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令和7年7月2日(水曜日)10時00分~
日時:令和7年(2025年)7月2日(水曜日) 10時00分から
場所:知事応接室
会見録
知事定例記者会見の会見録や資料等を掲載しています。
なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。
発表項目・コメント
・熱中症予防について
・JR豊肥本線の輸送力強化に向けた自治体間の連携について
・インドネシア訪問について
質疑応答
質疑応答1 JR豊肥本線の輸送力強化に向けた自治体間の連携について1
質疑応答2 インドネシア訪問について
質疑応答3 令和2年7月豪雨からの復旧・復興について
質疑応答4 参院選について1
質疑応答5 参院選について2
質疑応答6 八代市長選について
質疑応答7 JR豊肥本線の輸送力強化に向けた自治体間の連携について2
質疑応答8 JR豊肥本線の輸送力強化に向けた自治体間の連携について3
質疑応答9 空港アクセス鉄道について
質疑応答10 参院選について3
質疑応答11 参院選について4
質疑応答12 TSMC第二工場について
質疑応答13 JR豊肥本線の輸送力強化に向けた自治体間の連携について4
質疑応答14 首長の働き方について
まず熱中症予防についてです。
6月27日に梅雨明けを発表した後、気温が急激に上昇しております。連日35度以上の日が続くことが予想されています。
熱中症警戒アラートも今日も含めて5日間連続で発表されています。健康被害が生じることから、ともかく今日は熱中症への注意ということをまず申し上げたいと思います。
日中の外出をなるべく控えて、暑さを避け、屋内では適切にエアコンを使い、身を守っていただきたいと思っております。
そして、こまめに水分、塩分を補給するなど、熱中症予防の行動を早め早めに取っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
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続いて、JR豊肥本線の輸送力強化に向けた自治体間連携についてご報告いたします。
JR豊肥本線、皆さんもご承知のとおりですけれども、通勤通学時間帯の混雑が常態化して、その混雑は東京、名古屋、大阪の三大都市圏並みです。
また、こうしたなかで半導体関連の企業が沿線に集積しており、今後さらなる利用者の増加が見込まれます。
このため、混雑緩和や利便性向上のための輸送力の強化は喫緊の課題であると考えております。そして、現在進めております空港アクセス鉄道との連携を見据えた将来の沿線の姿、輸送力強化のビジョンを描く必要があると考えております。
このため、熊本市、大津町、菊陽町と連携して「JR豊肥本線輸送力強化促進協議会」を7月18日に立ち上げたいと思います。
この協議会は、熊本都市圏における鉄道を軸とした新たな都市づくりを目指して、JR豊肥本線の輸送力強化を実現させることを目的としています。また、公共交通への利用転換によって、ともかく渋滞緩和を実現していこうということでございます。
このために、県と3市町で共通認識をしっかり持ったうえで、輸送力強化に向けたJR九州への提案を、この協議会を通じて行っていきたいと思っております。
1回目は、18日金曜日に県庁で開催させていただきます。
会議は現状と課題、そして、関係市町の取り組みなどを協議していきたいと思っております。
この協議会を通じて、県と沿線市町がしっかりと連携して、JR豊肥本線の輸送力強化を実現して参りたいと思います。
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3点目です。
来週7月8日から11日まで、知事就任後初めてインドネシアを訪問いたします。
今回の訪問の目的は2つです。
1つが、産業人材の受け入れの促進、2つ目が県産品のインドネシアでの輸出可能性を探って参ります。この2つを目的にしたトップセールスでございます。
まず、初日7月9日にジャカルタに着いたのち、インドネシア政府の労働省の幹部と会談させていただきます。また、JICAのインドネシア事務所を訪問して、主に先ほど申し上げた産業人材の受け入れ促進に向けた協議ができたらと思っております。
午後は、熊本市に拠点を置きます「一般社団法人国際ふりかけ協議会」がインドネシア現地の関係団体を設立して合同で取り組んでいる「ふりかけリングプロジェクト」、このイベントに出席いたします。
また、その後、県産品の輸出の可能性を探るため、日系の小売店を訪問して経営人と意見交換を行って参ります。
翌10日に、こちらのバリにおいて、デンパサール日本総領事館を訪問すると同時に、KIFA、これはキファと言いますけれども、「熊本インドネシア友好協会」と県、そして熊本市がバリで開催する「KIFA塾」、こちらに出席して参ります。
11日未明にバリから上海に飛びまして、11日の午前中に、先週記者会見させていただきました、上海浦東空港での熊本-上海線の就航セレモニー、空港主催の中国東方航空とのこのセレモニーに出席したのち、熊本-上海便の初便で帰って参ります。
この訪問によって、インドネシアと熊本のつながりをしっかりと深めていきたいと考えております。
私からの発表は以上でございます。
幹事社
まず、豊肥線の輸送力強化の点なんですけれども、輸送力強化というところで、挙げられるのが増結でしたり増便で、このあたりをJR九州さんに頑張ってもらうところだと思います。そういったところをお願いするのかなとも思うんですけれども、あと周辺自治体で頑張れるところで複線化というのも出てくるのかなとも思うんですけれども、そういったところ、どういったところをこの会で話し合うのかというのを伺ってもよろしいでしょうか。
木村知事
この会では、JR豊肥本線ですので事業主体は基本JRになりますので、JRにやってもらいたいこと、要望事項をしっかりと各市町と磨き上げていきたいと思っております。
先ほど記者さんも仰った増便・増結もさることながら、複線化はそのなかでいくと大変時間とお金を要することですので、複線化も視野に置きつつ、それ以外の、例えば各駅での同時進入ができるようにするとか、行き違いができるようにするとか、そうしたなかでの一部複線化も協議の対象なろうかと思います。また、地元の市町からはここならできるとか、または例えば菊陽町さんですと新駅の要望もされています。
そうした各市町の状況、また、仮にJRに提言するにしても、JR側からしても夢のあるといいますか、地元はこういうことをやるから、こういうまちづくりをやりたいから一緒にみたいな話もなろうかと思っています。増便・増結の他に、行き違いを可能にする駅の構造の改修とかも含めて、もちろんその中には複線化も含めて議論して参りたいと思っております。
幹事社
今のお話でいくと、JR九州さんですぐできそうなところはまず要望を早めにして、駅の構造や複線化という時間がかかりそうなところは中長期的に見ながら(要望する)というところですか。
木村知事
はい。ただ、中長期といいましても、今まさに検討中であります空港アクセス鉄道も含め、例えば10年後ぐらいにそれができるときにどういうふうになるかとかいうことも含めたところで(考えたいと思います)。
短期的な要望だけをまとめるということではなくて、中期的、長期的なものも含めて、ともかく前に、この問題は長期的にペイしないと、成り立たないとJRさんも乗ってこないと思いますので、しっかりと地元とアイデアを練っていきたいと思います。
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幹事社
ありがとうございます。インドネシア訪問について産業人材の受け入れの促進ということが書いてありますけれども、どういった産業、工業なのか農業なのかとか、どういった産業の人材の受け入れなのかというところと、県産品についてもどういったものを考えられているとかあれば教えていただければと思います。
木村知事
現在、インドネシアから熊本には、熊本在住の外国人の方でいくと、断トツはベトナムなんですけれども、やや高止まりでして、令和5年から6年の一年間にかけてトップクラスに増えたのがインドネシアで、全体で三位になっています。
ベトナム、フィリピン、インドネシアです。
ですから、これからさらに増えていくであろうというところに着目しています。
人口も2億7,000万人ぐらいいますので、特定の産業分野にはこだわらず、物づくり系にしても農業にしても介護とかにしても、それぞれしっかりとした送り出し機関があり、また、日本側の受け入れ機関も必要でございます。
まずもって、インドネシア政府労働省の方と相談しながら、円滑な送り出し受け入れがどういうふうにやったら可能かということを協議するので、特定の業種に絞っているわけではございません。
インドネシアの輸出については、熊本県はまだまだ少ないです。もちろん日本全体でもまだ百数十億程度のレベルですので、熊本県としてもしっかり輸出規制がクリアできるように、すでに今、例えばハラールの牛肉なんかは県内の事業者も認証取得に向けて準備を進めていたりしますので、今のうちからそうした方々のサポートができるように(したいと思います)。
あと例えば水産物ですと、輸出のための施設認定の取得なんかは日本側でもできていたりします。そうした色々なことにしっかり対応していきたいと思っております。
インドネシアはこれからだと思っていますので期待できると思っております。
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幹事社
ありがとうございます。
発表項目外なんですけれども、7月4日で豪雨から5年が経ちます。
先日も人吉の方で犠牲者の追悼式あって知事も出席されましたけれども、改めて5年というところの受け止めを伺ってもよろしいでしょうか。
木村知事
今週金曜日、明後日で令和2年7月豪雨の発災から5年を迎えます。非常に人口が減少している中山間地である人吉・球磨地域を中心に甚大な被害が出たということで、復旧・復興に向けて課題がまだまだ山積していると思っております。
この5年間、インフラの復旧、そして、住まいの再建を中心に復旧、暮らしの再建を重視してきました。
ただ、次の5年は、ぜひ復興の5年となるようにしっかりと被災地を支えていきたいと思っております。
明後日また復旧・復興本部をやりますので、そうしたなかでも改めて県庁を挙げて、全庁的にこの人吉・球磨を中心にしたこの令和2年豪雨災害の被災地を支えていくことを確認したいと思っております。
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幹事社
発表外で恐縮なんですけれども、明日公示される参議院選挙についてお伺いをします。
県内では4人の方が立候補を予定されていると承知しておりますが、国内外いろんな課題が山積をする中で参院選を通じてどんな議論が深まることを期待しているのかということと、直近の投票率が熊本県の場合だと50%を下回る、そういった選挙もあったと思います。国の行く末を決める大事な選挙において、県民への呼びかけ等もあれば合わせてお願いします。
木村知事
参院選が明日公示されますけれども、非常に重要な国政選挙です。ぜひ県民の皆さんには候補者、または各政党の政策をしっかりと見て、投票に行っていただきたいと思っております。
やはり、政治への関心が薄れれば、全体として逆に選挙が終わった後、国会議員ないし国会がしっかりと県、国民に寄り添った政治をするかどうかに影響します。投票率によって試金石になるんだと思っております。ぜひ一人でも多くの皆さんに投票に行っていただきたいと思っております。
熊本選挙区はどれだけの方が立候補するか分かりませんけれども、日本が抱えている問題、特に国政は、トランプさんはじめとした経済問題、安全保障の問題、非常に今、日本を取り巻く環境は厳しい状況なので、そうしたところでのしっかりとした政策論争を期待したいと思っていますし、私ども熊本県に置き換えれば、この地方人口減の中での地方創生、また地域で暮らしていくための産業の活性化なども含めて、しっかりと候補者同士で議論が交わされることを期待しております。
幹事社
政策をしっかり見てというお話がございましたけれども、個別の争点でいくと、とりわけ物価高対策ということに注目が集まっているかなと思います。知事も県民の暮らしぶりについては苦しいところがあるんじゃないかとご発言されてきたかと思います。
その中で、国政を見渡せば消費税減税に賛成をする、恒久的、次元的に差はあるとしても野党側に対して、政権側は消費税減税には否定的であるというようなところがあります。消費税減税についてお考えがあればお伺いしたいなと思います。
木村知事
物価高対策が今、国民の大きな関心事ではあるんですが、国民は本当に減税だとか給付金だとかのばら撒きを求めているのかといえば、そこはまた議論があるのではないかと思っております。
やはり、より必要とされる人に必要なものが届くような政策を練っていくべきだと思っています。減税についていえば、やはり時間がかかるのは事実です。憲法に基づいて、税金は法律で決めることになっていますので、国会で議論をしてさらにやっていかなければいけませんので、すぐに下げられるものではないと思っています。
そうした中で、給付金のほうが早いという議論は当然あろうかと思っております。ただ、繰り返しになるんですけれども、本当に国民の必要なものはどうなのかと。私の考えを申し上げれば、やはり私は必要なものは早く届くべきであるけれども、本当に必要される人に届く政策があるべき姿だと思っています。
減税のほうが望ましいのか、給付金のほうが望ましいのかということは、安易には申し上げられませんけれども、私はやはり一つ一つの政策で、必要とされる人に届くものを実現していただきたいと思っておりますので、減税についてちょっと安易な、減税だけに絞って、それだけが答えかというとそうではないような気がしています。
幹事社
明日の参院選に関してなんですけれども、自民の馬場候補には出陣式や決起集会で知事が応援メッセージを送られていると思うんですが、この送った理由に関して教えてください。
木村知事
馬場候補につきましては、たしかに出陣式などにメッセージを送って、ご案内があったので知事メッセージを総決起大会には出しておりますが、やはりこれまで政策の方向性が一致しているということに尽きます。
そして知事戦でも一緒に私の政策を指示してくださったと、いうところによります。ただ、繰り返しですけれども、選挙における特定候補の応援については、県知事としては慎重にあるべきだと、それはなぜかといえば全ての県民の代表であるというふうには思っております。
幹事社
ありがとうございます。参院選で今回、応援メッセージを送られたのは馬場さんお一人と考えていいでしょうか。
木村知事
はい、依頼があったのが馬場さんだけですので、対応したのは馬場さんだけです。
幹事社
今後、熊本選挙区で、野党候補に送られるご予定というのはあるんでしょうか。
木村知事
依頼があった際に、その政策の中身を見て考えたいと思います。
幹事社
それは、先程知事が仰ったように、そのスタンスに変化はないっていうことでしょうか。
木村知事
はい、等距離で挑みながら政策の方向性が一致すれば、その場合はそれなりの対応をすると、これはもう前の蒲島知事の頃から変わらない私の姿勢です。
幹事社
今後、参院戦でマイクを握られるとか、そういったところは今のところお考えはありますか。
木村知事
今のところございません。ただ、繰り返しですけれども、何かこれから投票までに17、8日ありますけれども、その中で何かもうどうしても熊本のために、動かなきゃいけないという時があれば、それは完全に何もしないと今から宣言することにはならないと思っています。
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幹事社
ありがとうございます。あと1点教えてください。
木村知事
八代市長選なんですけれども、小野さんが立候補表明して、現職の中村さん対小野さんの構図が固まりました。
以前、中村さんは自民や公明から推薦されています。知事としてこの市長戦はどのようなスタンスで臨みますでしょうか。
木村知事
県知事として市長村の個別の選挙について、特段コメントを述べる立場にはございません。
幹事社
特に、候補者どちらを応援するとか、明確な意思表示をするということは無いと考えていいでしょうか。
木村知事
はい。基本無いですけれども、先ほどの参院選と同じスタンスでして、政策面であまりにも、私が今やろうとしている県政の方向と違うようなことを、どなたであれ、強く言われるようなことがあれば、それはそれで八代市長選に限らずですけれども、県の私たちの基本方針とか取組みと違うことがあれば、その時には特定の候補者を応援することはあると思っていますが、現在のところ今回の市長選についての政策面の話は全然聞こえてこないので、今特段、各市長村の首長選挙に特定の候補を応援するということは考えておりません。
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Q
発表項目の中で、このJR豊肥本線の輸送力強化に向けたテーマで、再来週18日金曜日に3市町と一緒に最初のキックオフの会をするということなんですけれども、その後のロードマップというか、最終的にそのJR九州へ提案してという流れにつながっていく、大体どれぐらいの時期スケジュール感覚で考えていらっしゃるのか、そのあたりを教えてください。
木村知事
はい、今回はキックオフですので、7月18日の段階で要望項目を固めるということには全くならないと思っています。まず各市町が抱えている現状とか、どうしたいとかいう思いを聞きながらです。そしてまた、先ほどの質問にもありました複線化とか、または行き違い、駅を拡張するとかいう話になると、やはり地元とのまちづくりの観点が必要になってきますので、どういうことができるかと思っておりますが、一方で、アクセス鉄道についても、なるべく今年度中にはいろいろな方向性をまとめていきたいと思っておりますので、立ち上げて2年も3年も議論するというのよりも、まず今年度内に何か要望がしっかりできればいいと思っております。
Q
ちなみに今回の件、水面下で出たようなんですけれども、JRサイドに対してもこういうことをこっちの自治体で話を進めていくという、そういう打診とかはもう既にされたりとかしているんでしょうか。
木村知事
JRさんとは日常会話のなかでいろいろとやりとりしていますし、例えば、幹部の方と福岡とか熊本で会った際にも、「肥薩線の最終合意を取り付けたので、もう今年は豊肥線ですからね」ということを私から、常務なり、社長にも言ったかな、直接。そういうことはございました。
水面下でどうこうしているという段階ではなくて、まず、むしろ関係の市町の意見をしっかりと聞く。そしてまた、関係市町が一緒になってやるということを、今回の18日の協議会で、しっかりと形にしていくんだというところの、キックオフのミーティングだと思っていただければと思っています。ですので、まだ、個別のやり取りはしていないです。
Q
確認なんですけれども、そもそもこの協議会にJRとか国交省が、肥薩線の協議会のようなかたちで入ったりするご予定とかはあるんでしょうか。
木村知事
はい。まずはちょっと地元からのやりたいこと、やってほしいこと、要望をまとめあげる、その分、地元もこれぐらいのことをやるんだ、ということをJRに姿勢として示すための協議会であり、中九州横断道路期成会みたいな、そんな感じでやるぞという協議会なので、肥薩線の場合ですと元あるものの復旧をどうするかという場面ですので、まずは地元側のやりたいことを固めていくのが今回の協議会です。
そのうえでJR側が乗るというか、一緒にやっていこうってなったときに、どういう協議体がいいのかというのは、今後考えていくことと思いますけれども、大体、国やJRが入ってやるのは、災害復旧とか、そういうあるものを元に戻す際にどういう負担割合で行くかということです。今回は新しく一歩を踏み出していくということなので、まずはやはり地元側の思いをまとめていくという協議会とご理解いただければと思っています。
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Q
関連して、アクセス鉄道についても言及がありましたけれども、アクセス鉄道の採算性についてお尋ねします。開業40年以内の累積収支の黒字化という、一つ国交省が設けている目安があるかと思うんですけれども、現行の補助制度では難しいとして、まだわかりませんけれども、資材高騰などの影響もあるかもしれません。木村知事として、このアクセス鉄道の黒字化への見込みや採算性について何かご見解があれば教えてください。
木村知事
当初この今のB/Cを出したとき、私も知事になってその数字を見たんですけれども、やろうかやらないかを迷っていたときの設計だったのと、あとそのあとやはり資材はたぶん確実に高騰はしていると思いますので、そのときにここまで海外路線が増えていくとも(思っていなかったし)、コロナ禍で出した数字でもありましたので、ちょっとそこら辺をしっかり整理するような検証を、交通政策課【空港アクセス鉄道整備推進課】がしているというふうに聞いております。
ですので、B/Cが、そう遠くないうちに(見極められると思っている)。私も今年度中ぐらいには、事業をするのかしないのか(見極めたい)。私は、したいという思いが強いんですけれども、しっかりとB/Cを見極める作業を今年度中にはやりたいと思っていますので、もうしばらく(お待ちください)。まだ、一切、私は、精査中のB/Cについてはまだ報告を受けていませんので、担当が今、検証しているんだと思っております。
Q
先ほど質問にも出た参院選の各党の公約の関連で、消費税減税やいわゆる2万円給付という関連で、国民に本当に必要なものは何かっていうことを重点にっていう話があったんですけれども、そのうち一部党が公約で揚げている2万円給付について、ご承知のように自治体からは事務負担が非常に大きいというような指摘がかなり相次いていると思うんですけれども。先日、大西市長も会見で申し上げていましたけれども、この点について、知事はどういうふうに見ていらっしゃいますでしょうか。
木村知事
これまでやった給付のやり方では、それなりの負担がたしかに市町村にあったというのは、私も総務省にいた人間として聞いてはおります。
ただ、今までやったやり方でやったほうが役人はやりやすいんですよね。全く新しいやり方をやってくれといったら、そこはそれでまた混乱するんじゃないか。
一番良いのが、マイナンバーポイントか何かで自動的にポンと配っちゃうのがいいのかと思うんですけれども、ただそれにしてもたぶん所得税の、いわゆる非課税世帯という情報はたぶんマイナの、いわゆるJ-LISというのは国のほうは持っていないはずなので、やはり市町村内で何らかの手続きが必要だと思っています。
では減税はもっと楽なのかといったら、そこもよくわからないところがありますので、ともかく早く配りたいという、早く何かの対策で、お金を(国民へ)行かせたいんであれば、私はたぶん負担はあるけれども、やはり減税よりも給付金の方が早いと思っています。
ただ、そこがどれぐらいの負担感なのかというのは、もちろん市町村の課題を県としてもフォローして、もし給付をすることになるのであれば、迅速な業務ができるようにすること。またはいわゆる中間処理といいますか、手続きにかかる費用もちゃんと国のほうで負担していただけるような制度設計にするなど、もしやるとしたら、市町村の負担が最小化するように県としてしっかり協力していきたいと思います。
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Q
今まで出た話題で何点かフォローアップの確認なんですけれども、参院戦に関して、馬場さんの政策で県政に関して他候補と異なり、知事と一致している点は何なのか教えていただけますでしょうか。
木村知事
馬場先生は、この6年間の、今期の任期の間に総務副大臣をやっておられまして、その際に地方財政、または地方における地方行政について、相当やはり深い見識をもって県のフォローをしてくださいました。
そういう意味においても、例えば新しくできた例のインフラ整備交付金に対する地方側での財政負担を軽減させる措置なんかも、一緒にやってくださいましたし、そこのTSMC周辺のインフラ整備については明確に政策にも書かれておりましたので、そういう意味ではとても近いところがあると思っておりますし、またこれまでのご実績、県に対するご協力も評価したところになっています。というので近い、政策面で一致していると判断しています。
Q
ありがとうございます。あと、前回話題にさせていただいたTSMCの第2工場については、第二四半期も過ぎるということになったと思うんですけれども、着工時期等について何かこの間アップデートがありましたでしょうか。
木村知事
残念ながら前回の記者会見からの間で一度もTSMCサイドと私自身が話したことはございません。
ですが、年内という言葉は強く、JASMの堀田社長は私どもには伝えておりますので、年内という姿勢でいくと思っています。
Q
最後3点目、豊肥線のことなんですけれども、現状認識として、今、JRに対応を求めるには、自治体側が提案をすると、ボールが自治体側にあるという認識なんでしょうか。
木村知事
はい。「もっとこういうことを地元がやれば、例えば複線化ができますよね」とか、「駅の構造をこういうふうに見直せば、またここら辺の土地をみんなでやれば、駅が同時進入できるようになりますよね」とか。または、「駅から中心市街地までこういうバスとかを考えますから」というのを、こちら側が提案して、これからもっと乗客を増やしていけるという見込みを、JR側にわかってもらわなきゃいけない。
例えば、TSMCの第2工場を作る話、例えばソニーさんが今工場を作っているみたいな
話を、やはり地元で今こういうことが起きていて、こういう可能性があるのでぜひ投資してくださいということを、やはりこちら側から求めていく段階なんだと私は思っています。
Q
地方自治体と民間企業である鉄道会社の関係なんですけれども。ある程度の費用負担が伴っていくというイメージなんでしょうか、この協議会の提案内容というのは。
木村知事
はい。これはもう中身次第だと思っています。鉄道事業の本体は本来、第三セクターとかそうでないとかありますけれども、このJR豊肥線についていえば、JRが自分でやるべきものであります。
ただ今度、例えば菊陽町が申請している新駅みたいなものについては、地元側、地元の市町村で駅を用意するから、どうぞ作ってくださいみたいなこともあるし、駅を拡張するにあたっては少し駅周辺の用地なりを地元側が応援するかたちでやるということもあると思います。
ですので、それはJRさんがすべて見るんではなくて、やはり地元の町づくりとか都市計画とかと一緒になって進む部分があると思いますので、ぜひJRさんに向けて、私たちからの要望事項をまとめていきたいと思っています。
Q
確認なんですけれども、県は事務局を務めるだけの可能性もあるということなんでしょうか。
木村知事
それだけではないと思います。いろいろ県としてもやることがあります。まず一番が、大津から先につながるアクセス鉄道という点においては、県が主導的な役割を果たすでしょうし、あとは市町村のまちづくりといいながら、例えば熊本市内は熊本市が道路なんかは全部権限もっていますけれども、熊本市以外のところ、大津や菊陽などでは県が管理する道路とか用地が引っかかってくる可能性もあります。または河川に何か手を入れるんであれば県もやはり許可しなきゃいけないと思いますので、県の役割は事務局というだけではなくて、県としてやるべきことも出てくると思っておりますが、まだそこが何かはこれから、各市町と相談しながら出てくるんだと思っています。
Q
最後ですけれども、JRから、ちょっと極端な例ですけれども、線を引き取って、自治体で運営しているような例も他地域ではあるかと思って、結果的にJRの運営よりも改善するというケースもあるようでして、自治体とJRの間で曖昧な協力関係をするよりは、自治体の第三セクターによる運営等のほうがよいという意見もあると思うんですけれども、改めて豊肥線について、自治体とJRでどういう関係であるべきか、というところについてのお考えを教えてください。
木村知事
はい。私は、ただそうは言ってもビジネスに収益性が伴うものについては行政よりもなるべく民間がやるべきだと思っています。
そして、また、今、県でやろうとしているアクセス鉄道についても、当然、いろいろ県が準備はするにしても、やはり運営となるとJRさんの鉄道事業者のノウハウがないと、県が運転手さんを養成して、保安、保線工とかも養成していたら、やはり無理があるんじゃないかなと(思います)。
基本はやはりここのJR豊肥本線については、行政が第三セクターで抱えるっていうのではなくて、JRのほうでやはりやっていただきたい。そのための環境整備なり連携協力をしっかり県と市町でやっていきたいと思っています。
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Q
1点だけ、発表外の項目なんですけれども、首長の働き方についてお伺いしたいことがありまして、先日、名古屋市長の広沢一郎さんが公務中に倒れられたということで、順調に回復して公務にも戻られているということですけれども、ご自身含めて、首長、すごくお忙しいとは思うんですけれども、自身の健康管理とか、あと何か働き方改革というか、働き方について何かお考え等あれば、コメントいただければなと思うんですけれども。
木村知事
はい。本当に名古屋の広沢市長さん、こういう会見の場で倒れられた、私も映像を見てショックを受けました。個人的に面識のある方ではないんですけれども、順調に回復に向けて動かれているっていうことで、ちょっと安心しているところでございます。たぶん例の児童の盗撮事件とか、大きな案件がいろいろ名古屋市さんにあったんで、ご苦労されたのかなと思っています。
ただ一方で、私も個人的に大変親しくしていた和歌山県の岸本前知事がやはり急逝されました。本当に健康管理をしっかりしておかないと、突然ああいう形になってしまうと、もちろんご本人が、岸本さんご本人お辛かった、また奥様様、ご家族含めお辛かったのもさることながら、やはり県政自体に迷惑かけてしまうっていうか、私はやはりそこが一番辛いです、本当に。
事前に余命何年って宣告されたほうがよっぽど自分の身の処し方ができていいかなと思うぐらい、やはりああいう形で突然不幸に見舞われると、県民に、そして県政の停滞を生んでしまうことを私も恐れていますので、やはり私なりにも健康管理には注意していきたいと思っています。
細かい話ですけれども、酒を飲みすぎない、ニ次会に行かない、なるべく健康のための運動をする。例えば朝、県庁に来る時ときは自動車じゃなくて歩けるときは歩いてきて、健康維持に務めるとか。体重も、実はずっと毎朝晩、測っていたりして、健康管理には努めていきたいと思っています。
ちなみに来週、4月7日は私、人間ドックに一日行ってお休みを頂戴いたします。
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