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阿蘇中央高校の生徒が、地域の中学生を対象に、福祉体験学習を行いました!!
県内の福祉を学ぶ高校では、地域の小中学生などを対象とした福祉や介護に関する体験学習などを通して、その魅力を発信する活動に取り組んでいます。
令和7年9月19日(金曜日)、阿蘇中央高校 社会福祉科では、阿蘇中学校の3年生を対象とした「福祉体験学習」が行われました。
阿蘇市社会福祉協議会や熊本県介護福祉士会との協働により行われた今回の体験学習では、開会行事として爪切り体験が実施されたほか、
○高齢者疑似体験
○とろみ体験
○妊婦・赤ちゃん抱っこ体験
○福祉・介護ロボット体験
○パラスポーツ体験(ゴールボール、ボッチャ)
○車いす体験
の6種の体験ブースが設置されました。
中でも、福祉・介護ロボット体験は、熊本県福祉介護用品協会から機器の提供を受けて実施されたもので、ベッドから車いす間などの移乗動作を支援するロボットなどが用意されました。
社会福祉科の生徒は、普段の学びを生かしながら、各担当のブースで中学生と交流していました。
中学生も楽しそうな表情で体験学習に取り組んでおり、福祉の職業や要支援者への理解を深め、自分たちにできる支援について考える貴重な機会となりました。










<福祉体験学習を受けた阿蘇中学校の生徒の感想>
私が特に印象に残っていることは、高齢者疑似体験です。高齢者になると視界が狭くなり、視力が低下して黄色がかってしまうことや、肘や膝が思うように動かせず、手首・足首が重くなり、腰はずっと曲がった状態で生活しているということにびっくりしました。器具を装着したまま階段を上る・下りるときは、思うように動かせず、一段一段が大変でした。
福祉体験を通して、高齢者の方や障がい者の方の大変さなどを感じることができました。また、生活を豊かにしてくれる福祉介護ロボットやパラスポーツなどのすべての人が競うことのできるものもあり、初めて知れたことがたくさんありました。
今回の福祉体験で学んだこと・体験したことをもとにして、困っている、助けを求めている高齢者、障がい者の人に率先して手助け・声かけをできるようになっていきたいです。また、その場を無視せず、周りの人にも手伝ってもらいながら助けていきたいです。
今回、福祉体験や講話を通して、高齢者の方、視覚障がいの方、車いすの方、様々な人がいてそれに合った環境や場所があるのが今回しっかり自分で分かったと思います。
体験でも大変なのに、いつもの生活・日常が毎日これって考えるとすごいなと思いました。特に高齢者疑似体験は、こんなに体が重くて、視界が狭く、音が聞こえないんだとびっくりしました。また、妊婦・赤ちゃん抱っこ体験も、体が重くて、身動き一つ一つが大変でした。
今回福祉を学んで一番大切だと思ったことは、認め合っていくことだと思いました。自分と違うところが一つ二つあっても、それを認め合い、様々な人がいる中でサポートや気遣いをするのが大切だと思うので、今回学んだことを活かして、これから一人ひとりが安定した生活を送れるように頑張ります。
僕が福祉体験で感じたことは、いろいろな障がいを持っている方や、認知症になった高齢者に対して接し方が難しいことです。僕が一番最初にした車いす体験での段差の時に「上ります」や「下ります」などの声掛けや、乗っているときに怖くないようにできるだけ振動などを起こさないようにするというのが難しかったです。
介護ロボット「サスケ」は、寝た状態で移動できるし、もう一つの機械は「サスケ」よりもコンパクトで移動しやすいので、効率的に移動することができるなと思いました。
とろみ体験では、口の中で変な感じがしたけど、一気にのどに入らなくて、ゆっくり入っていくのがいいなと思いました。また、違った味にならなかったので、僕の祖父母にすすめてみようと思いました。
珍しい体験なので、今後忘れないようにしたいです。


