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旧東海大学阿蘇校舎用地の活用に関する知事臨時記者会見

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0093344 更新日:2021年4月16日更新

【会見動画】

会見録
 知事臨時記者会見の会見録を掲載しています。
 なお、知事を除く方々の発言については、趣旨を損なわない程度に整理しています。

(蒲島知事)
 平成28年4月に発生した熊本地震から、間もなく5年を迎えます。県では、これまで熊本地震からの創造的復興に向け、さまざまな取組みを進めて参りました。

 南阿蘇村の立野・黒川地域は甚大な被害が発生した地域の一つであり、発災直後から集落の再生やコミュニティの再構築に向け、住民の皆様に寄り添った支援を行って参りました。

 住民の皆様のご尽力もあり、現在、この地域では、住まいの再建や道路などのインフラの復旧が進んでいます。また、住民の皆様と東海大学との交流も行われるなど、地震前のにぎわいを取り戻しつつあります。

 一方、黒川地区にある東海大学の阿蘇校舎も、地震により大きな被害を受けました。東海大学におかれては、南阿蘇村での全面再開は断念されましたが、現在、阿蘇くまもと空港近くに「臨空校舎」を新たに整備されています。

 現在、旧阿蘇校舎は、阿蘇実習フィールドとして活用され、農学部の学生による実習が再開しています。また、県においては、熊本地震震災ミュージアムの中核拠点として、旧1号館や地表地震断層を保存し、一般の方に公開しています。

 一方で、体育館や野球場など、使用しなくなった用地も多く、これらの有効活用が課題となっていました。

 そのため、県では、立野・黒川地域の創造的復興に向けた取組みの一環として、東海大学や南阿蘇村と連携し、大学用地の活用策を検討して参りました。

 その結果、これまで東海大学農学部が築いてこられた研究成果を活かし、持続可能な社会を見据えた取組みとして、くまもと阿蘇県民牧場から、「ザ・ファーム阿蘇構想」の御提案をいただきました。

 「ザ・ファーム阿蘇」の概要については、後ほど、県民牧場の石原社長から御説明していただきますが、産官学の連携により、地方創生やSDGsを実践する取組みです。また、災害からの新たな復興モデルとして期待できるものです。

 この「ザ・ファーム阿蘇」が、これから本格的にスタートします。県としても、熊本地震からの創造的復興の総仕上げの一つとして位置付け、県民牧場をはじめ、東海大学や南阿蘇村とも連携しながら、積極的に支援して参ります。


(県民牧場 石原社長)
 地震で耕作できなくなった農地を活用し、あか牛を育てていこうということから、くまもと阿蘇県民牧場を設立しました。
 その後、東海大学から、阿蘇校舎の用地を牧場として活用してみないかと提案を受け、大学が持つ農業情報や知の拠点の活用と、SDGsやカーボンニュートラルの観点を踏まえた「ザ・ファーム阿蘇構想」を検討してまいりました。
 あか牛の繁殖や肥育を核とした研究開発や、生産、販売拠点として活用する予定です。
 世界に誇るあか牛の生産を通し、阿蘇の草原や水資源を守るとともに、東海大学でこれまで培ってきた加工技術などを生かした、商品の製品化にも取り組みたいと考えています。 
 九州内の農業分野に限らない幾つかの企業にも参加を呼びかけています。
 私たちは観光牧場をやろうと思っておらず、研究開発を行いながら製品化も行うなど、農業の新しい形を目指しており、その情報は、周辺自治体や農家の皆様方にも発信していきます。
 東海大学農学部の学生との交流も重要と考えていて、将来的には卒業生の雇用も考えたいと思っています。
 現在は、基本方針という骨格的なものを整えていますが、今年度で各種調査を行い、事業内容を決定していきます。
 そして、2026年の開業を考えていますが、やれることは明日からでもやろうと考えています。
 今回の構想は、一番目に創造的復興のシンボルに、二番目に知の拠点と経済が連携し将来の農業に繋げる、三番目に知の集積が人々が集う場所になっていくということを考えております。ここに行けば農業の未来が見られるようなものを、子供たちも感じられる。そういうことを、この「ザ・ファーム阿蘇構想」の中で考えています。


(東海大学 山田学長)
 大学としても、南阿蘇で継続した活動を行いたいと考えています。その中の一つの中核となるのが、今回の「ザ・ファーム阿蘇構想」、くまもと阿蘇県民牧場ということになろうかと思います。
 大学はやはり研究と教育を行う施設でございますので、ここが一つの研究のフィールド、或いは教育のフィールドになることを大変重要に考えており、それを行うことによる反射的効果として、ここに多くの方々が集まり雇用が生まれることは、大学にとっても教育研究を目指すということと何ら矛盾するものではないと考えているところです。
 今回の構想は、いわゆる観光農場というだけではなく、大学の教育研究と相乗効果を持って、近似した施設との差別化を図ることに大学としては、協力して参りたいと思いますし、その協力は決して一方的なものではなくて、我々のところに返ってくるものだと確信しています。


(南阿蘇村 吉良村長)
 黒川地区では、地元住民で組織された、すがるの里による復興弁当の販売や語り部活動、東海大学卒業生で組織された阿蘇の灯による地域交流事業、修学旅行や視察の受け入れによる防災学習などの取り組みを行っています。
 昨年10月に国道57号線が開通し、今年の3月には新阿蘇大橋が開通したことで、立野・黒川地区の交通アクセスが改善し、新阿蘇大橋のたもとに整備した展望所「ヨ・ミュール」は、多くの観光客で賑わっています。
 「ザ・ファーム阿蘇」の取り組みは、熊本地震で被災した黒川地区にとっても大変明るい材料であり、南阿蘇村の創造的復興にも大きく寄与するものです。
 今後は、立野駅周辺や阿蘇パノラマテラスの整備など、新たな観光コンテンツ作りも計画しており、2023年度には南阿蘇鉄道の全線再開も予定されています。
 村としても今回の「ザ・ファーム阿蘇構想」と連携した取り組みができるよう、出来る限り協力していきたいと考えています。
記者会見の様子

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