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県庁のしごと【農学】
農作物の生産振興、流通対策、担い手の育成・確保、農業団体の指導・監督等の農業行政業務、生産技術の研究・開発等の試験研究業務、技術の普及・指導、経営の改善指導等の普及業務などに従事します。
主な配属先
本庁
農林水産部
出先機関
各広域本部、各地域振興局、農業研究センター、農業大学校
先輩職員のはなし
城本 一剛
配属年次 |
所属(所属当時の名称) |
---|---|
平成18年4月~ | 菊池地域振興局 農業普及指導課 |
平成21年4月~ | 東京事務所 |
平成24年4月~ | 上益城地域振興局 農業普及・振興課 |
平成27年4月~ | 農林水産部 園芸課 |
現在、担当されている仕事は?
県内の野菜の生産振興に関して、露地野菜の面積拡大を図るため、各地域の産地化に向けた取り組みの支援を担当しています。
また、阿蘇山の降灰による農作物への影響を防止するため、ハウスや機械等の導入の支援を担当しています。
地域振興局の時は、直接生産者の方の相談や要望に応える仕事をしてきました。今の職場では、直接生産者の方に接する機会は減りましたが、補助金等の間接的な手段により県民(生産者)の方の要望に応えることができていることにやりがいを感じます。
県内の野菜の課題は何なのか、それを解決するためにはどうすればいいのかということを考えることは難しいことですが、きっと県民(生産者)の方に喜んでいただけるものと思い、日々仕事に取り組んでいます。「できない」と思えばそこで終わってしまうので、できないなりにどうすればいいかを考えたり、上司や同僚に相談することで、仕事をスムーズに進めるように心がけています。
これまで印象に残っている仕事は?
上益城地域振興局の時に山都町の特産物である有機農産物の認知度向上を図るため、生産者の方や役場の職員さんと連携してPR活動を行いました。県内へのPRとしては、既存の山都町有機農産物フェアに多くの方に来場してもらうため、テレビやラジオ、PRポスター等による告知を行い、当日は水稲の収穫体験やくまモンステージ等を開催しました。これにより、例年の3倍以上の集客につなげることができました。また、県外へのPRのためには、パンフレット等を作成し、関東や関西といった大消費地の方へ売り込みを行ったことで、取引を広げることができました。
他の現地活動でもそうですが、生産者の方と共に問題や課題等に立ち向かい、解決することで非常に感謝していただけます。また、その関係は異動後も続き、訪問したりすると温かく迎えていただけます。
本年も山都町有機農産物フェアが開催され、私もプライベートで伺いましたが、関係者の方々から温かく迎えていただいたことが、大変うれしかったです。
苦労したエピソードは?
農学部卒ではありますが、学生時代に農作物の生産については学んでいませんでした。しかし、初任地では農業の技術職員として、生産者の方に栽培技術等の指導を担当し、最初は、全く知識がないため不安で苦労しましたが、先輩職員やベテランの生産者の方に色々教えていただくことで、徐々にその不安は無くなっていきました。
また、東京事務所時代に各県の東京事務所でつくる農業関係の協議会でPRイベントを実施することになりました。その時、熊本県がイベントの準備を担当することになり、私が企画・調整等に携わりました。苦労も多かったのですが、イベントを成功することができたとき、自信というか成長を実感することができました。
県職員を志望した理由は?
大学卒業後、鹿児島の民間企業で働いていましたが、いずれは熊本に帰りたいと思っていました。そこで、熊本に戻るのだったら、食を支えている農業分野において、熊本県のために働きたいと思い、県を志望しました。
県職員の魅力ややりがいは?
自分の仕事が熊本県の将来のため、ひいては県民のためになっていると感じられることがやりがいにつながっています。
特に農業分野は生産者の方と直接接することができ、地域の農業の問題や課題、個々の生産者の方々の悩み等に一緒になって取り組んでいくことができることが大きな魅力です。
志望者へのメッセージ!
熊本県のために何か貢献したいという気持ちがあれば、ぜひ県職員になるべきだと思います。
職場により仕事の内容は様々ですが、どの職場になってもその想いは実現できると思います。一緒に熊本を盛り上げていきましょう!