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林学・林業(球磨地域振興局 林務課)
中田 靖彦
所属
球磨地域振興局農林部 林務課
現在の業務内容
森林整備の基盤となる林道を開設するための設計・積算業務や工事監督業務を担当しています。
今日の業務内容
林道は、森林整備や木材生産の効率化に不可欠な基盤となる施設であり、また、森林の総合利用の推進、山村の生活環境の改善、地域産業の振興にも寄与しています。さらに、災害時の迂回路としての役割も果たしています。
私が勤務している球磨地域は、県内でも林業が最も盛んな地域であり、林道の開設が多く進められています。
ある一日の流れ
- 8時30分~9時00分 現場監督準備
- 9時00分~10時00分 移動
- 10時00分~11時00分 現場監督
- 11時00分~12時00分 移動
- 13時00分~16時00分 次年度事業要望に係る打合せ
- 16時00分~17時15分 事務作業
午前中は私が担当する工事現場が設計書通りに施工されているかどうかを確認するために、工事中の現場へ行きました。この日は法面(※)の調査を行い、現地に応じた法面工法検討の打合せを受注業者の方と行いました。現場状況に応じて、専門的な知識や技術基準を用いて指示を行います。一日の流れを見てもらうと分かるように、職場から現地まで約1時間かかるとても遠い現場も担当しています。
午後からは市町村担当者の方から依頼があり、次年度に事業を実施したい現場の確認及び打合せを行い、事業実施の可能性や工法の検討を行いました。私が担当する業務は専門性が高いため、市町村担当者の方からの依頼に応じて現地へ赴いたり、助言を行うことも多いです。振興局に戻ってからは、本日行った業務の報告書作成や事務作業を行いました。
林業職といえば、森林整備、木材利用、林業の普及などといった仕事のイメージがありますが、私が担当しているような森林土木の業務もあり、多岐にわたります。林道は木材生産に欠かせない施設であり、自分が担当した林道を使って木材の搬出が行われている状況を目にすると作った甲斐があったなと思います。ただし、現在担当している林道が全線開通するのは十数年後です。。。。それでも、これまでの担当者から引き継いだ林道工事を、さらに後任者に問題なく引き継げるように責任感を持って業務を遂行しています。
(10月12日)
(※)法面とは切土、または盛土後の斜面のこと