熊本県

県立あしきた青少年の家

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鳥瞰図
 芦北町鶴木山の半島は、熊本県南部の八代市と水俣市の中間に位置する八代海沿岸に面し、海岸線近くまで迫り出した丘からは、対岸の天草諸島を望むことができる。
 遠くギリシャのエーゲ海にたとえられるような恵まれた海と緑豊かな自然環境をもつ敷地に青少年の教育環境に対応するよう、幅広い集団生活・活動・研修を通しての青少年の育成とともに県民の生涯学習活動の支援を目的として計画された。
 自然に恵まれた敷地の条件を最大限に生かすため、西側の八代海に向けての眺望を考慮し、既存の敷地の地形、特に北側の稜線を可能な限り残すよう計画された。

 

 

建築データ

名  称 県立あしきた青少年の家
所在地  熊本県葦北郡芦北町大字鶴木山地内
主要用途 研修宿泊施設
事業主体 熊本県 
設計者  エリア・ゼンゲリス+エレーニ・ジガンデス+鈴木了二+島村建築設計事務所 
施工者  (建築)和久田建設 田中組 沢井建設 木村建設 大同組 前島建設 松下組 速永工務店

     (電気)白鷺電気工業 人吉電気工業 新星電気 日立製作所 太陽電気 立尾防災 ユーテックスシラサギ

     (機械)広誠設備工業 誠工社 旭電業 西日本システム建設 荒木商店 旭設備工業 E・S・P

     (外構)佐藤産業 

地面積  125,443.00平方メートル

施工期間 1997年3月~1998年6月 総工事費  3,957百万円

  

県立あしきた青少年の家

 
 

管理・研修棟、体育館

県立あしきた青少年の家県立あしきた青少年の家

 

建築概要

構造、素材形状を単純化し、敷地の海への傾斜を建物に反映させた視線を海に向かって確保することを意図した。建物がウラ返り、広場と階段のかたちをした外部が生じた。空洞を中心に旋回することになった建築は、ときには海への視覚を切り取ってスクリーンをつくり、ときには真夏の直射日光を遮るキャノピーとなり、ときには強風を遮る緩衝壁であり、ときには視界にリズムの活力を与える列柱群となり、あるいは外部へのとめどない拡がりの句読点になるかもしれない。
 
 

建築データ

■管理・研修棟
建築面積 1,755平方メートル
延面積  2,847平方メートル
階  数 地上3階
構  造 鉄骨鉄筋コンクリート造+鉄筋コンクリート造+鉄骨造
外部仕上 (屋根)アスファルト防水コンクリート押え、アスファルト露出防水
     (外壁)押出成形セメント板60mmフッ素樹脂塗装、アルミスパンドレル12mm、コンクリート打放しハイドロサーム
 
■体育館
建築面積 998平方メートル
延面積  994平方メートル
階  数 地上1階
構  造 鉄骨造+鉄筋コンクリート造
外部仕上 (屋根)ガルバニウムフッ素樹脂鋼板、アスファルト防水コンクリート押え
     (外壁)押出成形セメント板60mmフッ素樹脂塗装、アルミスパンドレル12mm、コンクリート打放しハイドロサーム

 

 
  

宿泊棟(和室棟、洋室棟)、食堂・浴室棟

県立あしきた青少年の家県立あしきた青少年の家

 

建築概要

 芦北の自然環境と親しむという施設の目的を踏まえ、一つの建物にまとめてしまうのではなく、三つの建物(和室宿泊棟、洋室宿泊棟、食堂・浴室棟)に分け、それらの間を渡り廊下で繋ぐこととした。また、急勾配の斜面を持つ敷地のふたつの丘(高さ +39m、+31m)に各施設を配置し、海側の眺望を確保した。

 各施設は周辺環境と連続し、それらに溶け込むようにイメージし、両宿泊棟を長く、しかも地形に優しく馴染みながら屈曲する形として展開し、その上の乗る屋根もこれらの自然要素に溶け込むような優しい曲線の連なりとしてデザインした。

 

 

建築データ

■宿泊棟(和室棟、洋室棟)

建築面積 和室棟1,009.96平方メートル 洋室棟1,036.18平方メートル

延面積  和室棟1,524.78平方メートル 洋室棟1,609.35平方メートル

階  数 地上2階

構  造 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造

外部仕上 (屋根)高純度フェライト系 ステンレス鋼板t0.4

     (外壁)コンクリート打放し浸透性吸水防止塗布処理下地常温乾燥形フッ素樹脂クリアー吹付

 

■食堂・浴室棟

建築面積 863.10平方メートル

延面積  1,124.14平方メートル

階  数 地上2階

構  造 鉄筋コンクリート造

外部仕上 (屋根)木造集成材孔子シェル下地、コンクリート金コテ押え超速硬化ウレタン塗膜防水

     (外壁)コンクリート打放し撥水材塗装塗布、高純度フェライト形ステンレス鋼板スパンドリルt0.4

 

 

建築家プロフィール

エリア・ゼンゲリス(elia Zenghelis)
エリア・ゼンゲリス

1937年 ギリシャ・アテネ生まれ

1956~1961年 ギリシャ・ギムナジラム、AAスクール

1961~1971年 ダグラス・ステファン&パートナーズ

1971~1975年 G.キャンデリス、O.M.ウンガースらと個人的な設計活動を行う

1975~1987年 R.コールハウスと共に設立したOMAで設計活動に従事

1987年 エレーニ・ジガンテスと共にジガンテス・ゼンゲリス・アーキテクトを設立

 

●主な作品

ハーグ市庁舎(オランダ・ハーグ)、ラ・ヴィレット公園(フランス・パリ)、チェック・ポイント・チャーリーの集合住宅IBA(ドイツ・ベルリン)ほか

 

エレーニ・ジガンテス(Eleni Gigantes)
1954年 インド・ニューデリー生まれ

1985年 AAスクール卒業

1978~1986年 ダグラス・ステファン&パートナーズ、OMA棟で設計業務に携わる

1987年 エリア・ゼンゲリスと共にジガンテス・ゼンゲリス・アーキテクトを設立

 

●主な作品

ラス・テランス・リゾート(ドミニカ共和国)、モビター・ヴェルダー集合住宅公園(ドイツ・ベルリン)ほか

 

鈴木 了二(すずき りょうじ)
鈴木了二
1944年 東京生まれ
1968年 早稲田大学理工学部建築学科卒業
1968~1973年 竹中工務店設計部
1970~1971年 槇総合計画事務所出向
1975~1977年 早稲田大学大学院建築学科修士課程(修了)
1977年 フロムナウ(fromnow)検知計画事務所開設
1983年 鈴木了二建築計画事務所に名称変更
1997年~ 早稲田大学教授
 
●主な作品
麻布EDGE、耕雲寺、大津町第二庁舎・町民交流施設、佐木島プロジェクト ほか
 
●受賞歴
1969年 ヤマギワ照明器具国際指名コンペ銀賞
1990年 パリ・日仏文化会館国際設計競技二席
1995年 横浜国際旅客ターミナル国際設計競技二席
1997年 日本建築学会賞
 
写真 宮井政次
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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電話:096-333-2537
(ID:1683)
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