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英語授業づくりプロジェクト「第1回管内等研修」【玉名】(中学校)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0180521 更新日:2023年7月28日更新

英語授業づくりプロジェクト

「第1回管内等研修」【玉名】(中学校)

〇玉名教育事務所 第1回管内等研修【中学校】
 期日:令和5年7月19日(水曜日)
 会場:玉名市立玉名中学校

★当日の研修の様子★
 玉名管内の中学校の英語担当の先生方15人が参加されました。本管内の研修テーマは「(小中共通)英語教育における円滑な小中接続のための連携 (中学校)~まとまりのある文章から必要とする情報を得たり、概要(要点)を捉えたりすることができる~」です。研修1はプロジェクトリーダーによる研究授業、研修2では授業研究会及び協議という研修内容でした。


研究授業 第3学年 単元名「Unit 3 Animals on the Red List」

 研修1では、本研修のプロジェクトリーダーである、玉名市立玉名中学校 手島指導教諭による研究授業が行われました。単元のゴールは、「絶滅の恐れのある動物について分かったことや自分の考えを友達に伝えよう」です。

 まず、授業冒頭では、学習リーダー(生徒2名)が中心となり、Small Talkで代表のペアの発表に対する気付きを述べたり、前時の復習の場面では学習したことを確認したりしました。次に、Today’s Goal「絶滅のおそれがあるトキについて書かれた記事を読んで、分かったことや考えたことを友達に伝えよう」が示されました。生徒は初見の教科書本文の内容を、スライド資料や教師とALTとの対話から、何が書かれているのか予想しながら聞き、ワークシートにある時制に着目して内容と時制を結び付けていきました。その後、本文の音読を行い、教科書の内容に入っていきました。

 教科書本文(半ページ分)をパラグラフごとに何が書いてあるのか、どの部分をどう読んだらよいのかを全体で確認し、Q&Aからさらに本文の内容理解を進めていきます。Q&Aの答えとなる部分がどのパラグラフのどの部分に書いてあるのかを考えながら、生徒は個人やグループで教科書本文を読み込んでいきました。

 最後に、教科書本文を読んで(1)分かったことや(2)考えたことを、ワークシートに書いていきました。その際、日本語または英語どちらで書くかは、生徒自身が選択して書きます。英語で書く場合には、ヒントとして、(1)分かったことには、I learned that 主語+動詞 / I’m surprised to know that 主語+動詞、(2)考えたことには 、I want people to know that 主語+動詞 / It’s necessary for us to 動詞 などの表現を活用して、教科書本文を使って書くようにワークシートに手立てが講じられていました。積極的に英語で書く生徒もおり、読んで把握した内容に基づいて自分の考えを書く取組となっていました。
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 研修2では、本研修のプロジェクトリーダーである、荒尾市立荒尾海陽中学校 植原教諭の司会のもと、授業研究会が行われました。授業者の自評及び質疑応答では、〇学習リーダーの育成について学校全体の取組として行っていること、〇グループ学習における班員の構成は意図的に組んでいること、〇教科書本文の読み取りについては、まずはパラグラフを意識させて、Q&Aからその答えとなる教科書本文にアンダーラインを引き、その後に英文で考えるという段階的に読み取らせること、〇初見の教科書本文の導入ではデジタル教科書の資料を活用して、スライド資料を作成していること、〇教科書本文の読み取りをする上での音読のタイミングについて、〇授業の終末では、振り返りシートを活用して、分かったことやできたことをまとめる時間を設けることなどについて、意見交換が行われました。
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 次に、植原教諭から本管内の課題である「読むこと」について、研修テーマの再確認が行われ、班別協議に入りました。班別協議では、参加された先生方が1年、2年、3年の学年ごとにグループに分かれ、これから授業する単元を選び、「読むこと」に特化した授業展開をどのように組み立てるのかについて協議を行いました。研究授業のイメージをもとに、生徒に読み取る力を付けるためには、どのような単元づくりや授業づくりを行えばよいか、参加された先生方は活発に意見交換をされていました。その中で、教科書本文のどこに着目して読み取らせるのか、また逐語読みから脱却して、意味のまとまりごとに英文を捉えることが大事であることの確認もなされました。
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 最後に、玉名教育事務所指導主事より、本研修は、第2回オンライン研修(9月)、第3回管内等研修:参集(11月)、第4回オンライン研修(12月)、第5回オンライン研修(2月)と引き続き、本管内の課題とそのための継続的取組、また取組の見取りまで行っていくことの周知がありました。
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 「読むこと」については、本県にとって課題となっている領域でもあります。今回の研究授業を受けて、各学校において「読むこと」に迫った授業が展開されていくことになります。教育事務所と学校で、継続的にその進捗状況や互いの実践や悩みの交流が行われていくことで、管内の英語教育の推進につながります。

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