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令和2年7月豪雨 【災害復旧だより No.6】

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0108739 更新日:2021年8月31日更新

【No.6】砂防事業の取り組み紹介(砂防激甚災害対策特別緊急事業)

 【災害復旧だより No.2】において、「災害関連緊急砂防・急傾斜地崩壊対策事業」についてご紹介しました。
 今回は、「災害関連緊急砂防事業」と併せて実施している『砂防激甚災害対策特別緊急事業』について、地元の皆さまへの事業着手説明会が完了しましたので、改めてご紹介します。


 2つの事業は、共に国庫補助事業ですが、採択要件などが異なります。

  「災害関連緊急砂防事業」
    風水害等により土石流等が発生した渓流において、その危険な状況に緊急的に対処する事業

  『砂防激甚災害対策特別緊急事業』
    土石流等により甚大な災害が発生した一連地区の荒廃渓流に対し、対策工事を実施することで、
   災害対策の万全を期する事業


 芦北地域振興局管内では
「令和2年豪雨による災害関連緊急砂防事業の概要(芦北地域振興局管内)」
に示す芦北町の8渓流、津奈木町の3渓流において事業を実施していますが、同一渓流で2つの事業に取り組んでいる事例等もありますので、具体の内容をいくつかご説明します。


事例1)<(7)箙瀬川> <(8)上箙瀬川>

 芦北町の箙瀬地区では、土石流被害は確認されていません。しかし、箙瀬地区は、令和2年7月豪雨で被害を受けた球磨川周辺の一連地区であり、特に<(7)箙瀬川>と<(8)上箙瀬川>は、今回の豪雨による渓流の荒廃が著しかったことから、災害対策の万全を期するため、『砂防激甚災害対策特別緊急事業』により【砂防えん堤】の整備など、対策工事を実施するものです。

事例2)<(1)小崎川>

 既に土石流が発生し、渓流内に土砂や流木が堆積している状況にあるため、「災害関連緊急砂防事業」により【砂防えん堤】の整備を実施することで、堆積土砂・流木の流下に緊急的に対処します。
 これにより、万一の堆積土砂流出時にも、土砂や流木をダムで受け止めるため、土石流による直接的な被害を防ぐことはできますが、より確実に事業効果を発現させるため『砂防激甚災害対策特別緊急事業』により、砂防えん堤から下流の既設水路まで円滑に水を流下させる【渓流保全工】、並びにダムで捕捉した土砂の搬出等、将来の維持管理に必要となる【管理用道路】を併せて整備するものです。
<(1) 小崎川>の他に、<(2)上平生川-1>や<(9)大坪川1>も同様です。

事例3)<(10)大坪川2>と<(11)大坪川3>

 既に土石流による被害が発生した<(9)大坪川1>については、事例2)で紹介したとおり「災害関連緊急砂防事業」により【砂防えん堤】、『砂防激甚災害対策特別緊急事業』により【渓流保全工】並びに【管理用道路】の整備を行い、下流の保全対象を土砂災害から守ります。
 しかし、土石流が発生した<(9)大坪川1>以外にも、今回の豪雨で荒廃が進んだ<(10)大坪川2>、<(11)大坪川3>の2つの渓流が、同じ保全対象に向かって流下しているため、<(9)大坪川1>だけを整備しても、十分な対策効果が得られません。
 そのため、『砂防激甚災害対策特別緊急事業』により<(10)大坪川2>、<(11)大坪川3>の渓流にも【砂防えん堤】等を整備することで、より確実な事業効果の発現(再度災害防止)に努めるものです。

事例4)<(3)乙千屋川>

 既に土石流が発生し、渓流内に堆積している土砂や流木の流下による被害に対処するため、「災害関連緊急砂防事業」で【砂防えん堤】を整備します。
 しかし、<(3)乙千屋川>については、同一渓流内の更に上流にも土石流発生源(荒廃)が確認されたことから、『砂防激甚災害対策特別緊急事業』により、【砂防えん堤】等を追加整備することで、確実な事業効果の発現(再度災害防止)に努めるものです。
<(3)乙千屋川>の他に、<(4)園口川>も同様です。



『砂防激甚災害対策特別緊急事業』実施箇所については、現在、詳細設計を進めています。
年度内に「工事計画」の事業説明会が実施できるよう、引き続きスピード感をもって業務に取り組んでまいります。

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