熊本県
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大腸肛門病センター高野病院

最終更新日:
土木部 建築課 TEL:096-333-2533 FAX:096-384-9820 メール kenchiku@pref.kumamoto.lg.jp

 

大腸肛門病センター高野病院|Coloproctology CenterTakano Hospital

 

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熊本市の中心部にある大江地区は公共施設や文教施設が集まっている。
移転改築にあたり、大腸肛門病の「急性期・専門病院」としての機能を更に発展させ、将来にわたって永続的に地域医療に貢献していく病院づくりが求められた。
自然を受け入れ、人々との交流を促す地域に開かれた公共性の高い“ひろば”のような病院づくりを目指し、質の高い医療環境とともに、「人と人、地域と人」を繋ぐ役割を意識した。
「自然に開き、人と和す」という25周年を迎えたアートポリスの新テーマのもと、プロポーザルにより選ばれたアートポリス初の病院建築となった。

 

 

建築概要

本施設は、1982年に開院した大腸肛門疾患の専門病院である高野病院の移転新築のプロジェクトである。
新病院は、自然を受け入れ、人との交流を促す地域に開かれた公共性の高い“ひろば”のような病院づくりをコンセプトに、機能重視による“ビルディング”ではなく、多様な人が集い、語らう交流を促す“おおきな家”のような、地域の人々にも親しまれる施設を目指した。
建物前面の道路側には、誰もが立寄れる公園のようなガーデンが、建物内の各レベル随所には様々なスケールのガーデンが配置されており、患者・家族・スタッフが穏やかな環境を享受することができる。また、病棟廊下に談話コーナーやラウンジを設け、利用者による環境の選択性を高め、人々の交流を促している。
病棟の4床室は、各ベッドが固有の窓を有する「個室的4床室」を採用し、全ての患者が外を眺めることができ、外部環境との距離感を自らコントロールすることを可能としている。
内装や家具には木材を多用し、木に包まれた優しい空間づくりに心がけている。応接室や霊安室等には、県産の和紙や杉板加工材を取り入れ、熊本の魅力を活かすことを意図した。
病院としての効率性では、病棟のスタッフステーションに加え、サブステーションを病室群の重心に設け、看護動線を短縮している。診療部門がある低層階は、わかりやすさに配慮し動線をシンプルに整理した。
災害に対する備えとして、九州、また医療施設として初となる鉄製の球面すべり支承による免震構造を採用している。また、48時間稼動備蓄の非常用発電機を装備し、災害時においても医療行為が継続可能な施設となっている。
新病院が、利用者や地域にとっても心の拠所となる新たなランドマークになることを願っている。

 

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PHOTO(右下)/株式会社川澄・小林研二写真事務所 

 

建築データ

名  称   大腸肛門病センター高野病院
所 在 地  熊本市中央区大江3丁目2-55
主要用途  病院
事業主体  社会医療法人社団高野会
設 計 者  共同建築設計事務所+コンテンポラリーズ
施 工 者  松尾・岩永特定建設工事共同企業体
敷地面積  12,119.50㎡
建築面積  3,684.30㎡(病院棟部分)
延べ面積  14,966.34㎡(同上)
階  数  地上6階
構  造  鉄骨造(免震構造)
外部仕上  屋根 アスファルト防水仕上げ+ウレタン塗膜防水+屋上緑化
      外壁 ALCパネル
施工期間  2015年10月~2017年7月
総工事費  4,662百万円(駐車場棟含む)

 

 

建築家プロフィール

 

川島 浩孝(かわしま ひろたか)

 

建築家プロフィール01

1960年 福岡県生まれ
1984年 九州大学大学院修士課程終了
1984年 株式会社共同建築設計事務所入社、現在取締役副社長
●主な作品
西神戸医療センター、稲城市立病院、愛知厚生連渥美病院、千里リハビリテーション病院、岐阜県立多治見病院
●受賞歴
1994年 医療福祉建築賞「西神戸医療センター」
1998年 医療福祉建築賞「稲城市立病院」
1999年 医療福祉建築賞「愛知厚生連渥美病院」
2007年 医療福祉建築賞「千里リハビリテーション病院」
2010年 医療福祉建築賞「岐阜県立多治見病院」

 


柳澤 潤(やなぎさわ じゅん)

 

建築家プロフィール02
1964年 東京生まれ
1992年 東京工業大学大学院修士課程修了
1992年  伊東豊雄建築設計事務所入社
2000年 コンテンポラリーズ一級建築士事務所設立
2007年 株式会社コンテンポラリーズ設立
2016年 関東学院大学 建築・環境学部 准教授

●主な作品
逗子市地域活動センター小坪大谷戸会館、ルネヴィレッジ成城、えんぱーく(塩尻市市民交流センター)、日野公園墓地納骨堂

●受賞歴
2011年 住宅建築賞(東京建築士会)「ルネヴィレッジ成城」
2012年 日本建築士会連合会 優秀賞(日本建築士会連合会)「えんぱーく(塩尻市市民交流センター)」
2012年 日本建築学会作品選奨(日本建築学会)「えんぱーく(塩尻市市民交流センター)」
2013年 神奈川県建築コンクール 優秀賞「京浜急行高架下プロジェクト」
2016年 日本建築家協会(JIA)新人賞
 

 

完成見学会を開催しました!(くまもとアートポリスプロジェクト高野病院)(2017年7月16日)

~7月16日に参加者約120名が設計者と病室(個室的多床室)や屋上緑化などを見学~

 

 くまもとアートポリス事業に参加した施設として民間病院で初めてとなる「高野病院」が7月8日に竣工し、8月1日に移転開院の予定です。

 建物の竣工に合わせて7月16日に、新病院の特徴である屋上緑化や個室的多床室を見学する機会として、完成見学会を開催しました。
 見学会では、一般から公募した参加者(約120人)が、設計者の説明を受けながら、完成した建物を見学しました。まず、設計者である川島浩孝氏(共同建築設計事務所)と柳澤潤氏(コンテンポラリーズ)から、設計のコンセプトや設計概要の説明がありました。医療施設として効率的な平面計画である点や、新病院の特徴である建物各所に設けられたガーデンとよぶ、屋上緑化が、どのような意図で配置されているかなど、詳しく説明をいただきました。その後、参加者は設計者と一緒に施設内を見学しました。
 今回、病棟にある多床室は、各ベッドが固有の窓を有する「個室的多床室」が採用されており、全ての患者が外を眺めることができ、また、患者自身で病室の環境を調整できる特徴があります。参加者の皆さんは、光や風が感じられる病室を興味深く見学されていました。
施設見学では、病棟の他、一階外来やオペ室、また免震装置なども見学しました。

 見学会に参加した皆さんからは、「病院づくりのコンセプトである開かれた“ひろば”のような病院づくりが体感できて、いい機会となった。」「外観や病室の形は、デザインにこだわっただけかと思っていたが、患者一人一人の環境に配慮したものだとわかり、納得!病院建築のイメージが変わりました。」とコメントをいただきました。

 新しい高野病院は、自然を受け入れ、人との交流を促す地域に開かれた公共性の高い“ひろば”のような病院づくりを目指しており、アートポリスのテーマである「自然に開き、人と和す」に通ずるものです。

 今回の完成見学会は、事業主である大腸肛門病センター高野病院様、設計を行っている共同建築設計事務所+コンテンポラリーズ様のご理解、ご協力により開催させていただきした。本当にありがとうございました。

 

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説明をする川島氏(設計者)


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説明をする柳沢氏(設計者)


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<完成見学会概要>
開催日 平成29年7月16日(日曜日)
内 容 説明/設計趣旨、施工状況等について
    設計者の説明付き現地見学
説 明 川島浩孝氏 (設計者/株式会社共同建築設計事務所)
    柳澤 潤氏   (設計者/株式会社コンテンポラリーズ)
参加者 約120名
 

高野病院で鉄骨建て方の現場状況や免震装置の現場見学会を開催(平成28年11月2日)

~11月2日に参加者約50名が鉄骨建て方の現場状況や免震装置を見学しました~

 

民間病院として初のアートポリス参加プロジェクトである高野病院は、昨年10月に着工し、来年夏のオープンに向けて工事が進んでいます。
今回、鉄骨建て方(柱・梁を組み立て作業)の現場状況に併せて、一般向けに現場見学会を開催しました。

 

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見学会の目玉は、免震装置がある免震層の見学です。

高野病院で採用された免震装置は、これまで多く採用されているゴム系支承と異なり、金属の球面すべり支承による免震装置であり、これは、九州初、また、病院建築としては全国初となっています。

 

見学会では、まず、設計担当で熊本に常駐し工事監理をされている共同建築設計事務所の永野さんとコンテンポラリーズの村野さんから「高野病院の計画」についてお話いただきました。参加者の皆さんからは「計画の考え方や、緑(ガーデン)を取り入れた近隣との調和など、まさに開かれた新しい病院!」とのコメントをいただきました。


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その後の現場見学では、参加者の皆さんが建物内部や免震層に入り、施工を行っている松尾建設・岩永組JVの担当者から現場の特徴について説明がありました。

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免震装置の見学では、コンテンポラリーズの村野さんから詳しい説明もあり、参加者の皆さんから質問を行うなど興味深く見学していました。

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参加者の皆さんからは「日頃見ることのできない現場の中に入れて興味深かった」「ぜひ、完成見学会もおこなってほしい」

と大変満足いただけた見学会となりました。

 

今回の現場見学会は、事業主である大腸肛門病センター高野病院様、

設計を行っている共同建築設計事務所+コンテンポラリーズ様、また、施工を行っている松尾建設・岩永組JVの皆様の

ご理解、ご協力により開催させていただきました。ありがとうございました。


※新日鉄住金エンジニアリング株式会社HP下記リンクより高野病院の免震装置NS-SSBの動画がご覧になれます。
https://www.nsec-steelstructures.jp/base_isolation/nsssb/features_nsssb/configuration_nsssb/
▼大腸肛門病センター高野病院HP(新病院建設についての記事があります!)
http://www.takano-hospital.jp/

 

 

くまもとアートポリス「高野病院新築設計」への設計者の想い(平成26年2月27日)

設計打ち合わせの様子

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川島浩孝氏(共同建築設計事務所)

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 1950年代に始まる医療施設領域での戦後復興のなか、「病院建築」は「学校建築」と並び称される2大ローコスト公共建築でした。「国民皆保険」という、現在においても世界中から注目されつづけている国民医療サービス制度(フリーアクセスという意味で)に対応するための急増産の必要からでした。ここでは、「公共性」や「個別性の尊重」といった理念は相対的に下位に置かれ、機能性と経済性が最優先とされていました。それらを優先せざるを得なかった時代といえるでしょう。
 80年代、プライバシーや快適性といった「個別性尊重」の視点、地域の中での医療施設という「公共性」の視点での自省的思潮が医療界で芽吹きはじめます。「開かれた」「アメニティー」といった、その言葉自体は「平明な意味」のみをもつ言葉が標語化され、壮大でデコラティヴな吹抜エントランス空間等が、その標語への解答であるかのように乱造されました。バブルの潮流と軌を一にしていたこともあったでしょう。この間のいわば第2期の潮流の外に私自身が身をおいていたと言うつもりはありません。しかし、少なからず疑問を感じながら、この「平明な意味」の真意を追求しつつものづくりをしてきたつもりでいます。
 高野病院プロジェクトは、くまもとアートポリス初の「病院建築」プログラムです。“自然に開き、人と和す”という新たなテーマのなか、第3期ともいえる新たな可能性を追求できるのではないかと参加を決めた次第です。「病院建築」としての提案骨子が固まりつつあった頃でした。パートナーの一人である構造家鈴木啓さん(A.S.A)からコンテンポラリーズ代表柳澤潤さんを紹介されました。「公共性」という視点を高める意味での鈴木さんからの紹介でした。柳澤さんとのコラボレーションは日々刺激的で、いままでの私たちだけでは創り出しえなかった新たな病院建築像をお見せできるという確信を深めつつあります。

 

○プロフィール

川島浩孝(かわしま・ひろたか)

1960年福岡県生まれ/1984年九州大学大学院工学研究科修士課程終了/1984年共同建築設計事務所入社、現在常務取締役
作品:1994年西神戸医療センター、1998年稲城市立病院、2000年愛知厚生連渥美病院、2007年千里リハビリテーション病院、2010年岐阜県立多治見病院(以上医療福祉建築賞受賞)

 

 

柳沢 潤氏(コンテンポラリーズ)

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 くまもとアートポリス高野病院プロポーザルに参加することになったのは病院設計のプロである共同建築設計事務所の川島さんから一緒にやりませんか、という丁寧なお誘いがあったことが最も大きな理由ですが、くまもとアートポリス事業には少なからず学生時代から関わらせていただいた経緯がありました。大学院時代には託麻団地(1994)の基本設計や実施設計に関わり(坂本一成研究室)、自分の修士論文のテーマ(集合住宅研究)もアートポリスに大きな影響を受けています。また社会に出て海外ではありますがホスピスの設計を担当し、いつか日本でも、という思いと“自然に開き、人と和す”という今回のアートポリスのコンセプトにとても魅力を感じたからです。川島さんから民間の病院ではあるけれど“より公共的な試みを”という発言もあってプロポーザル案は一気に固まっていったように思えます。現在基本設計をまとめている最中ですが、とにかく日々廻りから教わることばかり、病院の設計はとにもかくにも辛抱強さとそれを上回る熱意が必要、と実感しています。プロポーザルに参加した時よりも今はさらに、病院が出来あがった瞬間だけでなく10年、20年経ったときにこのプロジェクトに関わったすべての人がこのプロジェクトを実現して本当に良かったと思える、そして何より地域や熊本の人々が誇りに思ってくれるような新しい病院像を実現せねば、という気持ちが日々強まっています。

 

○プロフィール

柳沢 潤(やなぎさわ・じゅん)

1964年東京生まれ/1992年東京工業大学修士課程修了/1992-2000年伊東豊雄建築設計事務所勤務、2000年コンテンポラリーズ主宰、2007年株式会社コンテンポラリーズに改組
作品:2006年ホスピス コニャックジェイ(伊東豊雄建築設計事務所と共同設計)、2010年集合住宅 ルネビレッジ成城 東京建築士会 住宅建築賞、2012年長野県 塩尻市市民交流センター(えんぱーく)日本建築学会 建築選奨 日本建築士会連合会 優秀賞、2012年逗子市 小坪大谷戸活動センター設計プロポーザル 最優秀賞、2013年横浜市 日野公園墓地納骨堂設計プロポーザル 最優秀賞

 

プロポーザル

 

プロポーザル経緯

一次審査 応募 11件
二次審査
 最優秀賞 共同建築設計事務所+コンテンポラリーズ
 佳作   株式会社 内藤建築事務所 九州事務所
 佳作   株式会社 岡田新一設計事務所
 佳作   久米・シーラカンスK&H設計共同企業体

 

共同建築設計事務所+コンテンポラリーズ
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株式会社 内藤建築事務所 九州事務所

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株式会社 岡田新一設計事務所
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久米・シーラカンスK&H設計共同企業体

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高野病院新築設計業務 公募型プロポーザル

○新病院建設の経緯(医療法人社団高野会 高野病院)
 高野病院は、医療法人社団高野会の本院として、日本一の大腸肛門専門病院を目指し昭和57年1月に開設致し、昭和58 年には特定医療法人の認可を受け、公的運営により地域医療に貢献してまいりました。
 また、これまで「大腸がん撲滅」を掲げ、啓発・検診活動、がん治療技術の向上に取り組むと同時に、難治性肛門疾患、炎症性腸疾患、また機能性疾患の治療にも質の向上に努力を重ねてまいりました。
 開業30 年を経た今日、建物の耐震性、機能の充実、患者満足度等の向上を行う上でのハード面の諸問題を解決するため、移転による新病院の建築を決定いたしました。
 高野会が目指す大腸肛門病の「急性期・専門病院」として更に発展させ、将来に亘って永続的に地域医療への貢献を果たしていきたいと計画しています。
 今回、くまもとアートポリスの理念や新テーマの「自然に開き、人と和(わ)す」に賛同し、くまもとアートポリスプロジェクトに参加することとなりました。私共と共に新病院創りに取り組んで戴く力強い協力者である設計者を広く求めるため、公募型プロポーザルを実施します。

 

○プロポーザルの概要
名称 高野病院新築設計業務公募型プロポーザル
方法 公募型プロポーザル
主催 熊本県、医療法人社団高野会 高野病院
スケジュール
 要項発表 平成25年 6月28日(金曜日)
 要項配布 6月28日(金曜日)~ 8月 1日(木曜日)
 質疑受付 6月28日(金曜日)~ 7月 9日(火曜日)
 現地見学会 7月 8日(月曜日)
 質疑回答 7月12日(金曜日)
 応募締切 8月 2日(金曜日)
 一次審査 8月 6日(火曜日)(非公開)
 二次審査 8月20日(火曜日)(公開)
審査員
 審査員長 伊東豊雄(建築家、くまもとアートポリスコミッショナー)
 審査員  高野正博(医療法人社団高野会会長)
      山田一隆(医療法人社団高野会高野病院院長)
      堀 和行(医療法人社団高野会高野病院副院長・事務長)
      桂 英昭(建築家、くまもとアートポリスアドバイザー、熊本大学准教授)
      末廣香織(建築家、くまもとアートポリスアドバイザー、九州大学准教授)
      曽我部昌史(建築家、くまもとアートポリスアドバイザー、神奈川大学教授)

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(ID:18004)
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