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グラジオラスの安定生産に向けた取り組み
山都町(蘇陽地区)では、高冷地の気候を活かした夏秋期出荷(6月~10月)のグラジオラスの栽培が行われています(6.7ha・県内1位)。しかし、近年連作障害や土壌伝染性病害の多発生により生産が不安定となっており、土壌病害抑制が課題となっています。これまで、土壌病害抑制対策として、輪作、品種選定、排水性向上の耕種的防除(※)に取り組んできましたが、梅雨期に生育する作型では土壌病害の抑制は難しく、出荷量が低下していました。
そこで、従来の耕種的防除に加え、新たな取組みとしてクロルピクリン錠剤による土壌消毒実証展示ほ(5a)を設置、4月7日に土壌消毒を実施しました。
今後、農協担当者と連携しながら生育調査を行い、展示ほを通じ部会員に広く周知し土壌消毒技術の普及に取り組みます。
(※)作物の栽培法、品種、ほ場の環境条件等を適切に選択し、病害虫が発生しにくい条件を整え、病害虫の発生抑制や被害軽減を行う方法
土壌消毒の様子(令和2年4月7日撮影)
土壌病害による生育不良ほ場
(令和元年7月)グラジオラス