ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 ホーム > ようこそ知事室 > 記者会見 > 令和7年度(2025年度) > 令和7年(2025年)6月5日 知事定例記者会見

本文

令和7年(2025年)6月5日 知事定例記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0237833 更新日:2025年6月5日更新

【6月5日】知事定例記者会見

令和7年6月5日(木曜日)10時00分~ 

定例記者会見

日時:令和7年(2025年)6月5日(木曜日) 10時00分から
場所:知事応接室

会見録
 知事定例記者会見の会見録や資料等を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

 説明資料(スライド資料) (PDFファイル:2.01MB)
 

発表項目・コメント
 梅雨期の対応について

​​​ 「くまもと防災復興ウィーク」について

​​ スタートアップ・エコシステム拠点都市への選定について

質疑応答
 質疑応答1 スタートアップ・エコシステム拠点都市への選定について 1

​​ 質疑応答2 JASM第2工場の着工に関する報道について 1

​​ 質疑応答3 防災庁誘致について 1

​​ 質疑応答4 ライフデザインモデル事業について 1

​​ 質疑応答5 防災庁誘致について 2

​​​ 質疑応答6 東京都の水道基本料金無償化について

​​ 質疑応答7 備蓄米について 1

​​​ 質疑応答8 JASM第2工場の着工に関する報道について 2

​​ 質疑応答9 渋滞解消について 1

​​​ 質疑応答10 ライフデザインモデル事業について 2

​​​ 質疑応答11 JASM第2工場の着工に関する報道について 3

​​​ 質疑応答12 預かり猫の死亡事案について 1

​​​ 質疑応答13 コメ農家政策について 1

 質疑応答14 渋滞解消について 2

 質疑応答15 「くまもと防災復興ウィーク」について

 質疑応答16 JASM第2工場の着工に関する報道について 4

 質疑応答17 JASM第2工場の着工に関する報道について 5

 質疑応答18 預かり猫の死亡事案について 2

 質疑応答19 スタートアップ・エコシステム拠点都市への選定について 2

 質疑応答20 JASM第2工場の着工に関する報道について 6

 質疑応答21 コメ農家政策について 2

 質疑応答22 ゆっぴーメールについて

(1)コメント1

梅雨期の対応について

知事写真  今日もよろしくお願いいたします。
6月5日、定例会見始めさせていただきます。
まず、今日は3点ご報告したうえでご質問を承ります。
梅雨期の対応について、でございます。
今年も間もなく梅雨入りの季節となります。九州南部地方は既に5月の16日に平年よりかなり早く梅雨入りをしています。たぶん週明け、熊本県を含む、九州北部が、そろそろ梅雨入りするものと思われます。
熊本地方気象台から、先日防災会議でも報道機関の前でも発表していただきましたけれども、今年は平年並みだろうといわれておりますが、とはいっても、梅雨の時期に大体年間雨量の4割が降るというのがこの熊本県の特徴でございます。
また、これまでの記録、長くおられる記者さんも思い出されると思いますけれども、5年前の令和2年7月豪雨のみならず、13年前の熊本広域大水害の時も、すべてこの深夜から明け方にかけて大雨が発生することが多いというのが熊本の歴史でもございます。
そこで県民の皆さんに注意喚起といいますか、今日はこの「梅雨期の対応」をお願いしたいと思います。
まず、1つ目が、避難場所などの確認をぜひしっかりしていただきたいと思っております。避難場所や避難ルートなどについて、できればこの「マイタイムライン」を作っていただけると嬉しいです。ホームページにも「マイタイムライン」のウェブサイトがありますので、すぐに作成することができます。ご家族の皆さんと一緒に、避難場所や避難経路を確認をしてみてください。
そして、2点目が、「予防的避難」の徹底です。タイミングが悪い、先ほど申し上げたように、夜中、明け方に豪雨が起きるケースが多いです。避難のタイミングが暗い時間になったり、雨がひどくなったりした後では逃げにくくなります。ぜひ気象情報や避難所の開設情報に注意しながら、明るいうちに早めの避難をお願いしたいと思っております。
そして、3点目が、「非常持ち出し品(備蓄品)」の再点検(をした方)が良いと思います。行政の支援が行き届くまでの間、各家庭で飲料水や保存食など生活必需品3日分の備蓄、そしてまた、持病のある方はお薬のストックなど(ご確認ください)。
本当に基本的なお話をして恐縮ですけれども、いよいよ梅雨時期になります。
そして、来月には令和2年7月豪雨からの5年という節目を迎えます。
豪雨災害は全国で頻発しておりますので、我々自らが備えを再点検して命を守る行動を心がけ、「逃げ遅れゼロ」を目指して頑張っていきたいと思います。​

↑ページトップ​​

(2)発表項目1

「くまもと防災復興ウィーク」について

知事写真 では、2点目です。
「くまもと防災復興ウィーク」について、でございます。
先ほど申し上げましたように、来月の4日で令和2年7月豪雨から5年の大事な節目を迎えます。
被災地での復興は着実に進んでいますけれども、一方で災害の記憶が薄れていくことが懸念されます。
災害の記憶が薄れていく結果、災害における被害の最小化が弱まってしまうと言いますか、豪雨災害の教訓を発信して、防災意識を高めるために、この7月4日を含んだ6月29日から7月5日までを「くまもと防災復興ウィーク」ということで実施したいと思っております。
6月29日に人吉市で追悼式が開催されますので、私も参加させていただきます。また、人吉市、球磨村、八代市、芦北町、津奈木町でそれぞれ献花台が設けられますので、私や副知事がそれぞれ参列したいと思います。
また、県庁では7月4日の午後に、県庁全部局が一体となって被災地の復興を加速化させるために、令和2年7月豪雨復旧・復興本部会議を行います。
そして、県内4か所でパネル展を実施しますので、ぜひ多くの皆さんにお越しいただいて、防災について考えていただきたいと思っています。
また、在熊テレビ5局におかれましては、例の早期避難を呼びかける「逃げるスイッチオン」、これをまた積極的に放送していただき、ありがとうございます。「くまもと復興ウィーク」についても同様に発信していただければと思います。よろしくお願いいたします。​

 

↑ページトップ​​

(3)コメント2

スタートアップ・エコシステム拠点都市への選定について

知事写真 3点目です。
スタートアップ・エコシステム拠点都市への選定でございます。
熊本県が、熊本市や大学、金融機関などと一緒に、県内のスタートアップ支援機関が今年の3月に共同申請していました、内閣府の「第2期スタートアップ・エコシステム拠点都市」に、昨日、認定されました。
スタートアップ・エコシステム拠点都市というのは、選定された都市がいわゆる新しい技術とかビジネスモデル(イノベーション)を有して急成長を目指す企業に対して、政府などから集中的な支援を行うことで、世界と伍するスタートアップ・エコシステム、すなわち、これらの企業が生まれ成長していくための仕組みを構築するものでございます。
東京都とか、九州ですと福岡市とか北九州市が第1期で選ばれていたんですけれども、これが「グローバル拠点都市」という風になって、私たち熊本県・熊本市などの今回選ばれた5都市が「NEXTグローバル拠点都市」として選定されました。
熊本県は、「UXプロジェクト」なども推進しておりますけれども、ベンチャー創出の取り組みが国にも高く評価された結果ということで、大変嬉しく思っています。世界に伍する産業拠点熊本をつくっていきたい、その取り組みに向けた第1歩として嬉しく思っております。
今後、コンソーシアムなどをつくって、さらなるスタートアップ創出を支援して参りますが、ちなみに、これは熊本市の大西市長もすごく思いを入れてやっておられますので、今日14時から大西市長も別途会見しまして、詳細につきましては、県市合同で15時から再度記者レクチャーをさせていただきますので、そちらでお伺いください。
今回は簡単ですけれども、この3点でございます。​

 

↑ページトップ

質疑応答1

スタートアップ・エコシステム拠点都市への選定について 1

(幹事社)
 まず一点、スタートアップ・エコシステム拠点都市について、ここも動き出すということですけれども、その産学金官の支援で動くということで、スタートアップとして、この熊本らしさというか、どういった企業が世界に向かって挑戦して羽ばたいてほしいと知事はお考えでしょうか。

木村知事
 なかなか特定の業界、業種だけを応援するというのではなくて、スタートアップというのは、アジャイル、ごちゃごちゃのなかで新しいものがどんどん出ていくことだと思っていますけれども、特に熊本の場合、サイエンスパーク構想にもつながりますけれども、大学と連携したなかでのいろいろなスタートアップが誕生するといいなと思っています。
そうしたなかでも、特に熊本の場合は、熊本大学や崇城大学など、熊本大学は医学部、崇城大学だと薬学部、熊本大学も薬学部がありますけれども、そしてまた、東海大学農学部があります。ライフサイエンスなんかを中心に広がっていくといいなと思っています。
既に一部報道でも取り上げていただきましたけれども、トイメディカルさんという塩を排出するサプリメントを作っている(企業があり)、これは熊本大学の薬学部とかとの連携からスタートしていますけれども、この企業は、スタートアップのワールドカップに出られていまして、世界的なフードテックの、スペインかなんかで先月やったところでも賞をとっています。
そうした、特にライフサイエンスについては、熊本の伸びしろだと思っていますので、そうしたところを中心に特にスタートアップが誕生するといいなと思っております。

↑ページトップ

質疑応答2

JASM第2工場の着工に関する報道について 1

(幹事社)
 それと発表項目外ですけれども、先日TSMCのCEOから渋滞問題に関する発言がありました。今の県の交通渋滞に対する対策が伝わっているのかわからないですけれども、渋滞問題に対する不満をお持ちだというのはその発言でわかったと思います。
工期自体に問題はないという話だと思うんですけれども、半導体の関連産業の集積というものを目指す中で、あの発言というのはあまり良くないというか、マイナスの情報として届いてしまったのかなと思いますし、今後、第3工場の誘致を目指されているという意味では、渋滞問題というのはすごくハードル、障害になるのかなという風に感じました。
今回、ああいった発言が出た経緯というのは改めて知事はどういう風に見られているのか、今後、今のこの状況、対策ではなかなか満足してもらえないのかなという風に受け取れたんですけれども、目に見えるかたちで成果をできるだけ早く出すという面ではどういう風にお考えでしょうか。

木村知事
 私どもは記者会見の様子をつぶさに知らず、しかもその場にいた報道機関の方とも私ども県も直接やり取りできていないので様子はわからないんですけれども、間接的に聞いた話だと、シーシー・ウェイさんが言いたくてしょうがなくて言ったわけではなくて、やり取りのなかでそういう風にポロッとおっしゃられたという風に聞いておりますので、その交通渋滞問題をやり玉にあげて何とかしてくれという風に言ったわけではないと思っています。
ただ、一方で、TSMCの最高幹部が渋滞問題、または、それに対する地元の不満を心配されているということは、これはやはり大事なポイントだと思っています。
我々が今こういうことをやっているということが、どこまでCEOに伝わってきたかというのもこれまたわからないところがございますので、JASMを通じてになると思いますけれども、TSMCの幹部の皆さんに、今地元でどういうことをやっているんだということをこれからも機会あればご報告していって、たぶん具体的にいえばもし第2工場の建設がされるときには幹部が来るし、その前に事前に何かこっちも行く機会もあるかもしれませんので、場合によっては私が直接説明することを含めて理解を得ていきたいと思っています。
ちなみに、JASMの堀田社長はじめこちら側の皆さんは、非常に熊本県ないしは地元自治体の渋滞対策の取り組みについては評価していただいていると私は聞いております。しっかり取り組んでいくしかないところだと思っています。

↑ページトップ

質疑応答3

防災庁誘致について 1


 発表項目外にはなりますが、防災庁の設置の件なんですけれども、先日、赤澤大臣に面会されて要望活動をされたと思います。改めてどんなことを要望し、赤澤大臣からはどういう話があったのかというのを教えていただけますか。

木村知事
 初日の2日、月曜日のお昼頃に赤澤大臣、防災庁設置担当大臣の所に行かせていただきました。赤澤大臣には、私からは率直に、防災庁の機能を地方に持たせるのであれば、ぜひ九州における防災庁の機能は熊本に置いてほしいということを申し上げました。
赤澤大臣からは、「わかりました」ということ(返事)は当然ありません。そして、「熊本に」とか、または、「九州に」ということも申されませんでした。
ただ、一方で、やはり熊本地震、そして令和2年7月豪雨災害と立て続けの災害を経験してきた熊本、または、他県に対する熊本県が応援をずっと続けていること、ここについては高く評価をするという言葉もいただきました。
ですので、赤澤大臣の中に熊本県が防災の拠点としてはふさわしいといいますか、熊本県が大事な役割を持つということは認識していただけたと思っています。
ちなみに、もう一つ、赤澤大臣には繰り返し申し上げたのが、南海トラフ地震が起きた際の国の現地対策本部は熊本に設置することになっていますよと。それもわかっているということでした。ここまでです。


 ありがとうございます。
改めてですけれども、熊本に防災庁の機関があることの意義を知事としてはどういう風に、メリットというのでしょうか、アピールポイントはどこかというのを教えてください。

木村知事
 南海トラフ地震が起きた際には国の現地対策本部の一部というか、九州における国の現地対策本部を熊本に置くという整理になっておりますので、やはりそれに直結する災害、それは南海トラフのような巨大地震ではないにしても、南海トラフのまたは前震でもいいですし類似したことでもいいです、そういう危険性が高い、可能性が高いものについて的確に対応できるのは、この九州においては熊本だと思っております。熊本にあることによって常日頃から県も行なっている防災力がさらに強化されるものと思っています。
実際、今年度はこれまで熊本県が単独、または、熊本県と宮崎、大分だけでやっていた南海トラフを想定していた訓練を、先週の九州知事会によって九州全体で、熊本で仕切ってやることになりましたので、そうしたものがさらに国の機関が参画することによって、より意義深いことになろうかと思っています。
やはり、常日頃から九州における広域防災拠点は熊本にあるんだと、そして熊本から動くんだと、防災庁の機能がもし九州に来るのであればぜひ熊本に来てほしいと思っております。

 

​​↑ページトップ

質疑応答4

ライフデザインモデル事業について 1


 熊本県が実施する予定の卵巣予備能検査のモデル事業についてお聞きします。プレコンセプションケアの啓発対象を県職員の20代と独身女性ということを検討していくとのことですけれども、年代や結婚の有無や性別を限定することに対して県議や識者から疑問の声が出ております。これについて知事のお考えや今後の対応があればお聞かせください。

木村知事
 私も事業の詳細はむしろ新聞報道で知ったところでした。
担当者にも聞いたところ、担当者は担当者なりに真面目に考えたもの、やはりちょっと、しかも本格実施する前の内部での試験、組み立てのなかでの、さらに産科の先生なんかに相談しながらそういう立て付けにしようとしたんですけれども、やはり性別、年代、結婚の有無を限定して募集するとかいうのはセンスが無いなと感じています。それがやはり、逆をいえばそういう方々を、だから九州は嫌なんだみたいな、ハッシュタグ九州なんとかみたいなものと似ていると思います。真面目に考えたのはいいんですけれども、こういう切り出し方をするとどう受け取られてしまうのかなというところに対しての理解が浅いんじゃないかなということで、一旦仕切り直しをお願いしています。
これ以上責めてもしょうがないし、予算も限られたなかで応募者がいっぱい来たらどうしようとか、そんなことも考えてこんな仕掛けにしたんでしょうけれども、やはりこういう性別とか結婚の有無とかナイーブなところに立ち入った募集の仕方というのはあまりよくなかったなと思って、今作り替えをお願いしています。
ただ、やりたいことは私は正しいと思っていまして、プレコンセプションケアといいますか、結局妊娠前の健康管理とかライフデザインを考えていくということなので、より多くの人に喜んで受けてもらえるような制度になるように組み替えをお願いしております。


 具体的には対象を広げるといわれていたんですが、そういった指示はありますか。

木村知事
 まず、これ県庁内部での話なので、そこら辺はどうするかというのは切り出し方のセンスがないで、ただ、一方で、県民に対して啓発するというのが本来の大きな目的なので、それにつながる何をするかというところからやってみるべきだと思っています。
ちなみに、卵子の検査と精子の検査ではまだ技術的にいろいろな課題が、特に精子の場合はあるようでして、ただ、一方で、私は元々マニフェストにも書いていますけれども、自分自身が男の不妊で子供が授かれなかった、私側のほうに原因があったものですから、男性の不妊治療というのもしっかりと取り組んでいくべきですよと、不妊問題というのは女性だけではないんですよということをマニフェストにも書いてきているので、そっちにもつなげたいなという思いもありますし、ともかく性別とか年齢とか結婚をしているしていないだけで切り取るというのは、あまり募集の仕方としてもよろしくないということは、私は明確に職員には述べたところです。

↑ページトップ

質疑応答5

防災庁誘致について 2


 発表外で3点お聞きしたいと思います。
まず、1点目なんですけれども、先ほどの防災庁の誘致の話で、県内の例えば合同庁舎の近くとか、こういった所に誘致したいというようなもし考えがあればお聞かせください。

木村知事
 はい。防災庁の誘致につきましては、基本はやはり国の合同庁舎が熊本駅前にあって、そこが南海トラフのときの対策本部という設定でもありますので、基本はそこで受け止められるべきだと思っています。ただ、そのうえで、もし場所が足りないんであれば県庁の防災庁舎の一部とかをお貸ししたりすることだって柔軟に考えたいと思っています。

↑ページトップ

質疑応答​6

東京都の水道基本料金無償化について


 2点目なんですけれども、東京都が水道基本料金を今年の夏の4か月間無償化するというような発表があったと思います。(東京都のように)財源を持っているところは、そういう大きい政策が打ち出せるけれども、地方では、なかなか税の偏在の問題があると思います。知事はどういうふうに受け止められたのかお願いします。

木村知事
 私の元々の生まれは東京です。
今回の水道料金無償化は、正直申し上げて、ものすごくがっかりしたという感じです。東京都といえども、水道と下水道の違いはありますけれども、お隣の埼玉の八潮であれだけの大きな道路陥没事故が起きたりして、水道や下水道の耐震化とか長寿命化とか、管路の更新とかが遅れているときに、できれば適切な料金を取って水道を維持していくという方向に行かなければいけないところで、こうなったというのは東京都しかできないかなと。
私も昔、上下水道の担当を総務省でやっていた時期もあったので、敢えてそういうことを申し上げました。
ちなみに400億円近い財源がそこに費やされると。何なんだろうなという、やはりその税の偏在、東京都に対する税の偏在というのは、今後、年末の税制改正なんかの議論でももっと訴えていきたいなと思っております。
ただもちろん、今物価高のなかで何かをしたいという気持ちが私たちにもあることは、事実ですので、国の重点支援交付金をきめ細やかに配分するなど、県としてもしっかりと県民の皆さんの物価高に対する不安や不満にはお応えしていきたいと思っております。

↑ページトップ

質疑応答7

備蓄米について 1


 最後に備蓄米の関係でお聞きしたいと思います。政府が随意契約で備蓄米の放出をしておりますけれども、安定的な価格で備蓄米が食卓に届く一方で、生産者の方からは米価格が下がってしまうことへの懸念の声も出ていると思うんですけれども、政府のこういった対応に対する知事の受け止め、考え方はいかがでしょうか。

木村知事
 備蓄米というのはやはり何らかの時に、開放するといいますか、市場に出すことによって、安定的な米の流通に資するようにということでもありますので、やはり昨今の米価格の急激な上昇が、消費者にとってとても大きな負担になっているというなかでの対応策としては、私はやるべきことを今やっていると思っています。
ただ、この前の会見でも申し上げましたけれども、やはりこれまで農家の方が、肥料や、人件費や、色んな経費上昇を米の価格に十分に転嫁できずに、本当に苦しい思いをしてきたのを私は農業県熊本の知事としては、この一年もずっと見てきましたので、なるべく適正な価格にともかく落ち着くようにと願っています。
ただ、その中で今、備蓄米を開放された国の政策は間違っているとは思っていません。

↑ページトップ

質疑応答8

JASM第2工場の着工に関する報道について 2

知事写真


 TSMC関係で、細かくちょっといくつかお尋ねをしたいんですけれども、まず昨日報道というか発言があった後の事実確認の流れなんですけれども、熊本県としてJASMの堀田社長にコンタクトをとって、どんな発言があったかということを確認したということなんでしょうか。

木村知事
 それはJASMには確認をしています。
堀田さんにいつ確認したかというのは、昨日の午前中は確認したんだよね。一昨日はやった?

【担当課】
 一昨日もやっていますけれども、一昨日ちょっと詳細が確認できなかったので、昨日も改めて確認しました。

木村知事
 堀田さんとは昨日だね。
その前に経済産業省には一昨日の夜に確認をとっています。それは情報産業課に確認しています。


 ありがとうございます。
発言の中身は確認ができたという状況なんでしょうか熊本県としては。

木村知事
 はい、会見の議事録というのは残っていませんので、それをたぶん聞き取っていたTSMCサイド、TSMCないしはJASMの方の認識として、そういうことは言っていないと、シーシーウェイ氏は、渋滞があるから延期しているとかそういうことは言っていないということです。


 延期するということは、発言がなかったという説明があったんですね。

木村知事
 少なくとも、私たちはそういう風に聞いています。


 日本政府にも伝達済みだということについてはいかがでしょうか。

木村知事
 発言があったかどうかの確認は取れていませんけれども、伝達された事実は経済産業省には無いということを確認しています。
また、当然熊本県庁にもないです。
むしろ真逆の感じで、そろそろかな、みたいな感じで、僕らはいたぐらいでしたから。


 東京でも取材に対応いただいていると思うんですけれども、知事としては第2工場の着工については、現時点で遅れてはいないという認識なんでしょうか。
というのも第1四半期という説明があった時期はたしかにありまして、今それよりは遅れているというふうに言えると思うんですけれどもどんなご認識でしょうか。

木村知事
 それはそうだと思います。第1四半期と当初言っていたのが、今は正確に言えばもう数ヶ月前からずっと、TSMCは年内と言い続けていますので。
年内というところにおいては、今回の報道は、さも「渋滞が解消したら工場建設が(開始)する」みたいな話に、一瞬その報道が出たのでそれは全否定したということです。

​​↑ページトップ

質疑応答9

渋滞解消について 1


 もう一つですけれども、渋滞について、第2工場の計画が決定した時点、2023年からと思うんですけれども、ここから熊本県の渋滞状況が悪化したという事実があるかどうか、これについては知事のご認識いかがでしょうか。

木村知事
 はい、そこはちょっと道路課等の担当課に確認してほしいです。
渋滞が悪化したか悪化してないかというのは、渋滞の箇所数だけでいくと、それは丁寧に拾ったので増えています。
ただ、TSMC周りの、例えばTSMCの具体的にいうと、従業員の方からのお話を幹部の方が聞いた、という前提でいけば、例えば57号線との交差点を改良してTSMCの側から出やすくしたことによって、渋滞がとても減ったと、これはまた菊陽町の方からもそれは菊陽町の町長や副町長などからもそういう話は聞いていますので、渋滞が例えばTSMCから出ていって、57号で右左折するところなんかの渋滞は良くなったという風に聞いています。全て解消しているとはとてもいえませんが、渋滞がよりひどくなったというふうには思っておりません。


 もう少しだけすいません。
渋滞が懸念だというのはこれまでも聞かされていたというか、発信があったということだと思うんですけれども、TSMC側から、それが解消されないと難しいというようなニュアンスなのか、それとも改善してくれるとありがたいというような要望というようなニュアンスで知事は受け取っていらっしゃったのか、いかがでしょうか。

木村知事
 はい、私は後者だと思っています。特にシーシー・ウェイ氏は、自分たちが進出することによって、渋滞がひどくなったことで、自分たちの企業イメージが悪くなるというのを台湾で何回か経験されて、それをすごくご本人が(懸念されているとの)ご意見をお持ちだというのを他の幹部の方からも聞いておりますので、やはり渋滞、自分たちの企業が地元に悪いことを与えるんじゃないかというところを、経営者としてすごく敏感に対応してくださっています。私は、それは正しい発言だと思っていますので、私たちとしても地元の渋滞対策をしっかりやっていきますし、TSMC側にも一緒になって渋滞解消に取り組んでいきたいという風にもつなげられると考えています。
先ほどの記者さんからのご質問のときにもお答えしましたけれども、県の対応状況とか、なかなか細かいところまで十分伝わっていない、例えば3年後ぐらいにどんな道路があの辺りでできているだろうか、とか高速道路も公式にはいえないけれども、これぐらいは進捗していますよ、とかお話できることはあろうかと思いますので、ご理解に努めていきたいと思っています。


 あと外部要因で、半導体受給ですとかTSMCの米国投資とかと結びつけて考えうる状況でもあると思うんですけれども、そういう状況の中でも投資判断には変わりないという、改めて何か(確約など)とれている部分はありますでしょうか。

木村知事
 はい、これはTSMCというかJASMの幹部の方、堀田さんになっちゃいますけれども、私がずっと聞いていますのは、米国向けの半導体については米国で作らざるを得ない状況になっている。
もう少し砕けた言い方をすると、米国で使う分の半導体は米国で作る、それは関税の状態ですから、ところがでは米国以外で使う分については別途のサプライチェーンを、分かり易く言えばもう日台でのサプライチェーンを強化しておかないとダメだから、TSMCの日本への投資のスピードが落ちることはないとTSMCから言われたということを、堀田社長から私は聞いております。

↑ページトップ

質疑応答10

ライフデザインモデル事業について 2


 最後に一点だけ、先ほど出たプレコンセプションケアについてなんですけれども、知事発の政策なのかなという風に思っていたんですが、知事から発案されたかどうかその経緯だけ教えていただけますでしょうか。

木村知事
 プレコン自体は私の発案じゃないです、それは担当から(発案されたもの)です。
プレコンという言葉自体は、私も予算の時に、何行かの短い中からこうなの(だと知ったもの)。私が前から言っているのは、男性の不妊治療というか、男性の不妊治療を男性も自分ごととして考えてねというのがずっと昔から自分がそうだったから言ってきた問題で、プレコン自体は(担当課から)今回出てきました。
その中で、いわゆる夫婦になろうとする人、またはこれから子どもを妊娠したい、また子どもを作りたいと思う人が自分たちのライフデザインを考えていく中で、検査をしたり医療なりお医者さんにかかったりとかいうのを応援する仕組みを、他の県もやっていたりしているのでうちの県もやりたいですというのが、予算要求のなかで担当課からあって、良いですねって言ったら、すみませんけれども、担当課が真面目にいろいろやりすぎちゃって、ちょっとどう考えてもセンスの悪いくくり方をしちゃったので、それは一旦考え直しましょうということになったというのが現状です。

​​↑ページトップ

質疑応答11

JASM第2工場の着工に関する報道について 3


 TSMC関連で3点お伺いします、先ほどの質問のなかでもありましたけれども、JASM第2工場の着工を年内に延期されていますけれども、その理由の一つとして交通渋滞を上げられたというシーシー・ウェイさんの発言について県としてはそういう認識ではないという理解でよろしいんでしょうか。

木村知事
 はい、そういう理解です。


 ということは懸念を示した交通渋滞の発言というのは、そういう懸念もあるというか今地元で起こっている懸念の一つとして言われたという、その中の文脈という認識でしょうか。

木村知事
 交通渋滞の悪化を憂慮しているというという旨の発言があったということをJASMから聞き取っています。


 ありがとうございます。
その中で、TSMC側とのコミュニケーションについてなんですけれども、そこに不安を感じたりとかそういうのがあるかどうかについてお聞かせください。

木村知事
 私は思っていません。
これはまた台湾と5年間付き合ってきて思ったんですけれども、意外に台湾の報道は、正確に報道されないことが多いので台湾の報道が記者会見でどう言ったとかいうのが報道で流れても、なかなかあまり気にはしていません。
時々、あとはやはりトップダウンの国なので、意外にトップが好き放題といいますか、好き放題というと言葉がすぎますけれども、経済大臣の郭智輝(かくちき)さんなんか大変好きですけれども、日本の役人や大臣じゃありえない花火みたいな発言をポーンと、トランプさんみたいなことを言われるのであまり一喜一憂しないで(おこう)と思っています。
むしろ台湾との関係でいけば、先ほどの記者さんの質問に答えたように、外部要因に対してどう考えていくかというところなんかでの長期的なビジョンを、やはり常に聞き取るようにしていますので、数ヶ月の遅れは私どもは全然許容範囲といいますか、むしろ道路とか下水道の整備を考えると全然問題無いですよと思っています。


 ありがとうございます。
最後に先ほど知事、交通渋滞の懸念というところを払拭していくうえで県がやっている取組みであるとか、情報発信を積極的にやられるという発言がありました。
交通渋滞対策をやっていらっしゃいますが、その取組自体についての評価と今後について改めて教えてください。

木村知事
 はい、やはり台湾側または、台湾、今回のシーシー・ウェイ氏の発言、いわゆるCEOの発言ですから、やはりそこにしっかり答えていくべきというのは、うちだけではなくて日本政府を挙げて、県のみならずと思っていますので、より一層しっかりとした渋滞対策、インフラ整備をやっぱり進めていくべきだと思っています。
ともかく県として国と一緒になってまたは地元市町と一緒になって取り組んでいくことをなるべくTSMCの幹部に伝わるように、JASMと一緒に連携して参りたいと思っています。

 

↑ページトップ

質疑応答12

預かり猫の死亡事案について 1


 発表項目外で、県内で保護猫の大量死、100匹以上といわれていますけれども保護猫の大量死が見つかっています。
そこのまず知事の受け止めと、この実際に保護猫の大量死があったところの女性が参加する団体が県の保健所、動物愛護センターの登録団体の人だったというところも含めて、知事の受け止めを伺ってもよろしいでしょうか。

木村知事
 はい、ワンちゃん、猫ちゃんのためにと思ってやっていた活動が、こんな悲劇的な結果を迎えてしまって私は、とてもとても残念に思っています。
特に自分も猫を飼っていたりしたものですから、今回は、事案自体は熊本市の事案なので、熊本市の動物愛護センターが対応していることになりますが、先ほどおっしゃったとおり、県の登録譲り受け団体、これ12団体あるんですが、そのうちのお一つなので、今ちなみにその団体は登録譲受団体を辞退するという申し出が、今回の件を深く反省されているから辞退されたのですけれども、今後も登録譲受団体を指定した県として、現地調査をしっかり行いたいと思っています。
団体自体が悪いわけではなくて、その中のまたさらにお一方なんですけれども、ただ、多頭飼育崩壊で県側のアニマルフレンズもアップアップの状況ですので、より一層譲受団体の実情をしっかり踏まえて、丁寧に対応していきたいと思っています。
なるべくこういうことが二度と起きないように県としてもしっかり取り組んでいきたいと思います。


 発覚してからまだ数日しか経っていないので、まだいろいろと調べられている段階だとは思うんですけれども、例えば、その団体に対して昨年度だったり去年とか何匹猫を預けているとか、数字とかって分かられたり、されますでしょうか。

木村知事
 ちょっとそこはまた担当課がこのあとに、私もちょっと細かく数字は把握していませんので、お答えさせていただきます。


 今、知事も猫を飼っていらっしゃるということで、非常に残念な思いは述べられたんですけれども、実際、県の譲受団体で猫を何匹その団体に行っているのか、ちょっと数字がわからないのであれなんですけれども、県の動物愛護センターからその団体に猫が行き、行った先でもし猫がこの100匹以上といわれる中に、猫が死んだ中に含まれているとすれば、県が目指す殺処分ゼロというところが、県の施設では殺処分はされないけれども行き着いた先で結果亡くなっていたという事態になりかねないのではないのかなと。今回この団体について調査するということなんですけれども、ほかの団体についても大量に受けられている団体については、何か調査なり調べるなりっていうのが必要なんじゃないのかなとも思ったりもするんですけれども、そのあたりはいかがでしょうか。

木村知事
 はい。保護猫、地域猫運動をやっている団体も含めていろんな団体がおられます。ただ、今回の場合は熊本市から譲り受けているのが基本だと思っています。県の12団体については、繰り返しですが、彼らボランティアの自主的自発的なこれまでの努力には本当に敬意を表しますし、そうした意欲を衰えさせること、水を差すようなことがあってはならないのですが、今一度、やはり団体との信頼関係を再度構築するうえでも、実情については担当部局が、せいぜい団体数でいうと12ですので、現地調査を含めてちゃんと調査をして、預けられた先でそういう悲劇が起きないように、今回もその預かった方のたぶんいろいろなメンタルといいますか、病気とかもあったのかもしれませんし、そういうのを随時把握するのも難しいところもあろうかと思いますけれども、熊本市の動物愛護センターとも連携しながら県全体として、やはり動物に優しい熊本をつくっていきたいと思っていますので、今回のようなことが起きないように頑張っていきたいと思います。

↑ページトップ

質疑応答13

コメ農家政策について 1

知事写真


 米について質問です。
農相とかそういうあたりから米の増産を求めるような、場合によっては水田政策の大転換につながると思うんですが、知事の受け止めを教えてください

木村知事
 米の需要があるのであればというか、今の状態は私はある程度これまでの減反でやりすぎた面もあるのではないかというところに対する、政府内での議論については私は歓迎すべき点はあろうと思っています。やはり米が作りたくても作れないというのは変な話でございます。
ただ一方で、今回はじゃあ農家の問題かというと流通の分野での問題というのも多々あろうかと思っていますので、そちらについてもちゃんとメスを入れるといいますか、政府において検討していただけるということが大事だと思っています。
私が一番気にしていますのは、増産といっても今のうちの熊本でいけば農家の方はもう、多分、いっぱいいっぱい作っているんだと思っています。
減反の問題が過去あったにせよ、私のこの一年間知事として見知る限りは、やはり人手が足りなくて担い手が足りなくて、他人の農地を引き受けたくても引き受けきれなくて、耕作放棄せざるを得ないような場合があるというところなので、ぜひ農水省政府におかれては、そういう人たちが例えば受け入れやすくするために、例えば土地改良であぜを少し削って大区画化するとか、今度は新しい集中構造改革5か年の対策を講じるということなので、熊本の農家が農業をして再生産をしっかりでき、農業を続けられるような農政の転換がたぶんこれからなされてくる可能性が私はあると思っていますので、積極的にそこは熊本県としても意見を申し述べていきたいと思っています。


 関連なんですけれども、一方で特に九州というのは知事のおっしゃるとおり今年度の作付けもさほど伸びなくて若干しか増えていないと。ただ九州は特に飼料用稲とか、これまで畜産用のそういう作付け展開をしてきたという経緯があって、一部の農家でちょっと戸惑いもあると思うんですが、その点はどうなんでしょうか。

木村知事
 戸惑いは大きいと思います。これまで作付け転換も含めてずっとやってきたもののうち何がまずいかは、この一年間の、ここ数か月のいわゆる米騒動、米価の高騰だけではないはずなので、そこを農業政策の基本的なところから政府は見直していくということを言っておりますので、やはり県内の農家の方々の戸惑い、またはJAなどの農業団体も含めた意見をしっかり伺いながら、国に向けて農業県熊本として、そしてまた熊本県内の最大の産業であるこの農業をしっかり維持、再生産できるように県知事としてやらなければならないという状況にあると思っています。

​​↑ページトッ

質疑応答14

渋滞解消について 2


 交通渋滞問題で先ほどもちょっと質問が出たんですけれども、去年熊本市とのトップ会談を経て、今、交差点改良とか右折レーンの整備とかいろんな対策を取り組まれていると思いますけれども、今回のTSMC、CEOの発言を受けてその対策について見直したりとか、あるいは強化する必要があるのかとか、それ辺はどういうお考えなのか教えていただけますか。

木村知事
 はい。まずは今回のやはりCEOの発言は現状が十分ご理解いただけてないんじゃないかなという気持ちのほうが私の中では今強いです。ですので、こういう対策を講じている、または今後数年間または3年、5年、10年でこんなふうになるというのを、しっかりJASMを通じてTSMCに届けたいと思っています。
また対策はともかく常に強化していくべきだと思っていますので、熊本市や関係市町と相談しながら、国の経済対策とかでひょっとしたらまた予算がつくかもしれませんし、やれる限りのことを常にブラッシュアップしていきたいと思っています。
次の渋滞解消推進本部をいつするかまだ決まっていませんけれども、常日頃見直していきたいと思っています。

​​↑ページトッ

質疑応答15

「くまもと防災復興ウィーク」について


 あともう一点あります。
今日発表項目にあった熊本防災復興ウィークなんですけれども、これは昨年の豪雨災害の時期とか、あるいは今年の熊本地震でもこれはされていると思うんですけれども。今回新たに名称に復興という二文字がついていて、どんな思いを込めてこの名称に復興という文字を入れたのか、発信の仕方を変えるのかとか、そのあたり教えていただけますか。

木村知事
 まさにそこは一つのポイントではあります。防災も、ただ一方で熊本地震もそうですし、この7月豪雨、過去10年の二つの大きな災害の教訓をしっかり私たちは、自分の身となり血となり肉となりにしていくんですけれども、やはり球磨川流域は水害から5年という節目で、これまでの復旧モードから、さらに復興モードも強めていく5年にしていかなければいけないと思っています。本当はもう防災ウィークだけでもいいんですけれども、やはり球磨川に焦点を当てさせていただく以上、これからの緑の流域治水やまたは肥薩線の川線の鉄路での復旧など、こうした思いも発信できたらと思っています。

​​↑ページトッ

質疑応答16

JASM第2工場の着工に関する報道について 4


 TSMCの関係で。少し繰り返しになるんですけれども、TSMCのCEOの発言というのは渋滞問題との懸念はしているけれども、当時の遅れと結びつけた発言ではないという、そういうことを確認されたということでよろしいでしょうか。

木村知事
 はい。私どもは記者会見の場にも行っておりませんし、記者会見の音声等も入手できる状況ではないようなので、JASMを通じて確認している限りではそういうことでございます。渋滞への懸念は発信されました、またそれとは別に、遅れているというか、今年度内に作るということも言われましたが、渋滞の解消が条件で第2工場を作るとかそういうことは一切言っていないです(という風に聞いています)。


 それと関連なんですが、それならさらに年内が、渋滞対策って時間がかかると思いますので、年内の予定がさらに遅れてしまうとか、場合によっては建設が取りやめになってしまうとか、そういうような懸念とか危機感というのは今のところは感じていらっしゃらないということでしょうか。

木村知事
 そうです、全く感じていません。そういうことではなくて長期的な、今も現在もそうですけれども、やはりこの地元でTSMCはこれから投資を拡大していくにあたって、やはり渋滞問題で地元に負荷をかけるようなことがあってはならないというご意見だと思っています。


 不勉強で申し訳ないんですけれども、年内に着工するというのは何か確約とかそういうことがあるものなんですか。それとも状況次第によっては変動がありうるものなんでしょうか。

木村知事
 はい。企業活動ですので、その時々の情勢に応じて動いていくことは当然あろうかと思っています。ましてや今トランプさんのこういう状況のなかで、世界経済がいろんな複雑な動きをしています。
ただ一方でJASM、TSMCはすでに用地も取得しておりますし、造成工事もしていますので、もういつでも建設工事は始められる状況ですので、私は年内に着工するというこれまでのスタンスは変わらないというJASM、TSMCのコメントはそのとおり進むものだと思っています。

​​↑ページトッ

質疑応答17

JASM第2工場の着工に関する報道について 5


 今の質問に関連の部分なんですけれども、当初の3月というところから年内に遅れているその理由、主な理由ですけれども、そのあたりの説明とかはJASM側からあったのでしょうか。

木村知事
 私どもはそこを詳細に受けているわけではありません。ただ、これだけ物価も高騰しているし建設費も、またいろいろな先ほど出た外部要因もあろうかもしれませんし、よくは分かりませんが、年内にやるというのはある程度の段階からずっと彼らは言い続けているようなので、特に詳しいところまでは聞いてはいません。


 合わせて当初想定していた稼働時期に関する何か説明とかはありましたか。

木村知事
 稼働時期は2027年中ということも、これは変わらないという風に聞いています。

​​↑ページトッ

質疑応答18

預かり猫の死亡事案について 2


 もう一点、保護猫の件で、現地調査をしっかり行いたいというお話だったかと思います。
これは、団体に対する何か聞き取り調査とかそういったイメージで、何かの規則というか契約に基づいたものでよろしかったでしょうか。

木村知事
 はい。ここは、これから詳細に詰めなきゃいけないところございます。
基本的にこの事案自体は熊本市内で起きたことなので、熊本市の動物愛護センターの権限のなかにあるんですけれども、県としては譲受団体ということで登録をしてきた経緯がありますので、まず当該団体以外の団体がどういう現状かとか、当該団体についてどういう課題があったかとかいうのを、やはり検証していくという意味での譲受団体として認めてきたがゆえの調査ということになろうかと思っています。


 なるべく近いうちにされる予定でしょうか。

木村知事
 はい。ただ、団体との長い間の信頼関係もありますので、ちょっとそれぞれの団体のご意向とかも伺いながら今後考えていくし、また一方で熊本市の愛護センターとも連携して組み立てを考えなければいけないと思っています。

​​↑ページトッ

質疑応答19

スタートアップ・エコシステム拠点都市への選定について 2


 発表案件で1点なんですが、スタートアップ・エコシステム拠点を選ばれた件について、スタートアップの県内の関係者を取材していると、なかなかその投資家の少なさだとか、なかなか他都市に比べた地方ならではの課題みたいなことを指摘される声もあるんですけれども、知事としてはこのスタートアップのエコシステムを熊本で構築するにあたっての課題というのはどういうところにあると思いでしょうか。

木村知事
 スタートアップに対する投資額は今手元に数字ないので、また担当課へ聞いていただき(たいと思い)ます。
先週あった九州地域戦略会議の資料にもあったんですけれども、全国の投資家から集めている金額のほとんどがもう東京です。ですので、やはり地方でもやはりお金が集まる仕組みを作っていく必要があると思っています。
ただ、それはちょっと東京でやる会社とこっちでやる会社の規模感の違いもありますので、私は、地方は投資よりもやはり金融機関とスタートアップ企業がどういう風に連携していくかというところで、やはりこれまでの地方銀行、特に熊本の場合は投資ファンドというよりも地方銀行になりますので、そうした方々がやはり企業に、スタートアップに寄り添っていく、これが一点目。
2点目は、やはり私はもう一つ最初から申し上げているんですけれども、大学がどれだけそういう企業化、自分たちの研究をビジネスにしていく、社会実装していくという方にもっと関心を持っていただく、これはそういうのももっと必要だと思っています。ただそれは熊本では十分できると思っています。

 

​​↑ページトップ​

質疑応答20

JASM第2工場の着工に関する報道について 6


 確認なんですけれども、第2工場の着工に関係して先ほど数か月の遅れであればという話があったと思うんですが、逆にこの時期を過ぎると、例えば年内という計画が変わってしまうと、というような認識、線引きの認識ってどうでしょうか。

木村知事
 私は企業が行うことなのでいつまでも待ちます、と言うと何かちょっと言い過ぎかもしれませんけれども、ちなみに、いくつか他の企業、県内の別のところでもちょっと投資計画を少し遅らせるみたいな話が報道されていますので、私は企業が投資しやすいような環境になるようにも願っていますし、もし地元側に原因があるようなことであれば早く払拭していきたいと思っています。


 TSMCに関しては民間事業ではあるんですけれども、国の補助事業で2027年出荷開始という時期等の計画に明示されていたり、あと熊本県もそれを前提にインフラ交付金をやり取りをしていると思うんですが、そういったところに影響は出ませんでしょうか。

木村知事
 はい。第2工場について、もちろん国の補助金とかにしても基金化していますので、いつまでに使わなきゃいけないっていうかたちにはなっていないので、遅れた分はそこでまた執行すればいいと思っています。また、第2工場の建設自体は立地協定とかもまだ正式には結んでいませんので、遅れた分の影響は通常ベース的には生じないと思っています。インフラ交付金をつかったインフラ整備も、やはりどうしても時間がかかってしまいますので。例えば、令和10年度中にできる道とかがあるとすると、今の周りって令和9年で完成したら道路が後になったりするわけで、そこはもういくらでも調整をします。
なるべく影響がないように。ただ一方で、それを期待して動いているサプライヤーさんとかもあろうかと思いますので、もちろん当然、早めに投資をしていただくのが嬉しいと思っていますけれども、繰り返しですけれども企業の投資のタイミングというのはちょっと私どもでは推し量れませんので、ただそれが地元の対応が不十分だったと言われないように先ほどのCEOの発言じゃないですけれども、私たちは頑張っていきたいと思っています。

 

​​↑ページトッ

質疑応答21

コメ農家政策について 2


 もう一点、米作りに関係してなんですけれども、熊本県、地下水の育成のために水張り事業、熊本県の事業ではないんですけれども、支援していると思うんですが、水活とこの水張りを組み合わせると、米作りより楽だったり、割りがよかったりという方もいらっしゃると私の取材では考えているんですけれども、湛水事業が米作りにどう影響しているかとか、という点について知事の考えを教えていただけませんでしょうか。

木村知事
 そうはいっても、逆に水張りだけで儲かるわけではないと思っています。
やはり、水張りは、水田をやりながら残った時期にやっていくという面のほうが強いので。もちろんそこで別の作物を作ったほうが良いでしょうというご意見もあろうかと思うんですけれども、水張り事業によって、それこそ二期作みたいな感じでどんどん作った方がいいんじゃないか、みたいな御意見もあろうかと思います。私は、そこは影響していないと思っています。
ただ、実はちょっと心の中で気になっているのは、これから生産性を高めるために水を張らずに直播きでどんどん米を育てましょうみたいなことをあんまり推奨されると、熊本県的には面白くないなというか、私としてはやはり水田で、水張りで栽培していくというのがこの地下水にも優しい熊本県の米作りだったので、これはしっかり維持していきたいなと思っています。


​​↑ページトッ

質疑応答22

ゆっぴーメールについて


 発表外ですけれども、熊本県警が防犯情報を発信するゆっぴーメールについてお尋ねです。不審者の特徴を表す表現として外国人というふうに表記するケースがあると思うんですけれども、識者からは差別や偏見を助長するとあります。知事のお考えや、もしお考えの対応があれば聞かせてください。

木村知事
 私も新聞報道でその点は見ました、というところでの認識ということでご理解ください。
何かまだ県警にお願いをしたとかそういうことではありませんが、やはり県警としてはたぶん個別事案の不審者の目撃情報を述べたということで、外国人一般を犯罪に結びつける意味や、差別的な意図はなくて、たまたまそういう情報が入ってきたので出したということだというふうに思っていますし、私はそう信じています。
ただ、これだけ県内の在留外国人が過去最高を更新したりとか、今後も増加していくし、外国人材との共生、ともに生きていくということが熊本県にとってのこれからも非常に大事なことというなかで、やはり外国人材の方が自分たちが疎外されているとか、排除されているように思われるような事態は避けなければいけません。
なるべく県警も含め、またはさっきのプレコンにも近いんですけれども、やはり発信した情報を受け取る方の気持ちに立った丁寧な情報発信に努めていただきたいと思っています。

​​↑ページトップ​

Adobe Reader<外部リンク>

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)