本文
【令和4年2月10日】知事臨時記者会見(新型コロナウイルス感染症対策について)
【令和4年2月10日】臨時記者会見動画
知事コメント全文
本県の感染状況
本県の感染状況ですが、直近1週間の新規感染者数は5,778名で、昨日時点の最大確保病床使用率は63.2%となっています。
新規感染者数のグラフをみると、感染者数の増加の勢いは弱まっているように見えますが、一昨日も1,000名を超えるなど、高止まりしている状況です。また、病床使用率も高い水準となっており、病床のひっ迫も進んでいます。
さらに、感染者数を年齢別にみると、60歳以上の感染者が増加しており、それに伴い、重症者の増加が懸念されます。
1月21日からの「まん延防止等重点措置」に、県民や事業者の皆様が御協力いただいていることで、熊本市中心部の夜間の人流は大幅に減少するなど、一定の効果が表れ始めています。
しかし、現在の県内の感染状況は、全ての保健所圏域で人口10万人当たりの週感染者数が100人を超えており、感染が収まりつつあるとは到底申し上げられません。
そのため、今週末が期限となっている「まん延防止等重点措置」について、ここで対策を緩める段階にはないと判断し、一昨日、期間の延長を国に要請しました。
延長決定に伴う対応
それを踏まえ、国において、3月6日まで期間を延長することが、本日決定される見込みです。
期間延長が決定した場合、現在も県内全域で感染が見られていることから、引き続き、重点措置区域は県内全域としたままで、現在の対策を継続いたします。
併せて、国の基本的対処方針の変更がなされたり、新たな通知等が出された場合は、それを踏まえた対応を行います。
ワクチン3回目接種の加速化
次に、ワクチンの3回目接種についてです。
政府の「1日100万回」という目標を踏まえ、本県でも3回目接種をさらに加速化します。
現在、県内では1日に約7,000回の接種が行われていますが、これを2月末までに倍増し、14,000回とします。
これにより、4月末までに、3回目接種対象者の約9割への接種を完了することを目指します。
そのために、市町村との連携をより一層深め、課題に応じた支援等に取り組みます。
加えて、2月14日に再開する「県民広域接種センター」での接種も進めて参ります。
現在、予約を受付中ですが、まだ余裕がありますので、希望される方は、是非、早めの接種をお願いします。
なお、交互接種に不安を感じる方もいらっしゃると聞いていますが、交互接種でも、十分な安全性が確認されています。
また、効果についても、交互接種の方が高いというデータもあります。
画面に表示しているのは、国のワクチン分科会で示されたデータです。
このデータによると、1回目、2回目にファイザーを接種された方の場合、3回目はファイザーよりもモデルナを接種した方が、抗体価が上昇していることが確認できます。
私も、「県民広域接種センター」において、再開初日の2月14日に、モデルナで交互接種することにしています。
「みなし陽性」の臨時的な措置
次に、「みなし陽性」の臨時的措置についてです。
依然として感染拡大が続いていることから、一部の医療機関で、PCR検査の試薬や抗原定性検査キットが不足している状況です。
そのため、臨時的な措置として、検査の実施に支障が生じている場合に限り、医師の判断により、PCR検査等を行わなくとも臨床症状等をもって診断する、いわゆる「みなし陽性」の対応を可能とし、明日2月11日から運用を開始します。
これにより、患者の症状に応じた適切な医療の提供が確保されるよう支援して参ります。
県民や事業者の皆様へのお願い
最後に、県民や事業者の皆様へのお願いです。
今回の延長によって、県民や事業者の皆様には、長期間にわたり御負担をお掛けすることになり、大変心苦しく思います。
しかし、ここが、第6波における感染を抑え込むための重要な局面です。
何としても収束に向かわせたいと思いますので、引き続き、「まん延防止等重点措置」への御理解・御協力をお願いいたします。