本文
鹿本地域は、全国有数のすいか産地ですが、高温となる6月の品質安定が課題となっているため、新品種の導入を進めています。その中の有望品種である「黒武者」の出荷が始まりました。
本年産も肥大、糖度とも良好で、市場からは高い評価を受けており、通常品種よりも高値で取り引きされています。
この「黒武者」は、その名のとおり果皮が黒いことから見た目にもインパクトがあります。そればかりではなく、糖度や食感(シャリ感)等の内部品質も通常品種と同等の高い評価を得ています。
加えて、高温期でも果肉のうるみが発生しにくいため、品質が安定する特徴があります。
更には、種子の数が通常品種の3割程度と少ないことから、カット販売に適しており、後続産地との差別化が可能となることから、有利販売につながる品種としても期待されています。
農業普及・振興課としては、令和元年産の試験導入から推進を図っており、令和2年産は5ha、令和3年産には15haと順調に栽培面積が拡大しています。今後とも更なる面積拡大、安定生産に向けた支援を継続していきます。