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令和6年(2024年)4月16日 木村知事就任記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0203761 更新日:2024年4月16日更新

【4月16日】木村知事就任記者会見

令和6年4月16日(火曜日)11時15分~ 

就任記者会見

日時:令和6年(2024年)4月16日(火)11時15分~
場所:知事応接室

会見録
 知事就任記者会見の会見録を掲載しています。
 なお、知事の発言の趣旨を損なわない程度に読みやすいよう整理しています。

知事コメント

質疑応答
 ・副知事等の人事や体制、県政へのカラーについて
 ・球磨川の復興・組織改編、旅行助成事業について
 ・熊本の農業について
 ・渋滞解消や地下水保全に係る推進本部、副知事の人事について
 ・水俣病水俣病問題について
 ・五木村・相良村への訪問について
 ・インクルーシブ教育について
 ・TSMCを始めとした半導体の集積について
 ・新たな課題、プロデュースについて
 ・地下水保全に係る情報公開について
 ・自身の目指す知事の姿について
 ・「現場に出てくる知事」について
 ・自身が大切にする政治信条について
 ・流水型ダムについて
 ・副知事の担務(分掌事務)について

コメント

知事写真 本日、令和6年4月16日付で熊本県知事に就任いたしました「木村 敬(たかし)」でございます。
 まずもって、今日がやはり熊本地震の本震の発災日であるということに改めて思い馳せずにはいられません。8年前のあの日、私もこの熊本で被災し、数日間不眠不休で仕事をしたことを思い出しながら、やはりこの熊本地震への対応というのが私の行政マン、そして今は知事としての原点であると思いを新たにいたしました。
 今回の私のマニフェストの1番目に「県民の命と暮らしを守る!」と書きました。これもやはり、熊本地震が私の原点にあるというところから始まっています。そして県民の命と暮らしを守るということは、災害等の状況下で、なかなか声を挙げられない方、弱き声・小さき声、そして被災された方々のつらい思い、そうした声にしっかり耳を寄せ、思いを馳せていく県知事になりたい。
 また、それは、県の職員もそうあってほしいという思いを先ほど就任式でも県の幹部に申し上げた次第でございます。
 私は県知事(選挙)にあたってのモットー・スローガンとして「くまもと新時代、共に未来へ」という言葉を掲げました。
 特に「くまもと新時代」ということもさることながら、「共に未来へ」のところに私の鍵といいますか、アクセントがあります。県民と共に、県民が主人公の県政を作っていきたい。それが私の思いであります。私はどんな困難な状況にあっても、そこで自らの可能性を信じ、悩み、戦っている県民の皆さんに光を当てる行政を積極的に展開していきたいと考えています。
 ともかく職員には先ほど、現場を歩こうということをお願いしました。私がマニフェストで提示しました、「県民への10の約束」を1つずつ形にしていきます。
 先ほどの就任式でも申し上げましたが、何より一番重要なのは、令和2年7月豪雨、球磨川流域の創造的復旧・復興、そして、緑の流域治水の推進であると思っています。これを最優先事項と考えております。
 また、もう一つはTSMC進出に伴う、またそれ以前からも懸案となっている熊本都市圏の渋滞対策、そして、半導体産業の集積に伴う地下水の保全といった県民の不安、その2つの大きな県民の不安事項に的確に対応するべく、まずもって県庁内横断での渋滞解消推進本部と地下水保全推進本部の設置をお願いしたところであります。これにつきましては、時期や中身は、今後私に相談があると思っております。
 今日から早速全力で進んで参りたいと考えております。この全力で進んでいく体制を築くために、臨時議会の招集を告示いたしました。11時にホームページで招集告示を出しています。
 先日、田嶋副知事から5月13日の任期満了を待たずに、4月23日限りで副知事の職を辞したいとの申し出がありまして、これまで2期8年、(県職員在籍時を含めると)蒲島県政を16年前から屋台骨として支えてきていただいた田嶋副知事の思い、蒲島知事の御勇退に合わせて後進に道を譲りたいという強いご意思がございましたので、その思いを尊重することといたしました。
 田嶋副知事におかれましては、本当にこれまで蒲島県政を全力で支えていただいたお一人でございますので、今後ともしっかりと県政を別の立場から見つめていただきたい、支えていただきたいと思っております。
 田嶋副知事が御勇退されるということで、副知事の2席がいずれも空席になることから、新たな副知事を2名選任させていただくということで、色々な選択肢の中から本日、最初の臨時議会にお諮りすべく、招集告示をさせていただきました。

 副知事の候補者は、こちらの2名です。

 1人目が竹内信義さんです。
 県庁でも市町村課長や財政課長(を務め)、私は特に市町村との連携を今回も一番大きなテーマに掲げていますので、そうしたことに強いのに加えて、非常に行財政運営にも強く、農林水産部も長く経験されました。熊本県の最大の産業である農林畜水産業をしっかりとやっていきたい。しかしながら農林畜水産業は、今、非常に厳しい状況にあります。資材価格の高騰、飼料肥料価格の高騰、そして何よりも将来に向けての担い手不足、または農地の確保の問題。そうした熊本県の最大産業である農林畜水産業を抱える様々な課題を解決し、「食のみやこ熊本県」を推進する上で適任と考え、竹内信義さんを1人目の副知事にお願いしたいと思っております。

 2人目は、亀崎直隆さんです。
 亀崎さんは、県の土木技術職出身です。土木技術職から副知事への就任は史上初でございますので、そういう意味では珍しいパターンかもしれません。先ほどの挨拶、冒頭で述べさせていただきましたとおり、球磨川流域の復旧・復興、令和2年7月豪雨からの復旧・復興は最優先事項と考えております。(亀崎さんは、)土木部長になられる前に令和2年7月豪雨の発災直後から球磨川流域復興局の土木技術審議監として活躍されており、地元のこと、人吉球磨のことを誰よりも御存じの方でございます。
 球磨川流域の復旧復興を強力に推進していく、アクセルを踏むために亀崎さんのお力をいただきたいと思っています。
 また、先ほどから申し上げている熊本県民が抱えている不安・不満の最大の懸案である渋滞解消に向けて様々な対策を講じていくために、やはりこの亀崎さんのお力を活かしたい。
 他にも、有明工業用水を活用するプロジェクトですとか、半導体工場から出る排水問題などの技術的な点も含めた喫緊の課題に、土木技術職出身の副知事として、私を支えていただきたい。
 この二人を登用させていただくという選任同意議案を4月23日の臨時議会に提出させていただきたいと思っております。同意が得られれば、翌24日から副知事に就任していただきたいと考えております。

 私はこうした人選をさせていただくことも含めて、現場主義を徹底したいと思っております。先ほどの就任式の挨拶でも幹部職員に、ともかく現場に出ていってくださいと申し上げました。そして、蒲島県政のよき流れを作った象徴でもある「皿を割れの精神」をより強めていきたいと思っています。
 皿を割る精神をより強めるためにも現場に出て、県民の声に耳を傾け、頑張っている県民を発見していただき、私も同じように職員とともに現場に入っていきますので、幹部職員または若手職員まで含めて、私と職員が競い合うように熊本県内にあるいいものを探していきたいと思っています。
 こういう形で県政運営をスタートさせていきたいと思っております。

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質疑事項

副知事等の人事や体制、県政へのカラーについて 

(幹事社)
 大きく2つ伺いたいんですけれども、1つは今ご説明いただいたのですが、副知事を含む人事体制の狙いを改めて伺いたいと思います。
 目の前の課題へのスムーズな対応とか、あるいは即戦力、継続性みたいなものを重視されたのかなと思うのですがいかがでしょうか。
 もう1つは先ほど知事になられると景色が少し違うとおっしゃったと思うのですが、木村カラーというのはどのようなところで出していかれることになりそうかと、現時点での手応えを教えてください。よろしくお願いします。

木村知事
 人事の狙いは継続性というよりも、むしろ課題対応能力の高さに尽きると思っています。
 (副知事を除く県幹部職員の)人事については前任の蒲島知事、田嶋副知事などと相談し、今日発令していますけれども、新たに今回お願いする副知事の人事も含めて、ともかく今、熊本県が抱えている課題に果敢に挑んでいける体制を選んだということでございます。
 副知事ならば、やはり農林畜水産業が抱えている課題が非常に多くございますので、これに向き合うこと、または市町村との連携をしっかりできる方として竹内副知事候補を(選びました)。
 そして、亀崎副知事候補については先ほども申し上げたとおり、とにかく球磨川発災直後から現場を担当してきました。そして、土木部長として交通問題等々にも対応してきました。
 そこ(課題対応能力の高さ)で選んでいますし、各部長もそういう観点で選ばせていただいております。

 2番目の木村カラーにつきましては、蒲島前知事と違うというところ。私は蒲島前知事より28歳若うございますので、やはり現場に出ていく力だと思っています。すでに知事就任前から様々な町づくりのイベントに顔を出させていただきましたし、職員の方または団体の方との意見交換も実はもう既に行っています。
 ともかく現場に出て、出て、出ていく。体力はやはり蒲島前知事よりあるという自信はございますので、そこが一番の木村カラーだと思っております。

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質疑事項

球磨川の復興・組織改編、旅行助成事業について 

(幹事社)
 2問伺わせていただきます。
 1問目ですが、知事が最優先課題として考えておられるという球磨川の豪雨の復興についてですが、組織改編を含めてどのような対応をしていきたいと考えているのか、また、発災からまもなく4年ですけれども現状の最大の課題というのはどういうところにあるとお考えでしょうか。
 2問目も伺わせていただきますと、旅行助成事業の問題で先日の報告書でも県の受給の基準について、十分な議論を尽くさないまま不適切と判断したなど、県のマネジメントの問題が指摘されていますが、これは新知事としてどう改善していきたいとのお考えか伺いたいと思います。

木村知事
知事写真 まず、球磨川の流域の復旧・復興については、組織の改編を含めて、走りながら考えたいと思っています。まず、現状の中で何がその地域にとって、球磨川流域にとって必要な事か、または、今足りていないことがあるのかどうか、そこをしっかり見届けたいと思っています。
 私の副知事時代の経験をもとに話をするのはよくないのかもしれませんけど、しっかりと各部局から話を聞きながら、例えば、球磨川流域の人手不足問題をもっとなんとかしてほしいという御意見があったように聞いていますので、そうした時には人材のマッチングみたいなものをもう少し強化する必要があります。ともかく、まずもって現場の課題をしっかり捉えていきたいと思います。
 明後日、18日にはさっそく私の初の県内の現場訪問として、まず五木村と相良村に訪問させていただきたいと思っています。その中で、首長さんの意見などを伺いながら、また、その後も何度も足を運んで、首長さんや議会の皆さんの声のみならず、住民の方、事業者の方、色々な人のお声をいただく機会を設けて、今後の体制は考えていきたいと思っております。

 2点目の旅行助成問題については、本当にここまでこの問題がこじれた、時間がかかってしまったこと、県民の不安・不満が出てしまったことについては、やはり率直に、当時、副知事で県の幹部の一人としていた者として、やはり反省すべきことだと思っています。
 いただいた調査報告書の中身を精査しながら、御指摘いただいた県の基準が不十分で返還を命じてしまったことなどの経緯を含めて、もう少し精査をして、内部のガバナンスを強化していく対応策を練っていきたいと思っております。

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質疑事項

熊本の農業について 

(幹事社)
 知事は選挙期間中から日本一の農林畜水産業を訴えておられたんですが、知事の農業への思いをお聞かせください。

木村知事
 熊本は農林畜水産業、その中でも畜も入れたところの農業の生産高でいえば全国5位でありますけれども、やはり種類品目の多様、または、水産物や林産物であるしいたけなんかも含めていくと本当にバランスが良い。畜産物もお肉から牛乳まで全部いけるという、このバランスの良さというのは日本どころか世界に誇れるものだと思っています。
 しかし、原材料供給地に甘んじていたのではないか。
 福岡や東京に生のものを売っているだけで留まっているんじゃないか。
 もっと付加価値を高くすることができるんじゃないか。
 それによって農家の皆さんがもう少しでも単価を、なかなか価格転嫁ができないというところが農林畜水産業のつらいところではあるんですけれども、なんとか少しでも5円でも10円でも価格に反映して稼げる農業を実現して、その結果として将来の担い手をしっかりと熊本の農林畜水産業を維持していくようにしないと、衰退してしまう。
 衰退してしまう結果、日本の食料安全保障も脅かされるのではないか。また、今まで素晴らしい熊本の農林畜水産物の中で暮らしてきた私たち熊本県民の生活も危なくなるのではないかという観点から、私の目標は、農業の担い手をしっかり育成するというところに着眼点を置いた農業政策を展開していきたいと思っております。

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質疑事項

渋滞解消や地下水保全に係る推進本部、副知事の人事について 


 2点お伺いいたします。
 先ほどの就任挨拶でございましたように渋滞解消、地下水の保全に関しては、横断的な本部を作られるというところですけれども、どのような組織と言いますか、体制をイメージされていますでしょうかというところが1点です。
 それと、今回の副知事の人事に関してなんですけれども、これまで副知事は中央と地方から一人ずつというのが慣例化されていました。今回、県職員(出身)の方、生え抜き二人にされた理由を教えてください。

木村知事
 まず、1点目の渋滞解消推進本部ないしは地下水保全推進本部のイメージでございますが、まずもってこれは庁内組織として、各部局が縦割にものを進めないように横串を刺す組織を作りたい。もちろん、これまでも半導体産業集積強化推進本部というのがありますが、大きな全体の体系の中で、課題に応じてしっかり横串を刺していく本部にしたいと思っています。
 基本は庁内の組織ですので、組むこと自体にそんなに時間はかからないとは思っていますが、ただ今日、その話を就任式で申し上げていますので、まずは、現状の課題を、関係する部局を挙げて共有するということが大事だと思っています。
 実は、選挙活動を通じて、1つの課題を解決するには役所という組織のいわゆる縦割ではなく、専門性のある組織だけではないところ、別のセクションと合わせていったほうがいろんな課題(解決)が進むというのが見えてきました。
 これはマニフェストにもいくつか書いていますが、例えば、渋滞解消の1つとして、子どもさんの、例えば塾とかスポーツクラブの送り迎えに対する負荷を下げれば解消するんじゃないか、というのは、子ども・子育て部局じゃなきゃ気づかない視点であります。
 (推進本部は、)柔軟な組織(にしたい)。まずは庁内の本部をすぐに立ち上げて、その中で、より専門性の高い課題に挑んでいくのであれば専門家を入れてより深めていく。例えば、地下水の問題であれば何が今問題だというのを見極めた上でやっていきたいと思っています。
 地下水の安全・安心な状況を常時、県民が監視できるにはどういう観測体制を作ったらいいか。また、それをホームページでは今のところ、どういう形で県民に伝えたらいいか。
 つまり県民目線に立ったことをやりたいと思っていますので、単に専門家だけではなくて色々な情報発信のやり方とかも含めて考えていかなければいけないので、まずもって庁内の本部を早急に立ち上げた上で走り方を考えていきたいと思っております。

 2点目の副知事の人事については、わかりやすく言えば、私自身が中央政府に元々就職して、生まれも県外ということなので、国出身の人が副知事に必ずいないといけないということではないと思っています。
 むしろ、それよりも今の県の課題と私自身の能力を比較し、総合考慮した中で必要なのは、やはり農林畜水産業を中心とした政策課題に的確に対応できる方、また、土木技術職の専門的な知識のもとに球磨川流域にもこれまでしっかりと入って、現場の声を聞いてらっしゃる方というところでお二方が適任だと思った次第であります。
 もちろん、国との人事交流は部長級とか課長級でも続いていますし、知事職を続けていく中で国からの副知事が必要であれば、そういう場面ではそういう人を登用していくということは、今後、可能性を否定するものではございません。

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質疑事項

水俣病問題について 


 水俣病問題についてお聞きします。
 今でも被害を訴えている人達の訴訟が続いて、高齢化も進んでいます。
 特措法が約束した健康調査も未だ実施されていないところなんですけれども、率直に木村県政として、この問題をどういうふうに位置付けるかというところをお聞かせください。

木村知事
知事写真 水俣病問題という言い方で全てを語り尽くしていいのか、私も軽々しいことを言えないぐらい県政にとっての大きな課題、歴史的な経緯も含めて、本当に大きな、いわゆる懸案・課題であるということは強く認識しております。
 その中で、これまで様々な形で解決策が模索され、特措法などもできてきました。ですので、まずはその特措法ないし、公健法等に則った手続きをしっかり進めていく。待っている、被害を訴えている方になるべく早く応えていくことを県としてはしっかりやっていかなればいけないと思っています。
 ただ、一方で、健康調査については、やはり国が法律に則って早くやっていただくということを、これは訴え続けていくに尽きると思っていますので、私も折を見て環境省や環境大臣などには訴えていきたいと思います。
 また、(毎年)5月1日の慰霊式にもしっかり参加し、今後とも水俣の関係者の皆様にしっかり寄り添っていくということはお誓い申し上げたいと思っております。

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質疑事項

五木村・相良村への訪問について 


 先ほど五木村と相良村に18日に訪問とありましたが、どのような予定をされているのかというのと、なぜこのタイミングでその2村を訪問されるのか教えてください。

木村知事
 まさに、この時期に行くというのは知事・木村敬としての基本姿勢をみせることであります。五木村と相良村にしっかり寄り添っていくということで、県内で初の表敬、知事就任の御挨拶、ないしは、意見交換の場を設けさせていただきました。
 基本的には、今回は両首長さんにそれぞれ個別にお会いするということ、就任の御挨拶と現状課題の御意見を伺うという程度でございます。何時間も腰据えて様々な関係者を呼んで意見交換をするというのではなくて、まずは就任の御挨拶を通じて、現状と課題を聞いていくことになります。特に五木村は、21日に村民集会が予定されていると聞いておりますので、私はその結論といいますか、そこでの御意見の方向を静かに見守りたいと思っています。ですので「こうしてくれ、ああしてくれ。」ということを18日にお願いすることは一切ございません。


 追加で、21日は現地に行かれる、ということはないんですか。

木村知事
 それはないです。村民が村民の村の未来をしっかりと考えていく会と聞いていますので、まずはそこで皆さんの御意見をいただき、後日、村長はじめ色々な方からそのときの内容についての御意見をお伺いする機会があれば積極的に話し合いをしたいと思っています。

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質疑事項

インクルーシブ教育について 


 選挙期間中もかなり訴えられていました教育関連です。インクルーシブ教育というのをかなりおっしゃっていましたけれども、この点については今後どういうふうに進めていくかイメージのようなものはありますでしょうか。

木村知事
 インクルーシブ教育については、本当に一応まだ軽いジャブのような指示というかお願いを担当課にしただけなので、知事に就任した後にしっかりとお願いしようと思っていますが、現場の声を聴いていると個々の障がいをもった方、または外国籍の方、そうした方々が受けたい教育を受けられるようにしてあげたいというのが私の基本姿勢であります。
 一部聞いた御意見の中には、学校の施設設備の理由で、普通学級に行きたいのに特別支援学級に行きなさいと言われたみたいな声を伺いました。
 そういう声を聴くと、いまだに昭和時代のようなことをやっているのかというふうに私は愕然とした思いがありました。そういうことは、実際はあまり起きていないんですよというお話も聞きますけれども、やはりそういう声にしっかりと配慮していくことを(大切にしたいと思います)。
 教育委員会のことだからと教育委員会任せにせずに、当事者である私も含めて、知事と教育委員会または福祉部局が積極的に前向きに議論する場を設けていきたいと思っています。

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質疑事項

TSMCを始めとした半導体産業の集積について 


 TSMCをはじめとした半導体産業の集積について今後、町づくりも含めてどのように取り組んでいきたいかということをお願いします。

木村知事
 ​半導体産業の集積というのは、熊本県が元々持っていた力強い産業分野にちょうど国策としての経済安全保障がぴたっとはまったから、今わあっとなっている(強きよき流れがきている)訳であります。
 そうした中で、私も昨日、知事就任前ではありましたけれども、大津に新しくできました、台湾系企業の竣工式といいますか、オープニングに行って参りました。
 駐日代表である謝大使まで来られるという、すごい大掛かりな会でしたけれども、それぐらいやはり注目されている分野だと思いますので、熊本県内の半導体産業またはTSMCの関連の産業が増えていくことをしっかりと支援していきたいと思っています。
 しかしながら、一方で、県民の皆さんが抱いている地下水や排水に関する不安、または、交通渋滞がさらにひどくなるんではないかという不安について、しっかりと応えていくことを、並行してやっていかなればいけいない。いや、むしろそっちを加速化する必要があるということで、渋滞解消推進本部と地下水保全推進本部の設置を要請したところでございます。

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質疑事項

新たな課題、プロデュースの具体的内容について 


 2点ございます。
 選挙が終わって、今日知事就任までに色々活動されてこられたかと思います。その中で、選挙戦で訴えていなかったもので「これは必要だな」と思ったことや更に何か深まったこととか施策に反映させていきたいものがあれば教えていただきたいと思います。
 もう1点は、今日ご挨拶の中で、いろんな可能性を持っている県民に光を当て、プロデュースしていくと。プロデュースの仕方も色々あるかと思うんですけれども、具体的に頭の中で、こういうのがあるというプロデュース方法などございましたら、伺いたいと思います。

木村知事
 選挙後もバタバタしていますので、なかなか、2つともそんなにマニフェストに書いたことからさらに深まったという感じはありません。
 むしろ、例えば、先ほどの農業分野なんかについては担い手の確保というのが非常に厳しくなっていく中で、外国人の研修生をどうやって安定的に確保していくかということに農家の皆さんも今、強く関心を持っていると感じましたので、より頑張っていきたいというぐらいです。
 あとプロデューサーというのは、言葉上そうなっているところで。何とか総選挙みたいなのをやるとか、そういうことまではまだ思い描けていません。

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質疑事項

地下水保全に係る情報公開について 


 2点伺わせてください。
 1点目が地下水保全に関して、知事が先ほど情報開示をしていくというような方針を示されたと思うんですけれども、TSMC側にも情報開示を求めていくような姿勢を取られるのか。例えば、住民説明会とかを開くようなことを知事として求められていくのかということを伺わせてください。
 2点目がちょっと就任直後で恐縮なんですけれども、国民スポーツ大会に関して全国の知事から見直しを求める意見が出されています。知事も何かご意見があったら伺わせてください。

木村知事
 今、御質問いただいた「情報開示を求める」みたいな、TSMCがさも悪者のように言うのは、私はどうかと思っています。
 一緒に熊本県を作っていくものとして企業内の情報をどこまで出せるかというのはそれぞれあろうかと思いますけれども、企業からの排水についてどういう状況にあるのかというのをしっかり求めていくことや、どれくらい取水しているかというデータをまとめて出せるところは(自主的に)出される(と思っています)。それもこれからです。
 少なくとも何かを隠しているという状況とは私は思っていません。企業情報として出せないものはあるのかもしれませんが少なくとも、今回、彼らが工場を稼働するに当たってその排水、例えば、少なくとも法令に基づいているか、出てきた排水を調べれば、どういう状況か分かるはずです。
 または、JASMが企業として所有する井戸の中にどこまでオープンにしなきゃいけないものがあるのかどうかというところについては、今後交渉して参ります。全体としてよく分かっていないので、私も少し調べていかなければいけませんけれども何かを隠されているという意識は私どもないので、しっかりとTSMCと連携してこの地下水問題には当たっていきたいと思っております。

 2点目の国民スポーツ大会(国スポ)についてはこれから勉強させていただきますが、負担感が大きいんであればしかるべき改革をしていくべきではありますけれども、一方で熊本県は高校生を中心にスポーツは盛んで、全国大会で優勝したり、そういう成績を上げることで将来が開ける子供たちがいっぱいいますので、安易に国民スポーツ大会を悪者というか否定的に捉えるのは、若者のためにもスポーツで頑張っている子たちのためにもよくない方向かなと思っています。しっかり議論の方向を見据えて発信していきたいと思っています。

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質疑事項

自身の目指す知事の姿について 


 政策的な具体的な質問ではなくて、抽象的になって大変恐縮なんですけれども、知事となりますと県職員のトップであると同時に県民のトップとなって熊本の顔的な存在になってくると思います。
 県民にとってどんな知事、どんな存在でありたいか。県民にとってこういう知事になりたいなという理想の姿みたいなのがあれば教えてください。

木村知事
知事写真 現場に出てきてくれる知事、話しやすい知事(になりたいと思っています)。その分、多分大変ですけれども、私はそういう行政スタイルでこれまで副知事や部長もやってきました。
 そういう意味では、あんまり重々しさは残念ながら僕はないかもしれません。
 しかし、元々、そういう人間でもないので、無理して偉そうにはできません。
 偉くはなれませんので普段どおりの自分で知事として「今度の知事はよく現場に来て、人の話を聞いてくれるな。」と、そういう知事になりたいと思っています。

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質疑事項

「現場に出てくる知事」について 


 今の質問でもあった現場に出てくる知事(についてお伺いします)。
 現場主義というのを大切にしたいというお話だったんですけれども、木村知事が具体的に例えば、県民の話を聞く場だったり、そういったところを設けたいというようなお考えはありますか。

木村知事
 今、知事公室内で「知事と語る会」というのを各市町村とかでできないかということを相談しています。また、これも追ってイメージが湧いたら御報告します。はっきり言えることは、どんな方が来てもいいような私と意見交換をする場を、できれば全市町村で何年かかるかわかりませんけれども、やってみたいと思っています。

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質疑事項

自身が大切にする政治信条について 


 漠然とした質問で恐縮なんですけれども、これまで行政マンとして副知事として取り組まれてきたと思うんですけれども、今回は県民に選ばれたリーダーとしてというところなんですけれども、その中で政治家の第一歩というところもあるかと思いますが、御自身が大切にされている政治信条であったりだとか尊敬している政治的なリーダーであったりだとか、そういったものがあれば教えてください。

木村知事
 はい。尊敬するリーダーはいっぱいいます。ですけれども、特に申し上げたいのは「為せば成る、為さねば成らぬ何事も。」ですから、ともかくチャレンジをしていく、行動していくということです。
 待っているだけではリーダーの意味がない。やはりリーダーは決断と実行だと思っていますので、職員からの悩み・相談をいち早く受け止めて、その職員とともに職員が県民のためにやりたいことを後押ししてあげるということに尽きます。
 一方で、副知事時代と違って知事になりましたので、やはり副知事の頃の感覚で仕事をしてしまうと、どうしても1人では抱え込めきれないことがあまりにも多くなってしまいますので、やはりお二人の副知事としっかり役割分担をして、知事として大きな方向性を出しながら職員の悩みまたは県民の悩みに的確に応えていきたい。
 そういうリーダーを目指しています。

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質疑事項

流水型ダムについて 


 流水型ダムについてなんですが、五木村の木下村長は、まだダムの受入れを表明はしていませんが、ダムを前提とした村の振興策を進めたいとも話しています。五木村がダム建設に同意することの重さだったり、その意味合いというのを教えてください。

木村知事
 同意という(言葉だ)とそれをするかしないか、イエスかノーかになってしまいますので、理解していただくという言葉の方が私は正しいと思っています。
 理解していただくということは、これまでの苦難の歴史のことに思いを馳せないといけません。
 この長い年月は50年、60年と翻弄してきた五木村と相良村の皆さんの御苦労・御苦難、本当にしんどかったと思います。村を二分したことを続けてきた中で一定の方向性について御理解いただけるようになるということは、これまでの苦難の歴史に思いを馳せ、その原因の一端を担った県としても、これを今後ともしっかり、その重さを背負いながら村の未来に貢献していかなきゃいけないということに尽きます。ですので、もし、一定の方向性が出るというのであれば、村の思いを県としてしっかりと受け止めてやっていかなければいけない。そして、それに当たってはこれまでの苦難の歴史にしっかりと私たちが応えていかなければいけないということに尽きると思っています。

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質疑事項

副知事の担務(分掌事務)について 

(幹事社)
 副知事は通常、部ごとに担務を設けていますが、お二人の担務は決まっているでしょうか。

木村知事
 両副知事の担務は、議会選任後に正式に分けていくことになろうかと思っています。ただ、これはまず議会の御了解をいただいた後で両当事者または各部局と相談しながらですが、私のイメージとしては、やや事務的なルーティン系は、部もある程度分けた上で、竹内副知事候補にお願いして、球磨川流域復旧・復興、熊本都市圏の交通渋滞問題、そして下水排水の問題などの重たいところを亀崎副知事候補にしていただきたいと思っています。

(幹事社)
 農業は竹内さんに分けるのですか。

木村知事
 農業は基本、竹内さんにしていただきたいと私は考えています。
 なお、担務表は、三者含めて就任後に議論して、発表したいと思います。

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