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獣医師(城北家畜保健衛生所)
所属
城北家畜保健衛生所 防疫課
現在の業務内容
私の所属している防疫課の主な業務は、牛・豚・鶏等の家畜において、口蹄疫や豚熱、高病原性鳥インフルエンザ等、畜産に大きな影響を与える病気が管内の農場で発生しないよう、日頃実施している衛生管理指導の中で、清浄性及び浸潤状況を把握するための各種衛生検査を行うことです。特に、私の担当家畜は鶏であり、農場への衛生管理指導や、高病原性鳥インフルエンザのモニタリング業務を定期的に実施しています。
また、県外から導入される乳用牛(牛乳を生産する牛)について、牛の病気で重要とされるヨーネ病の検査業務も担当しています。牛の導入時に農場へ採血に行き、採取した血液を用いて検査を行います。陰性を確認することで本病の農場への侵入を防ぎ、「安全・安心な食品」の生産を縁の下で支えています。
今後の目標
各農場への衛生管理指導は、法律で定められている飼養衛生管理基準(家畜の飼養者が、飼養に係る衛生管理に関し最低限守るべき基準)を元に実施します。各農場で農場の入口や畜舎の構造は異なるため、本基準の遵守には農場毎に工夫が必要なことが多々あります。家畜の疾病予防の取組が、安全・安心な畜産物を消費者に届けることにつながるように、飼養者、関係者と一丸になって対応を考えることで本基準の遵守を促し、管内の防疫意識を更に高めたいと思います。
未来の後輩へのメッセージ
私は学生時代、生化学系の研究室に所属していたため、家畜については大学での授業や実習で学ぶ程度でしたが、入庁してから上司や先輩方のアドバイスや研修を通し、必要な知識や技術を身に付けることができました。私のように畜産に関係のない研究室に所属していて不安だと思う方も、入庁してからなんとかなりますので安心してください。熊本県で一緒に働けることを楽しみにしています。
(3月23日)