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英語授業づくりプロジェクト「第1回管内等研修」【芦北】(小学校)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0179660 更新日:2023年7月14日更新

英語授業づくりプロジェクト

「第1回管内等研修」【芦北】(小学校)

〇芦北教育事務所 第1回管内等研修(小学校)
 期日:令和5年6月29日(木曜日)
 会場:芦北町立佐敷小学校

★当日の研修の様子★
 芦北管内の小学校で外国語の授業を担当されている14名の先生方が参加されました。
 芦北管内の研修テーマ(小学校)は、
「外国語が『好き』『わかる』児童を育成する授業づくり~言語活動の充実を通して~」です。


研修1 研究授業 第5学年 単元名「What do you want to study?」

 本研修のプロジェクトリーダーである芦北町立佐敷小学校 福田教諭とALTのシーブルック先生による研究授業が行われました。本時の目標は、「学習した表現を使って学びたい教科やなりたい職業について相手に尋ねたり答えたりすることができる」です。
 導入では、英語の歌やスモールトークによる既習事項の振り返りの後、めあての確認が行われました。
 めあての確認では、本単元のゴール「夢や学びたいものについて今の自分を記録に残す(動画撮影)」についても全体で確認しました。
 また、本時の活動のイメージがわくように、本時の基本表現を用いて佐敷小の先生方2人が実際に対話している動画を準備されていました。子供たちは、画面に登場する先生の学びたい教科やなりたい職業を、大変興味をもって聞いていました。
 次に、「学びたい教科」や「なりたい職業」について尋ねたり答えたりする表現を、タブレット端末を活用しながら個別に発話の練習をする時間が設定されていました。前時までに既に学習した表現ですが、自信をもって発話できるかどうかは個人差があります。子供たちはそれぞれに自分の課題に応じて何度も繰り返し発話の練習を行っていました。
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 活動中、福田先生は、子供たちの様子を見ながら、適宜、活動を止めて、「何か困ったことはないですか?」と問いかけられていました。ある場面では、「もう少し話を続けたいときのやり方が分かりません」との児童の発言を取り上げ、その児童から「(先生になりたいという友達に)なぜ先生になりたいのかを聞きたかった」という思いを丁寧に引き出されました。そして、「Why?」という表現が使えることを全体で共有し、活用を促されていました。更に、答える側の児童にも、どう答えたいのかを問いかけ、「子供が好きだから(と言いたい)」という発言を児童から引き出すと、どう英語で伝えたらよいか学級全体で考えました。その際、子供たちが、友達の言いたいことをどうにか知っている英語で表現しようと必死に考えている様子が大変印象的でした。
 福田先生の学級では、間違いを恐れず言ってみようとする姿勢や英語でコミュニケーションを楽しんでいる様子が子供たちの姿から伝わってきました。それは、福田先生が、日頃から子供たちの本当に伝えたい思いを大切にしながら授業をされていること、また、自分の思いや考えを知っている英語を駆使して伝えることを大事にする取組を継続的に実践されている成果であると感じました。
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 研修2では、芦北教育事務所指導主事から「外国語教育における管内の状況」について説明がありました。本年度の全国学力・学習状況調査(英語)の問題を実際に提示しながら小学校での学習内容との関連や芦北管内の状況などについてお話しいただきました。小学校教員が中学校段階で求められている英語の力について知る貴重な機会となりました。
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 研修3は、プロジェクトリーダーの水俣市立袋小学校 大野教諭の司会により進められました。
 授業研究会では、授業者の福田先生の自評及び質疑応答がありました。質疑応答では、公開授業の中で、練習に意欲的に取り組んだり、対話の際にできるだけ長く続けようとやり取りしたりする「子供の学びの姿」が取り上げられました。参観された先生方から、このような学びを実現するための指導の工夫について質問が寄せられ、福田先生の実践から授業づくりのヒントを共有することができました。
 また、意見交換の様子から、先生方が子供主体の授業を目指して日々取り組まれていることが伝わってきました。
 研究協議では、前半を「授業づくりの『困った』を解決しよう!」をテーマに、小グループで意見交換が行われました。あるグループでは複式学級における授業の工夫を、またあるグループでは文字(アルファベット)の指導についてなど、日頃の授業での悩みを出し合ったり良いアイデアを共有し合ったりしておられました。
 また、後半は「小中連携」について、小学校同士の情報交換も行われました。
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 半日の研修でしたが、先生方が活発に意見交換をされ、外国語の授業改善に向けて、じっくり考える研修となりました。

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