクを着用いただく、いわゆる「マスク会食」を行っていただくようお願いします。
引き続き、お一人お一人が「感染しない」、「感染させない」と意識し、行動してください。