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英語授業づくりプロジェクト「第1回管内等研修」【八代】(小学校)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0180515 更新日:2023年7月27日更新

英語授業づくりプロジェクト

「第1回管内等研修」【八代】(小学校)

〇八代教育事務所 第1回管内等研修【小学校】
 期日:令和5年7月7日(金曜日)
 会場:八代市立文政小学校

★当日の研修の様子★
 八代管内の小学校で外国語の授業を担当されている先生方25人が参加されました。
 八代管内の研修テーマは「児童が英語を用いて、互いの考えや気持ちを伝え合うなどの言語活動を通した指導が充実する授業づくりについて、授業者が具体的なイメージをもって、言語活動を中心に据えた授業を行うことができる。」です。

 開会行事に引き続き、研究授業が行われました。


研究授業 第6学年 単元名「Unit 6 Let’s think about our food.」

 本研修のプロジェクトリーダーである八代市立文政小学校 浦田教諭による研究授業が行われました。
 本時の目標は、「考えたオリジナルカレーについて知ってもらうために、食材やその産地・栄養素グループなどについて伝え合うことができる」です。
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 英語の歌を大きな声で元気よく歌った後、実際の店のチラシを電子黒板や児童の端末に映し出し、それを見ながらのスモールトークがありました。教師が全体に質問を投げかけ、個々の児童に質問したり関連する質問をして話題を広げたりした後、全体を巻き込みながら児童が本当に好きなものなどについてやり取りをする流れとなっていました。途中で教師が活動を止め、中間指導を行い、個々の児童の困り感を全体で解決したり、教師が押さえたい言語材料について児童に改めて考えさせたりした後、児童が再度挑戦する場面もありました。児童はリアクションをたくさんしながらやり取りを楽しんでいました。
 その後、単元のゴール、本時のめあての確認があり、教師によるモデルが示されました。教師が「みんなはどんなアピールにした方がいいかな?」と投げかけ、グループごとに練習の時間が与えられました。事前に大きな画用紙に描いて準備していたポスターを用いて、グループ内で協力しながら何度も練習する様子が見られました。伝える対象である○○先生にきちんと伝わるように、「もう一回練習させて!」と活動の目的をしっかり理解した上で意欲的に練習する児童の姿がありました。
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 続いて、グループ同士で発表タイムの時間がありました。誰一人例外なくグループの発表に参加し、時には間違えたところを互いに指摘、訂正し合いながら活動が行われました。途中で、何度か教師が活動を止め、内容面や言語面でよかった事例をグループの児童から引き出し、共有がされていました。他のグループから学んだことを取り入れられるよう「さっき(まで言っていた内容や表現)と変わっていいですよ」という教師の言葉を受け、児童たちはグループ内でもっとよくするための話合いをした後、再度別のグループと発表をし合いました。早く終わったグループは、更によくするための練習を自主的に進める姿もありました。
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 最後に、教師が児童の頑張りや発表の際のよかった具体的なポイント、次時以降の見通しを共有した後、振り返りが行われました。「他のグループの発表を聞いて、自分たちにはなかった他の表現や内容も付けたりしていたことに気付いた。他の班の発表を聞いてよかった」「今度はリアクションを足してもっとアピールしようと思います」といった振り返りがありました。最後に数人の児童が自分の振り返りを発表して授業が終わりました。


 研究授業の後、「管内の英語教育の現状について」として八代教育事務所指導主事から説明がありました。県全体や管内の英語教育の方向性、県学力・学習状況調査の分析などの説明が体験談を交えてありました。また、参加された先生方の授業づくりで悩んでいることや聞きたいことについて、事前アンケートで分かったことの紹介もありました。
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 続いて行われた「授業の振り返り・授業づくりお悩み相談会」では、まず授業者の浦田教諭から本授業に向けた単元計画の立案方法やこれまでの取組の紹介がありました。明確な見通しをもった単元構想の在り方や児童が相手意識・目的意識をもつための言語活動の設定方法、実態に応じた教科書の扱いや指導の在り方など、大変参考になる話がありました。
 その後、実際に指導の際のポイントを入れながらスモールトークの実演が行われ、参加された先生方がやり方を体感されていました。
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 次に、もう一人のプロジェクトリーダーである八代市立太田郷小学校の岩本教諭が教科書を活用した指導について、授業を再現する形で説明がありました。聞き取りの活動について、実際に教科書を使い、既習事項や、事前に押さえておきたい表現等を、児童とのやり取りを行いながら進める方法の紹介がありました。
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 さらに、評価の在り方について、岩本教諭がご自身の実践を基に説明をされました。具体的な事例が共有され、指導したことを評価すること、評価できるように指導した後に評価を行うこと、また、観点別評価の留意点などの確認がありました。

 半日ではありましたが、プロジェクトリーダーの授業や取組を通した参加者同士の意見交流などで、先生方がそれぞれに学びを深められていました。

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