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球泉洞休暇村バンガロー(R2)
撮影photo/濱口廣一郎
撮影photo/濱口廣一郎
撮影photo/濱口廣一郎
モクバンR2の完成を祝うシンポジウム・見学会(2010.07)
モクバンR2設計競技(2007)
2007.03 くまもとアートポリスプロジェクト決定
2007.03 公開コンペ募集要項公表
2007.04 第1回作品募集(応募数312点)
2007.05 第1回公開審査(11点選考)
2007.08 第2回作品募集(応募数74点)
2007.09 第2回公開審査(10点選考)
2007.11 第3回(最終)作品募集(応募数180点)
2007.12 第3回(最終)公開審査
応募総数566点
最優秀賞 「Wooden Lace」渡瀬正記+永吉歩(東京都)
優秀賞 「木衣-コゴロモ-」宗本晋作+小川昴人+村上芙美子+堀賢太+満田衛資(京都府)
優秀賞 「table hut」高池葉子(東京都)
球磨森林組合長賞
- 「小さくて大きなモクバン」川崎貫介(神奈川県)
- 「roots of tree」永岡広太郎+阿部悠子+東拓郎(熊本県)
- 「ネスト・テント・ハウス」堀内葉子(東京都)
- 「Hammock house」中村伸二+井芹和貴+緒方志保+甲斐滋博+白谷拳+西川勇紀+本田京聖+松井一生+吉代貴之+小八重守+大黒茂俊(熊本県)
- 「KOYA-URA house」平島吉浩(熊本県)
- 「KUMAHUTS」南政宏+林真弓(滋賀県)
入選
- 「キャンプ-HUT」 足立真+岸田学+後藤裕行+手嶋元気+藤川興嗣+仲原正泰+鈴木明日美+武澤文弥+栗原健益+薄井瑛璃奈+辻方英(埼玉県)
- 「ゆらゆらゆれるモクバン」 田尻昭久+橋本大史+村田圭一郎(熊本県)
- 「Brick Envelope」 岸田謙介+小寺彩子(京都府)
- 「架構の木立」 中山雄一(埼玉県)
- 「もくやま」 牟田隆一+樋口耕介+繁永政志+岩本結(福岡県)
- 「旅行者の家」 佐藤源(千葉県)
- 「blue house」 長谷川欣則(東京都)
- 「stitching」 吉村昭範(愛知県)
建築概要
敷地は河口から40kmほど球磨川を遡った河畔にある。
対岸には切り立った岩璧があり、近くの鍾乳洞から流れ出る地下水が滝となって川に注ぎ込む音が終日あたりに響いている。
間隔をあけた短材の列を重ねていくと、たくさんの孔があいた透かし細工のような面が出来上がる。
こうしてできる木のレースを構造体として壁面と屋根面をつくり空間を包みとる、というのがここでの主題である。
日中は外光が、奥行きのある木のレースで間引きされ和らげられて、屋根と壁の無数の孔から室内に降り注ぎ、日が暮れてからは、室内から溢れる光で、建物全体が透かし細工のオブジェとなって周囲の景観を彩る。
建築データ
施設名 | 球泉洞休暇村木造バンガローR2「Wooden Lace」 |
---|---|
所在地 |
熊本県葦北郡芦北町大字告787 |
建物用途 |
宿泊施設(バンガロー) |
構造・規模 |
木造1階 延べ面積 18.88平方メートル 建築面積 18.88平方メートル |
工期 |
平成21年2月~平成21年5月 |
総工事費 |
4百万円 |
発注者 |
球磨村森林組合 |
設計者 |
渡瀬正記+永吉歩 |
建築家プロフィール
渡瀬正記(わたせまさのり)
1968年 静岡県生まれ
1992年 東京工業大学工学部建築学科卒業
1992年 妹島和世建築設計事務所勤務(~1992年)
1993年 青木淳建築計画事務所勤務(~1997年)
1998年 設計室設立
永吉歩(ながよしあゆみ)
1975年 大阪府生まれ
1998年 東京デザイナー学院卒業
2003年 設計室勤務