ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 熊本県教育委員会 > 菊池教育事務所 > メニュー > 管内の教育 > 「乞う事例、好事例」(1) ~子供が喜ぶなら/七城小~

本文

「乞う事例、好事例」(1) ~子供が喜ぶなら/七城小~

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0052556 更新日:2020年6月29日更新

 新型コロナウイルス感染症対策による約3か月に及ぶ臨時休業は、各方面に様々な影響を及ぼしました。また、そのせいで、これまでに当たり前に思っていたことを、改めて見直す機会にもなりました。
 中でも給食は、特にそのありがたさを改めて感じたことの一つではないでしょうか。2014年のある調査では、学校がある平日に比べて、休日の方が子どもたちの栄養状態が悪いという結果もあり、給食は子どもたちの栄養管理の一部を担っていると言えます。また、今回の臨時休業は、給食用食材の大量の余剰を生み出すことにもなりました。それらは、最悪の場合廃棄されることもあり、食べ物は豊富にあるのに、様々な事情によりそれを必要としている人に行き着かないという世の中の矛盾まであぶり出しました。そうした矛盾や問題を解決しさらに発展させる、まさに「ピンチをチャンスに変える」取組が行われています。

「乞う事例  好事例」(1) ~子供が喜ぶなら/七城小~の画像1

 新聞やテレビ報道でもありましたように、6月15日(月曜日)の七城小学校の給食は、思わず同校の教頭先生が、「これ本当に240円でいいんですか?」と、本気で確認された献立でした。品質等級A5ランク(最高)の「くまもと黒毛和牛」を使ったビビンバと、七城産メロン「肥後グリーン」がトレーに並びました。そして、6年1組は学校を代表して県の担当者の話を聞き、命をいただくことや生産者への感謝について改めて学びました。

「乞う事例  好事例」(1) ~子供が喜ぶなら/七城小~の画像2

 これは、新型コロナによる消費の落ち込みから生まれる食品ロスを減らし、生産者を支援する取組の一環で、農水省、熊本県が進めている取組です。
 この件のいわゆる「好事」は、単に子どもたちが最高ランクの牛肉・メロンを食べておいしかった、勉強になったという話だけではなく、これらが七城小学校や七城町給食センターの先生方の「子どもが喜ぶなら」という思いに裏打ちされていることです。
 この取組の打診があったのは、この給食提供当日の約1週間前、ほぼ直前です。学校再開後間もない状況であることや、提供されるのが余剰食材であることを考えた場合の衛生問題、三密を避けて取材等を受けなければならないことなど、懸念事項はたくさんありました。それらの一つ一つを丁寧に解決しながら、最終的にA5和牛のビビンバとメロンが子どもたちに提供されているのです。一連のお話を聞きながら、もともと「子どもが喜ぶなら」と、このように万難を排して実現させていく土壌があったように感じました。土壌とは、それぞれの先生方の強固な信頼関係です。聞けば給食センターの先生方は、臨時休業期間中も学校敷地の除草作業や、校舎内の消毒などに協力されていたようです。「早う給食作りたかねー。」と言いながら。七城小の先生方はその姿を見ながら、給食センターの先生方との心の距離を詰めていかれたのでしょう。そうした信頼関係が子どもたちに好影響となり、今回のような優れた教育が生まれたのだと思います。

「乞う事例  好事例」(1) ~子供が喜ぶなら/七城小~の画像3

 学校と給食センターをつなぐ栄養職員の広瀬先生は、今後に向けたアイデアをいろいろとお持ちのようです。ここではお伝えできませんが、それはもうあふれんばかりでした。そして、給食センターや七城小の先生方は、それをいっしょに実現していく過程と、実現したときの子どもたちの笑顔を楽しみにされていました。
 今後も七城小の給食から、優れた教育と貴重な学びが生まれそうです。七城の子どもたちは、7月にも天草大王、ブリ、真鯛に舌鼓を打つ予定です。