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令和3年(2021年)8月25日 知事定例記者会見
知事定例記者会見
日時:令和3年(2021年)8月25日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や報道資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
コメント
発表項目
コメント
質疑応答
- 緊急事態宣言について・その1
- 村上宗隆氏への「くまもと夢づくり賞」贈呈について
- 緊急事態宣言について・その2
- 妊婦へのワクチン優先接種について
- TSMCの熊本への工場立地に係る報道について
- 熊本県SDGs登録制度における第1期登録事業者の決定について
- 長雨による農作物への被害について
- 九州全体の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置の適用状況について
- 保育所等幼い子どもたちへの感染防止対策について・その1、緊急事態宣言について・その3
- 保育所等幼い子どもたちへの感染防止対策について・その2
コメント
令和3年8月11日からの大雨への対応について
蒲島知事
最初のコメントです。
8月11日から続いた雨は、県内でも多いところで、累計1,000ミリを超える記録的な大雨となりました。この一連の雨により、家屋への浸水被害、道路法面及び路肩の損傷など、県内でも様々な被害が発生しました。
また、亡くなられた方もいらっしゃいました。心から哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の皆さまに謹んでお悔やみを申し上げます。
天草市の大矢崎地区で発生した「地すべり」については、現在も県や天草市、警察などの関係機関が連携して警戒を続けております。
今後、秋雨や台風シーズンを迎えるに当たり、大雨による災害に引き続きしっかりと備えていく必要があります。
そこで県では、特に今回の雨で土砂災害の危険が高まった地域において、「地すべり防止区域」の危険性の有無、また河川やスリット堰堤等の点検を行っています。
点検の詳しい内容につきましては、後ほど担当課から説明いたします。
県としましては、引き続き気象や危険個所の状況を注視し、市町村や関係機関の皆様としっかり連携し、緊張感をもって警戒して参ります。
発表項目
村上宗隆氏への「くまもと夢づくり賞」贈呈について
蒲島知事
続いて、発表に移ります。
東京2020オリンピック・野球競技で金メダルを獲得した、村上宗隆選手に「くまもと夢づくり賞」を贈ることにしました。
村上選手は、3大会ぶりに開催された野球競技で、最年少ながら全試合に先発出場を果たし、金メダル獲得に大いに貢献されました。
また、日頃から本塁打ごとに、熊本地震で被災した熊本城の復旧支援金を寄付されるなど、本県の復興にお力添えをいただいております。
今回のオリンピックでのご活躍も含め、県民に大きな夢を与えてくれました。
そこで、村上選手に「くまもと夢づくり賞」を贈り、その功績をたたえ、今後の更なる飛躍を期待したいと思います。
贈呈式は、プロ野球シーズン後を見据えています。詳細は決定次第、発表いたします。
また、昨日、パラリンピックが開幕いたしました。今回、県ゆかりの選手が11名出場されます。選手の皆様の活躍を祈念して、県民一丸となって応援したいと思います。
発表項目
熊本県SDGs登録制度における第1期登録事業者の決定について
蒲島知事
続いての発表です。
SDGsに積極的に取り組む企業などを後押しするため、今年1月に創設した「熊本県SDGs登録制度」の、第1期登録事業者を、本日決定いたしました。
今年4月1日から募集を開始し、想定を遥かに上回る442事業者を登録させていただきました。
登録された事業者の皆様は、それぞれの事業分野でSDGsの取組みを積極的に推進されており、取組みの内容については、県のホームページでPRしていきます。10月には登録証交付式も予定しております。
また、登録事業者は、くまモンの専用ロゴマークを活用できます。以前ご紹介した左のロゴマークに加え、今回、新たに右側のデザインを追加しました。この2つのロゴマークを使って、SDGsの取組みを、より多くの県民や事業者の皆様に広げていただきたいと思います。
さらに、本日、フェイスブックアカウント「くまもとSDGs」を開設いたします。今後、県や市町村のイベントや登録事業者の積極的な取組みなどを発信していく予定ですので、ぜひご覧ください。
10月1日から、第2期の申請受付も開始します。県内企業・団体の皆様とともに「誰一人取り残さないくまもとづくり」を進めるため、積極的なご参加をお待ちしています。
コメント
新型コロナウイルス感染症対策について
蒲島知事
最後に、新型コロナウイルス感染症についてです。
全国的な感染拡大が続いており、本県でも、先週はお盆による人の流れの増加なども影響し、連日新規感染者数が200名を超える状況でした。
昨日の新規感染者数も241名と、依然として高い水準が続いています。
病床使用率についても、昨日時点で県全体で60%、熊本市では83.5%とステージ4の水準を大きく上回っており、医療提供体制は日に日にひっ迫しています。
感染力が強いデルタ株の影響もあり、まん延防止等重点措置による対策の効果が、第4波のときよりもまだ明確に表れていない現状に、危機感を持っています。
県民や事業者の皆様には、県の要請に御理解・御協力いただき、熊本市中心部における夜間の人流については、減少してきましたが、最近は下げ止まりつつあり、また、日中の人流については、増加傾向が見られ、ここで感染を確実に抑え込むためには、人の流れを更に減少させる必要があります。
そのため、県民の皆様におかれましては、買い物に行く機会を半減したり、混雑した場所を避けるなど、人と接触する機会を極力減らす行動をお願いしたいと思います。
事業者の皆様におかれても、改めて、テレワークの推進やローテーションの勤務などによる出勤者を削減する取組みを強力に推進していただきますようお願いいたします。
また、昨日、教育長と共同会見を行い、児童生徒を含む10代までの感染者数が急増している状況を踏まえ、新学期における学校での感染拡大防止策を発表しました。
それに関連して、お子様にわずかでも発熱等の症状がある場合は、学校を休ませ、すぐに医療機関を受診させてください。また、お子様以外の御家族の方に発熱等の症状がある場合にも、お子様を登校させず、自宅で待機させるようお願いいたします。
また、ワクチン接種は、お子様を守るためにも非常に重要であります。家庭内にお子様がいらっしゃる保護者などで希望される方は、早めの接種をお願いします。
今回の第5波はデルタ株の影響もあり、かつてないほどの難敵ですが、熊本県はこれまでも様々な困難を県民一丸となって乗り越えてきました。
「私は大丈夫」と過信するのではなく、「私も感染するかもしれない」と危機感を持っていただき、県民の皆様お一人お一人が、今一度、普段の生活の中で、自分にできる感染防止対策を徹底していただきたいと思います。
県民一丸となって、この難局を乗り越えていきたいと思います。
私からは以上です。
質疑応答
緊急事態宣言について・その1
(幹事社)
新型コロナについてお伺いします。
先ほど、知事は、まん延防止等重点措置の対策について、第4波のときよりも明確に結果が表れていないことに危機感をもっているというお話だったんですが、全国的にみるとさらに8道県が緊急事態宣言の対象に含まれる見通しになっているんですが、現時点で熊本県で緊急事態宣言の要請などについて、知事のお考えをお聞かせください。
蒲島知事
昨日も述べましたが、緊急事態宣言については、今要請することは考えておりません。
まずは、今のまん延防止等重点措置、これをしっかりとやって、(まん延防止等重点措置が適用されてから)2週間を経過したところであり、このまん延防止等重点措置が効いてくるかどうかを確かめていきたいと思っています。
それから、緊急事態宣言を出さなくてもできることはあります。例えば、今回、感染拡大を防ぐためには、10代(まで)の子どもたちがキーポイントではないかなと思っています。(そこで、)子どもたちの分散登校など、昨日、教育長と一緒になってその方向で発表させていただきました。
今、まん延防止等重点措置が非常に強い措置なんですけれども、これがどのように2週間後効いてくるか、これをしっかりと注視することが大事だと思っています。できることをしっかりやると。
一つ心配なのは、私のコメントでも言いましたけれども、昼間の人の流れ、人流が少し戻りつつあると。夜間のほうも下げ止まりしているというので、県民一人一人が考えて、自分たちの行動で熊本のコロナ対策を一緒になってできるんだという。子どもたちもそれを見ていると思うんです。今、子どもたちもこのような形で分散登校したり、あるいは登校しなかったりするということが一つの経験だと思います。それを一緒になって大人もやっているんだと、そのことを見せることも、とても大きな教育効果だと私は考えています。
そういうことで、今の段階で緊急事態宣言については考えていないということです。
質疑応答
村上宗隆氏への「くまもと夢づくり賞」贈呈について
(幹事社)
発表項目で、村上選手に「くまもと夢づくり賞」を贈るということを発表されたんですけれども、知事は試合はご覧になられたのでしょうか。
蒲島知事
決勝戦でホームランを打ったところを見ました。それを見て、これは県民の大きな夢につながっているなと。それ以外にも、熊本を愛する心、ホームランの度に熊本城への支援の寄付を行なっていただいているということもあります。熊本の誇りでもあるし、まだお若いので、子どもにとっては夢でもあると思います。この段階でぜひ「くまもと夢づくり賞」を貰ってほしいというふうにお願いしたところ、快諾していただきましたのでよかったなと思っています。
(幹事社)
県民から県民栄誉賞を望むような声もあったと思うんですが、夢づくり賞にされた理由を改めて教えてください。
蒲島知事
県民栄誉賞も(くまもと)夢づくり賞も、いずれも私は同等の最高の賞だと思っています。何よりも(くまもと)夢づくり賞というのは、私が1期目に創設したものですから思い入れがあります。夢を叶える、そして県民栄誉賞は次の段階でもいいと思うんです。もっともっとこれから成長されていくと思いますから、日本だけではなくて国際的に成長されるかもしれません。そのときにもう一つの賞もあるということで、歴史に名前を残す野球人になられること間違いないと思いますので、県民栄誉賞をあげる時期は必ずくると確信しています。だから、今回は、県民の間からも県民栄誉賞でいいんじゃないかという話がありましたけれども、私は全く両方とも同等の賞だと思っていますし、ただ、夢を県民に与えてくれる、それから夢を子どもたちに与えてくれるというそういう気持ちを込めて、1期目に創設した(思い入れのある)賞ですので、気持ちを込めて贈りたいとこのように思います。
質疑応答
緊急事態宣言について・その2
Q
緊急事態宣言を出さない、要請しないというところで、もう少し理由として聞きたいのが、知事はそういう権限の行使とか要請に対して慎重だと思うんです。まん延防止等重点措置は、知事が対象地域として選んだところは、今、熊本市だけです。
緊急事態宣言は、県全域になります。合わせて休業要請というもう一つステップアップする行動のしばりがあります。そういったことで慎重になっているのか、その辺のことを教えていただけないですか。
蒲島知事
県独自の緊急事態宣言はやったことがあります。でも、今のまん延防止等重点措置のほうがどちらかといったら厳しいですよね。
もう一つは、緊急事態宣言になると全域にやらないといけない。でも、感染の度合いなどには(地域ごとに)濃淡があります。例えば、人吉・球磨地域は、今豪雨災害からの発展あるいは復興の時期を迎えています。そういう(地域が置かれている状況にも)濃淡があるので、一番効果的に抑えるためにどういうほうがいいかということを考えると、チョイスがあるというか、まん延防止等重点措置には(県全域ではなく適用する)地域のチョイスがあるというのはとても大きいと思います。
今の状況を見ましても、一番(感染者数が)大きいのは熊本市ですよね。(そこで、)熊本市を重点的に抑えると。ただ、ほかにも感染拡大してきた場所があるとすれば、そこはまた地域指定するという、そういう可能性もあります。私は、緊急事態宣言は、今はその時期じゃないんじゃないかと(思います)。ただ、事態がどういうふうになるかまだ本当にわかりません。一番言いたいのは、2週間後、これからどうなるかと。それを見極めて次の対応が必要なときには対応する。完全に否定というわけではなくて、段階(を見極めて)ということですよね。
質疑応答
妊婦へのワクチン優先接種について
Q
もう一点が、厚労省が通知を出していると思うのですが、妊婦の方に対する優先的な接種の考えを聞かせてください。
蒲島知事
今のところ妊婦の方々に対しては、熊本県の周産期医療協議会というのがありますけれども、この医療協議会の協議を踏まえて、方針が決まっています。原則入院です。ただ、医師の総合的な判断で、妊婦の方が宿泊(療養)とか自宅療養する可能性もあります。そのときは健康の観察を継続的に、また丁寧に行って、急変時には入院できるというそういう体制になっています。ただ、今新たな争点として、妊婦の方々はやはり優先的にワクチンを打つべきだということが話題になっています。これについては庁内で検討して、その方向がよければそういうふうにしたいと思いますけれども、まだ今のところ、正式にはこの段階では決めていません。そうなったらいいなという気持ちは知事としてはあります。
Q
分かるのですが、もう他の県とか市では優先的にやりますと言っているトップもいるので、知事としては、妊婦の方というのを優先接種をすべきと思って指示を出すのか、しないのか。
蒲島知事
私の気持ちはそうですけれども、まだ今、正式には指示を出していません。
【木村副知事】
補足させていただきますが、知事からそういう指示が出ておりますので、庁内でいろいろ妊婦以外も含めて、優先接種すべき方にはどういう方がいるのかというのは再度検討させていただいておりますが、今、県民接種センターに追加の枠がないんですね。だから、県としてできもしないときに、期待だけ煽ることはよろしくないと思いますので、しかるべきタイミングで、県として調整させていただいたものを、発表したいと思います。
Q
ワクチンが揃えばやるということで、よろしいですか。
【木村副知事】
功罪ございますので、まだ方向性は決めておりません。
質疑応答
TSMCの熊本への工場立地に係る報道について
Q
話が変わって恐縮なのですが、半導体製造のTSMCの、国内での工場立地の有力候補として熊本があがっているという報道がありますが、それについてどのように考えていらっしゃいますでしょうか。
蒲島知事
今、そのような話があるのは当然聞いていますけれども、メーカーのほうから実際にこうしますというそういう話はありません。そうなれば嬉しいなと知事としては思っていますし、県民全部がそう思っているのではないですかね。
そういう話があるということですけれども、直接私のところにその話が正式にあったというわけではありません。
Q
TSMCとSONY等から打診等が県のほうには一切ないということでしょうか。
蒲島知事
まだありません。
質疑応答
熊本県SDGs登録制度における第1期登録事業者の決定について
Q
発表にありました熊本県SDGs登録制度についてご所見を伺います。1月に発表されたときには、一応1,000事業所の登録を一つの目標にしていたというふうに記憶しているのですけれども、1期目で既に442事業所が登録されました。これは関心の高さを伺わせる数字ではないかなと思うのですけれども、その辺について蒲島さんの所見をお願いします。
蒲島知事
まず2つあります。(一つは、)想定した以上に県民の方々のSDGsに対する意識が高まっているなと、そう感じました。我々の想定をはるかに超える数の登録の申請がありましたので、嬉しいなと思っております。とくに熊本県は大きな災害、新型コロナウイルス感染症の経験によって、より一層皆さんがSDGsの重要性を分かってくださっているのかなと、このように思います。
もう一つは県だけではなくて複数の業界団体、それから登録制度の創設に参画した金融機関、この方々が制度の周知を図ってくださったことです。それがあったからこれだけ多くの申請があったんじゃないかなと思っています。
2030年までの10年間で1,000件というのはとても大きな目標だと思いましたが、その守備範囲というかな、近くにあるなというふうに感じています。
Q
二期目(の募集)がもうすぐ始まるみたいですけれども、1,000は超えそうな気がするんですよね。現時点でその1,000の目標をもっと増やすとか(そのようなお考えはありますか)。
蒲島知事
今後の申請状況を踏まえて考えさせていただきます。
質疑応答
長雨による農作物への被害について
Q
農業の件で伺います。長雨が続いて農作物の被害も出たんですが、それに加えて生育不良とか病害とか、かなりの長雨ということで、今後出てくる可能性があるんですが、それに対してもし県として対応できるところがあって、何か考えがあれば教えてください。
蒲島知事
今回の大雨の被害で、農林水産関係の被害は現時点で、件数でいうと787件あります。
そして多くの農林水産業者の方々が、自分の農業に大変大きな影響が出ているというふうに考えています。
特に場所的にいうと玉名とか鹿本とか天草を中心に水田に対する土砂流入、これがひどかったということと、それから水路とか農道の破損があった。それから山腹の崩壊などの被害が発生していますので、まだ全容を把握できていませんけれども、被害の全容を調査中でありますが、できる限り被害を把握すると共に復旧に向けて早急に対応を進めて参ります。
私も知事になって感じるのですけれども、農林水産省というのは、災害対応がとても速く、またとても丁寧です。
だから農家の方々と一緒になって、国に要望すべきことは要望し、そして早めに対応していきたいなと思っています。
Q
被害もなんですが、長雨による病害虫とか、生育不良、もし県として対応ができるのがあれば教えてください。
蒲島知事
それについては担当者のほうからお願いします。
【担当課】
農林水産政策課でございます。
今、ご質問がありました件につきましては、長雨の前の予報段階から、普及等を通じまして長雨に対する農作物の被害、対策のレポートを周知しておりまして、これまでに3回出しております。
その中で土壌の改良ですとか、洗浄、それに殺菌そういったものを出しておりますので、随時ご要望に応じて、またニーズに応じて追加の対策を講じて参りたいというふうに感じております。
以上でございます。
質疑応答
九州全体の緊急事態宣言・まん延防止等重点措置の適用状況について
Q
コロナの話になりますけれども、政府が九州でも宮崎とか、佐賀とか、長崎とかもまん延防止等重点措置の対象に追加しまして、九州を見ると大分以外は緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の対象ということになったんですけれども、この状況を改めてどう見ていらっしゃるのかということと、知事は以前から九州一体でのコロナ対策、九州一体でという言い方をされていたと思うんですけれども、大分だけが外れているという状況をどう見ているのかということを教えてください。
蒲島知事
私が最初の県独自の緊急事態宣言をお願いしたときに、九州全体で行動したほうがいいんじゃないかというそういう気持ちでおりました。
福岡がとりわけ一番重要な地域ですけれども、福岡が緊急事態宣言の適用を受けたときに、熊本も一緒に行動するために、県独自の緊急事態宣言を出しました。
大分のほうは多分独自の考えを持っていらっしゃるかもしれませんけれども、九州全体が同じ方向にいっていますよね、今。
緊急事態宣言の福岡、沖縄と、それ以外のまん延防止等重点措置で、同じ方向を向いて動けるのではないかなと思っています。
これは九州はある程度独立していますから、お互いに情報を交換しながら、そして一緒にやりましょうということが言えるんじゃないかなと思っています。
そして、うち(=熊本県)なんかちょっと早めにやりましたので、できてよかったことと、できなかったことなんかも情報共有をやっていきたいなと思います。
質疑応答
保育所等幼い子どもたちへの感染防止対策について・その1、緊急事態宣言について・その3
Q
コロナの関係で引き続きお願いします。
昨日、一昨日と、保育園でのクラスターが発生しております。
小中学校、高校での対策は発表されましたけれども、そうした保育所とか幼稚園など、そういった幼い子どもたちへの対策、何か考えがあれば教えてください。
蒲島知事
幼い子どもたち、とりわけ家族での感染(についての記事)が今日の新聞に載っていましたけれども、どうやって家族全体で対応していいかわからないという、そういう状況がこれから出てくるような気がするんですよ。
だから幼い子を守るためにどうすべきかということを、やはり県としても一生懸命考えて、そして家庭に寄り添っていきたい(と思います)。
一つ私が言っているのは、ワクチン(についてです)。今日のコメントでも言いましたけれども、ワクチンの接種を、小さな子どもを持った御家族の方、なるべく早期に受けていただきたいと。それで親にうつるとか、親からうつるとか、そういうのもある程度ブロックできますよね。
そういうことをしっかりと、幼稚園それから小学生も、子どもから感染が増えているということ(を踏まえて)、今回の分散登校だけでなく、保育所もやはり県の管轄でありますので、これからもしっかりとできることをすべてやっていきたいなと、そのように思っています。
Q
もう一件すみません。昨日もちょっとお聞きして恐縮なんですけれども、緊急事態宣言のことで、今回追加された地域より、熊本県の指標のほうが悪い部分もあるんですけれども、その緊急事態宣言について政府側と何か知事として、あるいは県としてやり取りがあるのか、今は待ってくださいとか、今はまだ検討していませんとか、そういった状況はあるんでしょうか。
蒲島知事
私のレベルではないわけですけれども、当然事務レベルでは緊密に政府との会話が進んでいると思います。
それについては部長は来ていますか。
【木村副知事】
政府のほうから、指定したいとかいう意向は一切ありません。
こちらからも指定してくださいと求めていることも一切ございません。
淡々と、いわゆる新規陽性者については指標が悪いのかもしれませんが、病院の利用体制とか、そういうところになりますと、今回指定された岡山とか広島のほうが悪かったりしますので、そこら辺は国が総合的に判断されているものだと思っております。
やり取りはしていますけれども、指定するとかしないとかいうやり取りは一切ございません。
蒲島知事
それから先ほどの幼稚園とか保育所とか、そういうところに熊本県が通知を出していますけれども、その通知について担当者からお願いします。
【担当課】
一昨日、昨日と保育所でもやはり県の管轄で3か所発生しているということも踏まえまして、昨日付けで市町村を通じまして、全保育所、幼稚園、熊本市は熊本市で対応されると思いますけれども、通知を出しております。そのなかには、先ほど知事が申し上げたように、今一度、子どももかかるんだという意識のもとに家庭内での感染防止対策を保護者の方々に呼び掛けていただくようにということも含めて、全保育所に、再徹底になりますけれども通知を出しているところでございます。以上です。
蒲島知事
昨日皆さんにお配りするつもりだったんですけれども、通知も皆さんにお配りしてください。
【担当課】
はい、用意しておりますので、必要な場合は(お配りいたします)。
質疑応答
保育所等幼い子どもたちへの感染防止対策について・その2
Q
関連して、ちょっと被る部分もあるんですが、具体的に保育所とかでとれる対策とかについて、今考えてらっしゃることはありますか。
蒲島知事
それも担当者のほうからお願いします。
【担当課】
はい。保育所というのは、子育て世代のニーズがある限りは機能を維持していかなければなりません。就学前の子どもですのでワクチンは当然打てない、マスクについてもなかなか徹底というのは(難しい)、これは厚生労働省の通知でも強要はできないという形で出ております。そういったなか、まずは保育施設内での換気ですね。今日の報道にも載っておりましたけれども、専門家の意見として、換気であったり、あるいは体調が少しでも悪い場合には、保護者も含めてとにかく持ち込むことを可能な限り避けるということ。それと園内での子どもから子どもへの感染ということを極力意識すること。第4波までもそこを意識されている園がほとんどなんですけれども、そこを今一度、例えば田舎であったり山間部であったり、そういったところの保育所、比較的人数が少ないようなところでも、しっかり対応いただきたいということで、今回再徹底ということで知事も含めましてメッセージを出していただいているところでございます。以上です。
【木村副知事】
通知にいっぱい写真とか、感染防止対策が具体的に載っているので、ちょっとこの後(報道機関に)残っていただいて、知事の会見が終わった後に(担当課から)ブリーフィングしてください。
【担当課】
はい。取組みの具体例とかも紹介してございますので、それを後ほどご説明させていただきます。(了)