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令和7年8月13日(水曜日)10時00分~
日時:令和7年(2025年)8月13日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目・コメント
・8月10日からの大雨への対応について
・紅毛港保安堂(台湾・高雄市)と戦没者御遺族等との交流会について
・セミコンテクノパーク周辺道路の着工式について
質疑応答
質疑応答1 8月10日からの大雨への対応について(県民への注意喚起)
質疑応答2 8月10日からの大雨への対応について(各地の被害状況)
質疑応答3 8月10日からの大雨への対応について(通信環境整備)
質疑応答4 8月10日からの大雨への対応について(市町村との情報共有1)
質疑応答5 長射程ミサイルの健軍駐屯地への配備について
質疑応答6 甲子園について
質疑応答7 8月10日からの大雨への対応について(農林畜水産業への対応)
質疑応答8 8月10日からの大雨への対応について(他県へ求める支援)
質疑応答9 次期全国知事会会長選挙について
質疑応答10 石破首相の戦後80年への見解について
質疑応答11 8月10日からの大雨への対応について(孤立集落への対応)
質疑応答12 8月10日からの大雨への対応について(熊本新港にかかる事案)
質疑応答13 8月10日からの大雨への対応について(今後の治水対策)
質疑応答14 8月10日からの大雨への対応について(市町村との情報共有2)
質疑応答15 8月10日からの大雨への対応について(災害発生時の体制)
質疑応答16 8月10日からの大雨への対応について(国への激甚指定要請)
質疑応答17 八代市長選について
質疑応答18 8月10日からの大雨への対応について(罹災証明)
質疑応答19 8月10日からの大雨への対応について(災害ゴミ)
質疑応答20 農業用水の確保
まず一点目は、大雨の話でございます。
8月10日からの豪雨で甚大な被害が起きました。まず、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りしたいと思います。
また、安否不明者の方の捜索、そしてまだ孤立集落がございますので、そちらの解消に向けて関係機関と全力で取り組んでまいります。
また、昨日私も八代市、氷川町、宇城市、玉名市、玉東町を訪問させていただきました。明日は天草地域を訪問させていただきます。
私自身の目で被害の現状を見て、関係者からお声を伺って、しっかりと政策に反映していきたいと思っております。
これまで熊本地震、また5年前の令和2年7月豪雨と様々な経験を熊本は重ねて参りました。それらの経験に加えて、今回現地でしっかりとお話を伺って、それを丁寧に受け止めながら、被災者の生活の再建または事業・生業の再建に、全力で最大限のスピード感を持って取り組んで参りたいと思っております。
気象台の発表では、今日から週末まで猛暑日となります。大雨についての警報・注意報は解除されましたけれども、猛暑日が続く予報となっておりますので、避難生活をされている方は体調管理に心がけてください。
また、熱中症、疲労に伴うリスクも高まっていますので、体調管理に心がけていただきたいことは重ねて申し上げたいと思います。
また、復旧作業に当たられる皆様方、ボランティアも含めていろんな方々、お盆で地元に帰られた方、ご親族の方も含めて、いろいろな方がこれから復旧作業に関わっていただくと思いますけれども、くれぐれもこまめな休憩、水分や塩分の補給など熱中症対策、体調管理に気をつけて復旧に当たっていただきたいと思っています。
もちろん県職員、また行政職員にもその旨しっかりと周知して参ります。
県では、被災者の皆様の生活再建に向けまして、本日午後に、災害救助法の対象である10市町に対しまして、応急修理など各種制度の利用に係る災害救助法に関する説明会を実施いたします。
また、明日14日には、今度は罹災証明の発行についての市町村向けの説明会も実施いたします。詳細は関係課にお聞きください。
なお、本日から、県庁1階の情報プラザに募金箱を設置いたします。被災された方々への義援金の募集、これは県がこういう形で募金箱だけでなく、日赤とかいろんなところがまた募集をすると思いますが、それについては随時告知をさせていただきます。
引き続き市町村との連携を一層強めて、国、関係機関と一緒になって、スピード感を持って災害対応そして復旧・復興に当たっていきたいと思っています。
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続きまして二点、ご報告です。
一点は、明後日の8月15日に、台湾・高雄市にあります紅毛港保安堂と、戦没者ご遺族の皆様との交流会を開催させていただきます。まず、この紅毛港保安堂についてご説明させていただきたいと思います。
この施設は、台湾の高雄市にある施設でして、第二次世界大戦の戦没者の慰霊目的で建てたとされている施設でございます。
戦時中に、台湾とフィリピンの国境にありますバシー海峡で撃沈された日本軍の第38号哨戒艇の乗組員の方々が弔われておられます。
ここの保安堂に弔われておられます、第38号哨戒艇の艦長さんが高田又男さんという方でして、この方が熊本のご出身であり、またこの方も含めた乗組員中145名のうち15名の本籍地を県に有する方で、この方々が15名も弔われておられます。
私は今年の7月に本県と友好関係にあります台湾・高雄市を訪問した際、高雄市の関係者からぜひこの保安堂へ知事に行っていただきたいということで、この保安堂を訪問いたしました。
この訪問をきっかけに、やはりこの戦後80年の節目となる今年、高雄市との国際交流の一環として、長年熊本の関係者を弔っていただきました保安堂関係者の皆様、そして保安堂に弔われておられます県出身の戦没者のご遺族、そして熊本県の遺族会連合会との交流を行わせていただくこととなりました。
明後日8月15日の13時20分から市民会館で行いたいと思っております。当日は私のほか県議会議長や熊本と台湾との交流を進める県議会議員の会の皆様にもご同席いただきます。
併せて保安堂関係者の皆様はこの前の12時から開かれます県戦没者追悼式にもご出席していただくこととなっています。今回の交流を通じて、県民の皆様にも改めて戦争の悲惨さ、そして平和、命の尊さを考えていただくきっかけになれればと思っております。
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続きまして、セミコンテクノパーク周辺の道路着工式について、でございます。
セミコンテクノパーク周辺は、渋滞解消に向けたインフラ整備を、県の渋滞解消本部で掲げたものに基づいて確実に進めております。
交差点改良、信号制御の最適化などとともに、道路のネットワーク整備を短期、中期、長期にわたって進めているところでありますが、この中でも今回はセミコンテクノパーク周辺の渋滞対策として特に優先的に取り組みたいと考えております、大津・植木線の多車線化、いわゆるTsmc、Jasmの前の道で大津・植木線の多車線化と、今建設中の中九州横断道路の合志インターチェンジからのこの(配布用スライド4シート目を示しながら)アクセス道路、この左側の南北の赤い線、この二本の整備について工事の準備が整ったことから着工式を開催したいと思っております。
令和10年度の完成に向けて、用地交渉開始からわずか一年程度であり、最初の工事はもちろん全体の用地買収が進んでいる訳ではなくて、できたところから始めるという形でございますので、最初の工事に着手することになりました。
用地をご提供いただきました住民の皆さん、そして全地域の皆さん、また周辺市町の関係者の皆様、また国の財政支援に改めて感謝を申し上げたいと思います。
ということで、9月23日の午前中に、地域住民の皆さんや企業の皆さんなどに広く周知するために、着工式を県技術短期大学校で行います。
事業の実施主体は県ですけれども、当然市町との連携、市町の道路も並行して進めているところもありますので、県・合志・大津・菊陽の共催という形を取らせていただきます。
県内の渋滞解消に向けて、中長期的な目標である道路整備の抜本的な対策を含めて国と市町と連携しながら取り組んで参ります。
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幹事社
まず、発表のあった大雨の中で、今の知事のコメントの中にもあったんですけれども、今後の天気も含めたところで県民の方に今現状地盤が緩んでいる所もあると思いますし、今日も熱中症の注意が出ていたと思いますけれども、そういったところの注意喚起などあれば伺ってもよろしいでしょうか。
木村知事
まず地盤が緩んでいる可能性がありますので、夕立等のちょっとした雨で土砂が崩壊するなどの危険性もありますので、まず今お住まいになられている所、また避難されている所の状況はしっかり確認していただきたいと思いますが、やはり一番はこの猛暑だと思います。
熱中症アラートも出ておりますし、これから週末までずっと猛暑日が続くとされていますので、避難されている方、または自宅の再建、泥の除去などいろいろ取り組まれている方、またそこに応援に入られているご親族やボランティアの方々など、皆さん共通して、ともかく熱中症対策、水分の補給、そしてこまめな休憩、まずもって疲労も高まっていますので、体が今リスクを非常に抱えています。被災者の皆さん、熱中症対策をしっかりと行いながら、互いに声を掛け合って、なるべく一人で作業をしないようにということも含めて、慎重に被災地の再建に取り組んでいただきたいと思います。県として地元市町村と連携してしっかりと応援体制を講じて参ります。
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幹事社
ありがとうございます。今回、各地でいろんな被害が出ていますが、昨日県の災害対策本部でも発表されていましたけれども、八代市では2カ所土石流も発生しています。そのあたりの何か把握されていることなどあれば、伺ってもよろしいでしょうか。
木村知事
徐々に昨日から雨が止んできたところです。八代の土石流とか、あれをちょっと土石流といい切るかどうか、土石流の正確な定義が分からないのですが、集落に多くの土砂が入ってて、昨日はまず浸水の方がすごく注目されたのですが、国交省さんなどのご協力もいただいてポンプを出していただくことで、強制的に排水などもして、かなり水がはけてきた中で、今度は土砂被害もあったと聞いております。
例えば八代市龍峯地区の事案は、県の職員が今日も入っていると聞いております。また今日の夕方の災害対策本部で状況等を整理しておきたいと思いますが、基本的には孤立集落といわれている所、分かっている孤立集落については全て一通りのアプローチをして、安否の確認、また下りたいという方は、消防ヘリを使ってでも今山を下りるような、集落から避難所に行くような作業を行っております。
またこれをまとめて、今日の状況は災害対策本部で発表させていただきます。
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幹事社
ありがとうございます。昨日の災害対策本部の中でも、通信事業者の方から県の取組みに関してお話があったかと思います。
通常であれば道路のインフラなどの整備に関しては、市民の方の生活が最優先なので、市町村もそのあたりを優先的にやっていくけれども、通信インフラという意味でのインフラの重要性を県が理解されているので、市町村だったり国とのパイプ役でいろんなパイプの役割をされているということでの感謝の言葉だったかと思いますけれども、熊本地震だったり、令和2年7月の豪雨だったり、経験されて今回の大雨に生かされているところはあれば伺ってもよろしいでしょうか。
木村知事
昨日の災害対策本部で通信事業者の方から感謝の言葉をいただいたのは、まさに通信の維持に対する県の動き方であります。
これはもうはっきり申し上げて、令和2年7月豪雨の時の反省、経験が活きたと思っています。その時の報告書なり私がよく講演資料でも令和2年7月豪雨の時の課題だったことに、携帯を中心にした通信網が途絶えたことによる被災者、住民の皆さんの不安というところでしたので、そこをあらかじめ、災害対策本部にも通信事業者の方に初期の段階から来ていただき、やっていたということが成果だと思っています。
ただ災害というのは個々それぞれだと思っています。やはり住民の皆さん、また市町村から積極的に情報をいただいて、もちろん最初の段階ではその全ての情報の真偽は分からないですけれども、現地で確認し、まさに先ほどの八代の土石流なんかは一瞬これフェイクじゃないかと昨日の段階で私は思っていたんですけど、やっぱり現地はそうなんだということで、今調査をかけているような段階でございます。
やはり現場の情報をもとにしっかりと確認をしてということで、言葉が悪いですけれども、その中である程度の重要度というか優先度をしっかりと見定めて、例えば天草との間の一本道であります国道266号の天草五橋の二号橋と三号橋の間の土砂に埋もれた事案は、これは優先的に取り除かないといけないとか、昨日の上天草であれば松島地区での大規模な浸水は下の道を通れなくさせてしまう。松島道路が別途ありますけれども、あそこもやっぱりいろんな手を使って、何とか排水をしておかないといけないとか、そういう優先度をつけながらやっていくことも現場市町村との連携の下での動きだったと思っております。
そのあたりはやっぱり過去二回の経験が活きたと思っています。
ただまだまだこれから被害が出てくると思っております。
昨日の被災地の視察をした時に、農業の関係では今一見ピッと張っている稲。
稲はかなり強いですからもつんですけれども、土砂が入っていたりとかいろいろなことが今後見えてくると思っています。
昨日の場合ですとトマトの苗農家さんは全没したので、完全に大丈夫なものはあるんですけど、これもまた本当に被害かどうかというと、これから一週間もうちょっと育ててみて、これも腐っているなとか、育たないなと判定しなければいけませんので、日々刻々と変わる情報をしっかりと捉えて対応策をやっていきたいし、そうした場合であれば今のうちから予見できるものは先にして、例えば先ほどのトマトとかイチゴの苗であれば、苗が1週間後にどれくらい被害があるか分かるにしても、今のうちから苗の準備または苗が準備できなければ、種からまた苗にしていく元となる種の準備などを進めていきたいと思います。
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幹事社
ありがとうございます。豪雨に関してなんですが、その中で各市町村との情報共有のあり方に関してお伺いします。
例えば、昨日の例でいうと、現地の消防は死亡と発表しているのに、県の発表ではまだ心肺停止のままだったり、あと熊本市では心肺停止が県発表以外に一人いたりと、県の発表と各市町村の発表が一部で齟齬というか、うまく情報共有といいますか、そういったところが統一していない部分があったのかなと感じております。
統一していただいた方が、混乱がなくて良いと思うんですけれども、そういったところを何か検証する考えはありますでしょうか。
木村知事
この点についても非常に情報が錯綜する、また日々刻々と変わる中で、いろいろな時間軸にずれがあったのは事実としてあると思っています。それは先ほど私も報告を受けました。
私は国にいた人間なんですが、実は国は全部縦割なんですよ。
警察で死亡を発表したのが全部官邸まで行って、じゃあそれでみたいな感じでそのまま決まっていくということです。
県の、特に死亡の認定に当たっては災害に関連するかどうか、災害による死亡かどうかということは、やっぱり、市町村が判定することになります。今回例えば八代市の事例であれば、昨晩警察ないし消防が死亡と認定した後、八代市としての判断をいただくまでにどうしても時間がかかったということで、これは県の私たちが災害救助法の認定の中でのことと思っていますので、その点はご容赦いただきたい。
直すべきところは、例えば八代市での判定が、深夜に警察が死亡と判定した場合に、いつの段階でやるべきか、なるべくそこを迅速にしてもらうとかは今後検証していく必要があろうかと思っています。
熊本市との連携についても、もし何か情報が上がっていない、熊本市の判定を今聞いたばかりなんですけれども、情報が十分スピードを持って上がっていなければ、そこはしっかりと今後検証していきたいと思います。
幹事社
ありがとうございます。基本的にはこれまでどおりというか、市町村が県に上げてくる情報に基づいて県も発表するということは変わらないのでしょうか。
木村知事
災害に基づく死、災害の直接死と災害の関連死がありますけれども、その両方を認定するのは法律上、市町村になりますので、そこでやはり正確な判断を持っての県としての発表、ただ今後は検討するべきですけれども、警察は死亡と発表しているかとか、そういう情報まで付加して出すかどうかというのは、またタイミングにもよると思います。
私としてはやはり検討しての判断、情報としては確定した情報で出したいというところですので、どういう出し方が本来良いのかというところは、たしかに検討の余地はあるかと思っています。
幹事社
ありがとうございます。
それと別件でミサイルの長射程ミサイルの配備に関しては、その後防衛省から正式な連絡はありましたでしょうか。
木村知事
まだございません。配備するということもないです。ただ、事務的に九州防衛局とは連絡を取り合っていますけれども、その事務的な中でも配備が決定したとか、そういう情報は一切ございません。
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幹事社
ありがとうございます。
もう一点、別件なんですが、甲子園に関してです。今、東海大星翔が一回戦を勝ち上がって、横山選手は生まれつき左指が欠損しているというところで、境遇も似ているのかなと思うんですが、彼のプレーを見て何か感じるところだったり、そういったところはありますでしょうか。
木村知事
「どっちを応援するんですか」とか聞かれたら「嫌な質問ですね」と返そうと思ったんですけれども。
やはり彼とはたまたま、ちょっと形は違いますけれども、同じ先天性での何らかの胎内での事故によって失った者として、私は本当に野球少年になりたくてもなれなかった。それは自分の運動神経が無いからなんですけれども、それを当時高校生だったんですけれども、自分は手が不自由だからと言い訳にしていた時に、ジム・アボットという大リーガーに指名されたアメリカの話を聞いて衝撃を受け、やはり僕もできるんじゃないかと思って、一緒に同じように右手でグローブでキャッチして、右手で投げるとやっていました。
やはり僕は運動神経が無いから無理だみたいな感じで諦めてしまったものを、横山選手は、本当に多分どれだけの弛まぬ努力があったのか、私は個人的に知り合いではありませんけれども、自分ができなかったことを、やはりここまで突き詰めて求めていった横山選手には尊敬、リスペクトする思いが強いです。
ぜひぶつかっていっていただいて、そうは言っても、やはり熊本星翔には頑張って欲しいと思っています。
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幹事社
私からは大雨の被害についてお伺いします。
先ほども知事のお話にありましたように、農畜産業への対応についてお伺いします。
先日の本部でもあったように、スピード感を持って取り組まれているところだと思います。知事ご自身が昨日八代に視察に行かれて、現地の農家さんからどのような要望というか声があったのか、もし分かれば教えてください。
熊本豪雨の時は支援組織を求めるような声が多くあったそうで、もし何か声があれば教えてください。
木村知事
まず、今回は農業と言っても、いろんなフェーズや部門がありまして、今回は農地の災害、農地が例えば決壊したりとかして田んぼに水が溜まらなくなったとかそういう話ではなくて、今回は農業の現場はが水没して、トマト農家さんなんですけれども、トマトの苗が腐るというか、非常に状態が良くなくなってしまったという所に行かせていただきました。
また、トマト以外にも、JA八代の方からは生姜とかイチゴとかそういうのが同じような可能性があるという訴えをいただきました。
実はトマトの苗はまだこれからなんです。苗が成長するとか、苗の準備をするのもこれからの農家が多いらしいんですけれども、農家の方からは、八代は圧倒的に今が中心で、苗を育てるのに約2週間から3週間かかるところの最後の1週間のところで今回冠水してしまったと。
ですので、もう1週間すればそれを土の中に植え付ける作業に入るんだそうです。それを、今の段階でどれだけこの水没した苗が使えるか使えないかが分からない。けれども、今のタイミングを逃すともうトマトの栽培時期では無くなってしまうので、もちろんハウスとかを使って特殊なやり方をすればまたあるんですけれども、基本的には旬に向けてやっていく。
また、イチゴであればやはり年末の一番イチゴが売れる時期を目指して作っていくなかで、今この苗を作る段階だそうなので、その苗を代替する苗がどこかから入手できるのか。
なかなかこれは正直、農家の方々はご意見はそういうことなんですけれども、熊本はトマトであれば日本一の生産県なんです。日本一の生産県のさらに最大の生産地が八代。その次が玉名なので、非常に今厳しい状況にあるかもしれないということを感じまして、JAグループ、JAの地元の八代だけではこれは当然やりきれませんので、JAグループ全体でのご協力をいただきたいということで、対策チームをJAと熊本県でまず昨日の段階で立ち上げました。
まずはやりましょうということで、これから日々農家の状況を伺いながら苗の確保、また、苗のために使う必要があるイネの確保、または、イチゴの苗であれば「ゆうべに」は県の農業研究センターも栽培していますので、試験場等も含め各地域の残り苗などで確保できるか等、被害の状況を見定めながらやっていく必要があると思っています。
また、イネにつきましては、一見、昨日の段階では伸びているように見えるんですけれども、やはりイネをやっていらっしゃる農家の方に聞くと、土がイネの稲穂のほうについてしまったらもうこれは無理だとか、いろいろな現状がございます。これから徐々に被害の状況が分かっていくと思いますので、それに合わせて、またはそれを見越しながら先手、先手で準備をしていきたいと思っています。
幹事社
ありがとうございます。
早速対策チームを立ち上げられたということで、まだ立ち上げられたばかりで決まっていないことも多いかもしれないんですけれども、こちら今後どのような体制でやっていくのかとか、何を中心にしていくのかとか決まっていることがあれば教えてください。
木村知事
報告を受けている段階では、まず話を始めましょうというところのチームを、JA経済連さんなどと一緒に県とやっていくというのを決めたという段階です。また今日の午後の対策本部ででも、もし何か動きがあるのであれば報告させます。まだ昨日は作ったという段階です。
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Q
まず、大雨に関連して質問なんですけれども、知事として他県の自治体とか国の関係機関に具体的にどういった支援をお願いしていきたいか、例えばボランティアをもっと派遣して欲しいとか、何か要請とかお願いがあったらまずお願いします。
木村知事
要請があること、またはしたことも含めてお話をさせていただきますと、他県からの大規模な派遣が必要な状況では今の段階では無いと思っておりましたので、自衛隊に対しての災害救助派遣の要請ですとか、緊急消防援助隊の出動要請とかはしておりません。
安否不明の方がまだおられますけれども、それは地元の消防、警察でしっかり対応していこうと思っております。
ただ、既にお願いしたことも含めて、これは県を通じてというのと、県が大きな意味で連携をして市町村から直接国の機関に言ったものも含めて、しっかり把握していませんけれども、申し上げますと、やはり国土交通省さんの河川部局にお力をいただいて、熊本河川国道事務所とか八代河川国道事務所さんにポンプを、実際これは市町村が要請した形になっていますけれども、ポンプを例えば上天草市とか玉名市とか、そういう所に送って、水はけができにくい農地や冠水した地域などの土砂や水のはき出しをすでに要請しています。
これは日々様子を見ながらですけれども、水がはけないと次の対応ができませんので、そこは鋭意必要があれば県も協力して国の機関に要請していきたいと思っております。
また、今後については、まだ被害の全容も分かっておりませんし、先ほど申した一番目先で分かりやすい農業の作付けに関する被害もまだ正確にはこれから見えてくる話ですので、場合によっては国への要望などを含めて迅速に行いたいと考えていますが、そこについては今週末しっかりと現場を把握しながら国への支援要請の内容を考えていきたいと思います。
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Q
分かりました。ありがとうございます。
もう二点あるんですけれども、先日全国知事会の会長に長野県知事の阿部守一さんの就任が決まったと思うんですが、それに対する受け止めとか期待することがあれば教えてください。
木村知事
私は前回の青森の知事会には参加できなかったですけれども、阿部新会長はもう長年役所勤務時代からご指導いただいていますし、人格、そして、人柄、またリーダーとしての資質も大変素晴らしい、私にとっては偉大な兄貴分です。
今、国の情勢、正確にいえば国会情勢が不透明な中で、都道府県の代表知事会のトップとして、私は一緒になりながら国にしっかりと物申していく体制を阿部さんの下で私もしっかり働かせていただきたいと思います。既に一応候補者が一名だったという9日の段階で阿部さんには祝意を伝えております。一緒に頑張っていきましょうとお伝えしております。
Q
分かりましたありがとうございます。
もう一点なんですけれども、具体的な時期は決まっていないものの、石破首相が戦後80年への見解を出すことに意欲を示しています。時の首相が先の大戦に対する見解を発出することの意義を感じていらっしゃるのかいないのかというところと、あと、その理由も含めてお願いします。
木村知事
首相の談話について、今非常にいろんな議論が起きているというふうに認識していますので、私としての個人的な意見・見解は控えたいと思いますが、戦後80年の節目にあたって、やはり平和を思い、または、今非常にギスギスした国際社会の中で日本としてどうあるべきかということをお話しされることは私は首相として当然のことだと思っていますが、過去のこれまでの答弁との見解との整合性とか、そういうところはしっかり国において議論していただきたい。あまりふらふら動くのはよろしくないと思います。
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Q
先ほどもお話が出た孤立集落に関してなんですけれども、昨日の災害会議の資料を拝見すると、今のところ甲佐と八代の二カ所で孤立集落が発生しているのかということと、この解消の見通しというのは今のところどのような状況なんでしょうか。
木村知事
孤立集落という言葉でいくと、危機管理防災課から今日の9時現在の資料を提供しています。それでいけば、八代市と甲佐町だけではなくて、美里町とか含めて、他の所もまだまだあります。ただ、その孤立集落についても、一応孤立の定義でいくと、道路を車両が通れないという状況ですが、それぞれ職員、市町村職員または県も協力しながらですけれども、職員が現地に入って安否の確認をして、そしてまた、下りたいという人については、場合によっては県の消防ヘリが飛んでいき、ヘリから降りて確認をして、今もこの集落から麓に下りたいという所については、また後でちょっと終わった後、正確な数字を申し上げますけれども、たぶん16、7人と聞いていますが、八代市の朴ノ木地区かどこかからは下ろしたという実績があります。
ただ、一方で自分の所はまだ水もあって、ある程度生活物資さえ置いていただければ下りなくても大丈夫ということをおっしゃっている方々も今現におられます。健康状態に問題があればすぐに救出できるような連絡が取れているという状態でございますので、孤立集落自体の数でいけばそこそこまだあることは事実です。
ただ、それについても鋭意道路を切り開く、啓開作業を進めていますので、順次解消されていくと思います。
Q
ちょっとピンポイントのところで恐縮なんですけれども、大雨に関してです。熊本新港、船についてなんですけれども、大雨がひどかった時に熊本新港フェリーは動かすことができるけれども、そこにつながる唯一の道路の、県道が冠水してフェリーが動かせなかったという時間帯があったそうで、その時間帯、新幹線も止まっていたし、高速道路も熊本に入るという所は止まっていたと思います。
海路であれば熊本に入れたけれども、県道の冠水によってできなかったと。そこのアクセスの道が一つしかなかったことが原因とのことですが、今後、他県から災害の応援とかが入る際に、海路なら入れるけれども、そこの県道一箇所の冠水で入れなかったとか、今後いろいろ問題があるのかなと思いますが、そのあたり何かお考えありますでしょうか。
木村知事
熊本新港の事案はちゃんとこの後検証したいと思います。
海路を使っての災害時の対応は実際昨年も天草の苓北の港を使って特殊車両を入れる等の訓練もやっていますし、やはり海路との接続も大事だという認識は持っています。
ただ、今回の場合、たぶんその熊本新港に行く道に対してどうアプローチするか、そこに行くまでの道もひどかったり、いろいろあったかと思っています。
また、道路の管理者である熊本市との関係、県道ではあるんですけれども、熊本市である以上は熊本市がやりますので、熊本市の対応が、他の住家が多い所を優先したとか、そういうある種トリアージ的なところがあったのかもしれません。そこについては熊本市とも今後検討していきたいと思います。
Q
今の質問とのからみで、治水面の課題についてなんですけれども、今回熊本市、八代市など広範囲にわたって道路も水没して、水没車も多かったと思います。先ほど知事がおっしゃったように農地への被害も甚大だったと思います。県として今後この治水策についてはどのように対応していかれるような考えでしょうか。
木村知事
これは今後しっかりと検証しなければいけませんが、1時間120ミリとか110ミリという雨は私は人生の中で一回しかありません。一回の経験というのは13年前の阿蘇と龍田が大被害にあった熊本水害の時に、私、水前寺でたしか1時間110ミリとか100ミリいくつというのを経験しただけです。
本当に凄まじい雨だったと思います。ただ、それが県内いくつもの地点で、しかも玉名市とかもそうですけれども、6時間で300ミリとか400ミリとかというすごい雨になっていく。雨の降り方がやはり変わったんじゃないでしょうか。
よく言うのが、日本が温帯から熱帯化したんじゃないかとか議論もありますけれども、やはりこれからのこの雨の中でどう治水ないしは防災をやっていくかというのは、これはなかなか熊本県のみならず、九州各県、特に同じ課題を抱えていると思いますので、国、政府も巻き込みながら議論をしていきたいと思います。
今回の中では、例えば排水がうまくいかなかった、排水機場が停電であったり、または、もともと故障していたりとかいう問題が多かったと、昨日訪問した自治体からも伺いました。
排水機場は大変高価なものでもあるので、なかなかすぐすぐにできることではないんですけれども、そうした排水機場の整備計画などを今後どうしていくかとか、県としてやれること、この排水機場って一見農地を守るため、農地の排水をするものと言いながら、その近くに住居なり道路もありますので、その農業系のことと、土木の河川とか道路の排水をどうするかとかは総合的に見直していかなければいけないのかなと。また、そういう中で、河川管理、川底の掘削なども球磨川の時にも問題になりましたけれども、それも並行して進めていくということで、今後しっかりと被害の状況を見ながら市町村と連携して、場合によってはしっかりとあるべき姿を一緒に検証していくように求めていきたいと思います。
↑ページトップ
Q
今まで出た論点のいくつか確認をしたいんですけれども、一つは市町村との情報共有、発信についてなんですが、先ほど出た心肺停止等の情報の扱いは、取材した感覚ですと災害関連死の認定、災害弔慰金の法律の手続きというのが一つ時間がかかるんだというふうに理解していまして、検視とか死因とか経緯について検証しないとなかなか死亡という認定がしづらいと。
一方で、災害関連で心肺停止というところまでは出している以上、24時間経っても情報が更新されないというのはやや結果的に不正確な情報が続くことにもなると思うんですけれども、災害関連死の認定というプロトコルと情報更新との関係について、何か県の方で市町村とのやりとりの中で今後検討する余地というのはあるんでしょうか。
木村知事
ちょっとそれは一旦引き取らないとこの場で軽々には言いにくいと思っています。
心肺停止という状態から、確実にそれは死を意味するのかというところも私にはまだちょっと理解できていないところもあります。
災害に関連した死亡かどうかという死亡認定の話と、お医者さんから死亡届が出され、公的に市町村がそれを受け取るというプロセスがあろうかと思います。それで警察なり消防の判断の結果、報告だけでそれで良しとするのかどうかを含め、それはここでは今、私は軽々にはお話しできないです。また今後の検証ということで、検討課題ということで一旦引き取らせていただきます。
Q
念のためですけれども、心肺停止だけではなくても一部当局が死亡と認定しているけれども、災害関連死として認定するまでにかなり時間がかかってしまうというようなお話も出ていたんですけれども。
木村知事
市町村として、災害に基づく(直接)死と、災害関連死の認定はまたちょっと別次元の話でして、関連死はまたそこで審査会とかをかけて行う話なのでまた別だと思いますけれども、今回は直接死というのがちょっとどういうプロセスで、ただ私どもとしては市町村から情報をもらうというのが正確な正しいルートという前提で今まで動いておりますので、警察なり消防なりの判断の方が優先するというのはまた他の都道府県の取扱いとかも含めて、皆さんどういうふうにしているのか見ながら、それが正しいというのであればそれも検討し得るんですけれども、今の段階ではどちらの正しいとかまではちょっと言い切れないところをお許しください。
↑ページトップ
Q
すみません、私も今関連死と言ってしまいましたが、直接死も含めて言っておりました。
あと通信状況の改善についてのお話もあったかと思うんですけれども、県南部の豪雨の時には、人吉が県が導入したばっかりの防災システムにアクセスできない時間があって、これが影響したという検証もあったのかと思うんですけれども、今回通信などの回復を優先するというのは大事な判断だと思うんですけれども、こういった判断基準、優先順位というのは何かルール化していくことができるのか、それとも今回は知事の判断でこういった通信事業者との協力というのを進めていかれたのか、そこを教えていただけますか。
木村知事
正確に申し上げれば協定等を結んで私の判断を踏まえずとも、いわゆる自動的に動けるように令和2年7月豪雨災害に教訓を受けてやったということですので、それぞれが自発的にこういう可能性、通信が途絶する可能性が高い時のリスクを考えて早めに事業者の方に動いてもらったというところです。
なので、事業者の方には道路が塞がっているとか、情報とかも随時共有できるようにリエゾンにきてもらっていますので、そういう形で私が判断したというよりは、協定に基づいてしっかり事業者さんが自発的に動いてくれた。そしてその事業者さんが動けるように協定等に基づいて熊本県が動いてくれたということについて昨日感謝の言葉があったという理解です。
Q
ある程度は優先順位付けというか、こういう場合にこうすると、通信事業の通信状況の改善のために、例えば道路を直すとかというのはある程度事前にできているということでしょうか。
木村知事
事前にできていますし、たぶん正確に言えば順番が逆で、通信事業者さんが道路とかの状況を見ながら先手、先手で自分たちの基地局とかが危ないんじゃないかとか、体制を強化しておこうとかそういうふうに動いているということだと思います。
Q
最後に一点、災害対応のために熊本県はいろんなインフラを強化してきている部分もあると思うんですけれども、一方で先ほどおっしゃったようにいろんなインフラ、かなりお金のかかるところもあって、財政といった防災インフラの強化の関係、ちょっと抽象的な質問なんですけれども、どのようにマネジメントしていくのが正しいでしょうか。
木村知事
やはりこれもちょっときれいな日本語ではないんですけれども、やはり財源的には国の財政措置、例えば同じ県が借金をするにしても交付金などで国から補填されるような有利な財源のものを優先して充てていきたいと思っております。
また災害で壊れてしまったものであれば公共物については災害復旧という名目で国も手厚い支援を講じますので、それも積極的に活用していきたい。
その中で一番議論になるのが、壊れたものを元に戻すだけなのかより良くするのかというところで、長年実は国と現場の間でつばぜり合いと言いますか、国は元の機能まで戻せば良いやと、自治体としてはそれをもっと良くすべきと、だからたぶんこれからはそのあたりの議論が、これいつも起きる議論なんですけれども、どこまで災害復旧でやれて、そこから先の創造的部分にどれだけ国の支援があるのかとか、そういうところがこれから議論なのかと思っています。
まずは県として国の有利な財政措置があるものを率先して採用して、なるべく県単独の事業は少なくしていこうというのが基本的なマネジメントです。
そうした中で、当然これは熊本地震、7月豪雨でもそうですけれども、その借金の動きというのは見ております。見ながら調整してということになります。ただでき得るならばやはりこれだけの全国的な気候変動の中ですので、それに耐えうるやはりインフラができるように今の国の制度で何か足りないところがあれば、そこの改善も含めた検証はしていきたいと思っています。そこがもし改善を検証する余地があるとしたら、やはり被災前よりもより良くするような、創造的復旧というのにどれだけ国がしっかりと目を見てくれるかなというところが今後は論点であると思っています。
Q
一点だけ確認ですけれども、国もそういう部分、重要性を理解してそういう方向の議論になりつつあるのでしょうか。
木村知事
これがどうかというのはまだ議論があります。災害復旧というのはやはり現状の機能を戻すというのがベースであります。ただそれを集約して、例えば古い二、三個をきれいな大きい最新の一個にしてとかいうところについての支援はあるようには聞いておりますけれども、まだまだこれは一個の個別の案件を見定めながらやっていきたいと思っております。あとまた今後も、例えば農地のための排水機場がどれだけ農地以外にも機能するかということを、農水省にはもう既に言っております。
住家とか道路とかも守る機能があるんですよということは言っているんですけれども、それをどういう目的で使える形で今後のまた具体の案件を見て対応していただきたいと思っています。
いろいろまた今回も国に対して要望したいことは今も出てきてはいますので、先ほどの話があった例えば苗の支援はさらに先の種の支援とかもあると、苗は使っているけれども種はつかってないぞみたいな、そういう議論が絶対起きてくるような気がするんですよね。そういう時にしっかりと私たちは現場を見て、現地の復旧のためには種がいるんだということを主張していきたいと思っています。
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Q
先ほどから話が出ている大雨被害に関連するところで、国への要望、今後の復旧・復興に関するところなんですけれども、そこで一番ポイントになってくるのは国の激甚災害指定、その要望、昨日もちょっとお話が出たと伺っていますけれども、その後今の時点でどのようにお考えでどういうスケジュール感でやっていきたいかお考えをお聞かせください。
木村知事
まさにそのスケジュール感は国と協議をしながらだと思っています。必ず激甚災害はとれるように頑張っていきたいと思っています。
ただ逆に私が市町村に申し上げたのが、激甚災害になって、指定を受けてから動くのではなくて、それは別ですよと言うことです。激甚災害の中でも本激と局激とかいろいろありますので、激甚災害になるかどうかは私たち県としてしっかり被害の実態を調査して、被害を積み上げて国に要望するしかないです。
激甚災害になりますと、公共工事の公共事業の復旧にかかる国の負担割合がぐっと増えますし、財政力の弱い市町村には手厚い措置が講じられますので、なるべく市町村が安心して取り組めるように激甚災害の指定を求めていきたいと思っています。いつどの時点でやるかはこれから政府関係者と協議していきます。まず、ある程度被害額が積み上がらないと指定に至りませんので、なるべく早期に動いていきたいと思っております。
ちなみに昨日の視察に同行されました国会議員の先生には激甚災害の指定に向けて県として頑張っていきますので、是非よろしくお願いしますというのを口頭では申し上げています。
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Q
選挙の関連なんですけれども、八代市長選が今月末にあります。副知事を務められた小野さんが出馬表明されていますけれども、知事と小野さんの関係を教えていただけますでしょうか。その上で現職も出馬されますけれども、どちらかに応援されたり支援されたり、エールを送るような気持ちがあるのかどうかというのを教えていただけたらと思います。
木村知事
まず大前提として県内の市町村の選挙に県知事として特定の候補を応援することはいたしません。
今回においても現職の中村市長とはこの3期12年もずっと一緒に仕事をしてきているパートナーであります。また小野候補につきましても大学時代の同級生であることも事実でありますし、熊本県庁でも一緒に仕事をしてきています。ぜひ八代市民の皆さんにはそうした両者の政策をしっかり把握して選挙に投票に行っていただきたいと思っています。
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Q
雨に関連して、罹災証明の話を昨日もいただいたんですけれども、早いところで一部自治体では始められたというところで、現状県としてその申請の受付を始められた自治体を把握されていれば、申請数も、もし分かれば教えてください。
木村知事
昨日あたりから始まったばかりですので、県としてまだどこが始めたかというのは今、手元にはございません。今日の対策本部でどんな状況かが分かるかもしれません。ただ、今は昨日も実際申請をしておられる玉名市と玉東町の様子を拝見して、罹災証明の受付窓口の皆さんを激励させていただいたんですけれども、まだ各自治体でとりあえずは受付けるという段階ですので、たぶんそういう正確なデータはまだ市町村も把握しきれていないのではないでしょうか。市町村の負担にならない範囲でどこまでできるかちょっと担当課に指示をして対策本部で発表できること、また定時で発表できることがあれば、ただし発表のために市町村に負担をかけてもいけませんので、ちょっとそれは一旦引き取らせてください。
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Q
もう一点。今度復旧のフェーズに入ってくる中で、昨日視察の中で見られた堤防が決壊している部分があって、今度雨が降った場合に再び災害が起きるんじゃないかという住民の不安もあると思うんですけれども、知事として早急に取り組んでいくべきと考えられているとか、予算の関係もあると思いますけれども、どういったところに取り組んでいかれたいと思いますか。
木村知事
県管理の河川に対するいわゆる応急的な復旧は、県の責務ですので、迅速に行っていかなければならないと思っております。ただ完璧な、完全な復旧となると、それがどういう災害で起きたかを認定して、そこからやっていかなければいけませんので、時間はかかります。まず応急的なところからできる限りのことをやって、住民の皆さんの不安の解消に努めたいと思います。
災害ごみについては県の担当部局から各市町村に連絡通知を出していますし、今日の新聞記事を見させていただくと、それぞれ市町村ごとに工夫して、熊本市さんであれば仮置き場に持っていくというよりも、通常の収集の延長でやっていくという発想で対応したりというようなご意向のようですし、自治体によってはすでに仮置き場を置いて、そこに住民に持ってきてもらうという動きを進めていると聞いております。
特にこのお盆休みの3日間プラス土日入れた5日間でかなり動きがあろうかと思っていますので、県としてしっかり助言、指導、また、上天草と天草市には災害ごみに特化した形で職員を今日から派遣しておりまして、現地に行った方が早いこともありますので、そのようなかたちでしっかりと市町村に寄り添った対応をしてまいります。
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Q
災害絡みで長期的な話なんですが、あれだけ大雨が降ったのに竜門ダムの貯水率というのが69%に留まっていて、昨日現在でも自主節水という状況です。10ポイントぐらい上がったと言っても、まだ自主節水と。7月に全く雨が降らなくて、まだ最近ものすごい雨が降ると、そういう中で農業用水の確保というのが全国的な課題になっていると思うんですけれども、知事の見解というのを教えてください。
木村知事
農業にとって水の確保というのが生命線であるということは私も強く認識しております。竜門ダムがまだそういう状況であるということでございますし、今後ちょっとまだ様子は注視していかなければいけませんけれども、やはり必要な水の確保がどういうふうにしたら可能かというのはしっかり見ていくべきだと思っております。
ただこれはまた今後の農業用水の需要を見定めながらではありますけれども、今年の竜門ダムの状況を踏まえて今後どうしていくかというのは、また担当課としっかりこれから議論していきたいと思います。
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